2015年 05月 07日

群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)

4月30日は群馬県にヒメギフチョウを撮影しに行ってきた。

cactussさんのブログで、すでに発生していることを知って出かけてみたけど、山麓の桜も散っていて、雌もすでに痛んでいた。

群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15501248.jpg

予報では晴天のはずなのに雲が多い。

曇ってしまうと姿を現さないので、空を見上げる時間が多い。
ちょうど太陽の位置に雲がわいて5分と日差しが続かない。


たまに姿を現してもたいていは雄で、目の前を止まることなく通り過ぎていく。

群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15370697.jpg


気温は高いので、飛翔のスピードも速いが、たまたま少しスピードを緩める瞬間があって何とか撮影できた。

群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15370646.jpg


ようやく1頭の雌が吸蜜に来てくれた。

群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15370649.jpg

吸蜜時間は少なくて、シャッターを押すのがやっとだけど、やれやれこれで少しは格好がつきそうだと喜ぶ。
群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15370672.jpg

その後は止まりはするけど吸蜜個体はいなかった。

群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15370111.jpg

ヒメギフが来ないかと思っていたスミレにミヤマセセリが絡んだのでとっさに撮影。

群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15370145.jpg

止まる前からストローを伸ばしているようだ。

ミヤマセセリは今年あまりとっていないので、ヒメギフがいない間に撮影するけど、このミヤマセセリの周囲に転がっている糞は鹿のものだろうか。

群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15370119.jpg


かなりの量があちこちに落ちていた。

最近シカの食害の話をよく耳にするけど、ここは大丈夫だろうか。
気になって周りをみると、立ち枯れた木も目に付く。
鹿の関係かどうかはわからないけど、何となく気になった。

その後山を下りてスギタニルリシジミの多い水場に行く。

ここでもミヤマシジミが飛んでいて、湿った地面で吸水していた。

群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15370155.jpg

スギタニルリシジミは2.3頭が吸水していた

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早く過ぎ去った春を象徴するように桜の花びらが落ちていた。
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ここに来たら撮ろうと思っていたスギタニルリの飛翔に挑戦する。

群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15365583.jpg
個体数が少ないので、チャンスは1度しかなかったけど、何とか写しとめることはできた。
群馬のヒメギフチョウ(2015/4/30)_f0031682_15365514.jpg



# by dandara2 | 2015-05-07 15:58 | 吸水 | Comments(12)
2015年 05月 06日

ウスバシロの発生(2015/4/29)

4月29日は秩父にウスバシロチョウを撮影に行く。

まだ雄の出はじめで、飛び回ってばかりで止まらない。

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ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23501509.jpg

撮影しやすそうな雄を探していて、いつも同じタンポポの綿毛の近くに飛んでくることに気が付いた。
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ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23500766.jpg

もしかして雌と間違えて飛んできているのではないかと思ってみていると、飛んできた雄が綿毛に止まって何かを探すようなしぐさをしてから飛び立った。

ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23501531.jpg

やはりメスと間違っていたようだ。

たんぽぽの綿毛はたくさんあるのに、飛んでくるのはこの綿毛だけ。
何かメスと間違えやすい条件でもあったのだろうか。

帰りがけに見た時には、この綿毛はウスバシロがあまり止まるので、半分くらいはなくなっていた。


家内のところに戻ると、家内は家内で面白い写真を撮影していた。

木の上から降りてきたウスバシロが、下に止まっていたウスバシロの隣に降りたという。
ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23500739.jpg
家内撮影

もしかして交尾かと急いで近づいてみると、ただ2頭が重なり合うようにして止まっていただけだという。
ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23500713.jpg
家内撮影

相手が気にならないのだろうか。

12時を過ぎたので、そろそろ吸蜜する頃だと思って注意してみると、ハルジオンはまだつぼみばかりで花がない。

代わりに吸蜜に来たのはタンポポだった。

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ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23500749.jpg

アオバセセリが発生していないかと、昨年撮影した場所に移動するが、まだ発生していないようだった。

途中、黒系アゲハが多い場所も通るけど姿が見えなかった。
こちらもまだ発生していないようだ。

代わりにツマキチョウがまだ新鮮で、タンポポで吸蜜していた。

ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23501573.jpg

家内は吸蜜を終えて飛び立つところをうまくとらえていた。

ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23502190.jpg

ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23502192.jpg
家内撮影

カキドオシでも吸蜜していた。

ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23502125.jpg
家内撮影

自宅近くでは撮影できないシーンなので喜んで撮影。

ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23520106.jpg

廃屋となった人家の庭に生えているクレソンにスジグロシロチョウが産卵していた。

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タンポポでも吸蜜しているが、ヤマトスジグロとの区別の確認のために撮影。

ウスバシロの発生(2015/4/29)_f0031682_23502161.jpg

やはりスジグロシロチョウのようだ。



# by dandara2 | 2015-05-06 00:02 | 配偶行動 | Comments(16)
2015年 05月 03日

小畔川便り(ジャコウアゲハ飛翔他:2015-04-26)

4月26日は団地内のツツジを見たらジャコウアゲハが飛んでいる。
ツツジで吸蜜しているようなので、急いでカメラを持って下に降りる。

ツツジの周りを飛び回ってなかなか止まらないのでその様子を撮影。
カメラとツツジの間を通り抜ける瞬間を狙って撮影するけど、敏感に気配を感じて方向を変えてしまうのでなかなかうまくいかない。

小畔川便り(ジャコウアゲハ飛翔他:2015-04-26)_f0031682_23070448.jpg
小畔川便り(ジャコウアゲハ飛翔他:2015-04-26)_f0031682_23070418.jpg

それでも何枚かは狙い通りの写真が撮れた。

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ツツジで吸蜜する写真も撮れた。

小畔川便り(ジャコウアゲハ飛翔他:2015-04-26)_f0031682_23065716.jpg

体にツツジの花粉がいっぱいついている。
ツツジ類は、アゲハに受粉してもらうように進化した花だ、と言うのをどこかで読んだような気がするけどなるほどと思う。

コミスジが突然割り込んできた。

小畔川便り(ジャコウアゲハ飛翔他:2015-04-26)_f0031682_23065882.jpg

あわてて撮影するけどなんとか写っていた。

その後川原に行くと、ミヤマチャバネセセリがテリ張りをしている。

小畔川便り(ジャコウアゲハ飛翔他:2015-04-26)_f0031682_23065742.jpg

飛び立つところを撮影するけど、スピードが速く、3回撮影したうち、ただ枯草だけしか写っていないというのが2回あった。

これはかろうじて撮れた一枚。

小畔川便り(ジャコウアゲハ飛翔他:2015-04-26)_f0031682_23065836.jpg

20枚のうちの一枚目。

先日、アオスジアゲハの吸水を撮影した所に行くと、2頭が吸水していた。

小畔川便り(ジャコウアゲハ飛翔他:2015-04-26)_f0031682_23070496.jpg

また、ヒメウラナミジャノメを見ていたら、目の前で交尾した。

小畔川便り(ジャコウアゲハ飛翔他:2015-04-26)_f0031682_23070455.jpg



# by dandara2 | 2015-05-03 23:14 | 交尾 | Comments(14)
2015年 05月 01日

桜とヒメギフ(2015/4/25)

4月25日は中信にヒメギフの撮影に行く。

カタクリは終わっているということだったので、出かけるのはよそうと思ったけど、昨年ここに来た時にはカタクリは咲いていてきれいな写真が撮れた。
すぐ近くには桜があったけどその時には咲いていなかった。

満開の桜に来るヒメギフの写真も撮りたいなと思っていたので、サクラとヒメギフ狙いで出かけることにした。

朝は桜には来ずに吸水する個体が多かった。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16061834.jpg
家内撮影

桜には来ないので周囲を探していると、モミジイチゴに来ている個体がいた。
ヒメギフでは初めて見る。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16061812.jpg

11時半を過ぎると桜で吸蜜する個体が出始めた。
ここで期待していた赤上がりのきれいな個体だ。
桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16062415.jpg


なかなか思い通りの所には来ないけど、家内の撮ったこの写真は、ほぼイメージしたような写真だった。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16061803.jpg
家内撮影

スイセンにも吸蜜に来る個体がいた。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16133300.jpg

ヒメギフはフキノトウなどの黄色の花にも結構吸蜜に来るようだ。

1頭がサクラで吸蜜を始めたので撮影するが、よく見ると右前翅が羽化不全。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16062438.jpg


あららー残念と思いながら撮影していると、突然もう一頭の雄が視界に入ってきた。
オオーと思って連射しまくり。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16062456.jpg
家内撮影

さらにはもう一頭が割り込んできて、ギフのときと同じくごちゃごちゃ状態

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16062419.jpg

あっという間にバッファがいっぱいになって、その後は、少し休んでバッファが空いたら撮影、を繰り返す破目になり、最大4頭が絡んだらしいけど、そのシーンは撮り逃がしてしまった。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16062437.jpg


カタクリがだめだから、産卵を撮りたいなと思いながら少し離れた場所を探していると、明らかに産卵したそうなメスが飛んでいる。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16061010.jpg

この機会を逃さないようにと、ひたすらメスを追いかける。

脅かさないように、見逃さないように、障害物があるときは進路を予測してと、10分近くも追いかけて、ようやくウスバサイシンのある場所まで飛んできた。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16061102.jpg

ただ、ここのウスバサイシンはすでに葉を展開し終わっている。

この雌は何とか産卵しようと周囲を飛び回り、ときには葉につかまったりするけど結局無理だった。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16061185.jpg
桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16061115.jpg
桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16061138.jpg

近くにいた皆さんも様子を見に来たけど、産卵しそうもないのであきらめて他に行ってしまった。

ただ、母蝶は産卵したいわけだから、きっとどこかに産卵するはずと思って、あきらめずに見ていたら、ようやく展開した葉の裏側に回って産卵を始めた。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16061148.jpg
家内撮影

この態勢は、ヒメギフだからできる態勢で、ギフには絶対無理。

葉の裏側なので、どうしても尾端まで写すことができない。

魚露目を使ってようやく撮影することができた。

桜とヒメギフ(2015/4/25)_f0031682_16061877.jpg

たまたま散歩の人が通りかかったので、面白い写真になった。

産卵された卵
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# by dandara2 | 2015-05-01 19:30 | 産卵 | Comments(12)
2015年 04月 29日

小畔川便り(アオスジアゲハの排水飛翔:2015/4/24)

4月24日は前日に良い写真の撮れなかった菜の花の場所を家内にも見せようと一緒に出かける。

ところが、川原を歩き始めて間もなく、対岸に黒系アゲハが吸水しているのが見えた。

大急ぎで対岸に渡り吸水場所に行ってみると、クロアゲハが吸水していた。

小畔川便り(アオスジアゲハの排水飛翔:2015/4/24)_f0031682_21575646.jpg
自宅付近ではクロアゲハは決して多い方ではないので、大喜びで撮影。
小畔川便り(アオスジアゲハの排水飛翔:2015/4/24)_f0031682_21575681.jpg
小畔川便り(アオスジアゲハの排水飛翔:2015/4/24)_f0031682_21575601.jpg

何とか押さえられたので、もう少し近づこうと下の川原に降りたら、クロアゲハは飛びあがって逃げてしまった。

がっかりして何気なく周囲を見たら、アオスジアゲハも吸水していた。

小畔川便り(アオスジアゲハの排水飛翔:2015/4/24)_f0031682_21580051.jpg

クロアゲハと違い、吸水に夢中で近づいても逃げようとはしない。

小畔川便り(アオスジアゲハの排水飛翔:2015/4/24)_f0031682_21575615.jpg

ここは、隣の雨水池の排水溝があって、その雨水池には、カワウやサギなどがいるし、ハスもかなり繁茂している。

そんな関係で有機物に飛んだ水が流れてきているのだろう、多少どぶ臭いにおいがしている。
それがアゲハ類には魅力なのかもしれない。

アオスジアゲハの吸水は久しぶりに撮影するので、逃げないのをいいことにいろいろ撮影した。

小畔川便り(アオスジアゲハの排水飛翔:2015/4/24)_f0031682_21580071.jpg
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小畔川便り(アオスジアゲハの排水飛翔:2015/4/24)_f0031682_21580022.jpg


十分撮影した後は、前日に購入した1J5を使って、吸水中のアオスジアゲハを手を振って驚かし、飛びあがったところを撮影した。

小畔川便り(アオスジアゲハの排水飛翔:2015/4/24)_f0031682_21580485.jpg

なかなかいい感じの写真が撮れた。

自宅に帰って、昼食後、撮影した写真を確認していたら、飛び上がったアオスジアゲハの周りに水滴のようなものが見える。

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これってもしかしたら、飛び上がったアオスジアゲハが排水しているのではないだろうか…

もう少しはっきりした写真が欲しいと、再度同じ場所に行ってみた。

そしたらまたアオスジアゲハが吸水に来ていたので、今度は慎重にピントを合わせて、左手を軽く振って飛ばしてみる。

撮影した写真を確認したら、見事に尾端から排水している様子が写っていた。

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拡大してみると、その様子が良くわかる。

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吸水しながら排水する、ポンピングと言うのはよく知られているけど、飛びあがった時にこうして排水しているとは知らなかった。

無理やり飛ばしたから排水したのか、普段から飛翔するときには身軽になるために排水しているのかはわからないけど、1J5を購入していなかったら、こうした写真を撮る気にはならなかったかもしれない。

購入早々貴重な写真が撮れてよかった。




# by dandara2 | 2015-04-29 22:09 | 吸水 | Comments(18)