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2010年 01月 30日

ヨーロッパ撮影記(7:ツェルマット~ヘルブリッジ)

スイスで写真が撮れるのも後2日、7月29日はツェルマットからどのくらいのところに行けばマッターホルンを背景にした写真が撮れるのかを確認しにツムット方向に崖側の道を歩いてみることにする。
標高差にして250m位だろうか。
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アポロは所々出てくるものの、足場が悪く撮影できるポイントは少ないし、マッターホルンは手前の崖にさえぎられてなかなか姿を見せない。
林を抜けて一登りしたら、突然目の前にマッターホルンが姿を現した。
崖の傾斜も緩やかになってよさそうな草原が目の前に見える。
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そこでここに腰を落ち着けて、マッターホルン背景の写真にチャレンジすることにする。
この草地にはアザミがあちこちに咲いているのだけれど、良く吸蜜に来る斜面の下のほうのアザミではマッターホルンが見えない。普通の吸蜜写真となんら変わりない写真しか撮影できない。
こういったシーンはたくさん撮ったので、できればマッターホルン背景が良い。
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マッターホルンが見えるところのアザミにはなかなか来てくれず、たまに来てもゆっくり吸蜜しなかったり、体の向きが悪かったりで、長く粘った割にはあまりたいした写真は撮れなかった。
その中でも、家内の撮影したこの写真は悔しいけどかなり出来がいいと思う。
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振り向けばドムの山と小屋を背景にしてアポロが吸蜜していた。こちらもかなりいい雰囲気だ。
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たまにゆっくりしてくれていると思って大喜びで近づくと、クモの巣にかかっていたりして、それはそれで貴重なのだけれど、その前にちゃんとした吸蜜写真を撮らしてくれよと言う感じ。
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それでも何枚かは写真を撮ることはできた。でもマッターホルンが小さいかな。
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ここではアポロ以外にもいくつかのヒカゲチョウの写真も撮れた。
こちらはerebia montana だろうか。
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こちらは maniola jurtina (英名 Meadow Brown) の吸蜜、比較的多い蝶だ。
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それにチャマダラセセリの仲間の多分 pyrgus armoricanus がアザミの花の上で交尾していた。
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アポロがなかなか良い位置に止まってくれなくて、思い通りの写真が撮れなくて悶々としていると、家内の体調が優れないと言う。
連日の疲れが出てきたのだろうか。あきらめて早めに宿に帰ることにする。

7月31日、きのう息子たちは日本に帰っていった。
我々も明日はフランスに向けて移動なので、スイスで撮影できるのは今日1日。
マッターホルンを背景にしたアポロの良い写真が撮れていないので、地図を見てここならどうかなと言うところまで行ってみることにする。
フーリーまでロープウェイで登って、そこからツムット経由で崖を登り一番上の道をツェルマットまで歩いて帰るコースだ。
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登りはじめたらすぐにcolias phicomone の♂(だとおもう)が吸蜜していた。
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撮影していたら飛びあがった瞬間が撮れた。
裏面はモンキチョウと大差ない感じだったけど、表面はミヤマモンキみたいな感じで高山蝶の雰囲気満点。
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登っていく途中ではだんだんマッターホルンがはっきり見えてきて、ツムットの名前の由来になったツムット氷河(逆かもしれないけど)も見えてくるが、道の両側はかなりの傾斜。
アポロが飛んできても道の脇の花に止まる以外は写真が撮れそうもない。
エーデルワイスの白い花も見えるけど、撮影に行く気になれない。
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撮影できそうな場所を探しながら歩いて、ようやくこの道のピークに達したのか傾斜が緩やかになってアザミなどが咲いている場所に来た。
アポロが時々飛んでくるので、ここで少し粘ることにする。
なかなか花には止まらないが、ようやく止まったので駆けつけて撮影。
崖の途中なのでようやく近づいたら飛ばれてしまったけど、この場所の雰囲気はよく出ている一枚になった。
アポロの向きが良くて、もう少し大きく写っていたら言うことないんだけど・・残念
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数分に1回アポロが花に来るので、そのつどダッシュして撮影するがなかなかいい写真がとれない。
たまに近づいて写真が撮れても・・こわれてる、それに向きが悪い。
そんなこんなで、ようやく撮れたのがこの写真。上の写真のようにもっと広々とした雰囲気が出ていて、そこにこの蝶が止まっていればいいのだけど(合成でもしたくなるような組み合わせだなー)
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飛び立ったこの写真も、もう少しピントがあっていればとか、アポロが山に重なってしまっているとか贅沢を言えばきりがないけど、マッターホルン背景の写真が目的だったので、撮れただけでも良しとしよう。
この後、もっと良いポイントがないかと歩いてみるが、結局ここがベストポイントのようだった。
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後はアポロ以外の蝶もぽつぽつ撮影いしながら下山する。
アポロを撮影した場所で、水が染み出ているところではやけに黒いヒョウモンモドキの仲間のような蝶がいた。
調べても該当するような蝶がないけど、一番近そうなのが Mellicta aurelia の紋流れの黒化型かなと言うところ。
同様に Melitaea diamina の紋流れの黒化型かなとも思う。
まさかMellicta asteria ではないと思うけど、もしそうだったらすごいな。
どなたかお分かりになるだろうか。
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また、何度か見かけたけど撮影できなかったヨーロッパアカタテハもようやく撮影できた。
アカタテハとは言うけれど、フィールドで見ると黒っぽさが目だって、日本のアカタテハとはまるで違う。
かなり精悍な感じがした。
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後翅裏面の白斑が鋭角に尖ってかっこいいセセリがいた。
てっきりチャマダラセセリの仲間かと思っていたけど、後で調べてみると該当する種類がない。
念のため翅表も見てみると、赤い色が入っていたりして明らかにチャマダラセセリとは違う。
結局 Hesperia comma ということが分かった。アカセセリの仲間らしいが、日本のアカセセリとは全く違っていてかっこいい。
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また、英名をTurquoise BlueというPlebicula dorylas が交尾していた。ターコイズブルーと言うだけあって、雄の翅表のブルーは素晴らしい。
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そろそろ29日に撮影した場所も近いと言うところに降りて来たところ、maniola jurtina が交尾しているのを見つける。
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明日8/1はフランスに向けて移動。
列車を3回も乗り換えて一日がかりの移動だけど無事たどり着けるだろうか。(実はとんでもないハプニングがあったけどそれはまた後日)

by dandara2 | 2010-01-30 23:57 | 海外 | Comments(26)
2010年 01月 26日

小畦側便り(2010/01/25)

蝶と山てくてく写日記」のbanyanさんが24日にモンキチョウを撮影したとか。
24日は別のところを散策していてモンキチョウのポイントは見に行かなかったので、25日の月曜日に勤務が13時で終わるのを待ちかねて帰宅。14時20分頃に自宅前の川原に出てみる。
結論から言うとまだ少し早いようだ。
蝶の活動時間が終わって見つからなかった可能性もあるけど、関東タンポポはいくつか咲いてはいるけど、まだ花茎も短くほんとの咲き始め。
これはその中でも一番花茎が伸びていたもので、咲き終わった花もあるのでずいぶん前から咲いてはいたのだろう。
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紅梅も咲き始めていて、中には白梅もちらほら見えたけど、こちらもこれからが本番。
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今週末は所用でフィールドには出られないので、今年の初蝶は2月上旬かな。
70-300を持っていたので、川原で見かけた鳥を撮影。
この日は良い子がいていつもより少し近づけさせてくれた。
こちらはセキレイかな。ちょこまかと動き回っていた。ノートりでこれくらい近づけると何か満足。
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こちらはカワセミ、いつもは敏感なのにこの日はずいぶん近づけてくれた。
魚を採るところまで観察できたけど、さすがにその時は撮影しにくい場所で、回り込もうとしたら逃げられてしまった。
この個体は雌のようだけど、巣穴がありそうな場所があって、ペアがいそうなので(いつ頃から繁殖時期になるのか知らないけど)今年は少しは観察できるかもしれない。
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by dandara2 | 2010-01-26 08:31 | Comments(10)
2010年 01月 19日

ヨーロッパ撮影記(6:ツェルマット周辺)

7月26日は体が疲れ気味なのと、午後から息子夫婦がツェルマットに到着するので休養日と言うことにして朝はのんびり起きる。
ゴルナグラートとかスネガとか、今まで利用していたとは別のケーブル発着駅があるのでそちらの様子も見ながら町の中を散策する。
theclaさんの情報によると、ヘリコプターの発着所の近くにもアポロがいるというので、そちらの方にも出かけてみる。
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最初は駅前の道路をヘリポートまで歩いてみたが、適当な草地もなく、蝶の姿も見られなかった。駅の向こう側には草地もありいかにも蝶がいそうなのだがそちらに行く道が見つからない。
ヘリポートにつくが、道路からはエレベーターでヘリポートまで上がるようになっているので、ヘリコプターには乗らないので入りにくい。
またぶらぶらと駅まで歩いて帰った。
途中で駅の構内を歩いていた人が線路を横切って向かい側の草地に行くのに気がついたので、そこまで行ってみると線路を横切る道がある。
日本だと信号機とかいろいろあるはずなのに、そんなものは何もなくて、列車に注意しながら勝手に渡っていいみたいだ。

線路を渡って草地を歩いてみると、ぽつぽつと蝶の姿が目に付き始め、ついに目の前をアポロが横切った。
個体数もそれなりで、斜面の傾斜もそれほどきつくなく、花の数は今までのポイントでは一番豊富かもしれない。
ここは、パラグライダーの練習場にもなっていて、撮影していると時々パラグライダーが近くに下りてくる。
右の、上に草のあるコンクリの建物がツェルマットの駅舎の一部
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難しいことを言わなければ、アポロを撮影するのに山を登る必要は全くなくて、ツェルマットの駅の裏に行けば事は足りる。
ただ、標高が低い分、7月下旬だと痛んだ個体が多い。
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ここでアポロを撮影していると、Lysandra coridon が交尾しているのに気がついた。
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Lysandra coridon

この草原では、カラフトセセリ(Thymelicus lineola) も交尾していた。
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Thymelicus lineola

シロジャノメ(Melanargia galathea)も数が多かった。
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Melanargia galathea

シロチョウの仲間の Ponita daplieice もいたようだが全く気がつかなかった。アポロばかりに気をとられて気がつかなかったのか、シロジャノメと思って無視してしまったのだろう。したがってこれは家内の撮影。
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Ponita daplieice 

7月28日
前日はゴルナグラートに登ったので、この日はトリフトヒュッテに登った時に、アポロが多かった崖下の草地を調べることにする。
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25日に家内が撮影した蛾みたいな蝶(Melitaea didyma の♀)を撮影するのも目的。
のんびり10時過ぎに宿を出て、20分くらいでポイントに着くと目的の蝶はすぐに目についた。これがその♀、今回の方がまだヒョウモンという感じがする。
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Melitaea didyma ♀

こちらが♂
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Melitaea didyma ♂

アポロの方もたくさん飛んでいるが、この写真はクモの巣に引っかかったもの。
直線的に飛ぶことが多いので引っかかりやすいようだ。
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これは、♂の腹部に丸いものが見えるが、どうもアポロの卵のようだ。どういうことでこうなったのかは分からないが、雄にとっては大した支障にはなっていないようだ。
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家内が「茶色い蝶が交尾している」と言うので見ると、melitaea didyma が交尾していた。
♀の翅表を見た時に蛾かと思った蝶だけど、裏面はとっても素敵な蝶だ。
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Melitaea didyma

他のヒョウモン類も見かけたが、日本のウラギンヒョウモンに似ている感じであまり撮影しなかった。
ところがこの記事を書こうと思って、家内の撮影した写真もチェックしていると、アレレ・・・・!!
これってスペインヒョウモン(Issoria lathonia)の翅表ジャン!!
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Issoria lathonia

もしかして裏も写っている写真がないかなと探してみると・・ありました。ちょっと小さくてピントもいまいちだけど
ヤッター、奥さん有難う
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Issoria lathonia

自分の写真も再度見直してみたけど、撮影していなかった。数は多くはないのだろうか、それとも不注意??
26日に気がつかなかったシロチョウのPonita daplieiceもそうだが、こういった初めての蝶がいる場所では、予断をいれずに出会う蝶は一応カメラを向けておくべきだった。

ここでのうれしい出会いは、カラスシジミの仲間のSatyrium spini が休んでいた目の前のジャコウソウで吸蜜していたこと。
カラスシジミの仲間と言っても大きさはゼフィルスくらいあって、最初はゼフが撮れたと喜んだ。
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Satyrium spini

これ以上山を登る予定もなく、時間があるのでいろいろな蝶の飛翔にもチャレンジする。
こちらはシロジャノメ
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Melanargia galathea

こちらは翅表がオレンジのベニシジミの仲間Lycaena virgaureae
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Lycaena virgaureae

それに交尾していたLysandra coridonの♂の飛翔も
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Lysandra coridon

帰りはtheclaさんがトリフトヒュッテに登る時に使ったと思われる道を通ってツェルマットに帰ることにする。
途中には明るいお花畑があって、アポロやヒョウモン、シジミがたくさん飛び回っている。
ここがtheclaさんの言うアポロのポイントだろう。
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by dandara2 | 2010-01-19 23:18 | 海外 | Comments(17)
2010年 01月 11日

ヨーロッパ撮影記(5:ゴルナグラート)

今日1月11日は成人の日、でも天気も悪く寒い一日だった。
休みの日には近所のムラサキシジミの越冬の観察をしているけど、昨日で1頭も見られなくなってしまった。
その記録は後日載せるとして、ヨーロッパでの撮影記を書いていくことにします。
実は、大学への報告書は提出したのだけれど、高校の紀要にも載せて欲しいと言うことで原稿の締め切りが迫っている。
大学のは写真は行ったという証拠写真1枚で良かったけど、こちらは紀行文的にして写真をたくさん載せていくことにする。
一つ書いてやれやれと思っているのに迷惑なことだ。種名を調べるだけでも大変なのに。
そんなわけで、その下書きの意味もあります。もちろん家族のことなどには触れないけど。

7月27日 今日も快晴でマッターホルンがよく見える。
11時ちょっとの登山電車でゴルナグラート(3089)に出かける。
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ゴルナー氷河の雄大な眺めがすばらしい。
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昨日スイスにやってきた息子夫婦も一緒に登ったが、2歳と7ヶ月の孫は長い飛行機の中も良い子にしていたみたいだけど、こんな景色は記憶には残らないだろうな。
写真でもうんと見せて刷り込みを強化しなくっちゃ。
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軽い昼食をとった後帰ろうとするが、なぜか帰りの切符が私の分だけ見あたらない。
探しているうちに発車の時間になってしまったので、息子夫婦だけは先に帰ってもらい、我々は次の電車で帰ることにしたが、孫がいないのならと言うことで、予定にはなかったけど、途中のリュッフェルベルク(2582)で降りてリュッフェルアルプ(2211)まで歩くことにする。
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結果的に何枚か良い写真を撮ることが出来た。(家内はカメラを持ってこなかったのでコンデジでの撮影になったけど)
切符がなくなって良かった。
高山植物も蝶も基本的にはシュバルツゼーのものと同じだが、すばらしいブルー色のゲンティアナ・パパリカ
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まるでこけのように見えるアンドロサケ・アルビナ、その他色々な花が咲いている。
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ここでは珍しく、花の撮影をしている人に出会った。ヨーロッパではあまり花などに興味を示して撮影している人は見なかった。
ましてや蝶に興味を持っている人は皆無だった。
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euphydryas cynthia がマッターホルンを背景に止まっている。
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ここでは♀も見かけた。♂がや飛び古した個体が多かったので、盛期を少し過ぎていたのだろうか。
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なんと言ってもうれしかったのは boloria napaea が交尾しているシーンを撮影できたこと。
この裏面は独特だ。
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リュッフェルアルプの駅が見えてきたけど、ほんとにすばらしい景色だ。
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駅の近くでは、cynthia と それに良く似た euphydryas aurinia が同じ花で吸蜜していた。どちらも♂のようだ。この高山性のニセヒョウモンモドキ属の2種が同じ画面に収まるのってかなり珍しいのではないだろうか。
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また、コヒオドシもいたが、日本のものより黒い部分が少なく明るい感じだ。
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マッターホルンも終日きれいな姿を見せて楽しい高原ハイクとなった。

by dandara2 | 2010-01-11 20:00 | 海外 | Comments(17)
2010年 01月 08日

久しぶりの八重山(5:石垣島)

八重山での撮影も今日12月27日が最後。
天気もまあまあそうなので、何処に撮影に行こうか考える。
西表のリベンジにしようか、それともまだ歩いていない石垣のポイントにするか。
いろいろ悩んだ末、今回は少しでも多くの場所を見て歩くと言う「下見」の原点に戻って石垣島の別の場所に行くことにする。
入野さんが地図に印をつけてくれた場所を重点的に歩くが、新しい場所を歩くのはわくわくしていい気分だ。
ただ、フジバカマのポイントを経験してしまうと、何処でも蝶が貧弱に見えてしまう。
この日のハイライトは赤紋の発達したクロアゲハに会えたこと。
南に来たら是非見てみたいと思っていたので、遠くに飛んでいるクロアゲハの後翅がやけに赤いのを見たとたん、これだとカメラをかまえて駆けよった。
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このクロアゲハは産卵しようとしているところのようで、小さなミカンの木の周囲を探るように飛んでいる。
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そのうち産卵を始めた。赤いクロアゲハだけでもうれしいのに、それが産卵しているシーンが撮れるなんて最高だ。
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近くには♂もいてセンダングサで吸蜜している。
随分ずんぐりした尾状突起だ。
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裏面も本土の♀位の赤さがあるように思った。
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もう一頭別の雌も吸蜜に来ていた。後翅の赤紋のところの白色の入り方が違うようだ。
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もう一つのハイライトはコウトウシロシタセセリに会えたこと。
普通種なのかどうかは知らないけど、以前から撮影したいと思っていたので、家内が「変なセセリがいる」と言うので見に行って、後翅の白いのを見た時には大喜び。
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この後、センダングサに吸蜜に来てきれいな写真を撮らせてくれた。
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それに、タイワンシロチョウもいた。ナミエシロチョウかと思って何気なく撮って、モニターで確認して斑紋が違うのに気がついた。
近づくとすっと逃げて撮影チャンスは少なかったけど、一応きれいに撮れて満足。
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ここにはヤエヤマムラサキもいたけど、♀はぼろぼろだった。飛んでいると言うことは卵を守っているわけではないと思うので、鳥に襲われてかろうじて逃げてきたと言うことだろうか。
見た目のひどさほどには飛び古しているわけではないのかも知れない。
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ここには♂もいてテリ張りをしていた。この個体も鳥に襲われたようだ。
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一応の撮影が終わったけど、ツマベニチョウの良いのが撮れていないような気がして、初日のハイビスカスの場所に行ってみる。
車を止めたらすぐにツマベニチョウが吸蜜に来てくれて、何とか翅表も写った写真を撮ることが出来た。
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これ以外にも証拠写真程度に撮れた蝶はいくつかあるけど、それらのきちんとした写真は再度チャレンジすることにして八重山を後にした。

最後にいくつか泡盛を購入した。
赤い瓶にはアカショウビンの絵が描いてある。アカショウビンはバンナ岳の散策路で、目の前を矢のように通り過ぎた。それを記念して購入してみた。
もう一本の請福というのを正月に飲んでみた。43度とけっこう強いけどまろやかでおいしいお酒だった。
泡盛にはあまりなじみがなかったけど、ファンになりそうだ。
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by dandara2 | 2010-01-08 19:11 | 産卵 | Comments(20)
2010年 01月 06日

久しぶりの八重山(4:西表・竹富)

12月25日は西表島に出かける。
石垣島を出た時は曇天で、水平線の向こうは明るくなっていたので楽観していたら西表は雨。しかもかなりの降り。
車の中で入野さんから、「今日はタイワンキマダラ、シロオビヒカゲ、シロモンクロシジミ、シロウラナミシジミ、テツイロビロウドセセリ、タイワンヒメシジミなどの石垣島では撮影できないか、しにくい蝶の撮影を予定している」と教えてもらったけど、この雨の中その中の1種でも撮影できるのだろうかと心配になる。
最初のポイントではタイワンキマダラとシロオビヒカゲを探す。
傘をさしての探索だけど、チョウの姿はまったく見えない。
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あきらめかけたところで薄日が射してきて、待望のタイワンキマダラが姿を見せた。
ところがまったく止まらない。飛んでいるところをでたらめにシャッターを押したらかろうじて姿が映っていたが、証拠写真にも物足りない程度の写真しか撮れなかった。
シロオビヒカゲは姿も見せてくれなかった。
次に移動した場所はシロモンクロシジミのポイント。
恥ずかしながら最近の情勢には疎いので、どんなチョウなのか想像もつかない。
ここでも最初は姿が見えなかったがようやく1頭が姿を見せてくれて、何とか写真が撮れた。
今まで見た蝶とはなにかイメージが違って目つきが変だ。
聞けば肉食だという(幼虫がカイガラムシを食べるらしい)、ゴイシシジミと似ているけど、ゴイシシジミは肉食とは思わせないかわいさがあるけど、こいつは何となくそんな雰囲気を漂わせている。
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シロモンクロシジミ

シロモンクロシジミの名前の由来はその翅表にあるようだ。
標本にして上から眺めてつけた名前なんだろうな。
ここでは数頭のシロモンクロシジミが現れて撮影させてくれたが、個人の庭の一角なので迷惑にならないように遠慮しながらの撮影だった。
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シロモンクロシジミ

その後シロウラナミシジミとテツイロビロウドセセリのポイントに行く。
雨は相変わらず降ったり止んだり、「この天気ではテツイロは出てくれないかな」との言葉通り、かすりもしなかった。
ゴアテックスの靴を履いていたにもかかわらず、靴下が濡れてそこから水が入り、靴の中はぐちゃぐちゃ。
昔大雪山に行って降られた時にはパンツまでぐっしょりだったなと思いながら薮こぎをするが、さすがにそこまでは大丈夫だった。
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シロウラナミシジミは足元から飛び出した一頭を唖然と見送るのみで撮影できず。
ここではシロオビヒカゲも飛び出したけど、同様に見送るのみ。
マサキウラナミジャノメが飛び出して近くに止まってくれたので、慎重に慎重に近づいたけど、とりあえずの1枚を撮ったら無情にも飛んでしまった。
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マサキウラナミジャノメ

そろそろタイムアップ
最後に寄ったタイワンヒメシジミのポイントでは、また濡れた草の中に踏み込んで、傘の先で草をなでながら歩くと、小さな小さな、小指のツメにも満たないようなタイワンヒメシジミが飛び出して、今日最後のモデルになってくれた。
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タイワンヒメシジミ

入野さんは船の時間を遅らせて撮影しようと言ってくれたが、ある程度の写真が撮れたので大急ぎで桟橋に行って帰りの船に乗った。
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タイワンヒメシジミ

宿ではコインランドリーで大洗濯、靴はドライヤーで乾かすのが大変だった。

普通ではとても成果が期待できないような雨の中を探し歩いて、貴重な写真を撮れたのはほんとに入野さんのおかげだった。
二日間ありがとうございました。


翌日は竹富島に行く。
蝶に関しては、「普通種しかいないけど、数は多いですよ」とのことだったし、以前来た時には寄らずにいたので、ここまでつきあってくれた家内の観光も兼ねて出かける。
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今日も曇天で晴れは期待できないけど、雨は降らないようだ。ただ気温が低い。
最初にビジターセンターによって竹富島の案内図を購入する。
うれしいことに「アイヤルミチ(蝶の道)」が出ている。昨日入野さんに教えてもらったのと同じ道だ。
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ビジターセンターでは「御獄(オン)」と言うのがあって、神聖な場所だから立ち入らないようにと教えてくれた。
また、前日のフジバカマのポイントでも、そこで会った地元の人が「お墓にカメラを向けないように」と家内に言っていたというので、途中立ち寄った久間原御獄(クマーラオン)でも入り口の鳥居のところから手を合わせるだけにした。
言われてみると、なにか不思議な気配を感じる場所だった。
天気が良くないので、最初は蝶の気配はなかったが、そのうちポツリポツリとリュウキュウアサギマダラが現れ始めた。
撮影していると、後ろから自転車で来た女性が「すみませーん」と言いながら通り過ぎていく、後を見ていると蝶が一斉に飛び出して花吹雪のようになっている。
急いでその場所に行って蝶が収まるのを見ていると、ネムノキだろうかたくさんの蝶がとまっている。
天気が悪くて気温が低いのが幸いしたのか、貴重な写真が撮れた。
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ここでは、他にスジグロカバマダラもいて、良いモデルになってくれた。
(この写真は昼食後別の場所で撮影したもの)
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ルリシジミに似たのがいるなと思って撮影したらヤクシマルリシジミらしい。ずっと前に宮島で撮影したのがどっちだったか分からなかったけど、帰って調べたらサツマシジミだった。
と言うことは、これも私的新種。ちょっとうれしい。
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ヤクシマルリシジミ

海岸について見るとハマヒルガオが咲いている以外は何もない。
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ふと足元を見ると珊瑚のかけらが沢山ある。
案内図を見ると、ここは星砂の浜でもあるらしい。
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帰ろうとしたら、小さな蝶が素早く飛んできた。
ツバメシジミのようだけど、何となく感じが違う。とりあえず撮影して宿で調べるとオジロシジミのようだ。
珍しくはないようだけどこれも未撮影種。ヤッターと喜んだ。
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オジロシジミ

チョウ以外の虫も撮影したので載せておきます。
オオシママドボタルは結構あちこちで見かけた。
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オオシママドボタル

センダングサの花にとまっているすごくきれいな虫を見つけて撮影し、後で入野さんにメールで聞いてみると、八重山だけに生息するイヌビワオオハマキモドキということだった。
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イヌビワオオハマキモドキ

結局竹富島で晴れたのは昼食を食べている時だけ。
晴れてきたので、 さあ! と喜んででかけたらまた曇ってしまった。昨日から天気には恵まれないようだ。
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by dandara2 | 2010-01-06 19:15 | 静止 | Comments(8)
2010年 01月 03日

久しぶりの八重山(3:石垣・マダラチョウ以外の蝶・他)

遅れましたが、明けましておめでとうございます。
1月1日は自宅近くの小さな神社、2日は深大寺に行って来た。
深大寺は結婚当初この近くに住んでいて、息子もここで産まれたので、それ以来引っ越した後も毎年お詣りに行っている。
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今年4月からのNHKの朝の連続ドラマで、この深大寺界隈がドラマの場所として設定されるとか。
昨年は今住んでいる川越がドラマの場所に設定されていたけど、まさか続けて関係のある場所がドラマで取り上げられるとは思わなかった。
今放映されている「ウェルカメ」も写真の友人の地域と言うことだし・・なかなか朝のドラマは見ることが出来ないけど、たまに休みの日に見たりすると特別な思いがすることが多い。
ドラマ化の影響か今日は結構な人出だった。
この漫画の作者が関係するらしい。
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さて、石垣島のフジバカマのポイントの続きだけど、簡単に写真を載せておくことにします。
ここでうれしかったのは、ヤエヤマカラスアゲハが撮影できたこと。
昨年はカラスアゲハとミヤマカラスアゲハを撮影したいと思いながら良い写真が撮れなかったのでなおさらだ。
ヤエヤマカラスは♂でもこの美しさなので、ファインダーを覗いていても「ヤッター」と言う感じだ。
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ヤエヤマカラスアゲハ

ベニモンアゲハは昔は随分撮影したような気がするけど、今回の旅行で撮影できたのはこの個体だけだった。
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ベニモンアゲハ

クロテンシロチョウはなかなか止まらず苦戦したけど、ちょっと離れた別の場所でうまく撮影することが出来た。
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クロテンシロチョウ

ナミエシロチョウはシックできれいな蝶だ。前日の23日には遠目からしか撮影できなかったけど、今回は雌雄ともきちんと撮影できた。これは♀。
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ナミエシロチョウ

ヤエヤマムラサキは、ルリマダラの仲間かと思って入野さんに聞いたらヤエヤマムラサキだと教えてくれた。
こちらに来る際にも図鑑類は一切見てこなかったので(忙しかったし・・言い訳)、実物を見てから聞いたり、図鑑を調べて種類を確認するという泥縄方式(いつものことだけど)。
でもそれが一番頭にはいる。次に行った時には全て見ただけでわかるだろう。
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ヤエヤマムラサキ

イシガケチョウはあちこちで見かけることが出来たが、新鮮な個体が多かった。相変わらず良い姿勢だ。
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イシガケチョウ

キミスジはこの時期に撮影できたのはラッキーと言うことだった。新鮮な個体も撮影できたが、この写真が一番迫力があるので載せることにした。
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キミスジ

アオタテハモドキは、前回は撮影できなかったので見かけた時はうれしかった。羽化不全みたいで翅が傷んでいるのが残念。
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アオタテハモドキ

シジミではタイワンクロボシシジミが色々な場所で撮影することが出来た。
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タイワンクロボシシジミ

アマミウラナミシジミは、前に来た時には多かったのに、今回はこの1頭のみだった。
時期的なものだろうか。
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アマミウラナミシジミ

オキナワビロウドセセリはちょっと暗い林の中で吸蜜していた。
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オキナワビロウドセセリ

タイワンアオバセセリは明るい所に出てきて吸蜜していた。
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タイワンアオバセセリ

ネッタイアカセセリはいきなり70-300のレンズに止まった。思わず顔がほころんでしまう。
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ネッタイアカセセリ

チョウ以外では、ミヤコキンカメムシ
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ミヤコキンカメムシ

アカギカメムシの集団は、沖縄の写真などを見ると良くでているけど、なかなかユーモラスで楽しいカメムシだ。
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アカギカメムシ

それに、入野さん自身3頭目だという絶滅危惧Ⅰ類のヤエヤマミツギリゾウムシなどが撮影できた。
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ヤエヤマミツギリゾウムシ

こういったチョウ以外にも詳しい人と一緒に歩けると色々勉強になる。

by dandara2 | 2010-01-03 12:11 | 静止 | Comments(40)