2008年 08月 07日

信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)

8月3日は、「蝶と山・てくてく写日記」のbanyanさん、「Nature Diary」の虫林さんのお誘いで信州にヒメヒカゲ、アカセセリなどの撮影に出かける。
休みに入った安心感からか、就寝したのが0時半過ぎ、2時45分の目覚ましは止めたらしいのだが意識になく起きたのが5時過ぎ。
これではとても6時に山梨での集合には間に合わないので、急遽電話して現地に直接行くことにした。
8時半に現地に着くと、お二人も1ヶ所寄り道をして、ちょうど着いたところのようで、車を止めたらすぐに電話があった。
早速撮影にはいるが、ヒメヒカゲはやや遅かったようだが、何とかきれいな個体を見つけて撮影した。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_3232.jpg
まだ草には朝露が着いていて、それを吸汁している個体もいた。こんな個体を観察したのは初めてのような気がする。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_323554.jpg

飛翔写真も撮ってみるが、草の間を飛ぶので結構難しかった。これはかろうじて空を背景に出来たもの。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_33183.jpg
アカセセリの方はちょうど盛期のようで、マルバダケブキで吸蜜する多数の個体が見られた。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_332277.jpg
アカセセリ特有の前翅の先端がつんと上に跳ね上がった翅形はシルエットでもすぐそれとわかる。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_334212.jpg

ここでは配偶行動をするペアも見られて、昨年の交尾シーンと会わせて写真のバリエーションが増えた。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_343666.jpg

飛翔はとにかく速いけど、やたら追いかけていたら奇跡的に写っていた。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_345588.jpg

その後ムモンアカのポイントに移動する。
こちらは初めての場所で、虫林さんとご一緒していなければ知り得ないところだった、ありがとうございます。
ムモンアカはぽつぽつと見られて擦れたものから新鮮なものまでいたが、全体的にはピークを過ぎていたかもしれない。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_353524.jpg

広角写真にもチャレンジするが、設定に手間取ってなかなか難しかった。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_355360.jpg

活動が始まる13時頃までに時間があったので周囲を歩いてみると、道路をオオムラサキが元気よく横切った。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_361220.jpg

見ると、♀を追いかけて路上に止まった。♀はまだきれいなので、交尾行動はもう少し経ってからになるのだろう、今回は♂はふられることになりそうだ。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_363465.jpg
その後このペアは飛び立って草の間でまたにらめっこをはじめたが、久しぶりに迫力のある写真が撮れて満足できた。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_365363.jpg
期待したムモンアカのスクランブルと交尾はものに出来なかったので、最後ににカラスシジミのポイントに移動するが、こちらもやや時期が遅くて個体数も少なかったが、何とか姿を見ることが出来た。
信州遠征(アカセセリ・ムモンアカシジミ)_f0031682_375287.jpg
ここでは多数のカブトムシに驚いたが、そのレポートは虫林さんのブログでご覧下さい。

(※親戚に不幸があり、ちょっと留守にしますのでコメントのお返事は少し遅れます)

by dandara2 | 2008-08-07 03:10 | 配偶行動 | Comments(6)
Commented by fanseab at 2008-08-07 07:26 x
深夜の更新、お疲れ様です。アカセセリいいですね。少し緑がかった裏面の色調はお気に入りです。オオムラサキペアのお見合いはこの時期ならではで、何故か路上でクルクル回るシーンをみかけますね。
Commented by chochoensis at 2008-08-07 16:03 x
ダンダラさん、ヒメヒカゲ・ムモンアカシジミ・アカセセリ・・・と綺麗に撮影されていますね。流石です・・。オオムラサキのお見合いも素敵なシーンで素晴らしいです。暑さに負けずにお疲れ様でした・・・。
Commented by maeda at 2008-08-08 06:12 x
ちょっと道路が写っているムモンアカ、それからオオムラ、良いですね。
私好みの絵です。
一日そこで過ごしたいです。
ヒメヒカゲのあのポイントにはやはりアカセセリが居たのですね。
私も行ったことあるのですが、時期が早かったのでしょうね。
Commented by ダンダラ at 2008-08-09 10:29 x
fanseabさん、アカシジミはなかなか魅力的なセセリですね。おっしゃるように裏面の微妙な色合いの変化が良いですが、そのためには新鮮でないといけないので今回はちょうど良かったかもしれません。
オオムラサキは今年は撮りそびれていたのでちょうど良かったですが、やや時期遅しですね。
どうせならもう少し遅く交尾・産卵狙いが面白いのかもしれないですね。
Commented by ダンダラ at 2008-08-09 10:31 x
chochoensisさん、今回はアカ・ヒメヒカゲは撮影の予定でしたが、banyanさんや虫林さんのお誘いを受けて予定外のムモンアカまで撮影できて幸運でした。
ムモンアカは来年以降のお楽しみという感じですが。
Commented by ダンダラ at 2008-08-09 10:34 x
maedaさん、最近人工物をさりげなく入れて撮るのも面白いなと思うようになりました。
と言うか、その蝶が生きている環境を撮影しておくのも大事だなと感じるようになりました。
「フィールドサロン」のmaedaさんの写真を拝見した影響も大きいです。
広角はやはり大きめの印刷媒体で目線をあちこち動かして見る方が迫力が出ますね。


<< 山梨(ゴマ・クロシジミ)      信州遠征(ホシチャバネセセリ) >>