2007年 02月 18日

エルタテハとミヤマシジミのボツ画像

今日は午前中は雨、家の中の用事を済まして、買い物に出て帰る頃に薄日が射してきた。
14時30分から河原の散歩に出る。風がややあって、ちょうど太陽の所に雲がかかっていて結局蝶は何も撮影出来なかったが、畑の一角をホトケノザが赤紫に染め上げていた。
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1月21日の大寒の日にまだ堅いつぼみだった梅林も今日はかなり咲いていて、辺り一面良い香りが立ちこめていた。
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蝶の写真が何も撮れなかったので、きょう本体サイトにUPしたエルタテハと先週UPしたミヤマシジミのボツ画像についてここに載せることにします。

そうそう、本体サイトは引っ越しました。学校の方針で業者にホームページを委託したのは良いのですが、こちらに何の連絡もなく突然変更されてしまい、しかもこちらにアクセス権もなくなってしまったので、自動的に新しい引っ越し先に移動するようにすることも出来ませんでした。今は完全なリンク切れの状態です。
申し訳ありませんがリンクの変更をお願いします。

さて、私のサイトでは画面構成の都合上基本的に3の倍数の写真を使うので、数が合わないと多少もったいないなと思っても撮影日記に載せない限りボツになってしまいます。
そこで、今日はそれらが選ばれなかったわけも書いて見ながら、ちょっとだけ日の目を見させてあげようと思います。
最初に先週UPしたミヤマシジミ
昨年行った関西・関東合同撮影会での撮影で、広角で狙っては見たものの、写っているねと言うだけの写真になってしまった写真。
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広角はマクロと違ってアングルとか背景で出来が極端に違って難しい。その人の空間処理のセンスがもろに出てくると思う。私はどうもあまりセンスがないみたいだ。

これは、同じ日に撮影した♂の翅表。本種の翅表はきれいで写りが良いが、残念ながら背景が地面で色合いが悪く使う気になれなかったもの。
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ボツ画像ではないがミヤマシジミのページをつくっていて、面白いと思ったことを1つ。
今回本体サイトに写真をUPするについて幼虫の習性について調べてみると、Earthwatch Japanの国内プロジェクトの1つに「富士山北麓の絶滅の危機に瀕している草原性チョウ類の保全へ向けた生態調査」と言うのがあって、ミヤマシジミの減少の要因の1つとして、アリとの強固な関係が上げられていた。
それによると、(ミヤマシジミの)「チョウ幼虫には、特定の働きアリ(専属介護係と呼んだ)が付いており、補助的な個体がつくこともあった。」ということだ
専属の乳母がいるとは興味深い事実だけど、どうやってアリの区別をしたのかと思ったら、アリにマークを付けておいて追跡調査したらしい。

次に今週UPしたエルタテハ
エルタテハは、敏感でなかなか近づくことが難しいチョウだが、昨年キャンプ場の材木が積んである場所に来ていたこのチョウは、逆にどんどん近づいてきて画面からはみ出しそうになってしまった。
まあまあの写真で本体サイトにも使おうかなと思ったけど、翅表の写真は他にいくつかあるので、翅表と裏面と両方写っている別の写真を採用した。
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もう一枚はキャンプ場の炊事場に来たもの。あまり良い場所とは思えなかったが、生態の一部なので取りあえず撮っておいた。ページをつくる時に調べてみると山小屋などに結構紛れ込んだりしてくるらしいので、そんな説明用に使うことにした。
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最初はこれを使おうかと思ったが、本種の習性として、止まった後に下向きになることが多いというので、その習性が良く出ている別の写真を使うことにした。
それから、ボツ画像ではありませんが、先日celastrinaさんに教えていただいた「吐水吸い戻し」を本種でも撮影出来たので載せてあります。

by dandara2 | 2007-02-18 22:18 | 静止 | Comments(18)
Commented by thecla at 2007-02-18 22:49 x
ミヤマシジミとアリの関係興味深いですね。夏に撮影した幼虫にからんでいたアリは、専属介護係だったのでしょうか。
つい写真を撮ったら離れてしまいましたが、もう少しじっくり観察すれば良かったですね。
私の場合、広角では、画面の上下、右左のどこに空間を入れるかを大雑把に決めることにしています。交尾とかでない限り中々余裕がないので、心の中で「落ち着け~、落ち着け~」といいながらやってます(^^;
Commented by kmkurobe at 2007-02-18 22:51
エルタテハ色々な機会に出会うことがあるんですが、いざ撮影しようと重うとなかなかいい写真になりませんね。自分の身体に止まったりして驚かされますが・・・・・・・
ミヤマシジミの生態白馬でも今年は調べてみようかな。
Commented by 虫林 at 2007-02-18 23:24 x
今日は午後から晴れましたが、やはり気温があまり上がらず、こちらも越冬蝶は見ることができませんでした。貴ブログを見ていてもっと簡単に見ることができるのかと思いましたが、この時期、成虫撮影はなかなか大変ですね。
ミヤマシジミ、アサマシジミの幼虫にくっついているアリが特定のアリの可能性があるということは面白いですね。特定の種類ということではなく、特定の個体ということですね。
アリは仕事の役割分担をしているのかも?
面白い観察ですね。
Commented by maeda at 2007-02-19 06:17 x
シジミの幼虫にはアリがまとわりついていることが少なくないですね。
それが特定のアリかどうかは分かりませんが。
確かにミヤマシジミの幼虫にもアリがまとわりついていたようです。
アサマはもちろん、ヒメシジミにも多いようです。
Commented by ダンダラ at 2007-02-19 08:22 x
theclaさん、専属の介護係がいるというのは、アリにマークして継続して調査するからわかることで、普通に観察していてはまずわからないことですね。
夏のアリもそうだったと考えると、写真を見直しても楽しいです。
広角撮影のアドバイス、ありがとうございます。本格シーズン開始までにチャレンジしてみます。
Commented by ダンダラ at 2007-02-19 08:26 x
kmkurobeさん、お住いの場所はエルタテハの本場だからチャンスは色々あるでしょうね。
調べたら北アルプスの向こう側の岐阜県側がほぼ分布の西限なんですね。
多いと思っている場所のすぐ近くまでしか分布していないなんて意外な気がしました。
Commented by ダンダラ at 2007-02-19 08:31 x
虫林さん、甲府ではこの時期にモンキチョウを見た経験がありません、低山の梅林でヒオドシチョウ、テングチョウを探すのが一番確実だと思いますが。
寒暖の差が激しい分、まだ羽化に必要な日数が確保できないのかも知れませんね。
ミツバチなんかは羽化後の日数で仕事の役割が変化するようですから、アリについても同様なことがあるのかも知れませんね。
Commented by ダンダラ at 2007-02-19 08:37 x
シジミチョウ科の幼虫にはアリがつきまとっているのが多いですね。
地面近くに生活しているから、アリとうまくやっていくことが必須なんでしょうか。
アリについては、このことがもっと研究されると色々面白いことがわかりそうな気がします。
アマチュアの領域は超えているように思いますけど。
Commented by fanseab at 2007-02-19 21:37
ミヤマ(アサマ)、エル共に関西に拠点を置いていると縁遠い蝶ですが、一度きちんと
撮りたい対象ですね。蟻と共棲するシジミ類は保全が大変でうね。
八ヶ岳で初めてエルを撮影した際、極めて敏感で困り果てたことも思い出しました。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2007-02-19 22:44
色々と為になる研究をされている方がいらっしゃるんですね。アリとの相利共生をシジミチョウの一部がしていると聞いたことがありますが、こういう種類ほど、両者セットで生存しているわけですから、絶滅の危機がより大きいのでしょうかね?
Commented by ダンダラ at 2007-02-19 23:12 x
fanseabさん、ミヤマはかなり危ない感じがしているので、撮影するなら早めがよいかも知れませんね。
河川敷は皆さんのブログで言われているように、護岸工事であっという間に消滅してしまいますから。
エルはキベリよりもまだ撮影しやすいかも知れませんね。男性的で好きな蝶です。
Commented by ダンダラ at 2007-02-19 23:17 x
ノゾピーさん、こういった研究の紹介をネットでもしてくれると良いのですが、なかなか読んでためになる記事は少ないです。
印刷物も良いですが、啓蒙という意味ではネットに勝るものはないですから、全文でなくてもダイジェストくらいは公表して欲しいものです。
おっしゃるようにシジミとアリの共生は両者が緊密になればなるほど、環境の変化には弱いのかも知れませんね。
Commented by chochoensis at 2007-02-20 07:43 x
ダンダラさん、「ミヤマシジミ」と「エルタテハ」の興味ある生態、とても興味深く拝見しました。特に「特定のアリ」がいることに驚きました・・・他のチョウでも同じようなことが起こっているのでしょうか?面白いですね・・・でも専門的なので、トライする気はありませんが、面白い・・・。「エルタテハ」が止まった後に=下向き=になる事も・・・注意して見てないのですね・・・反省です。ありがとうございます。
Commented by ダンダラ at 2007-02-20 08:28 x
chochoensisさんもネットでさまざまな生き物の解説を試みておられて、いつも感心しながら拝見しています。
自分の興味のある分野でも、地方の同好会誌などはなかなか全て目を通しにくいですから、ネットの検索である程度中身のある情報が集まると良いのですが。
その意味で貴重なブログだと思います。
Commented by nomusan at 2007-02-20 22:24 x
アリとシジミの幼虫との関係、興味深いですね。皆さんのコメント拝読してとっても勉強になります。ホトケノザもこれだけ集まると壮観ですね~!
Commented by kenken at 2007-02-20 22:55 x
久々にダンダラさんの本体HPをじっくり拝見しました。
ミヤマにエル、なかなかの写真揃いで、楽しませていただきました。
ミヤマは輝きがきついので、縁毛がなかなかうまく表現できない種だと思いませんか。
エルはメリハリのある色ですよねぇ~
このブログの最後の1枚、山小屋にでも飛び込んだのかな、
アンテナの先端の白がうまく表現できていて好みの1枚です。
ミヤマにエル、こちらからは出会うには少々ドライブが必要な種類です。
Commented by ダンダラ at 2007-02-20 23:17 x
nomusanさん、アリとシジミの関係は読んでも映像で見ても面白いですね。
昨年はオオゴマシジミを撮影に行きましたが、そこで個体数の多かった場所も、見事にアリとの関係が一致してました。
関西・関東合同の撮影会でしたが、あのポイントの特殊性に皆さん気がついていたかな。
あ、関西の方はこのポイントは、帰り道に通り過ぎただけだから無理ですね。
Commented by ダンダラ at 2007-02-20 23:22 x
kenkenさん、本体サイトをご覧頂きありがとうございます。
ここに来てかなり時間がとれるようになったので、冬の間に充実させようと思っています。
ミヤマシジミの縁毛はそう言われてみればそうですね。さすがkenkenさん、細かなところまで気をつけて撮影されているのですね。
屋根に止まっているエルタテハは屋外の開放式の炊事場ですが、念のために撮っておいたら使い道がありました。
アンテナの先、なるほど・・・こちらもkenkenさんならではの細かな視点ですね。


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