2006年 10月 01日
今日は朝から曇天、午後には息子の所属する楽団の演奏会があるので、午前中少しだけ近くの公園に行くが何もいない。 午後の演奏会の会場にも念のためにカメラを持って出かける。開演まで少し時間があったので会場近くの公園を歩くと、小雨のぱらつく中ツマグロヒョウモンの♀が飛んでいた。 昨年まではやや珍しい感じがしたこのチョウも、今では他のチョウがいなくてもこのチョウは撮れるだろうと思わせるくらいの普通種になってしまった。 地上を這うように飛んでいるので、これはと思い追いかけると笹の間に潜り込んで産卵している。ところがアングルが悪く尾端をうまくとらえることが出来ない。 ![]() しつこく追いかけすぎたのか木の上に上がってしまったが、見ていると腹端を曲げて産卵体制をとっている。 ![]() ところがその屋根にも産卵行動をしている。遠いが曲げた腹端がはっきり見える。 さすがにここで孵化した幼虫は干からびるしかないかなという感じ。 ![]() このチョウがかなりいい加減なのか、産卵衝動が高まっている時にしつこく追いかけたので、やむを得ず産卵してしまったのかわからないが、このチョウの繁殖力の強さの一端を見たような気がした。 ついでにそのコンサートのスナップを一枚、息子とその嫁さんが写ってます。 ![]()
by dandara2
| 2006-10-01 23:22
| 産卵
|
Comments(16)
ホントだ。屋根で産卵していますね。
とにかく産卵しておこうという作戦ですね。 ツマグロヒョウモン、いろいろなところに出没しています。
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驚いた!流石ダンダラさんです・・・自転車置き場の「屋根」に産卵するなんてビックリです。こんなところに産まれたら孵化しても絶望的ですね!どうなるんだろう?
おっしゃるとおり、ツマグロヒョウモンはここに来て、急速にその行動範囲を広げていますね。昔から南のチョウの北進説がありますが、なぜか近年、ナガサキアゲハやムラサキツバメ、クロコノマチョウといい、今や関東でもおなじみのチョウになってしまった感があります。
これは、以前は冬を越えることができなかったのが、温暖化のために可能になったためなのでしょうか?あるいは、ビルの乱立によるヒートアイランド現象によるためなのかわかりませんが、いずれにしろ、何か不気味に思っています。 ところでそろそろ、ツマグロキチョウの秋型の季節ですね。
そもそも蝶は何を頼りに産卵する対象を選択しているのでしょうかね。私程度の人間では見分けがつかないような似た植物を見分けているみたいですし(笑)。考えてみると誤産卵が適応進化(食草の拡大)のひとつの要因かもわかりませんね。たまたま本来の食草以外で孵化した幼虫が生き残って、その解毒能力を持った遺伝子が継承されるといったメカニズムで。
植物に直接産卵する場合は、その寄主植物固有の揮発性物質が、寄主植物識別とか産卵誘発に関係するといった内容を本で読んだ記憶があります。
植物体に直接産卵しないヒョウモン類などはどうなんでしょう。一回寄主植物を識別するとスイッチが入って、視覚というか光の反射度合いなどで食草周囲のものに決めてしまうのかな、なんて思ってしまいます。 そういえば、今北上中の種類はどれも人為がかなり入った環境に強いものが多い気がしますね。 ![]()
papilaboさん、ツマグロヒョウモンは比較的スミレの近くに産卵するという印象だったんですが、これは違ってました。
生息範囲を広げるためには、こんな個体も混じっていたりするのかなという感じです。 ![]()
chochoensisさん、私もこれが屋根の上で腹を曲げた時には目を疑いました。
それってありかよー、と言う感じでしたね。 しかし、気にして見てみると、スミレ類ってちょっとした花壇の隅に生えていたり、プランターの隅に生えていたり、ほんとにあちこちに生えているものですね。 ![]()
虫林さん、ナガサキアゲハの北上などは見事に気温の変化に一致しているようですね。
暖地性の蝶が見られるのはうれしいですけど、逃げ場のない高山の蝶がどんな影響を受けるのかが気になりますね。 ツマグロキチョウ、そろそろ秋型ですね。 ![]()
Ryochanさん、食性の変化はおっしゃるような感じかなと思いますが、幼虫の食草への嗜好性はかなり強くて、母蝶が間違えたくらいではなかなか簡単にはいかないみたいです。
栄養的にはどの植物でもあまり差がないみたいですから、摂食さえすれば成長は出来るんでしょうね。含まれている化学成分が似ていて、幼虫に摂食行動を促す作用さえあれば食性転換も可能なんでしょうか。 あ、もちろん解毒能力と言ったことも必要ですね。 ![]()
theclaさん、たしかにそうみたいですね。それとRyochanさんのところにも書きましたけど、幼虫の摂食行動を触発する化学物質も必要みたいです。
ヒョウモン類の産卵行動はたしかにそんな感じですね。幹に産卵するタイプの行動はあまり観察していないのでわかりませんが、一度は下に降りて食草の有無を確認しているんでしょうか。 メスグロヒョウモンやミドリヒョウモンではいきなり幹に止まって腹を曲げていたので、何も確認することなく産卵するようにも見えますが、その前後の詳しい観察の積み重ねが必要かも知れないですね。 ツマグロヒョウモンは明らかに食草を確認してから産卵するタイプですね。おっしゃるように食草を確認するとその周囲に産卵するので、スイッチが入ってしまうと言うこともあるのかも知れないですね。 ![]()
屋根の上や木の上ですか。。すごいですね。。今年は、大雪になる・・・とか(^^;)
それにしても、春には飢え死にしてしまいますね。。小生が見た場所は狭山でも秋が瀬でもスミレ類が近くにあるような場所ではありませんでした。でも、やっぱり屋根は・・不思議ですね。 ![]() ![]()
とりあえず、というかとにかく産み付けておけばどうにか育つだろうという、戦時中の産めや育てや的な考え(考えなど有るはず無いと思いますが)が、今日のツマグロヒョウモンの繁栄?につながっているのでしょうね。
![]()
愛野緑さん、取りあえず産み付けておくというのはヒョウモン類にかなり広く認められる傾向みたいですね。
ツマグロヒョウモンの場合はそれに加えて広い食性がものをいっているんでしょうね。 何しろパンジーでもOKですから。何でも食べるか、ヤマトシジミのように、単食でもどこにでもあるものを食べるか、それが繁栄の秘密でしょうね。
ダンダラさん、ツマグロヒョウモン本当に多く見るようになりましたね。
でも、自分は産卵シーンは見たことがありませんでした。どこにでも産んでしまうんですね!産卵数も他の蝶に比べて多いのでしょうかね? ![]()
ピヨムシさん、ツマグロヒョウモンはよく見かけるようになりましたが、大きくて見栄えがするし、曇天でも気にせず飛んでいるので、この時期写真を撮るものにとっては本当に助かる存在ですね。
産卵数はよく知りませんが、人工採卵では300卵ほど産んだという記録はあるようです。 これは他のヒョウモンと比べても特に多いというわけではなさそうです。 |
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