2006年 08月 20日

八ヶ岳山麓のムモンアカシジミ

 今日は出かけるつもりがなく、朝のんびりしながら、明日・明後日と家内の甲府の実家を拠点にしてゴマシジミやツマグロキチョウ、ムモンアカシジミの撮影に出かけようかというと、生ゴミの日があるので泊まりはだめとのお言葉。
 ここから毎日出かけるのは大変なので、それらなら取りあえずムモンアカを狙いに今日これから出かけようということになり、時間を見ると10時過ぎ。
 先日いつもお邪魔しているブログにムモンアカの活動時間のことが出ていて、自分も意見を書いたのだが、それによると午後が活動時間らしい。
 今からならまだ間に合いそうだということで急遽八ヶ岳山麓にムモンアカを見に行くことにした。
 10時30分に家を出て高速を飛ばし、ポイントに着いたのが12時50分。車を止めてカメラの用意をしていると、先に外に出ていた家内が「あ、いるわ」とつぶやいた。
 あわてて見ると、車の横のシシウドに左後翅の尾錠突起が欠けてはいるが、きれいな個体が吸蜜していた。早速何枚か写真を撮り、やったーこれで目的達成と喜んだ。
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 その後周囲を見ると高い木の上で、何頭もの個体がスクランブルをしている。そしてその木の葉の上にも何頭かが止まっていて、時々下に吸蜜に降りてくる。
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 シシウドに止まったこの個体は、後翅が欠けていたが長いこと吸蜜して良いモデルになってくれた。
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 一段落して、SAで買ったおにぎりを食べながら木を見上げていると、また1頭シシウドに降りてきたので、近寄るときれいな個体で尾錠突起も完全だ、何枚も撮影する。
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 ふと遠くを見ると、別の個体が絡み合いながら木から下りてきて月見草に止まった。薮をかき分けながら近づくとかすかに翅を開きはじめた。
 「開翅」とつぶやいて取りあえずシャッターを押し、さらに近づこうとすると足に草のツルがからみついて動くに動けない。もがきながら近づいたとたんに飛び上がってしまった。
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 その後は活動も一段落してしまったので、交尾個体がいないかと探してみるが見つからない、ムモンアカが止まっている木を蹴飛ばしてみるが、パラパラと飛び立つものの交尾個体が降りてくるなどということもなく諦める。
 ♀の発生にはまだ早かったのかもしれない。

by dandara2 | 2006-08-20 21:43 | 吸蜜 | Comments(32)
Commented by kawa at 2006-08-20 22:34 x
岡山からです。
有難うごさいます。教えて頂いたアドレスで確認しました。
中心んの縦線ですね・・・!わかりました!
山渓の図鑑にはそこまで載ってない貴重で分かりやすい見分け方
有難うございます。
山梨には身延に友人がいて、信州にも近くてとてもうらやましいです。
また素晴らしい写真を見せてください。
Commented by cactuss at 2006-08-20 23:35
ダンダラさん。つきがそちらに行った様で、よかったですね。4枚目の写真はオレンジ色が非常にきれいに出ていて、素晴らしい写真です。これは新しいマクロレンズで撮影されたものですか。今後のレンズ購入の参考にしたいので、教えて頂ければ幸いです。
Commented by ダンダラ at 2006-08-20 23:43 x
kawaさん、おっと入力ミスをしてしまいました、「中室の区切り線」です。
おわかりになったようなので、どうでも良いですが。
あの「前のページ」にはスジグロとヘリグロの区別も書いてますので、ついでの折にでもご覧下さい。
お友達が身延にいらっしゃるのですか、ギフの産地にも近く良いところですね。
Commented by ダンダラ at 2006-08-20 23:46 x
cactussさん、おかげさまでつきのおこぼれに預かれたようです。
活動時間についても参考になりました。
撮影したレンズは全て新しいマクロレンズです。
少し重いですが、焦点あわせの時間が短く、ストレスなく使えます。
Commented by 虫林 at 2006-08-21 05:55 x
ムモンアカシジミの写真、綺麗ですね。
それもこんなに沢山の個体が観察できるなんて、うらやましい限りです。
場所、時期、時間など多くの生態的要素を上手に考慮した結果ですね。
見事です。
Commented by ダンダラ at 2006-08-21 12:09 x
虫林さん、実はこの場所はある人に教えてもらった丸秘の場所で、昨年も行っているのですが、昨年はポイントが良くわからず敗退しました(他の蝶は色々撮影出来ましたが)。
それで今回はこれ一本に絞って見に行きました。
うまく時期があったのかそこそこの数が見ることが出来て、ほっとしています。
これで色々な生態が撮影出来るかも知れないと思うとうれしいです。
Commented by たにつち at 2006-08-21 12:54 x
っか~、いいですね。ムモンさん。
シャープだし、色もとてもそれらしいです。いいレンズのようですね。
今年も幻になりかけてますが、まだ、間に合うかな・・・
Commented by banyan10 at 2006-08-21 15:49
ムモンアカおめでとうございます。
開翅は残念でしたが、吸蜜は綺麗に撮影していますね。
Nさんの丸秘の場所ですね。僕もお願いしてみようかなあ。(^^;
Commented by maeda at 2006-08-21 17:43 x
以前は時々見かける蝶だったのですが、相性が悪く出会いません。
対象となる林が多すぎて見つけに行けないというのが現状です。
どこがで偶然にご神木を見つけるまでは会えないかもしれません。
Commented by ダンダラ at 2006-08-21 18:48 x
たにつちさん、結構きれいな個体が見れましたから、十分間に合うのではないでしょうか。
もっともこのチョウの場合、どこに行ったらいいのかが問題ですね。
Commented by ダンダラ at 2006-08-21 18:50 x
banyanさん、昨年は葉の上での静止の写真が撮れ、今年は吸蜜が撮れたので、交尾、開翅と少しずつでも押さえていきたいです。
Commented by ダンダラ at 2006-08-21 19:00 x
maedaさん、北海道ではこちらよりも多いという印象があるのですが、やはり難しいのでしょうか。
活発な蝶ではないので簡単に見つけるのは難しいですね。
偶然見つけて、それを頼りに発生木を見つけるしかないのでしょうか。
私もオリジナルポイントを見つけたいと思っています。
Commented by nomusan at 2006-08-21 21:32 x
ムモンアカ、エエですね~・・・。このオレンジは独特の色ですよね~・・・・。開翅、惜しかったですね~(笑)。まだまだいけそうでしょうか?
Commented by miyagi at 2006-08-21 21:48 x
ダンダラさん ムモンアカ、触ってみたくなるような良い色合いですね。白い花での吸蜜も綺麗ですが、最後の待宵草のような黄色い花での吸蜜は、黄色にオレンジが燃えるように映えて、一段と美しいです☆
Commented by kenken at 2006-08-21 22:03 x
ややスレの個体から尾突の2本ある新鮮な個体まで、ダラダラ発生の感がありますね。
なるほど、活動時間帯・・・良い勉強になりますね。
しかし、ムモンまで自宅から2時間半だといいですね。これなら毎日気になりますね。
シシウドの白にオレンジが映えて最高です。
Commented by ダンダラ at 2006-08-21 22:32 x
nomusanさん、個体数が少ないせいもあるのでしょうが、ほんとに独特のオレンジ色で魅力的ですよね。
翅表はさらに魅力的ですが、残念でした。やったー開翅撮影と撮れたような気がしたんですが、クズのツルが・・・・
Commented by ダンダラ at 2006-08-21 22:36 x
miyagiさん、待宵草に止まった時は、「これは絵になる」と近づいたのですが、その時に少し翅を開いてくれたので、興奮してしまったのが敗因かも知れないです。
いつもそうですが、家で結果を確認するまでは落ち着かないものですね。
Commented by ダンダラ at 2006-08-21 22:40 x
kenkenさん、やはり特殊な生態のせいでしょうか、発生にはばらつきがありそうですね。
クロシジミと同じなのかな。
活動時間帯は、生態図鑑などとは異なり昼頃からが活発になるようです。
自宅から2時間半で近い感じですが、大半が高速なので渋滞にはまると悲惨です。
この日も帰りは25Kmに見事にはまりました。
Commented by Celastrina at 2006-08-21 22:51 x
ダンダラさん
すばらしい画像の連続ですね。蝶を見つめて30年にもなるのに、いまだにムモンアカの訪花を見たことのない私はうらやましい限りです。
ちなみにムモンアカの活動時間ですが、「夕刻」という従来の図鑑の記述に対して最初に異論を出したのは当時京都の日高敏高研究室にいた「くりえいとペン」主宰の藤井さんで、「日本の生物」第3巻1号(1990)に「ムモンアカシジミの交尾行動」というタイトルで鋭く指摘しています。
掲載誌がややマイナーだったためか、この指摘はあまり知られていませんが、多くの人が情報を持ち寄ることによって指摘の妥当性が評価されればと思います。
Commented by Noreen05 at 2006-08-21 22:58
ムモンの吸蜜シーン・・・良いですねぇ~!
未だ吸蜜シーンには出逢っておりませんので羨ましいです~♪
毎年確実にムモンアカシジミには出逢っておりますが・・・なかなか思い通りのシーンが撮れない蝶さんです。
ここのところ気長に根気良くお昼休みが取れたら発生木の下で粘っていますが、高い所で楽しそうに飛び交っていますよ(笑)。
Commented by fanseab at 2006-08-21 23:45
多くのムモンアカ吸蜜画像が、白系統の花に配されていますが、黄色の月見草が背景だと、
ショッキングオレンジとも言うべきインパクトがある画像になりますね。ダンダラさんが
興奮して足元の蔓に気がつかなかったのも頷けます。
小生も葛の蔓に何回も犠牲になっています(^^;;
Commented by ダンダラ at 2006-08-22 00:03 x
celastrinaさん、貴重な知見ありがとうございます。
celastrinaさんがブログに書かれたこのお話は拝見しておりまして、昨年の自分の観察結果と比較して、なるほどと納得していました。
最近は蝶の報文にも目を通していないので、こうした事を教えていただけると勉強になります。(ちゃんと報文にも目を通しておかないのがいけないですね)
Commented by 霧島緑 at 2006-08-22 00:06 x
セコセコと早朝からの撮影行に比べ、のんびりと思いついたところへ出掛けて行くのも良いですね。
シシウドに止まるムモンアカの写真も綺麗ですが、月見草に止まるムモンアカの写真はどこか味があって良いですね。
Commented by ダンダラ at 2006-08-22 00:07 x
Noreenさん、貴ブログでの意見交換が役に立ったみたいで、無事撮影することが出来ました。
たしかに高い木の上でうそのように活発に飛んでいますね。時々思い出したように急降下して花に来ていましたので、そのうちチャンスがあるのではないでしょうか。
ここにはヒメジョオン、シシウド、クサフジ、マツヨイグサなどが咲いていましたが、吸蜜はシシウドのみでした。
Commented by ダンダラ at 2006-08-22 00:11 x
fanseabさん、月見草にオレンジのモムンアカはたしかに絵になります。
吸蜜していたらもっとうれしいのですが、花の開く時間と活動時間が重ならないので、残念ながらしおれた花に止まる構図になってしまいます。
薮の中のクズのツルはざらざらしていて良くからみついて、おまけに丈夫で本当に邪魔ですね。
Commented by ダンダラ at 2006-08-22 00:14 x
霧島緑さん、ムモンアカの撮影に行くほんの数日前に、色々な方のブログで活動時間のことについて読んでいたので、あまりあせらずに行くことが出来ました。
いつもの調子で朝から探していたら案外今年も見つからずに諦めていたかも知れません。
Commented by Celastrina at 2006-08-22 01:00 x
みなさんの書き込みを拝見していると、このblogだけでムモンアカシジミの成虫行動に関する貴重な資料集になっていると感じます。
より良い写真を撮りたいとう気持ちで寄せあう情報は、既存の図鑑をしのぐ力を秘めているのかもしれません。
Commented by ダンダラ at 2006-08-22 20:59 x
Celastrinaさん、雑誌に掲載というと、こんな観察なんか価値があるのかと思うようなことでも、こういったblogのようなものだと気軽に報告が出来て、それが案外役に立ったりすることもありますね。
ブログと言うものが始まった頃に、トラックバックを使って色々な情報が世界に広まって、それが無視出来ない力になったというようなことを読んだ記憶がありますが、活字に残すとこは記録として大切なことだと思いますが、その前段階としての知識の集積には有効な手段だと思います。
Commented by thecla at 2006-08-22 22:38 x
ムモンアカのオレンジが本当に綺麗な色で出ていますね。
なるほどムモンアカの活動時間は午後なんですね。夕方、藪蚊に襲われながら、忍耐で撮影するイメージと帰りが遅くなるので敬遠していましたが、この時間帯ならチャレンジできそうですね。
といってもポイント情報無しですが(^^;
蔓に絡んで・・・・、私もよくやってしまうので、思わず想像して笑ってしまいました。他には棘系植物ですか、カメラ構えたまま強行突破、・・・風呂に入って傷だらけの足に気づく・・・これも多いです。
Commented by ダンダラ at 2006-08-23 00:07 x
theclaさん、わたしも皆さんのブログを見て、活動時間や交尾の時間について意識したような次第です。
20年前の軽井沢でも、昨年の松本でも昼頃に撮影出来ていたので、大体そんなものだとは思っていましたが。図鑑の記事は良く読んでいませんでした。
棘のある植物はなおさら困りますね。私も強行突破を良くするので、伸縮性のあるウォーキングズボンが直ぐ糸がひっつれて2.3年で買い換える羽目になってしまいます。
Commented by chochoensis at 2006-08-23 22:17
ダンダラさん、「ムモンアカシジミ」撮影おめでとうございます。毎年のように撮影されて、しかも「活動時間」を把握するあたり、流石ダンダラさんの知識と経験なのですね・・・写真も素晴らしいですが、こうした豊富な知識に裏打ちされた撮影行きは、納得です。素晴らしい成果に拍手!
Commented by ダンダラ at 2006-08-23 23:36 x
chochoensisさん、ムモンアカは生態が特殊なので分布も限られ、ゼフの中ではキリシマやヒサマツとは別の意味で撮影は難しい部類ですね。
おっしゃるように分布や生態の知識があると撮影は楽でしょうが、私は特にそれらがあるわけではなくて、ちょっと前までは全く手探りの状態でした。
独力で発生地を突き止められ、快くその情報を教えて頂いたり、様々な知識をアドバイスしていただいたりした方のおかげです。


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