2018年 09月 01日

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)

8月22日は自宅前のギンイチではなくて、もう少し上流のギンイチの様子を見に行く。

その前に、近くの公園の様子も見ることにする。


歩き始めても蝶の姿がほとんどない。

小さな渓流に差し掛かるとちらっと動く影。
止まったところを見るとテングチョウだった。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11120673.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


5月14日、7月9日と新鮮個体を見ているので、この個体は3化だろうか。

ミドリシジミを観察した場所ではイチモンジチョウが吸水していた。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11120611.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


手元の写真を見ると吸水写真は15年ぶりの撮影だった。

もっともイチモンジチョウ自体をあまり撮影していなかった。

ここにはゴイシシジミを探しに来たのだけど、全く姿が見えない。

時々見かける場所に来ると、ゴイシではなくヤマトシジミが飛んでいる。

横目で見ながら歩いていると、交尾個体がいた。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11120644.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


交尾なら撮影しておこうとカメラを向けていたら、オスが割り込んできたのでとっさにシャッターを押す。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11120736.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


この時期のオスの翅表はきれいで印象的。
ヤマトシジミを見るたびに、開翅していないかと気にしていたのだけど、暑くてそんな気配はなかった。

偶然とはいえ撮影できてうれしい。

この後飛び上がって移動したので、家内にも声をかける。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11120639.jpg
家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


家内はアカボシゴマダラを追いかけていたので、交代してアカボシを撮影。

乾いた路上でストローを伸ばしている。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11120184.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


そんなところでストローを伸ばして、いったい何を吸っているんだという疑問がファインダーを覗きながら起こっていた。

自宅に帰ってから、前の方から撮影した写真を見ると、ストローの先の石が少し濡れている。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11120168.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


吐水吸い戻しをしていたようだ。

そういえば、地面がむぎだしになった場所と、砂利の所と2か所で吸水行動をしていた。

木陰の地面でストローを伸ばしている写真を見ると、少し湿っているようにも見える。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11120154.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


もしかしたらここで吸水していたのかもしれない。

ここは、近くの施設の駐車場なので、良く車が止まっている。
クーラーの水でも垂れていたのかもしれない。


その後、ギンイチのいる川原に移動する。

ここではちょうどタカサゴユリが咲いていた。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11120054.jpg
ニコン1J5 1ニッコール6.7-13


テッポウユリのように見えるけど花の時期が違う。
調べてみたら台湾からの帰化植物ということだった。

これを背景にギンイチの写真が撮りたいけど、いたのはかなり傷んだメスが一頭だけだった。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11115406.jpg
家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


産卵行動らしいこともしたけど、産卵はしていないようだ。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11120183.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


タカサゴユリとのツーショットは、かろうじて証拠写真のみ。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11115437.jpg
ニコン1J5 1ニッコール6.7-13


ここにもアカボシゴマダラがいて、この個体は産卵行動をしていた。

尾部を曲げるけど、手前の葉が邪魔になってよくわからない。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11115494.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


尾部を上げても卵らしいものは見えない。
小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11115472.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


念のために尾部を拡大してみると、産卵された卵が葉の陰にかろうじて写っていた。

小畔川便り(アカボシゴマダラの吐水吸い戻しと産卵:2018/8/22)_f0031682_11115307.jpg
上の写真の拡大

やったね !!。



by dandara2 | 2018-09-01 11:24 | 吸水 | Comments(8)
Commented by yurinBD at 2018-09-01 12:33
イチモンジチョウの吸水は初めてみました。
ダンダラさんが15年ぶりということですので、珍しいシーンでしょうね!
ヤマトシジミ雄のブルー、美しいですね~♪
濃いブルーでありながら淡さも感じる不思議な色合いですね。
アカボシゴマダラの産卵シーン、卵も写しとられ、お見事です!
Commented by ダンダラ at 2018-09-01 16:27 x
悠凜さん、ありがとうございます。
イチモンジチョウの吸水が珍しいのかどうかは知識がないのでわかりませんが、少なくとも手持ちの写真の中では15年より後のものは見つかりませんでした。
ヤマトシジミは、季節ごとの翅表を押さえておきたいと思いつつ、ほとんど撮影していません。
こういった普通種は、私の場合、撮影にかなりのエネルギーというかテンションが必要です。
今年と来年にはきちんと押さえたいと思います。
アカボシの産卵シーンは、産卵しなかったのかなと思っていただけに、証拠が撮れてうれしいです。
Commented by naoggio at 2018-09-01 19:42 x
この時期のテングチョウの写真はあまり見た記憶がありません。
やはり初夏とは違った、どこか寂しげな雰囲気がいい感じですね。
ヤマトシジミのブルーも本当に綺麗です。
ギンイチやアカボシの、子孫を残すために必死に生きている姿に心を打たれます。
Commented by Farfalla65 at 2018-09-01 21:26
イチモンジやアカボシの吸水行動
やっぱり暑いんですかねえ?
ヤマトシジミこの時期の♂のブル
ーは本当に美しいですね。素晴ら
しいショットです。
Commented by photobikers at 2018-09-01 22:36
私も今日久しぶりに探索しました。フィールドでは数多くのヤマトシジミは見えたのですが、交尾体は見らえませんでした。 求愛らしき個体は何組も見えたのですが、交尾には至らなかった。撮りたくても遭遇できませんでした。
アカボシゴマダラの給水はミネラル補給のオス個体だったのでしょうか?
小畔川ではギンイチモンジセセリとセットでミヤマチャバネセセリは居ないのでしょうか? 此方ではギンイチモンジセセリがいれば必ずいます。
質問ばかりで申し訳ありません。
Commented by ダンダラ at 2018-09-02 09:47 x
naoggioさん、この時期のテングチョウは少ないですかね。
2化のテングチョウはかなり見ましたけど、3化はあまり意識していませんでした。
自宅からそう遠くないので、今後はこういったことにも注意を払っていきたいと思います。
ギンイチは、場所によってずいぶん鮮度に違いがあることにびっくりしました。
自宅前って案外素晴らしいポイントなんだなと感じてます。
Commented by ダンダラ at 2018-09-02 09:50 x
Farfallaさん、昆虫はともかく、人間には暑くて大変な夏でしたね。
ヤマトシジミのこの時期のオスの翅表はきれいですね。
暑くてあまり開いてくれないので、ついつい自宅でのんびり時間を過ごしてしまう私には撮影のチャンスがありませんでした。
冬だと簡単に撮れるんですけどね。
Commented by ダンダラ at 2018-09-02 09:55 x
photobikersさん、暑くて近場を歩くのはついおっくうになりますね。
ヤマトシジミの交尾は、数の多い所ではそれほど珍しくはないのかもしれませんが、他の蝶に目が行ってしまうし、目立たないところで交尾しているのでなかなか気が付きませんね。
アカボシゴマダラの吐水吸い戻しはおっしゃる通りだと思いますが、生理的意味についてはよく知りません。
ミヤマチャバネセセリは同じ場所に発生していますが、1化以外は数が少ないのか、草が茂って探しにくいのもあって見つかりません。


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