2018年 04月 24日

新潟ギフ(イエローテール ? の求愛と再交尾:2018/4/12)

4月5日に撮影に行った場所に再度出かける。
あれから1週間たっているので、カタクリの花は新鮮なものは少なくなってきた。

それでも多少は新鮮なカタクリでの吸蜜が撮れた。

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ニコンD500 ニッコール70-200

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ニコンD500 ニッコール70-200

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ニコンD500 ニッコール70-200


この日の目的は、交尾か産卵を撮ること。

それでメスがいると注意してみているけど、なかなか思い通りのシーンにはならない。

このメスはカンアオイの新芽に興味を示したけど、産卵には至らなかった。

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ニコンD500 ニッコール70-200


そうこうするうちに、オスがメスを追いかけてきて、地面に降りるのが見えた。

そっと近寄ると、オスがメスに飛びかかっているところだった。

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ニコンD500 ニッコール70-200


メスは嫌がって暴れている。

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ニコンD500 ニッコール70-200


こんな時はメスは既交尾で、オスが無理やり交尾を迫っていることが多い。
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ニコンD500 ニッコール70-200


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ニコン1J5 1ニッコール6.7-13


様子を見ていると、なかなかオスがあきらめない。
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ニコン1J5 1ニッコール6.7-13


最初に見てから5分くらいたつので、もしかしたら交尾が成立したのかなと思ってメスを手に載せてみると、そのままオスも離れずにいる。

それで近くの木にたけてみた。

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ニコン1J5 1ニッコール6.7-13


見慣れた交尾シーンと違うのは、オスが屋根型に翅を閉じていること。
普通だとオスは翅を閉じて、翅の裏面が見えるような形でメスにぶら下がっている。

この時点では交尾が成立していると思っていたので、もうちょっと絵になる交尾の仕方をしてくれよと思いながら、なんとなく違和感を感じてもいたので、このペアにもうしばらく付き合ってみようという気になっていた。

メスは落ち着きがなくて、すぐに枝から落ちてしまった。
下に落ちたペアの様子を見ると、相変わらず交尾拒否のような姿勢で、オスの腹部が時々動いている。

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ニコンD500 ニッコール70-200


交尾が成立していないのかな、でも触ったり手に載せてもオスは逃げなかったから、やっぱり交尾は成立しているんだよなと思いながらシャッターを押し続けた。

そのうち、メスが翅をぐっと持ち上げるようにした。

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ニコンD500 ニッコール70-200


オスも翅を持ち上げて、下側からオスの腹部が見えてきた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


あららー、やっぱり交尾していなかったのかと思いながらシャッターを押すけど,見えてきた雄の腹部がなんだか不気味。

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ニコンD500 ニッコール70-200


こんな形をしていたっけと思いながらシャッターを押す。

後で拡大してみると、どうもオスの腹部ではなく、オスが外した交尾嚢のように見える。

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ニコンD500 ニッコール70-200


やがてオスが上になって翅を開いた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


その時点で、オスの後翅のオレンジがやけに薄いことに気が付いた。

肛角の赤も何となくオレンジっぽいなと思って、もしかしたらイエローテールかなと気が付いた。

両方の写真を並べてみると、その違いがよくわかる。

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左がメス、右がオス

雌雄の違いは若干あるけど、オスの後翅外縁のオレンジが黄色に、肛角の赤もオレンジっぽいのがわかると思う。
※厳密な意味でのイエローテールは裏面の赤色部分も黄色くなるようなので、残念ながらこれはイエローテールとは呼べないようだ。

その後オスはバルバを開いて、交尾しようとしている。

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ニコンD500 ニッコール70-200


この時点では、メスが翅を開いて、オスはその下で翅を閉じようとしている。
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ニコンD500 ニッコール70-200


交尾が成立したかなと思って、最初と同じ木にとめてみた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


ギフの交尾の時によく見られる、メスが翅を開き、オスが翅を閉じて下にぶら下がるようになっている姿勢で木に止まった。

この後メスが飛びあがって、今度は木の上の枝に止まった。

ああ、無事に交尾が成立したなというのが納得できたので、観察を終えることにした。

最初にオスがメスに飛びかかってから、交尾嚢を外して、再度交尾するまでに約50分かかっていた。



by dandara2 | 2018-04-24 22:12 | 交尾 | Comments(12)
Commented by 愛野緑 at 2018-04-24 22:59 x
ギフチョウの交尾は一度だけではない、ということが証明された記録ですね!
交尾嚢を外してしまうとは、執念か根性か。
とても貴重な画像を拝見させていただきました!
Commented by yurinBD at 2018-04-25 11:19
貴重なお写真ですね!!
雄の粘りも凄いですが、一部始終を撮影されたダンダラさんの粘りにも脱帽です。
イエローテールという点が一層貴重ですね。
Commented by ダンダラ at 2018-04-25 17:52 x
愛野緑さん、ギフチョウのオスがメスの交尾嚢を外して再度交尾したという記録は、過去に見たことがあるので、オスがメスに絡むたびに、そんなシーンが見られないかなと思っていましたが、実際にそんなことが起こった時には全く気が付きませんでした。
なんとか記録に残せてよかったです。
Commented by ダンダラ at 2018-04-25 19:10 x
悠凜さん、ありがとうございます。
このペアの行動を見て、何かおかしいなと思ったので、この日はこれ一本に絞って観察することにしました。
その前にカタクリ吸蜜はいくらか撮れていたし、産卵にはカンアオイの状態が良くないなという確認もしたので、集中することができました。
おっしゃるように再交尾だけでもまず撮れないのに、テールが関係しているというのが最高ですね。
Commented by Farfalla65 at 2018-04-25 21:06
貴重な記録写真を拝見しました。
それにしてもオスがメスの交尾嚢をはずして
再交尾するとは、驚きました。ヒメギフや
ウスバシロチョウでもこうしたことがあるの
でしょうか。興味深いです。1時間の長時間
観察、敬服しました。
Commented by Akakokko at 2018-04-25 21:27 x
昨年の個体と違って、綺麗な柿色のテールですね。
しかも後尾シーンだなんて、ダンダラは持ってますね。
羨ましいです。
Commented by ダンダラ at 2018-04-25 21:40 x
Farfallaさん、私もギフの再交尾の話をどこかで聞くまでは、そんなことが起こるなんて想像もしていませんでした。
知ってからはオスが既交尾のメスに迫るたびに注意をしていましたが、すぐにオスがあきらめてしまいますので、実際に撮影できるとは思っていませんでした。
この時もそんなことには気が付かずに撮影していましたので、気が付いていたらもっとわくわくした時間を過ごせたのにと、今考えると残念です。
それなりに撮影は楽しんだので時間の長さは感じませんでしたけど。
Commented by name-kawa at 2018-04-25 21:45
こんばんは。今回の写真は、どきどきしながら拝見しました。
最後、うまく交尾できてよかったな~~と、ほっとしました。
見ている私が、力が入りましたから、
ダンダラさんはもっと力が入った撮影ではなかったかと。
Commented by ダンダラ at 2018-04-25 22:02 x
Akakokkoさん、昨年のテールよりは今回の個体の方が新鮮でした。
交尾の時に両方の後翅の色がはっきりわかり写真が撮れると良かったんですか、向かい合わせで、オスが翅を屋根型にしていた関係で撮れませんでした。
まあ、その時には気が付いていませんでしたけど。
こんな写真はもう二度とは撮れないだろうなと思っています。
Commented by ダンダラ at 2018-04-25 22:20 x
name-kawaさん、ありがとうございます。
蝶の生き生きとした生態写真を撮りたいと思っているので、最高のお褒めの言葉です。
撮影中は、そんなすごいシーンに出会っているという自覚がなかったので(なんか普通じゃないなとは思っていましたけど)、結構のんびりとというか、なかなかうまく撮れないななんて思ってました。
オスがテール(黄色の英語をカタカナで書くとエキサイトの禁止語に入っているみたいで書けません…なんなんですかね)とわかってからは結構真剣になりましたけど。
Commented by 霧島緑 at 2018-04-25 22:51 x
執拗に交尾を迫るオスには、自分のDNAを残そうとするのは本能なのでしょうが、交尾嚢まで外してしまうのには驚きました。
こういうシーンに出くわしても、観察経験が無いと交尾まで見届けないで諦めてしまいそうです。さらに、黄色テールというご褒美まで付いて、貴重なシーンを記録できましたね。
Commented by ダンダラ at 2018-04-26 22:36 x
霧島緑さん、ギフチョウのオスも自分のDNAを残そうと必死ですね。
交尾嚢を外すシーンは一度見てみたいものだと思っていましたので、今回撮影できてラッキーでした。
おっしゃるように、こういったシーンは何気なく見ていると何枚か写真を撮って満足してしまいますね。
私も、何かおかしいなと思っていなければ、もっと良い交尾シーンなどを探して早めに離れていたかもしれません。


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