2017年 11月 05日

小畔川便り(台風の後で:2017/10/30.31、11/1)

10月30日は2週連続の台風22号が通り過ぎて、冷たい北風が吹いて木枯らし1号になった。

外はひゅうひゅう風が吹いていて、窓から見る川原もススキが大きく揺れてなにも蝶の姿はない。

どうしようかと思ったけど、台風一過の真っ青な空を見ると落ち着かずに、こんな時の様子を見ておくのも大事かなと思って出かける。

レンズも今までのニコン70-200に変えて、シグマアポマクロ150に変えてみた。

今年はドングリが豊作で、林の中はびっしりとドングリが落ちている。(これは11月1日の撮影)
公園管理の人と話をすると、掃除するのにうんざりしているみたいだった。

小畔川便り(台風の後で:2017/10/30.31、11/1)_f0031682_17395882.jpg
ニコン1J5 1ニッコール6.7-13


野生動物もあまり人里に出なくても済むかもしれない。

北側に風を遮る物がある場所の陽だまりでは、うれしいことにムラサキシジミが翅を開いて日光浴をしていた。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


マクロレンズだと、最短撮影距離を気にしなくて近づけるので、シジミ相手だと撮影に専念できる。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


シャープさも申し分ない。

風がないと陽射しが強くて暑いくらい。
ムラサキシジミも体を半分日陰に入れて翅を開いていた。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


日の当たるところに出てこないかと手で日陰を作ったら、飛び出して日向で翅を開いた。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


ただすぐに飛んでしまった。

その後いつもの観察場所に移動すると、流石に風が強い。

それでもムラサキツバメがいたけど、翅を開く気配はない。

おとなしく止まっているので、レンズで撮り比べをしてみることにした。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


なるべくチョウを同じ大きさにして、蝶やツバキの葉の質感を比べてみる。

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ニコン1J5 1ニッコール6.7-13


一通り撮ったので、1V3で飛び出しを狙ってみようと軽く近くの葉に触ったら、ムラサキツバメはピクリともせず、すぐ向こうに止まっていたムラサキシジミが飛び出した。

小畔川便り(台風の後で:2017/10/30.31、11/1)_f0031682_17401740.jpg
ニコン1V3 1ニッコール10-30


予期していなかったので、シャッターを押すタイミングが遅れてしまったけど、かろうじて1枚だけ写っていた。

31日は風は収まったけど、朝は気温が低く雲も多い。
空を見上げながらチョウを探すけどほとんど姿がない。

北風が吹き荒れていた昨日の方がまだまし。

ウラギンシジミが葉の裏に止まって越冬態勢のようにしているものが何頭かいた。

小畔川便り(台風の後で:2017/10/30.31、11/1)_f0031682_17401776.jpg
ニコンD500 シグマアポマクロ150


一応目についたものは撮影しておく。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


この2頭はいずれも翅の先がやや丸い非越冬タイプのようだ。

こちらは翅の先が尖がった越冬型。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


家内が家事を終えてきた頃から雲が切れて日が射してきた。

ムラサキツバメが飛び出して地面に止まった。

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家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


飛んでいるときはオスかと思ったけど、止まったのを見たらメスだった。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


メスにしてはブルーの色が濃い別嬪さんだった。


11月1日は朝のうちは晴れていたけど、家の掃除とか終わって出かけようと思ったら雲が出てきてしまった。

かろうじてムラサキシジミが出てきてくれた。

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ニコン1V3 1ニッコール10-30


この日はドングリではなくて、アブラムシの排泄物で吸汁している。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


ウラギンシジミはどうかなと思ってみるけど、昨日見掛けたウラギンシジミはすべていなくなっていた。

別の一頭が葉の裏に止まっている。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


きれいなメスがドングリの上に止まっていた。

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ニコンD500 シグマアポマクロ150


そのうち翅を開いた。

小畔川便り(台風の後で:2017/10/30.31、11/1)_f0031682_17392306.jpg
ニコンD500 シグマアポマクロ150


きれいな個体だけど、頭の上の高さなので、手を目いっぱい伸ばして、上から撮影。

小畔川便り(台風の後で:2017/10/30.31、11/1)_f0031682_17392463.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


ドングリをもう少し入れればよかったかなと後から反省した。

台風の後は期待していたようには撮影が出来ない。
一つには、ドングリが豊作で、その実の軸に吸汁に来るけど、位置が高くてきれいに撮影できないことと、気温が高くて下の方に降りてこないのが原因かなと勝手に考える。

今年は苦戦しそうな感じがする。





by dandara2 | 2017-11-05 18:04 | Comments(8)
Commented by yurinBD at 2017-11-05 18:15
昨日は有り難うございました!
冒頭のドングリ、凄い量ですね~。ビックリしました。
ムラサキシジミ、とても美しい濃いブルーが出ていますね!
ムラサキツバメ雌も紫がかった色合いが綺麗です。
背景のドングリが良い感じですね。
ウラギンシジミも出てきて、越冬組が目立ってきましたね。
今月は良い天気が続いて欲しいですね。
Commented by ダンダラ at 2017-11-05 22:02 x
悠凜さん、こちらこそありがとうございました。
思ったより成果があってよかったですね。
ドングリはまだまだ実がたくさんついているので、もうしばらくはポトポトと大変そうです。
ムラサキシジミもムラサキツバメも何とか撮れていますが、実は今年は撮影に苦労しています。
昨年のように、一画面に4,5頭というのは無理そうですが、近くなのでコツコツ通っていれば少しずつは写真が撮れると思っています。
Commented by 22wn3288 at 2017-11-06 08:36
ムラサキシジミの紫色が奇麗ですね。
ムラサキツバメも出て平地の紫2兄弟が揃いますね。
ドングリと並ぶと面白いので、心がけて見てみましょう。
Commented by ダンダラ at 2017-11-06 16:25 x
旅友さん、ありがとうございます。
こんなにきれいなムラサキ兄弟が、自宅のすぐ近くで撮影できるのはうれしいです。
今年はドングリがたくさんあって、まだ熟していないのも結構ありますから、探してみられるといいと思います。
Commented by fushiginomori at 2017-11-07 09:29
いつもながら、ムラサキツバメとムラサキシジミ、紫色を鮮やかに撮られますね。
とてもまねできないです。
ウラギンシジミの雌もとても鮮やかです。
それにしても、最初の1枚のどんぐり、圧巻です!!
Commented by naoggio at 2017-11-07 13:04 x
今年も越冬蝶との長いお付き合いが始まりましたね。
4枚目の半分日陰の写真素敵です。これくらいの明暗差だとそんなに破綻して見えないのでかえって面白い気もします。
最後のウラギンシジミ、ほんとだ、もう少し下が入っていたらよかったですね。
私は毎度そんな感じなのでお気持ちわかります。
それにしてもドングリの数がハンパないですね。
これでは確かに公園管理の方も辟易でしょう。
Commented by ダンダラ at 2017-11-07 18:29 x
fushiginomoriさん、ありがとうございます。
ムラサキ兄弟の翅の色をきれいに出すのは難しいですね。
またそれが撮影の楽しみにもなりますが。
ウラギンシジミはきれいで、しかも良い所に止まってくれたので撮影のし甲斐がありました。
ドングリ、びっくりですよね。
Commented by ダンダラ at 2017-11-07 18:34 x
naoggioさん、おっしゃり通りですね。
まだ12月まではこれらの蝶が楽しませてくれますが、さすがに寒の頃になると蝶もいなくなって、しばらくは我慢の日が続きますね。
最後のウラギン、カメラを頭の上に目いっぱい持ち上げて撮影しましたので、細かなアングルが確認できませんでした。
ドングリはほんとに多くて、歩くたびに足の下でバリバリいってます。


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