2017年 03月 10日

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)

3月1日は曇りで北東の風が寒い。
11時過ぎから時々日が射すようになる。

こんな日は蝶も期待できないので、家内用に買って、結局使わずにお蔵入りになりかけているシグマの18-250をD500につけて試し撮りをしてみることにする。

望遠側の250mmにしてみても、蝶の撮影距離だと実質120mm程度にしかならず、今まで使っていた55-200の方が大きく写るので、広角をほとんど使わない家内のカメラでは1回しか使わなかった。

ただそれでは無駄な買い物の典型になってしまうので、実際の使い勝手を自分のカメラで試してみることにした。

120mmといっても、APS-CのD500に着ければ、実質180mm。
昔、フィルムカメラを使っていたころには夢のような望遠マクロだ。

川原を歩いていたら、モンキチョウが飛び出した。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09494623.jpg
ニコンD500 シグマ18-250マクロ


動きが多少鈍いから、近づくのも問題ない。

シャープさも問題ないレベル。
小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09494705.jpg
ニコンD500 シグマ18-250マクロ


そのまま広角の風景も撮れるのもいいかな。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09494640.jpg
ニコンD500 シグマ18-250マクロ


本格的な蝶のシーズンになったら、同じ距離なら少しでも大きく写った方が撮影は楽だから、今まで通り70-200の方がいいけど、散歩しながら、風景を撮ったり、蝶を撮ったりするにはありかなと、わかりきったことかもしれないけど実感できた。

となると、D500でなくて、D5600あたりの軽いカメラがいいかなと思ったりするけど、また物欲が出そうなので、とりあえずは机の上に転がして、思いついたときに使ってみる程度にすることにした。

3月2日は雨、3日は晴れたけど北風が強い。
撮影日和というわけにもいかないので、近くの市役所の出張所が今日まで税金関係の相談サービスをしているというので、そこに行ってみることにする。

結果的には、税金を新たに収める必要も、戻って来ることもないようだけど、いろいろ分かっただけでも良かった。

晴れているので、13時過ぎからD500に70-200をつけて、いつもの川原を少しだけ歩く。

土手の向こうから白い蝶が飛んできた。
一目でモンシロチョウとわかった。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09494720.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


今年の初見だ。
小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09493752.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


風があるので落ち着かないけど、とりあえず証拠写真を撮る。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09494635.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


ほかにはモンキチョウを1頭見ただけ。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09493734.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


3月5日は晴れて、風もなく暖かい。
所用があって川原には出られなかった4日も暖かかったので、何かが期待できそう。

歩いていたら家内があわてて呼んでいる。
行ってみたらホソオチョウがいた。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09493814.jpg
家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


昨年、モンキチョウのTSさんがホソオチョウのペアを見つけたという話は聞いていた。

3年位前には、200mくらい離れた住宅街の中を飛んでいるのを車の中から目撃したこともあるので、そろそろここでも発生するのかなとは思っていたけど、やはりびっくり。

しかもホソオチョウを撮影するのは例年だと4月中旬なので、こんな早い時期にいるというので、さらにびっくり。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09493746.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


きっちり証拠写真を残しておこうと広角でも撮影。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09493822.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


正面の木にはジャコウアゲハの蛹が10個ほどついていて、土手にはウマノスズクサが生えているので、そこで発生したんだろう。

TSさんは、ジャコウアゲハの発生に影響が出ないようにメスは採集したといっていたけど、その前に産卵されたものもあったようだ。
念のためにウマノスズクサの生えていたあたりを見てみたけど、まだ芽吹きはしていなかった。

ウマノスズクサの数は少ないので、それほど発生はしないかと思うけど、今後どうなるのか継続観察しなくては。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09493331.jpg
ニコン1V3 ニッコール10.5


私かホソオチョウを撮っている間に家内はベニシジミも撮影。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09493282.jpg
家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


一段落してカントウタンポポのところに行くと、2つの花が咲いていてモンキチョウが来ていた。

小畔川便り(モンシロ、ホソオ初見:2017/3/1.3.5)_f0031682_09493297.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


思っていたより良いシーンに巡り合えてうれしかった。





by dandara2 | 2017-03-10 10:09 | 初見日 | Comments(16)
Commented by himeoo27 at 2017-03-10 21:14
この時期にホソオチョウが発生するとは
本当に驚きですね!
例年ですと2月末に発生して3月中旬まで
観察できるフチグロトゲエダシャクが、
今年初見が2月4日ということで3月4日に
は既に個体数を減らしていました。
虫の発生時期が少し狂ってきているので
はと心配しています。
Commented by さっちゃん♪ at 2017-03-10 21:34 x
こんばんは
え〜〜〜もうホソオチョウですか? びっくりです。
それにしてもシャープな画像ですね
こっちのホソオチョウはどうかな・・・
気になりますが1ヶ月も早いからいないだろうな〜
Commented by ダンダラ at 2017-03-10 22:09 x
ヒメオオさん、おっしゃる通りですね。
私も過去の撮影記録を見直しましたが、3月中の撮影はありませんでした。
最近たくさん発生している、例のコツバメの公園も、コツバメなどが終わった後に発生していますよね。
フチグロトゲエダシャクもそうなんですか、今年は寒い感じですが、そうでもないんでしょうか、
Commented by ダンダラ at 2017-03-10 22:13 x
さっちゃん♪さん、どうなっているんでしょうね。
南斜面の土手なので、確かに暖かいことは暖かいんですが・・・
感覚としては、ギフチョウよりも発生が遅いように思いますが、ギフチョウも南斜面だともう出ているかもしれませんね。
Commented by 22wn3288 at 2017-03-11 08:21
ホソオチョウがもう出ているとはビックリですね。
元々は朝鮮半島由来ですか、寒さには強いのかもしれません。
Commented by mikiosu at 2017-03-11 12:24
こんにちは。
もういろいろな蝶が出ているんですね。
ホソオチョウ、青空バックに下からの飛翔シーンがお見事です!
カントウタンポポに来ているモンキチョウもとても綺麗ですね。今年はあまり採られずに済みそうなのも良かったです(笑)。
Commented by banyan10 at 2017-03-11 17:08
以前に教えてもらって群馬で撮影したホソオチョウが3月中旬でした。
条件の良い暖かい南の斜面で発生すると早い発生になるようですね。
そのときはウマノスズクサが伸びていないので枯れ枝に産卵していました。
Commented by yurinBD at 2017-03-11 21:55
もうホソオチョウが出ているのですかっ!
早いですね~。
そして、飛翔姿をジャスピンで捉えられ、素晴らしいですね!
下から見上げた飛翔姿、青空を背景に気持ち良さそうに飛んでいますね!
今年の3月は例年よりもやや気温が低いように天気予報で聞きましたが、これまでのところ順調に蝶が出ているようですね。
Commented by ダンダラ at 2017-03-11 22:05 x
旅友さん、ヤマトシジミより先にホソオチョウが出てきてびっくりです。
韓国あたりでは春一番に出てくるそうですが、寒さに強いんでしょうか。
経験がないのでさっぱりわかりませんが。
Commented by ダンダラ at 2017-03-11 22:08 x
みき♂さん、コツバメやミヤマセセリなどのホントのスプリングエフェメラルにはもう少しかかりそうですけど、人里の普通種に関してはここでは出てきてくれています。
ホソオチョウは、追いかけていたら急に舞い上がったので、とっさにカメラを向けたら写ってくれました。
Commented by ダンダラ at 2017-03-11 22:12 x
banyanさん、群馬ではそうなんですか。
南向き斜面では3月にも出るんですね。
枯れ枝に産卵するなら、ウマノスズクサが芽吹いていなくても発生できるんでしょうかね。
すぐ近くにはジャコウアゲハの蛹もありますが、ここでの生存競争は今後どうなりますか。
川原にウマノスズクサが点在していますから、観察には向いているかもしれません。
幸いにして、ここ数年のジャコウアゲハの観察記録もあるので、ちょっと見てみようと思います。
Commented by ダンダラ at 2017-03-11 22:18 x
悠凜さん、ここでのホソオチョウの確認は、私自身は今年初めてになりますし、この時期の発生は初めて確認したので、二重にびっくりしました。
ここの川原は南向きなんですが、100メートルほど上流はカーブして東向きになります。
そこでは、一昨日位に初めてモンキチョウが確認されました。
ほぼ同じ場所でも、ほんのちょっとの条件の違いで、1か月近くも蝶の発生が違っていて、びっくりしています。
普通の場所では発生はどうなんでしょうね。
Commented by uke-en at 2017-03-12 08:20 x
今日こそはと思い続けながら、陽が射していてもいつの間にか
厚い黒雲が広がったり、最高気温がせいぜい10℃で空振りばか
りです。

ホソオチョウの空を背景にした飛翔写真、こんなのを撮影しよ
うと思いながら無為に数年が過ぎています。
Commented by ダンダラ at 2017-03-12 21:37 x
uke-enさん、3月に入って寒い日が続きますね。
天気予報では、偏西風の蛇行で3月は平年より寒い日が続くと話が出てましたね。
桜の開花も遅れそうだとか。
窓の外を冷たい風がひゅうひゅう音を立てて吹いていると気がめいりますが、陽射しは強くなると信じて出かけています。
ホソオチョウの写真は、追いかけていたら急に舞い上がったので、とっさにカメラを頭の上に向けたら偶然写っていました。
Commented by naoggio at 2017-03-13 16:34 x
3月5日にホソオチョウですか、早いですねえ。
笛吹川で4月頭にボロボロの個体がいたので3月中旬くらいには発生するのかなあと思っていましたが、5日とは驚きました。
身近な発生場所が見つかって良かったですね。
春型のメスはやはり魅力的です !
Commented by ダンダラ at 2017-03-13 17:05 x
naoggioさん、そんな記録もあるんですね。
手元の写真では、4月中旬のものしかありませんが、場所によってはかなり早い時期に発生もするんですね。
この場所は、ウマノスズクサがそれほどたくさんあるわけではないので、今後ジャコウアゲハとの関係がどうなるか、少し心配です。
ただ、例年この時期に発生するとしたら、それはそれで面白いとは思いますが…


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