2017年 01月 16日

小畔川便り(寒波の後の越冬蝶たち:2017/1/16)

1月の14.15日は日本全国で大雪が降り、各地で被害が出ているようだ。

今日16日もまだ雪が続いているようだけど、関東は例によって晴天。
ただ気温は低くて、朝は-6℃だとか。

部屋の窓の雫が凍って窓が開かなかったし、一軒家の方は水道管が凍ったとか言っていた。
いずれもここに住んでから初めてのことだ。

11時過ぎに蝶の様子を見に行く。
いくつかショッキングな変化が起こっていた。

まず、マテバシイに引っかかった枯れ葉で越冬していたムラサキシジミ。
13日には9頭の集団がいた。

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1月13日 ニコン1V3 1ニッコール70-300


今日(16日)の11時53分に見た時には4頭に減っていた。

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1月16日 11時53分  ニコンD500 ニッコール70-200


遠いので、頭数の確実なところは撮影時点ではわからなかったけど、かなり減ったなという感じだった。

そのあと、顔見知りの公園の管理の人やジョギングの人に越冬蝶の話をしながら歩いていたら、目の前をムラサキシジミが飛んでいる。
びっくりして追いかけたけど見失ってしまった。

気温は7,8℃しかないのになんでだろう、どこから飛び出したんだろうと思って、念のためにマテバシイの枯れ葉のムラシの写真を撮っておく。

後で確認したら、2頭になっていた。(12時32分)

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1月16日 12時32分  ニコンD500 ニッコール70-200


飛び出した蝶はどこに行ったかと思って探していると、ちらっと眼の隅に動く影。

そちらを見ると、メジロがマテバシイの枯れ葉のとこから飛び出した。

エーと思って、再度撮影すると、ムラサキシジミは1頭になっていた。(12時37分)

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1月16日 12時37分  ニコンD500 ニッコール70-200



ここのムラサキシジミは鳥に見つかって、覚えられてしまったようだ。

見ていると、ツバキやサザンカの茂みの中などに鳥が潜り込んで一生懸命何かを探している。

寒さだけでなく、鳥による捕食が越冬する蝶にとっては大きな脅威になっているんだなと実感した。

また、banyanさんが見つけてくれたウラギンシジミ。
13日は元気に越冬していた。

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1月13日  ニコン1J5 1ニッコール10-30


今日16日に見たら、羽を開いて死んでいた。

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1月16日  ニコン1J5 1ニッコール10-30


しっかりと爪をサザンカの葉に食い込ませていたので、風でも落ちることがなかったんだろう。


また、3日に霧島緑さんが見つけてくれたウラギンシジミ。
非越冬タイプだからどうなるかと思っていたけど、今日16日の11時14分にはそのまま越冬していた。

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1月16日  11時14分  ニコン1J5 1ニッコール10-30


ただ風が強くて、葉が揺れて画面にきちんと収まらない。

帰りがけの12時36分、再度確認したら・・・??
姿がなくなっていた。

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1月16日 12時36分  ニコン1J5 1ニッコール10-30


風に飛ばされたか、鳥に食われてしまったのか。
もしかしたらすでに寒さで死んでしまっていたのかもしれない。

それ以外にも、浅間の煙さんが見つけたムラサキツバメ。
13日には2頭で越冬していた。

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1月13日  ニコン1J5 1ニッコール10-30


16日に確認したら1頭になっていた。

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1月16日  ニコン1J5 1ニッコール10-30


以前にも1頭になったことがあるので、もしかしたらまた戻ってくるかもしれない。

アラカシの葉で2頭で越冬していたムラサキツバメは13日には1頭になっていた。

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1月13日  ニコン1V3 1ニッコール70-300


今日確認したら、いなくなってしまっていた。

ここも以前に一度姿が消えたけど、その後戻ってきたので、もう少し確認の必要はありそうだ。

だんだん数が減ってきてしまったけど、マテバシイの緑葉上で越冬中のムラサキシジミはまだ8頭の集団が維持されている。

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1月16日  ニコン1J5 1ニッコール10-30


今現在越冬中の個体は

ムラサキシジミ 9頭
ムラサキツバメ 3頭
ウラギンシジミ 5頭

このうち何頭が冬を乗り切れるだろうか。



by dandara2 | 2017-01-16 22:16 | 越冬 | Comments(22)
Commented by Garuda→あーとまん at 2017-01-17 00:23 x
そうか、寒波の後に変動があるはずですよね。
いつもならそう考えて巡回するのに、インフルで宅内隔離されてると(3日目)、考えが全然そっちに及ばなくなります…。
(自分が継続観察中の集団はどうなってんだろう…、今さら気になってきた)

ところで越冬集団が鳥の食害に遭う瞬間を目撃されるとは、これは運が良いのでしょうか?
Commented by yurinBD at 2017-01-17 06:55
丁寧な観察から、越冬の厳しさがよく分かりました。
-6℃!、相当な冷え込みですね、越冬中の蝶にとっては厳しい環境だと思います。
鳥による捕食もあるのでしょうね、単独でうまく隠れた方が良いのか、集団の方が何らかの効果で捕食されにくくなるのか、そのあたりも気になります。
頑張って春を迎えて欲しいですね。
Commented by 22wn3288 at 2017-01-17 08:44
寒さだけでなく、鳥にも食べられるのですね。
鳥は木の葉の中を探していますから、見つかるのもあるのでしょう、自然は厳しいですね。
無事越冬出来ることを期待します。
Commented by mikiosu at 2017-01-17 13:32
こんにちは。
成虫越冬も大変ですよね。
こちらの主フィールドでも日に日に数が減っています。
メジロあたりはツバキやサザンカに吸蜜しにきますが、多分蝶は食べないんじゃないかと思います(私見)。ウグイス、ヒヨドリ、ムクドリあたりは怪しいかな、などと予想してます。まだ捕食シーンを見たことはありません。
Commented by ダンダラ at 2017-01-17 14:31 x
あーとまんさん、インフルエンザですか、大変ですね。
私も風邪気味ですが、普通の風みたいです。
成虫越冬の蝶はやはり寒いときには大変みたいですね。
これからも注意してみていこうと思いますが、寒いとなかなか出る気にもなれませんね。
Commented by ダンダラ at 2017-01-17 14:35 x
悠凜さん、この日はとっても寒かったですね。
窓についた露を撮ろうとして窓を開けようとしたら凍って動かないのにはびっくりしました。
おっしゃるように単独がいいのか、集団がいいのかは難しいところでしょうね。
あと鳥がよく探す場所とそうでない場所もあって、8頭集団の場所はほとんど取りを見かけないので、そんなこともありそうです。
Commented by ダンダラ at 2017-01-17 14:36 x
旅友さん、花が少なくなり、動く昆虫も少ないこの時期は、鳥はツバキなどの混み合った仲を熱心に探しています。
鳥はカロリー消費が高いから必死なんでしょうね。
Commented by naoggio at 2017-01-17 15:24 x
やはり厳冬期になると厳しい状況が続くようですね。
メジロですか。残念ですがしかたありません。
低温の中を飛び回っていた個体は鳥に追われて逃げ出したのかもしれませんね。
数が減ってしまった集団には少しでも戻ってきてくれると嬉しいですが
鳥は利口なのでまた同じ事の繰り返しになってしまうかもしれませんね。
Commented by ダンダラ at 2017-01-17 15:37 x
みき♂さん、成虫で越冬するのは卵や幼虫で越冬するのよりもかなり厳しそうな感じがしますね。
メジロについてですが、この時は確かにムラサキシジミを咥えているところは見ていませんので何とも言えませんが、気になって調べてみたら、メジロ自身は雑食性のようですね。
飼育する場合には、ミールワームとかブドウ虫を与えることもあるようなので、花の少ないこの時期、花蜜だけしか食べないと判断するのはどうでしょうか。
直接鳥に食べられるところを見るのは難しいですが、こまめに観察していると、多少は手掛かりが得られるかもしれませんね。
Commented by ダンダラ at 2017-01-17 15:42 x
naoggioさん、この時期になってくると、蝶の越冬にとっては一段と厳しい状況になってくるようです。
飛び回っていた個体はおっしゃる通りではないかと私も推測しています。
こんな状況でも飛び出すのかと思って、この後ずいぶん注意してみましたがその気配はありませんでした。
鳥は学習して、えさのある所に何度も来ますね。
今残っている場所は、あまり鳥の来ない感じの場所なので、生き残ってくれるのではないかと期待していますが、まあ私に発見できるような場所なので、鳥に見つからずに済むのは難しいかもしれません。
鳥もえさの少ないこの時期を生き延びるのに必死でしょうから、どっちもがんばれとしか言えません。
Commented by clossiana at 2017-01-17 16:09
個体数が激減するとしても、その要因は様々なんですね。寒さだけではなく野鳥による捕食とか強風とか。。同じいなくなるとしても、その要因が様々であるってことがわかるのはダンダラさんの、きめ細かな観察の賜物ですね。それにしても低気温下でムラシが飛べることとか、集団によっては個体数を維持しているとか、ウラギンが短時間の内に行方不明になるとか、不思議だらけです。
Commented by banyan10 at 2017-01-17 19:21
だいぶ減ってしまったのですね。
鳥はやはり一度覚えると何度も襲って、その場所の集団は捕食されてしまうのでしょうね。残念ですが、貴重な観察ではないかと思います。集団を形成するのも善し悪しなのでしょうか。
思ったより今月も忙しいのと寒いので4日の後は観察に行けていません。
Commented by ダンダラ at 2017-01-17 21:33 x
clossianaさん、ありがとうございます。
観察場所が近くなので、運動がてら見に行っています。
こういったことは、一回一回に得られる知見は少なくても、回数をこなして、小さな変化も見逃さないようにすることが大切だと思っています。
飛び出したムラシは、やったーもしかすると開翅するかなと、余計な下心をもって追跡したのですが、木の間に入って見失ってしまいました。
ムラシの集団個体は今後どうなるのか、これからも見ていきますが、がっかりする結果にならないように祈っています。
Commented by Sippo5655 at 2017-01-17 21:40
越冬の厳しさをあらためて感じました。
鳥たちも、必死で探していることでしょう。
頑張りきれなかったウラギンシジミ
ここまでよく頑張ったねと、
褒めてあげたいです。
私もせめて自分が見つけた子たちは
最後まで見守ってあげたいです。
Commented by ダンダラ at 2017-01-17 21:42 x
banyanさん、だいぶ数が少なくなってしまいました。
それでも、例年だとこの時期はそろそろ観察も終わりで、川原の初蝶のほうに関心が行くのですが、もう少し様子を見てみようと思っています。
鳥は、学習したところには何度も通う感じですね。
この日も、徐々に数が減っていって、気温自体は低くて、とても蝶が自主的に飛び出すような日ではなかったので、あとで考えればそうだったのかなと思います。
もっと知識があれば、数が減っているのに気が付いた時点で、その場に張り付いて観察したんでしょうが、開翅している蝶はいないかなとかが気になってうろうろしすぎました。
あとは8頭集団と、残ったムラツの越冬状況くらいしか観察することもなく、ちょっと退屈かもしれませんが、時間があれば見に行ってみてください。
あとはいつ、ヒメアカタテハが出てくるかに興味が移ってきてもいます。
Commented by ダンダラ at 2017-01-17 21:49 x
Sippo☆さん、毎年この時期に観察していると、どんな普通種でも、成虫で花の蜜を吸っている個体は、いろいろな試練を乗り越えた個体なんだなというのをしみじみ感じますね。
カメラを向けるときも、そのことを思って大事に撮ろうと思うのですが、たくさんの蝶が出てくるようになると、ついつい横目で見てしまったりします。
毎年反省しますが、今年はいつも以上に大事にカメラを向けようと思います。
Commented by 霧島緑 at 2017-01-17 22:20 x
厳しい寒波で越冬個体も随分減ってきましたね。
ひょっとしたら野鳥の餌になっているのかも知れませんが、寂し限りです。
マテバシイの葉で越冬するムラシの集団は、まだ8頭も残っているのが救いですが、気になるところです。
継続的な観察で、興味深い生態を知ることができるかも知れませんね。今後のレポートも期待しています。
Commented by kazenohane at 2017-01-18 09:37
おはようございます。
越冬する蝶も厳しい寒さだけではなく、
鳥の捕食の脅威もあり、生き残るのは大変なことですね。
枯葉のように見える集団越冬ですが、
鳥には見破られてしまいましたか。

Commented by ダンダラ at 2017-01-18 22:15 x
霧島緑さん、ここのところの寒波は成虫越冬の蝶にとっては厳しかったみたいですね。
寒さだけではなく、野鳥の捕食も厳しくなっていると思います。
公園に行っても、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、メジロなどエサを探す鳥がいっぱいいます。
マテバシイの8頭集団は、今日の観察では半減していました。
この後どうなるか予断を許さなくなってきた感じです。
Commented by ダンダラ at 2017-01-18 22:19 x
kazenohaneさん、どの生き物もそうでしょうけど、冬を生き抜くのって大変そうです。
集団で越冬するメリットはあるのかないのか、今までの観察では全く分かりません。
これは統計的に解析しないといけないのかもしれませんが、とにかく今はデータの蓄積が大切かなと思って、運動を兼ねて観察に行っている状態です。
Commented by twoguitar at 2017-01-19 15:29 x
ムラサキシジミの8頭集団とは見た経験がありません。
ムラサキツバメより寒さに強いのでそのまま春まで続く可能性も
あるのではないかと思ったのですが
鳥の接近で数が減ったのは残念でしたね。

ウラギンシジミの1頭がこの寒さに耐えきれず翅の開いて死亡とは
現実は厳しいですね。翅を少し開いていた個体も瀕死状態だったのかも
知れません。
数年前に-5~-6℃の最低気温が3日続いた直後にウラギンシジミを
チェックしに行ったところ、3,4頭が越冬していた葉の直下に落ち
その他数頭が行方不明になっていたことがありました。
これぐらいの厳しい寒さが限界なんだと知らされました。
Commented by ダンダラ at 2017-01-19 18:44 x
twoguitarさん、8頭集団が春まで残っていないのは残念ですが、いろいろなことが観察できてよかったです。
ウラギンシジミの半開翅の個体はおっしゃるようなこともあったかもしれませんね。
1か月以上も飲まず食わずで体力も限界だったのかもしれません。
-5度前後が限界というのも、分布北限を見るとそんな感じかもしれないですね。


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