2016年 11月 19日

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)

クロツの撮影に行く前日の11月12日は、自宅近くの公園でいつものようにムラサキシジミやムラサキツバメの撮影をした。

いつものアブラムシのいるマテバシイのところに行くと、ムラサキツバメが何頭も吸汁していた。
カメラを向けてシャッターを押すとと、ムラサキシジミが画面の中に飛び込んできた。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15280834.jpg
ニコンD500 シグマアポマクロ150


写真を確認するとちょうど良いタイミングで写っていた。

その下の葉でも吸汁しているけど、マクロレンズだと両方をうまく入れるのが難しい。
下にはムラサキシジミ1頭だけだったので、少しだけ入れてシャッターを押したら、ムラサキツバメが飛び込んできた。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15280828.jpg
ニコンD500 シグマアポマクロ150

もう少し下に向けておけばよかった。


この日は狭い場所でたくさんの個体が吸汁していて、そこにアシナガバチが飛んできたら、近くにいたムラサキツバメがびっくりして飛び上がった。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15280155.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


アシナガバチはアブラムシの排せつ物をなめに来たのか蝶には関心がなく、蝶の方も落ち着いたようだ。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15280185.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


一枚の葉の上下で、ムラサキシジミとムラサキツバメが仲良く吸汁し始めた。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15280214.jpg
ニコンD500 シグマアポマクロ150


余程良い条件の葉なんだろう。

止まる場所を求めてマテバシイの周辺を少し長く飛翔するムラサキツバメがいたので、カメラを向けてみた。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15274718.jpg
ニコン1V3 ニッコール10.5


こちらはアブラムシのいる茎に止まろうとして飛んできた個体。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15280256.jpg
ニコン1V3 ニッコール10.5


この日は開翅もあちこちで見ることが出来た。

ムラサキシジミのきれいなオスが開翅してくれた。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15275377.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


きれいなオスが開翅してくれるとやったーと思ってしまう。
小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15280865.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


ムラサキツバメのオスも開翅してくれて、きれいな個体が多かった。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15281092.jpg
ニコンD500 シグマアポマクロ150


低い位置に止まってくれた。
小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15280030.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15274656.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


この個体がこの日一番美男子だったかもしれない。
ただ止まる位置が少し高く、背伸びして手をいっぱいに頭の上に差し出してようやく撮影。
小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15274559.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


メスも別嬪さんが多かった。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15280795.jpg
ニコンD500 シグマアポマクロ150


こちらの個体は微妙に青い鱗粉を散らしたきれいな個体だった。
小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15274655.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


ムラサキツバメとムラサキシジミが仲良く開翅する姿も見られた。
両方にピントが合わず残念。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15275406.jpg
ニコン1J5 1ニッコール10-30


貴重なチャンスに、カメラを近づけすぎて翅を閉じられては困ると、10-30の28mm(35mm換算76mm)で撮影したのが間違いだったかな。

この後、別の葉では、両方が並んで翅を開いてくれた。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15275300.jpg
家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


両種の翅の色がはっきりとわかる。

それを撮影していたら、少し離れたところにいたムラサキツバメも翅を開いて、3頭が同時に開翅するという豪華なシーンを目にすることが出来た。

小畔川便り(ムラツ・ムラシの開翅:2016/11/12)_f0031682_15275462.jpg

家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


実は、この時D500で撮影した写真は、枚数の関係で2つに分割され、フォルダー番号が変わっていたのだけれど、途中でカメラの掃除をしたりしていて、うっかりして後半に分割されたフォルダーはハードディスクに落とさずにフォーマットしてしまった。

後で気が付いて慌てて復元した。
jpegは問題なく復元できたけど、Rawはうまくいかなかった。
家内がほぼ同じシーンを撮っていてくれたので良かったけど、他のことに気をとられながら仕事をするのは、たとえメモリーをハードディスクにバックアップするというだけの単純な仕事でも、気をつけないといけないということを思い知らされた。



by dandara2 | 2016-11-19 16:12 | 開翅 | Comments(14)
Commented by naoggio at 2016-11-19 18:02 x
いやいや、ムラシ、ムラツ共にずいぶん数が多いようですね。
また新鮮な個体が多いのにも驚きました。
それにしても色々なシーン撮られていて羨ましい限りです。
ムラシとムラツが翅葉の表裏で吸汁するシーン、面白いですね。
複数開翅やムラツの飛翔と、見所満載で圧倒されました。
↓のクロツも素敵ですね。
遅咲きのツメレンゲにまだまだきれいな個体が訪れている様子はなんだか不思議な気がします。
写真にキリッと澄んだ初冬の空気感が映り込んでいるみたいな気がしました。
Commented by yurinBD at 2016-11-19 20:38
これだけ綺麗なムラサキツバメ、ムラサキシジミが同じ場所で集中的に見られる機会は少ないのではないでしょうか、しかもラストのお写真のように3頭も同時に開翅しているのは本当に稀だと思います、凄いですね~♪
ムラサキツバメ雄の表翅の紫を、とても美しく撮られていますね、さすがです!
ムラサキシジミ雄の深いブルーも印象的です。
ムラツ、ムラシノ美男美女達を堪能させて頂きました!
Commented by ダンダラ at 2016-11-19 21:51 x
naoggioさん、この日は両種とも数が多かったです。
この後も暇を見つけて歩いていますが、この日のようなことはないので、よほど条件が良かったのでしょう。
写真がたくさん撮れて整理に時間がかかってしまいました。
こんな肝心な日のデータが自分の不注意で不具合を生じてしまうなんて残念です。
クロツの方はまだこれから楽しめると思いますが、ちょっと不思議な感じですよね。
Commented by ダンダラ at 2016-11-19 21:55 x
悠凜さん、ここは決して個体数は多くはないのですが、たまたまアブラムシがうまい具合に発生しているのでこの場所に両種が集まってくるのだと思います。
おっしゃるように、3頭が同時に開翅してくれるのはめったにないですね。
よほど条件が良かったのだと思います。
この日はムラツのオスが良く翅を開いてくれました。
しかもきれいな個体が多くて、こんなこともめったにないです。
Commented by kazenohane at 2016-11-19 23:19
こんばんは。
2頭がひとつの画面で開翅しているだけでも稀なのに、
3頭が開翅とは、すごい場面に出合いましたね。
開翅したときの青い輝きがとても美しいです。
ムラサキツバメの独特な紫色も、とても魅力的ですね。
どれも新鮮な翅で、撮り甲斐がありますね。
Commented by fushiginomori at 2016-11-20 08:05
様々なムラサキツバメ、ムラサキシジミの競演を見せて頂きました。
同じ”ムラサキ”でも同画面に並ぶと色の違いがはっきり判り、興味深いです。
どちらのムラサキも新鮮で美しいのですが、
まるで水鏡に移ったような、2種の閉翅の一枚がとても印象的です。
Commented by 22wn3288 at 2016-11-20 08:33
ムラサキツバメもムラサキシジミも綺麗な個体が揃っていますし、数も多いようですね。
綺麗な紫が微妙に違っていて魅了されます。
3頭も同時に開翅しているのは豪華で素晴らしい!
Commented by midori at 2016-11-20 16:46 x
ムラサキ兄弟がたくさんいるポイントなんですね。
色々なシーンを撮影でき、さぞ楽しかったことでしょう。
超羨ましく拝見しました。
5枚目の上下吸汁シーン面白いです。両種の大きさ・斑紋
の違いがよくわかる素晴らしいシーンですね。
両種の新鮮オス・メスの全開翅は、思わずウットリです。
きれいですー!!
メス同士の開翅は、色の違いが一目瞭然...中々、出会えないいいシーンですね。
Commented by ダンダラ at 2016-11-20 17:14 x
kazenohaneさん、3個体が開いてくれた時にはさすがに興奮しました。
アングルとかをもう少し考えられたらよかったのですが、下手に動くと翅を閉じてしまう可能性があるので、その場から動けず、結果的に少しフラットな位置にいた家内の写真の方が多少良い結果でした。
こんなことは初めてでした。
Commented by ダンダラ at 2016-11-20 17:17 x
fushiginomoriさん、おっしゃる様にムラサキツバメとムラサキシジミの翅表の色は違いますね。
個々に撮影していてもその違いは判りますけど、こうして両方が並ぶとよりはっきりしますね。
水鏡ですか、なるほどそんな言葉は思いつきませんでしたが、言われてみれば確かにそうですね。
Commented by ダンダラ at 2016-11-20 17:20 x
旅友さん、ここはそんなに個体数が多い場所ではありませんが、たまたま吸汁できる場所がこの木しかないので集まってきているのだと思います。
これもこの場所のサザンカが咲くようになると、アブラムシの汁の出が悪くなってここには集まらなくなります。
そろそろそんな時期ですが、その前に良い写真が撮れました。
Commented by ダンダラ at 2016-11-20 17:24 x
midoriさん、ここはそんなに個体数は多くはありませんが、この日はどういうわけかたくさん集まり、しかもよく開翅してくれました。
複数頭、しかもムラツ・ムラシ両種混在の開翅はあったらいいなと思いながらカメラを向けていたので、現実にそんなことが目の前で起こった時にはやったーという感じでした。
Commented by 霧島緑 at 2016-11-21 01:48 x
ムラサキツバメとムラサキシジミの翅表が見事です。まだ綺麗な個体が多く、撮影にも力が入りますね。羨ましく思いました。
フォーマットしてしまったRawファイルは残念です。私などjpeg形式でしか保存していませんが、こんな見事な開翅画像は、Rawファイルでも保存したいところですね。
時間が出来たら、そちらに寄らせてください。
Commented by ダンダラ at 2016-11-21 16:48 x
霧島緑さん、この時はたくさんの個体が降りて翅を開いてくれました。
ただここにきて、寒さでアブラムシの状態がだんだん悪くなってきたので、こんなにたくさんの開翅は見られなくなってきました。
もしお出でになるなら早い方が良いと思います。
サザンカが咲き始めましたので、これからはそちらがメインになるかと思いますが、なかなか気まぐれでこちらも運次第という感じです。
メールしますね。


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