2016年 04月 25日

新潟のギフ産卵(2016/4/16)

4月16日、ヒメギフに行こうか迷ったけど、先週行った新潟のギフ産地のコシノカンアオイがそろそろ産卵に適した状態になるのではないかと気になって、産卵狙いで新潟に行くことにした。

ポイントについて、先週はまだ早かった場所を見ると、カタクリの状態がちょうどよくなっていた。

時間はまだ早いのでしばらく様子を見る。
家内はカタクリに来たコツバメを撮影していた。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21280808.jpg
家内撮影 ニコン1V2  1ニッコール70-300


10時近くなってギフが飛びだした。

足元にとまったオスは前翅が何となく白っぽくなった個体だった。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21280867.jpg
STYLUS 1s

今回は使い勝手を見るために STYLUS 1s をもってきていたので、それで撮影してみる。

飛び上がったギフを追いかけてカタクリ群落の中に入ったら、スジグロシロチョウが2mくらい離れたカタクリにとまった。

どうしようかと思ったけど、もしかしたらヤマトスジグロかもしれないと思ったし、STYLUS 1s の望遠の様子を見るために撮影した。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21280838.jpg
STYLUS 1s

思った通りヤマトスジグロのようだったけど、ちょっと大きく写しすぎてしまったようだ。

STYLUS 1s は使いやすいカメラで、デザインも素晴らしい。
これで2000万画素あれば常用カメラにしたいのだけど、1200万画素(3:2の画面比率にすると1000万画素)なのが残念。


ここではあまり個体数は多くないので、本来の産卵狙いの場所に移動する。

一週間前ほどにはオスの姿が見えない。

カンアオイの様子を見ると産卵された葉がいくつか見つかった。


新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21275524.jpg
TG-4

前日は天気が良かったけど、その前は2日間ほど曇りや雨。
産卵されてそれほど日が経っていないと思われる。

それなら今日も期待できるかなと思って、新芽のまわりの枯れ草などを片付けて撮影しやすくしておいた。

この前はオスは午前中は全く吸蜜に来なかったのに、この日は何回か撮影のチャンスがあった。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21280819.jpg
ニコン D800 シグマアポマクロ150

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21280813.jpg
家内撮影 ニコン1V2  1ニッコール70-300

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21280293.jpg
ニコン D800 シグマアポマクロ150

家内の撮ったメスは斜面にとまって、翅の下から光が当たっているのか、明るく輝いていた。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21280270.jpg
家内撮影

ここのメスは明るく豪華で大好きだ。


ところがその後パタッと動きが止まってしまい、むなしく様子を見ている時間が続いた。

立ったまま昼食をとり、もしかしたら今日は産卵を撮影できないかもと思い始めた13時過ぎ、ようやく一頭のメスが産卵しそうな様子で飛んできた。


たいていは産卵する場所を見つけるのにカンアオイの葉にちょんちょんと触るけど、このメスは新芽にとまったと思ったらすぐに産卵を始めた。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21280259.jpg
ニコン D800 シグマアポマクロ150

新芽の形がちょうどよかったのだろう。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21280226.jpg
ニコン1V3 1ニッコール10-30

20分ほどかけて17卵産卵していた。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21280269.jpg
TG-4


その後は何度かメスが飛んでくるものの産卵には至らない。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21275502.jpg
ニコン1V2 ニコン10.5

カンアオイの葉に触る個体もあったけど、この場合には新芽が出ていなかった。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21275517.jpg
ニコン1V2 ニコン10.5


14時を過ぎるとまた吸蜜の時間になった。
オスも結構吸蜜に来たけど、新鮮な個体はいなかった。
産卵の時期だから仕方ないか。

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21275525.jpg
家内撮影

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21274873.jpg
新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21274863.jpg
家内撮影

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21274811.jpg
家内撮影

新潟のギフ産卵(2016/4/16)_f0031682_21274871.jpg
家内撮影


産卵は一回だけのチャンスだった。

それでも一応目的の産卵シーンが撮れたので、満足して帰宅することができた。



by dandara2 | 2016-04-25 21:52 | 産卵 | Comments(9)
Commented by maximiechan at 2016-04-25 22:34
目的達成おめでとうございます。
前回の様子から、食草の生長具合を予想し、雌の産卵をしっかりと捉えたのはさすがです。
カタクリ吸蜜もいいですね。
Commented by 22wn3288 at 2016-04-26 08:17
産卵シーンが綺麗に撮れましたね。
卵も綺麗ですね。
カタクリに吸蜜のシーンは何時見てもいいと思います。
Commented by kazenohane at 2016-04-26 08:36
おはようございます。
きっちり狙い通りの産卵シーンが撮れましたね。
やはり、蝶の写真はテーマを持って臨むと、
無限に表現が広がり、楽しみも増しますね。
ギフチョウとカタクリのシーンは、
何度見ても飽きない魅力があります。
Commented by naoggio at 2016-04-26 16:29 x
1枚目のコツバメ、いい写真ですねえ。
輝けるギフもそうですが、奥様の腕は着実に進化しておいでのようですね。
2枚目のギフは確かに前翅白っぽいです。光の加減や擦れという訳ではなさそう。これは面白いです。
産卵に飛来したメス、いきなり条件の整った葉に行き着いたようですね。ビンゴ〜、という事でしょうか。それとも血液型が私と同じO型なのかも。
食草も吸蜜植物も豊富で、ギフチョウにとっては天国ですね。
STYLUS 1Sはお孫さん用かと思っていましたがしっかりじいじが使ってますね(笑)。
Commented by ダンダラ at 2016-04-26 20:35 x
maximiechanさん、ありがとうございます。
ヒメギフにしようかずいぶん悩んだんですが、ヒメギフは後でも撮れるかなと思って、こちらにしました。
この時期はいろいろ選択肢があって悩みますね。
カタクリ吸蜜は前回よりもチャンスがありましたが、ここは背景を抜くのが難しくて、これが精いっぱいの感じです。
Commented by ダンダラ at 2016-04-26 20:42 x
旅友さん、ありがとうございます。
産卵シーンはこの日の狙いだったので、撮影できてほっとしました。
でもチャンスは一回しかなかったので、かなりやばかったですが。
カタクリ吸蜜はきれいに撮りたいですが、なかなか難しいです。
Commented by ダンダラ at 2016-04-26 20:44 x
kazenohaneさん、ありがとうございます。
この時は、産卵を狙うならこの時しかないかなという気がしてここを選びました。
おっしゃるように、どうせ撮影に行くなら撮りたいシーンを決めておくと、撮れた時の喜びがなお一層増しますね。
まあ、あまり難しいテーマを考えるとがっくりすることが多いから、9割くらいは確実なテーマにしてしまいますけど。
確かに、カタクリ吸蜜のシーンは撮れればいつでもうれしいですね。
Commented by ダンダラ at 2016-04-26 20:51 x
naoggioさん、ありがとうございます。
1枚目を家内が撮影しているのは見ていたのですが、ギフが気になってカメラを向けませんでした。
ギフの産卵は、ヒメギフと違って産卵できる葉の状態が限られるので、結構食草のまわりで探し回ったりしますけど、この時は一発でした。
自分がいた位置は木の反対側だったので、急いで行ったときにはもう産卵し始めていて、食草に絡むシーンを撮りそこなってしまいました。
STYLUSは、孫はそんなにしょっちゅう使わないので、軽くて使い勝手が良ければ家内にも使ってもらおうかと思って試してみました。
ニコン1V3の後継機が出るのかわからない点があって、代わりかどうかわからないけど、DLシリーズというコンデジが発表になったので、コンデジがどの程度使えるのかという興味もあります。
Commented by 霧島緑 at 2016-04-28 03:36 x
ダンダラさん、ギフのカタクリ吸蜜、産卵シーン見事です。
私も24日に新潟方面に出掛けてきました。貴殿より更に10日ほど遅かったため、季節はさらに進行し、ソメイヨシノは葉桜となり、残雪などほとんど在りませんでした。
自ずと、ギフやカタクリの傷みは更に進行していましたが、産卵シーンには何とか出会うことができました。
例年にない、こんな年の状況を見ておくのも今後の参考にはなりそうですね。


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