2015年 11月 03日

小畔川便り(ツマグロヒョウモン配偶行動他:2015/10/30)

10月30日は9月並みの気温とかで、ムラサキツバメは高所を飛ぶばかりで撮影できなかった。
あきらめて、近くのスーパーに買い物に行ったら、スーパーの駐車場のマテバシイの所で家内がムラサキツバメを見つけた。

葉の間に止まっているので、開翅は期待できないがカメラを向けたら前足で顔をぬぐうようなしぐさをした。
触角をぬぐっているのかと思ってとりあえず撮影しておくけど、後で写真を見直すと触角をぬぐっていたわけではないようだ。

顔をよく見ると、入れ歯が抜けたおじいさん(おばあさん)のような感じで、何か物足りない。
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この尖がったのはなんだろう。
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こちらは落ち着いた後の写真。
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拭っていたのは下唇鬚の部分だったようだ。
ここを掃除するのは初めて見た。

思ったような写真が撮れなかったので、昼食後自宅前の川原へ。

今年は草刈りがされていないので、まだキバナコスモスやセンダングサが生えている。

キバナコスモスにはヒメアカタテハが吸蜜に来ていたけど、光線の加減で体毛がきれいに輝いていた。
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今回は少し飛翔をきちんと撮りたいな思っていたら、ヤマトシジミが追いかけっこをしている。
少しだけ絡んだので撮影したら、かろうじて写っていた。
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ツマグロヒョウモンの雌が吸蜜しているところに雄が絡んできた。
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雌は嫌がって飛び出して草の上に降りたけど、雄はしつこく絡んでいる。

今回は雌は翅を開いて交尾拒否をしていた。
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ツマグロヒョウモンの交尾拒否の姿勢は一定のパターンがないのか、臨機応変なのが面白い。
この後、先日の様に翅を閉じて横になる姿勢も見せていた。

この雌はその後飛び立ったけど、そこにも雄が絡んできた。
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雌はほぼ一定の場所でホバリングをしながら雄があきらめるのを待っているかのようだった。
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この行動は昨年も2回撮影したけど、今回の方がきちんと撮れた。

by dandara2 | 2015-11-03 06:14 | 配偶行動 | Comments(10)
Commented by yurinBD at 2015-11-03 08:02
そこにあるべきものがないと確かに物足りなさが感じますね、
3枚目のお写真で下唇鬚のある表情を見て落ち着きました(笑)
こうしてお手入れをすることがあるのですね、
こうした丁寧に仕草を観察することも、楽しいですね!
雄雌が絡む飛翔、かなり近接しての広角撮影に成功され、
素晴らしいですね!
Commented by 22wn3288 at 2015-11-03 08:23
雌雄の飛翔の姿が見事ですね。
組写真としてみても楽しいですね。
Commented by kazenohane at 2015-11-03 14:11
こんにちは。
ツマグロヒョウモンの一連の飛翔シーン、
ふだん、目に見えない蝶の生態が捉えられていますね。
蝶と一緒に飛んでいるような錯覚を感じてしまいます。
身近な蝶もこのような視点で撮影できたら素晴らしいと思います。
Commented by ダンダラ at 2015-11-03 17:32 x
yurinさん、おっしゃる様になんだか落ち着きませんね。
最初にこの写真を見た時には、何だ触角の掃除じゃなかったのかとしか思いませんでしたが、なんだかおかしいなと思って、前後の写真をよく見て気が付きました。
こうした細かなしぐさも撮影できるとうれしいです。
ツマグロヒョウモンの配偶行動は、少しの間(30秒くらいかな)絡んでいてくれたので、近づいて撮影できました。
Commented by ダンダラ at 2015-11-03 17:36 x
旅友さん、ありがとうございます。
おっしゃる様に、一連の動きがよくわかるような写真は見ても楽しいと思います。
特に配偶行動などはそうですね。
Commented by ダンダラ at 2015-11-03 17:41 x
kazenohaneさん、ありがとうございます。
身近な蝶は撮影のチャンスが多いので、いろいろな生態を切り取れるといいなと思っていますが、ツマグロヒョウモンは大きく色彩もきれいだし、ほどほどのスピードなので被写体としてはありがたい存在です。
今回は視点を下げることが出来たので、より迫力が出てくれたように思います。
Commented by himeoo27 at 2015-11-03 20:37
キバナコスモスとヒメアカタテハの組み合わせ
色合いが綺麗ですね!
ツマグロヒョウモン求愛飛翔シーンのアップは
大迫力で素晴らしいです。
Commented by ダンダラ at 2015-11-03 21:46 x
ヒメオオさん、ありがとうございます。
このヒメアカタテハは撮影した後、光線がうまく当たって体毛がきれいに光っていることに気が付いたんですが、撮影時にこういったことにも気が付いていないといけないなと反省した写真なんです。
逆にツマグロヒョウモンの飛翔は、この効果を狙ってカメラを蝶と同じ高さに持って行ったので、やったねと言う感じなんですが、すべてにおいて思い通りの写真が撮れるように努力しないといけないですね。
Commented by naoggio at 2015-11-04 12:35 x
下唇鬚をお手入れするのは見た事がありませんね。
蝶はけっこう奇麗好きで神経質。面白い光景です。
ヒメアカタテハは個体も美しくいい写真になりましたね。
ツマグロヒョウモンのオスの頑張りには頭が下がります。
このがんばりがきっと役に立つ時が来る事でしょう。
それにしても飛翔求愛を克明に撮影されている技量がすごいですね。
Commented by ダンダラ at 2015-11-04 21:33 x
naoggioさん、ありがとうございます。
蝶が触角を掃除するのは何度か目にしているのですが、下唇鬚を手入れしているのを見るのはは初めてでした。
へーこんなところも掃除するんだという感じです。
ヒメアカタテハは、ほかにも写真は撮っているのですが、自分が気が付かなかった視点で撮れていたのが、撮影の時にはもっと気を付けないといけないなと言う反省につながりました。
ツマグロヒョウモンの配偶行動は、蝶の中でも目にしやすいし、大きくてきれいなので撮影するのが楽しいです。
いつもよりちょっと近めに設定しておいたのがうまく行きました。


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