2015年 02月 01日

小畔川便り(ヒメアカタテハ:2015/1/29.30)

ヒメアカタテハの写真を整理していたら、2014年の2月1日に撮影した成虫の写真が出てきた。

小畔川便り(ヒメアカタテハ:2015/1/29.30)_f0031682_19221736.jpg
2014/2/1撮影

止まったところが写真にならないところだったので、すっかり失念していた。
この年はモンキチョウが1月29日に出てきたから、毎年モンキチョウとほぼ同じくらいに、ヒメアカタテハも新生蝶が出てくるのかもしれない。

今年の1月29日は天気は良かったけれど何も飛ばなかった。
それでヒメアカタテハの幼虫はどうなっているか観察した。

何も変化がないように見えるけど、生きているのか死んでいるのか…
それで、同じ巣の様子を日にち順に並べて変化を見てみた。

1月14日

小畔川便り(ヒメアカタテハ:2015/1/29.30)_f0031682_19221849.jpg
巣の入り口は糸でふさがっていて、葉の先は緑色。

1月25日

小畔川便り(ヒメアカタテハ:2015/1/29.30)_f0031682_19221800.jpg
巣の入り口には穴が開いたようになっていて葉の先や中ごろは茶色になっている。

1月29日

小畔川便り(ヒメアカタテハ:2015/1/29.30)_f0031682_19221875.jpg

巣の入り口あたりの糸の張り方が変化しているし、近くにある糞の数も違っていたりするので、生きて活動はしているようだ。

1月30日は前日の夜半から雪が降って、自宅前の田んぼもうっすら雪が積もった。

小畔川便り(ヒメアカタテハ:2015/1/29.30)_f0031682_19222498.jpg

この雪でウラギンシジミはどうなっているかなと思って孫の授業参観の後見に行く。

葉に雪でもかかっているかなと思っていたら、どの場所も上にある木の枝の陰になっていて、まったく雪はかかっていなかった。
写真的にはちょっとがっかりしたけど、うまいところで越冬しているものだと感心する。

B個体が24日に観察した時に、前日とは足の向きが違っていたのが気になっていた。

1月23日

小畔川便り(ヒメアカタテハ:2015/1/29.30)_f0031682_19222423.jpg

23日にはF個体が下に落ちて死んでしまったので、非越冬タイプはそろそろ限界かなと言う気もしていた。

1月24日
小畔川便り(ヒメアカタテハ:2015/1/29.30)_f0031682_19222473.jpg

足が開いて踏ん張っているように見える。
まだ2本の足で支えているけど、これが3本になると限界が近づいているらしい。

1月29日
小畔川便り(ヒメアカタテハ:2015/1/29.30)_f0031682_19222415.jpg

27日に見た時には足は元の状態に戻っていた。
この時撮った写真はうっかり設定が違っているのに気が付かずに撮影し、使い物にならなかったので29日に撮影しなおした。

25.26.27日と暖かかったし、26日は雨も降ったので、水分の補給もできて持ち直したのかもしれない。



by dandara2 | 2015-02-01 19:41 | 初見日 | Comments(6)
Commented by naoggio at 2015-02-02 10:21 x
このヒメアカタテハも相当に新鮮そうですね。
羽化したてのように思えてなりません。
ブルーの機械の上に止まっていて写真としても面白いですね。
幼虫やウラギンシジミ、それぞれの冬を必死に生きている様子がひしひしと伝わってきます。
Commented by ダンダラ at 2015-02-02 18:22 x
naoggioさん、確か新鮮な個体だったと思います。
写真を見てもどこにも傷がありませんでした。
畑の隅に置かれた使われなくなったような機材に止まっていて、その後飛んでしまいました。
当時は、早いなと言う気はしましたが、ヒメアカの越冬についてはあまり意識していなかったのでそのままにしてしまいました。
越冬している蝶にとっては、これからまだ雪もあるだろうし、一番厳しい時期でしょうね。
早く暖かくなってほしいです。
Commented by himeoo27 at 2015-02-02 21:37
ヒメアカタテハはモンキチョウと同じくらい耐
寒性が高いのですね、例年この時期観察してい
るとは、吃驚しました。
ウラギンシジミは、野鳥で有名な自然観察公園
で見つからなくなったので、地元の見沼田んぼ
を今週末探してみます。
Commented by ダンダラ at 2015-02-02 21:53 x
ヒメオオさん、おっしゃる様にヒメアカタテハはモンキチョウと同じような感じで越冬できるようですね。
意識するとヒメアカタテハの観察も増えそうです。
ただ、モンキチョウは一度羽化すると同じ場所で見られるようになりますが、ヒメアカタテハはそうではないので、羽化しても暖かくなるまでどこかに潜り込んでいるのか、どこかに移動してしまうのか、その辺も気になってきました。
Commented by Sippo5655 at 2015-02-02 22:00
あ、足の感じが違う・・・!

え、2本が3本って、、

今度詳しく教えてくださーい!!

ああ、私の見つけたウラギンたちは 無事だろうか、、


東京では、ヒメアカタテハは減っているのか

ここ数年、東京で観察していないかも、
Commented by ダンダラ at 2015-02-02 22:22 x
Sippoさん、そうなんです。
24日に撮影した時は何となく違和感を感じて、脚の様子とか、正面に回って体の傾きとかを撮影したんですが、撮影中は正確にはわからず、自宅でPCで見て、脚の向きが違っていることに気が付きました。
ウラギンシジミは普段は3対ある脚のうち、中脚と後脚で葉につかまっていて、前脚は体に付けているんですが(目の下(脚側)にある黒い線がそれです)、越冬で限界に近くなると、その前脚でも葉につかまって、何とか踏ん張ろうとするようです。
でも、そうなると多くの場合は耐えられずに葉から落ちてしまうようです。


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