2014年 12月 07日

小畔川便り(レンズとカメラのテスト:2014/12/2.3)

気に入って使っているニコンの70-300のズームリングとピントリングが固くてまわりにくくなったので、12月1日に修理に出してきた。
購入してから1年少ししか経っていないのに…
17万位した高いレンズなので、ビックカメラの5年保障に入っていたから修理代はかからないんだけど。
修理に3週間くらいかかるという。

カメラ屋に行ったので、前から気になっていたニコン1用の10-100のズームとオリンパスのTG-3を買ってしまった。

小畔川便り(レンズとカメラのテスト:2014/12/2.3)_f0031682_18323748.jpg

10-100は35mm換算で27-270mmになって、100mmでの最短撮影距離が65cm。
重さが300gと軽い。
カメラと全部合わせても、バッテリー込みで650g
普通のデジイチのボディくらいの重さかな。

値段がビックカメラで7万少々とちょっと高いけど、専用レンズだから1V3のいろいろな機能をフルに使える。

果たしてどんな写りをするのかと12月2日に1V3とTG-3と2台を持って散歩に出る。

この日は晴れてはいるけど気温が少々低い。
越冬中のムラサキシジミは3頭になっていた。

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TG-3

また、マテバシイの緑葉上で越冬していた2頭のムラサキシジミは、隣の蜘蛛の巣の葉に2頭とも移動していた。
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1V3

吸蜜個体はいなかったけど、ムラサキシジミが翅を開いていたので、まずは10mm側で撮影。

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1V3 10-100(10)


最短撮影距離は30cmだけど、同じ距離で10mmと100mmの写る大きさの比較なので、最短撮影距離での撮影ではない。

背景の点光源の青空のボケもほとんど気にならないレベルだった。

同じ蝶を100mmで撮影。

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1V3 10-100(100)

思ったよりは大きくならない。
あれれと思ったけど、インナーフォーカスのレンズなので、近づくと倍率が下がってしまうということなのかな。
この点はちょっと期待外れだけど、軽くて小さくて、蝶がこのくらいに写ればとりあえずはいいかな。


ウラギンシジミのB~Dはそのまま越冬中だった。
TG-3の方は試してみたかった深度合成モードを使ってみる。

越冬中のウラギンシジミBを普通に写すとこんな感じ。

小畔川便り(レンズとカメラのテスト:2014/12/2.3)_f0031682_18323604.jpg

深度合成モードだと、背景の木がかなりくっきり写る。
小畔川便り(レンズとカメラのテスト:2014/12/2.3)_f0031682_18323762.jpg

ただ、左端のツバキの葉の一部で縁が2重になっている。
風で揺れたのか、撮影中に手が少し動いたのか。

同じようにムラサキシジミでも試してみる。
こちらは普通の撮影。

小畔川便り(レンズとカメラのテスト:2014/12/2.3)_f0031682_18323609.jpg

こちらは深度合成モード。

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ウラギン同様、葉の一部が2重になっている。

実は両方とも比較写真を撮った記憶はないので、深度合成に失敗して合成しなかった写真と合成したものと両方残ったのかな。
マニュアルをよく読んでいないのでこの辺の事はよくわからない。

翌日の12月3日にも同じ場所に出かけてみる。
公園に行ったらbanyanさんがお見えになっていたけど、この日も気温は上がらずムラサキシジミは出てこなかった。

それで、越冬しているウラギンとムラシを案内し、移動してサザンカの場所でも越冬中のウラギンシジミを見せる。

こちらはE個体。

小畔川便り(レンズとカメラのテスト:2014/12/2.3)_f0031682_18322028.jpg
1V3

ところが、banyanさんの視線の先を見ると少し違う。
あれっと思ってみると、数センチ下にもう一頭のウラギンシジミがいた。

小畔川便り(レンズとカメラのテスト:2014/12/2.3)_f0031682_18321998.jpg
TG-3

かがまないとよく見えないような場所で、全く気が付かなかった。
これをF個体とする。

ムラサキシジミもムラサキツバメも出てこないので、banyanさんはまた条件の良い日に出直すということでお帰りになられた。

12時前なので、カメラのテストに何かいい被写体はいないかと川原の方に出てみる。

春一番にモンキチョウの出る場所に行くと、何頭かの蝶が飛んでいる。
やけに白い。
あれっと思って近づくとモンシロチョウだった。

小畔川便り(レンズとカメラのテスト:2014/12/2.3)_f0031682_18322658.jpg

そのうちモンキチョウも出てくる。
1V3のバスト連射を試してみる。
10-100の80mm近辺での撮影。

小畔川便り(レンズとカメラのテスト:2014/12/2.3)_f0031682_18322622.jpg

背景にピントを持っていかれてピンボケだけど、飛び立つところは写っていた。

モンキチョウとモンシロチョウが出会って絡み始める。

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このレンズにはピントリングがないので、すべてオートフォーカスになってしまう。
マニュアルフォーカスもあるにはあるけど、液晶画面での設定になるので使い物にならない。
背景にピントを持っていかれることが大半だけど、かろうじて写っているものもあった。

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もう一度ムラサキシジミを見に行くと、1頭だけやや高い位置で翅を開いている個体がいる。

カメラを持ち上げてチルト液晶で撮影。
1V3で使い始めたけど結構便利だ。
小畔川便り(レンズとカメラのテスト:2014/12/2.3)_f0031682_18322002.jpg

10-100は蝶の撮影をするのに7万円の価値があるレンズかと言うと微妙だけど、これ一本で広角から望遠まで一応の撮影はできるし、シャープさもまあまあ、ボケ味も悪くない。

1V3のいろいろな機能を使うことができるので、散歩のときに持って歩くにはいいレンズだ。



by dandara2 | 2014-12-07 19:00 | 機材 | Comments(6)
Commented by fanseab at 2014-12-07 21:10
TG3の深度合成でも、一部の画像が二重になったりするのは当然でしょうね。小生も一眼レフで同じ経験をしております。望遠ならともかく画角が広がる広角レンズでは、視野中心部は修正できても、周辺部で合成に失敗する確率が増えるのでしょう。
それとミラーレス専用レンズは距離目盛がついていないので置きピン撮影を諦めるしかないですね。これは本当に困りものです。そもそもミラーレスカメラを所有するユーザーは「MFを使用しない」と決めつけて設計しているためなのでしょう。
Commented by 22wn3288 at 2014-12-08 08:10
ムラサキシジミが開翅してくれると、この時期いい被写体になりますね。
1V3に10~100mmだと軽くて良さそうですね。
65mmきで寄れればいいでしょうね。
Commented by ダンダラ at 2014-12-08 16:55 x
fanseabさん、野外で手持ちで深度合成をする以上、ある程度のことは仕方ないのかもしれないですね。
まだブログには載せていませんが、先日ヒメアカタテハの卵を深度合成したら、こちらはうまくいきました。
どんな場合に有効か、いろいろ試しておきたいと思います。
ミラーレス専用のレンズはどこのメーカーでもそうなんですか。
小型化のためには仕方ないんでしょうか。
使い勝手が非常に悪いですね。
Commented by ダンダラ at 2014-12-08 16:59 x
旅友さん、ムラサキシジミの開翅はこの時期の楽しみですが、このところ寒いので越冬態勢に入ってしまったのか、目にするのが難しくなってきました。
1V3に10-30は軽くて使いやすいですが、最初の期待があったので、テレ端での倍率がやや不満な感じです。
割り切って使えば、多機能な組み合わせになると思います。
Commented by Sippo5655 at 2014-12-08 22:38
モンキチョウ、モンシロチョウ・・・
まだ頑張っているの、、
夜はどんなところで、寒さに耐えているのだろう・・・
元気な姿を見ると、こちらまで元気を貰えますね!
そして越冬中の子たち。
1人でも多くの子が、来春の陽光に包まれますように・・・
Commented by ダンダラ at 2014-12-09 09:21 x
Sippoさん、この日はモンシロチョウがまだいるのにびっくりしました。
でも今日などは川原は霜で真っ白でした。
毎日のように川原を散策していますが、見られるモンキチョウやモンシロチョウの数は日ごとに少なくなっています。



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