2014年 11月 07日

四国遠征2/3(ヤクシマルリシジミ:2014/11/3)

11月3日の朝、窓の外を見ると、青空ときれいな朝日が見えた。

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この2日間は曇り空しか見ていなかったので、今日は気持ちよく撮影できるかなと期待に胸が膨らむ。

昨日ツマグロキチョウを撮影した場所で蝶の図鑑さんと合流する。
ツマグロキチョウは朝日の中、センダングサで休んでいた。
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やがて飛び出して、そこに咲いていたトウワタで吸蜜を始めた。
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ちょっと考えられないシーンだけど、南国ならではの組み合わせだろうか。

この旅行に出る前に蝶の図鑑さんには、海を背景にしたサツマシジミを撮影したいと厚かましい御願いをしてあった。
最初は難しいということだったけど、1か所見つかりましたとうれしい連絡。

ただ、そこにサツマが来るかどうかは運次第。

それにツワブキでの吸蜜も撮影したいと昨日お願いしてあったので、最初はツワブキのポイントに出かけることになった。

海べりの松林の中に点々とツワブキが咲いている。
アサギマダラがツワブキで吸蜜していた。

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家内撮影

関東で撮影していては考えられないようなシーン。
それに、ムラサキシジミもツワブキに吸蜜に来た。
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家内撮影

これも貴重なシーンのストックが増えてうれしい。

サツマシジミを探していたらヤクシマルリシジミが出てきて翅を開いた。

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綺麗なブルーだ。
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南の島に行けば珍しくはない蝶だけど、いろいろな蝶に気をとられてきちんと撮影した印象はないので感激しながら撮影。
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変わったアザミにヒメアカタテハが来ている。

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蝶の図鑑さんがハマアザミと教えてくれた。

サツマシジミの姿は見えないので場所を移動することになった。
そこではサツマシジミを無事撮影できたけど、その後ヤクルリがノイバラに産卵するということで、その場所を教えてもらう。

蝶の図鑑さんは午後から用事があるということでお帰りになられたが、飛行機の時間まではまだ間があるので、ヤクルリの産卵狙いでノイバラの場所で待機することにした。

その場所ではヤクルリの雌が何頭かいて、センダングサで吸蜜をしたりしている。

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家内撮影

家内が産卵しているみたいと声を上げる。
駆けつけた時には飛んだあとだったけど、撮影した画像を確認すると確かに産卵していた。

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家内撮影

新芽の方に飛んでくる画像もあった。
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家内撮影

そのうち産卵したいのかノイバラの新芽を探すようにして飛ぶメスを見つけた。

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これをしばらく追いかけると、ようやく新芽の先端に産卵を始める。
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産卵を終えて腹部を上げた時には、産卵された卵があるようだ。
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この卵を撮影しようとこの新芽をつまもうとするけど、細いとげが刺さっていたい。
それでもようやく卵の撮影もできた。

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帰宅後写真を整理していたら、家内の撮影した中に、吸蜜する雌にアタックする一連のシーンが写っていた。

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家内撮影
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家内撮影
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家内撮影

ふられた雄の呆然としたようなしぐさがあわれっぽい。



by dandara2 | 2014-11-07 13:47 | 産卵 | Comments(16)
Commented by banyan10 at 2014-11-07 14:50
湘南でもツワブキで吸蜜するアサギマダラはよく見ますが、今年は来ていませんでした。
やはりサツマやヤクルリは西日本ならではですね。
沖縄だとヤクルリは見れても晴れたら開翅は期待できませんね。
センダングサ吸蜜の2枚目が逆光気味で翅表も翅裏も美しいですね。
産卵、卵も未撮影なので、機会があれば再挑戦したいです。
Commented by kazenohane at 2014-11-07 18:29
こんばんは。
さすがは四国ですね。
ヤクシマルリシジミのいろんなシーンは、
ある程度、数がいないと撮影できないですね。
半開翅の姿は、この蝶の魅力がよく出ています。
奥様の撮影された一連の求愛行動も、興味深いですね。
交尾拒否されることもあるんですね、厳しいな!
Commented by ippo9239 at 2014-11-07 22:20
ご無沙汰しています。
遠路、徳島に撮影に来られていたようですね。
県南のチョウ達の撮影、豪華な海鮮料理を食されたりと、徳島を満喫されたようで、嬉しく拝見させていただきました。

奥様の素晴らしいシーンの数々、大活躍でしたね。
ヤクシマルリシジミのブルーがとてもきれいです。


Commented by ダンダラ at 2014-11-07 23:12 x
banyanさん、湘南でもアサギマダラはツワブキに来るんですね。
私のところからはアクセスがあまり良くないので知りませんでした。
ヤクルリは南の島では脇役ですから、開翅を狙って待ったりはしませんね。
翅表を意識的に撮影したのは今回が初めてでしたが、予想以上にきれいでした。
産卵は、個体数の多い場所だと狙えるかもしれませんね。
Commented by ダンダラ at 2014-11-07 23:17 x
kazenohaneさん、おっしゃる様に産卵を含めたいろいろな生態を一日で撮影できたのは、それなりの数の個体がいたからだと思います。
また、産卵に適した場所を教えていただいたのも大きいと思います。
意識がそちらに向きますから。
翅表はサツマとは別の意味できれいな種類だと思います。
家内の撮影した写真は、それを狙ったわけではないと思いますが、目の前の蝶にこまめにカメラを向けるからか、こういったチャンスに恵まれるようです。
色気が多いとだめですね。
Commented by ダンダラ at 2014-11-07 23:23 x
ippoさん、お久しぶりです。
コメントをいただいて家内も喜んでいました。
四国に蝶の撮影に行ったのは、それをメインの目標としては初めてですが、実は今回はサツマもありますが、ある蝶の下見も重要な目的でした。
来年はその蝶の撮影に再度お邪魔したいと思っています。
9月の中・下旬になるかと思いますが、お会いできればと思います。
Commented by ippo9239 at 2014-11-08 00:07
来年の9月、お会いできることを楽しみにしています。
是非、ご連絡を頂きたいです。
Commented by さっちゃん♪ at 2014-11-08 06:53 x
おはようございます
遠征最終日 天気が良くなり良かったですね^^
ムラサキシジミの吸蜜シーンはなかなか見たことがありませんし↓の飛翔シーンといい今回のアタックしているシーンといい奥様の写真ナイスタイミングばかりですね。
お互い 夫婦で撮影していると 
負けちゃう時ありますね(笑)
Commented by 22wn3288 at 2014-11-08 08:08
ヤクルリのブルーがとても綺麗ですね。
産卵も飛翔も見事です。
Commented by ダンダラ at 2014-11-08 11:24 x
ippoさん、ありがとうございます。
ぜひお会いしたいですね。
実は、2年ほど前にメールサーバーが、大容量のものに変えるとかで、設定しなおさなくてはいけなくなったのですが、こちらの操作ミス???か、それまでのアドレスがみんな消えてしまいました (T_T)
出来れば、メールをいただくか、鍵コメでメールアドレスを教えていただけると助かります。
よろしくお願いします。
Commented by ダンダラ at 2014-11-08 11:40 x
さっちゃん♪さん、そうなんですよ。
今回(いつもかな)は家内の写真によいものが随分ありました。
それ自体は、後で写真を見直す時に会話も弾みますし、ブログに載せれば家内の励みにもなっていいのですが、自分自身としては、こんなシーンを見逃していたのかとか、このアングルのほうがよかったかなとか、反省するときも多いですね。
家内の撮影の腕も最近はずいぶん安心できるようになったし、一人より二人分の撮影チャンスのほうが絶対良い写真が撮れるので、撮ってくれてありがとうと得した気分のほうが多かったりします。
Commented by ダンダラ at 2014-11-08 11:45 x
旅友さん、ヤクルリのブルーは独特の色合いがありますね。
サツマもヤクルリも普段目にする機会がないので、飛んでいてもサツマなのか、ヤクルリなのか、ただのルリなのか、ヤマトなのか、止まるまで分からなかったりしましたけど、ヤクルリの濃い目のブルーはすぐにわかるようになりました。
サツマの白っぽい色も飛んでいればわかるんですが、こちらは個体数があまり多くはないので、あれれ、もしかして と言う感じでした。
Commented by himeoo27 at 2014-11-08 16:18
ヤクシマルリシジミの表翅綺麗な輝き
ですね!
最後の一連の求愛飛翔シーン面白いです。
Commented by otto-N at 2014-11-08 20:58 x
自宅近くでも、ツワブキは吸蜜源として人気があります。
咲き始めてしばらくたつと色が褪せてきますが、このころが蜜がおいしいようですね。
私が蝶の撮影するようになったきっかけの1つは、ツワブキに吸蜜するムラサキシジミを見たことでした。
ヤクルリもサツマもそのうち撮影したいと思っています。
Commented by ダンダラ at 2014-11-08 22:08 x
ヤクルリの翅表は、今回じっくり撮影しましたがきれいですね。
家内の撮った求愛行動は、雄がもっときれいだったらよかったんですが、うまいタイミングで撮影されていました。
Commented by ダンダラ at 2014-11-08 22:11 x
otto-Nさん、そちらではツワブキに蝶が来るんですね。
自宅近くではツワブキ自体がほとんど見られないので、様子がわかりません。
ツワブキに来るムラサキシジミが蝶撮影のきっかけですか。
それは素敵な出会いでしたね。
ヤクルリとサツマは、この時期、南に行くのとは違った意味で楽しい被写体だと思いますので、ぜひチャレンジしてください。


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