2014年 08月 03日

東信の高山蝶2(ミヤマモンキチョウ:2014/7/29)

7月29日、ミヤマシロの撮影ができたので、本来の目的のミヤマモンキを撮影するために山を登ることにする。

ここに来る途中では、ヒョウモンチョウの多い場所を通る。
ハクサンフウロに止まっていたので撮影するけど、モニターで確認したら前翅後角近くの黒点が融合してコヒョウモンみたいに見える。

東信の高山蝶2(ミヤマモンキチョウ:2014/7/29)_f0031682_10284278.jpg
あれ、ここにはヒョウモンがいるはずなんだけどと思いながら、ミヤマシロのポイントまで歩く。
そのすぐ近くで撮影したヒョウモンは明らかにコヒョウモン。
東信の高山蝶2(ミヤマモンキチョウ:2014/7/29)_f0031682_10284264.jpg
自宅のPCで確認するけど、最初のヒョウモンはコヒョウモンではなくてヒョウモンチョウと判断する。(ご意見をお願いします)

以前もそうだったけど、ここは混生地なので判断が難しい。(微妙にすみ分けているように思うけど)
他の場所に比べて、前翅の黒点が融合したヒョウモンチョウの比率が高いように思う。

ミヤマシロのポイントでイブキジャコウソウに来ていたのはヒョウモンチョウ。

東信の高山蝶2(ミヤマモンキチョウ:2014/7/29)_f0031682_10284282.jpg

いよいよ山を登り始めるけど、途中にはクロヒカゲとヒメキマダラヒカゲが多い。
両種とも敏感で、きちんと止まってくれないので、歩きながら飛翔を撮影する。

東信の高山蝶2(ミヤマモンキチョウ:2014/7/29)_f0031682_10284288.jpg

足元のウツボグサに黄色い蝶が止まっているのでびっくりして足を止める。
一瞬ヤマキチョウかと思って喜ぶけど、スジボソヤマキチョウのようだ。

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小飛して近くのウツボグサにとまった。ちょっとだけ翅を開閉したけど、その瞬間がうまく写っていた。
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標高が上がると、コヒョウモンモドキが現れて登山道を飛び始める。

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山頂直下ではイブキジャコウソウで吸蜜してくれた。
東信の高山蝶2(ミヤマモンキチョウ:2014/7/29)_f0031682_10283792.jpg
外縁の斑紋が薄くて、見慣れたコヒョウモンモドキとは違った印象を受ける。
コウリンカでも吸蜜してくれた。
東信の高山蝶2(ミヤマモンキチョウ:2014/7/29)_f0031682_10283795.jpg

いよいよミヤマモンキのポイントだけど数が少ない。
そうかと思うとモンキチョウだったりする。
それでも先着して撮影されていた方が、吸蜜してますよと教えてくれる。

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雄も雌も、その場所に一株だけ咲いていたコウリンカで吸蜜することが多かった。
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東信の高山蝶2(ミヤマモンキチョウ:2014/7/29)_f0031682_10283729.jpg
ちょっと危ない場所に咲いていて、かがみながら、身を乗り出して魚露目で撮影するときには、一歩間違うと10mはまっさかさまと言う感じ。
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ここで不思議だったのはモンシロチョウがいたこと。

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2000mを超える場所で、ハクサンフロウで吸蜜している個体はとても新鮮で、下界で見るそれとはまったく違って見えた。



by dandara2 | 2014-08-03 10:42 | 吸蜜 | Comments(20)
Commented by 22wn3288 at 2014-08-03 11:10
コヒョウモンモドキが別種のように見えますね。
ミヤマモンキチョウ は数が少なかったですか。
Commented by banyan10 at 2014-08-03 17:19
やはり今年はミヤマモンキ少ないですよね。
コヒョウモンモドキのコウリンカ吸蜜がいいなと見ていたらミヤマモンキもですか。
雌の吸蜜はマクロも魚露目もいいですね。
Commented by hirax2 at 2014-08-03 18:17
コヒョウモンモドキ確かに薄い感じで別種のように見えますね。
コヒョウモン、ヒョウモンチョウ混生地での見分けには、本当に苦労しますね。でも撮られた方の気合で決まるものだと思っております。^^;
Commented by 浅間の煙 at 2014-08-03 18:42 x
1枚目、昨年の場所と推測しますが、ヒョウモンチョウに1票投じます。
因みに、ミヤマシロのフィールドでは両種が混生していて、両種が絡んだシーンも撮った事があるので、交雑種が居るのではと妄想してしまいます。
コヒョウモンモドキの異常型に近い個体は、素晴らしく綺麗な別種に見えますね。
Commented by さっちゃん♪ at 2014-08-03 19:35 x
こんばんは
コヒョウモンモドキは変異個体なのでしょうか?
なんか さっぱりしていますね
本と見比べてしまいました^^;
スジボソヤマキチョウの開翅も綺麗ですね
Commented by maximiechan at 2014-08-04 05:13
コウリンカでのコヒョウモンモドキ、本命のミヤマモンキの吸蜜素敵です。
写真のコヒョウモンモドキはたしかに斑紋の色が薄いですね。
Commented by yurin at 2014-08-04 06:12 x
素晴らし景色の中での蝶の撮影は最高の気分でしょうね、
登った方だけが得られるご褒美ですね!
ミヤマモンキチョウ、翅の縁のピンクが綺麗ですね
コヒョウモンモドキの裏翅の模様も絵画のようで綺麗です!
Commented by kazenohane at 2014-08-04 09:13
おはようございます。
炎のようなコウリンカの花に、
ミヤマモンキチョウの訪れるシーンは、
マクロも魚露目も素敵ですね。
来年は、こんなシーンも、あんなシーンも撮りたいと
勝手にイメージを膨らませています(笑)。
Commented by Sippo5655 at 2014-08-04 21:51
夏の高山蝶を堪能ですね!
ヒョウモンチョウとコヒョウモン、私には全くわかりません^^;
ミヤマモンキチョウの鮮やかなピンクの縁取り
わ、足元お気をつけてくださいね~
モンシロチョウが高山に、、
かえって新鮮ですね!
Commented by ダンダラ at 2014-08-05 07:25 x
旅友さん、今年はミヤマモンキは少ない感じです。
もっとも、下の木道の所では多いような話を聞きました。
時期が遅くて痛んだ個体だけと言うので行きませんでしたが。
コヒョウモンモドキ、他の方のブログでも見た気がするので、個体変異の範囲内かなと思っています。
Commented by ダンダラ at 2014-08-05 07:25 x
banyanさん、ミヤマモンキは少ないですね。
この場所では、例年の1/4位の感じでしょうか。
モンキチョウがかなり進出しているのが気になります。
コウリンカは他の場所では気が付きませんでしたが、貴重な蜜源になっているようでした。
Commented by ダンダラ at 2014-08-05 07:26 x
hirax3さん、コヒョウモンモドキはもっと黒っぽいイメージがあるんですが、おっしゃる様に別種のようにきれいでした。
ヒョウモンチョウとコヒョウモン、こっちの種だと決め手を出すのは難しいですね。
おっしゃる様に最後は気合ですね。
Commented by ダンダラ at 2014-08-05 07:27 x
浅間の煙さん、有難うございます。
ここのような混生地では判断が難しいですね。
しかも図鑑に書いてあるような生息場所の特徴とも少し違っていて、改めて区別点を一つ一つ確認してしまいました。
コヒョウモンモドキのこんな個体は少ないですかね。
今回は何気なく撮影して、改めて自分のストックを確認したら、ほとんど撮影していないことに気が付きました。
今後はもう少し気を付けてみようと思います。
Commented by ダンダラ at 2014-08-05 07:27 x
さっちゃん♪さん、コヒョウモンモドキは異常型ではなくて、個体変異の範囲だと思っていますけど、形態的なことには詳しくないので、もう少し勉強してみようと思っています。
スジボソヤマキは開翅しないので、こんな感じで翅表が撮れるとうれしいですね。
Commented by ダンダラ at 2014-08-05 07:28 x
maximiechanさん、有難うございます。
他の花にはあまり来ないし、吸蜜時間も短かったから、このコウリンカがないと撮影には苦労したと思います。
コヒョウモンモドキも、いろいろな変異個体がいるのかもしれないですね。
このあたり、勉強不足です。
Commented by ダンダラ at 2014-08-05 07:28 x
yurinさん、この時期はどうしても高原を目指してしまいますね。
自宅近くでは、暑すぎて家からでる気になれません。
山に登るのはしんどいですが、そこまで頑張ればほんとに気持ちが良いし、たくさんの蝶が飛び回って別天地です。
ミヤマモンキはおっしゃる様にピンクの縁取りがきれいだし、活発に行動しているので、見ているだけでも元気になります。
Commented by ダンダラ at 2014-08-05 07:29 x
kazenohaneさん、何とか今年も無事に撮影できました。
この時期、一度は撮影しておかないと落ち着かない感じです。
あの場所は環境も素晴らしいので、行ってカメラを向けるだけでも幸せな気持ちになります。
来年は適期の晴天の日に思いっきりカメラを向けたいですね。
Commented by ダンダラ at 2014-08-05 07:31 x
Sippoさん、ヒョウモンチョウとコヒョウモンは区別が難しいです。
基本は前翅外縁の形状ですかね。
コヒョウモンは翅が丸いです。
図鑑などに書いてある、前翅後角の黒点の融合は、この場所ではあてにならないようです。
でも融合している個体をヒョウモンチョウと判断するには、他のいろいろな場所の特徴を検討しなくてはならなくなるので、かなりの知識と決断力(気合?)が必要になります。
Commented by Akakokko at 2014-08-05 23:50 x
最後から2枚目、山頂から見下ろすような画角が素敵ですね。
私は、湿原に行ったので望遠でしか撮れませんでした。
来年は、広角で撮りたいと思います。
Commented by ダンダラ at 2014-08-06 13:42 x
Akakokkoさん、ありがとうございます。
湿原のほうに行かれたのですか。
この時も先着して撮影している方から、湿原のほうが数が多いという話を聞きましたが、広角で撮りたかったし、また湿原まで行くのも面倒だったのでここで撮影しました。
登るのは大変ですけど、気持ちがいいですよね。


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