2013年 08月 24日

小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)

8月19日は午前中にギンイチの様子を見に出かける。
ギンイチは見つからなかったが、いつもギンイチが出るころに咲くユリのつぼみが目立ってきた。
なにも撮影するものがないので、帰りがけに先日アカボシゴマダラの幼虫が見つかったエノキを見てみる。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_21374949.jpg

高さが60cm位の切り株だけど、探してみたら5頭の終齢と思われる幼虫がいた。(写真のA~E)
こんな小さな株に5頭もの幼虫がいるとはびっくり。

その割には葉がたくさん残っているけど、エノキは2m位離れたところにかなり大きな木があるだけ。
そこから移動してきたのだろうか。
いずれも終齢と思われる、齢のそろった幼虫なので、この木で同一母帳に産卵されたものだろうか。
びっくりしたのはC,D,Eの3頭の幼虫が同じような葉に固まっていたこと。
この3頭の様子を表すのにどうしたらいいのか、いろいろと試してみた。
これはD800につけた150mmマクロレンズでの撮影。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_21391042.jpg

手持ちで絞り込めないので全体にはピントが合わない。
Cの個体は摂食行動をしていた。
Dの個体は撮影中は動きがない。
Eの個体は葉の裏に糸を吐くような行動をしている。

全体にもう少しピントを合わせたいのでコンデジで撮影する。
幼虫の大きさが不自然にならないように、35mm換算60mmで撮影。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_21394666.jpg

狙い通りのちょうどよい感じになった。
E個体は盛んに頭を動かしている。

これば魚露目での写真
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_21401721.jpg

いろいろ撮影して、3分後に上から見下ろす感じで撮影。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_2141274.jpg

撮影時には気が付かなかったけど、E個体がなんだか前蛹になりそうな気配がある。

15時過ぎに用事で団地内を歩いていたら、アベリアにキアゲハが来ていた。
急いで取って返して、1V2に専用の10-30のレンズを付けて撮影。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_21415780.jpg

このレンズは昨年ハワイに行くときに風景撮影用に買って、その後は使わずにいたけど、最短撮影距離が10cm。
蝶の広角撮影にも使えそうだ。

周囲の流れのようなものが気になるけど、流れなのかボケの具合でそうなるのかわからない。
専用レンズは初めて使うので、いろいろわからないこともあった。
今度は少し試してからちゃんと使ってみようと思った。

21日にもギンイチの様子を見に行った。
先日つぼみが上がってきたユリが咲き始めた。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_21424272.jpg

chochoensisさんのブログによれば、タカサゴユリと言うらしい。

ギンイチは一頭だけ雄を撮影することができた。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_2143466.jpg

これからの発生かもしれない。

ふと見るとキアゲハがアカツメクサでゆったり吸蜜している。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_21432722.jpg

とりあえずマクロで撮って、1V2に10-30を付けて撮影してみる。
軽いので片手で持って、そっと近づけて液晶を見ながらシャッターを押す。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_21434721.jpg

35mm換算27mmの広角だけど、イメージセンサーが小さいので被写界深度も深く、背景もそれなりに写っている。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_214485.jpg

コンデジより圧倒的に反応が早く、秒15コマの撮影は軽快で気持ちがいい。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_21442628.jpg

思ったより使えそうだ。

この前のアカボシゴマダラの幼虫が気になったので見に行くと、前蛹になりそうだった幼虫の位置には蛹がぶら下がっていた。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_214506.jpg

小さな蛹で、小さな黒い点があるのは寄生されているからか。

それ以外の幼虫は見当たらなかった。移動したのか鳥の餌食になったのかわからない。
もう一頭幼虫がいたけど、大きさからこの前とは別の個体のようだ。
小畔川便り(アカボシゴマダラ:2013/8/19・21)_f0031682_21455686.jpg


by dandara2 | 2013-08-24 21:52 | 幼虫 | Comments(10)
Commented by himeoo27 at 2013-08-24 22:44
アカボシゴマダラの幼虫3頭1コマに入れてピント
合わせ上手いものですね!

見沼田んぼのギンイチ3化は今年遅れているのか
本日2時間以上探しましたが1頭も見つけることが
叶いませんでした。
Commented by 虫林 at 2013-08-25 18:40 x
アカボシゴマダラの幼虫は随分と沢山いるもんですね。
魚露目の写真は迫力ありますね。
10ー30ミリのズームレンズは使い勝手が良さそうですね。
とくに飛翔は素晴らしいです。
Commented by Garuda at 2013-08-26 12:01 x
21日に多摩川のギンイチを確認しに行きましたが、♂がだいぶ出始めていました。

アカボシ♀が産卵しているところを見ると、結構同一株の枝を巡りながら連続して産卵しているように思います。
そのためか、同じような大きさの幼虫が特定の株に集中して見られるような気がしてます。
そのくせ、すぐそばの株には1頭も幼虫が付いてないとかもありますね。
(文末が心もとないのは観察数が少ないので強気で断定できない)
Commented by naoggio at 2013-08-26 12:54 x
こんな小さな株に5頭もの幼虫がいるのですか。
本当によく食料が足りましたね。
1V2+10-30、なかなか良さそうですね。確かに15枚/秒は軽快でしょう。
私は最近身の回りの蝶を背景を入れて撮る事が多いので食指が動きます。
ギンイチは増えてくるといいですね。
Commented by HOUNOKI at 2013-08-26 18:58 x
アカボシゴマダラは、当地方では見られませんので、
どんな蝶か興味があります。
それにしても、この幼虫の様子ですと、
かなり繁殖力がありそうですね。
いわく付きの蝶ですが、
成虫は、とても美しいなと思いました。
Commented by ダンダラ at 2013-08-28 06:24 x
ヒメオオさん、こんな狭い場所に3頭も固まっていたのにはびっくりです。
何か条件がよかったんでしょうかね。
今年は暑いので、ギンイチの3化の発生も早いかと思いましたがそうでもないようですね。
Commented by ダンダラ at 2013-08-28 06:29 x
虫林さん、小さな木だったので固まっているのだとは思うのですが、これだけの数の幼虫がこんな木で無事にここまで育ったのだとしたらびっくりです。
10-30のレンズは、連用レンズだけあって反応も早くて軽快です。
ほかのレンズを使っていて試してみることをしませんでしたが、もう少し使い込んで様子を見ようと思います。
Commented by ダンダラ at 2013-08-28 06:34 x
Garudaさん、多摩川のギンイチは例年通りの発生なのでしょうか。
こちらでは結局例年通りの発生になる感じです。
アカボシの産卵の様子はおっしゃるような状況は私も確認しています。
エノキは幼木と言っても数頭の幼虫でも支えられるだけの量があるのでそうなるのでしょうかね。
産卵木はおっしゃるようなことが確かにありますね。
何か条件があるんでしょうね。
Commented by ダンダラ at 2013-08-28 06:39 x
naoggioさん、本当によく食糧が足りたと思うのですが、それほど食痕が見つからない感じなのは他の木から移ってきたのかもしれないという疑問が残っています。
それとも葉の利用効率が良いんでしょうか。
案外アカボシが生息を拡大している理由がそんなところに会ったりして。
10-30は思ったよりいい感じです。
先日の高原で魚露目の出来がよくなければつかってみる気にはなりませんでしたが、ちょっともったいなかったです。
これからチャンスを見て使ってみようと思います。
Commented by ダンダラ at 2013-08-28 17:10 x
HOUNOKIさん、我が家近くでアカボシゴマダラが最初に確認されたのは2010年だったと思いますが、もう今では普通種になってしまいました。
今では秩父や群馬にも進出していて、その核酸の速さは驚くばかりです。
食草がありふれたエノキですから、そちら方面にも数年で進出するんではないでしょうか。
成虫は確かにきれいで、ゴマダラと違ってみられる時期も長くて撮影自体は楽しい蝶です。


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