2013年 08月 03日

富士山麓の蝶(クロシジミ:2113/8/2)

8月2日は富士山麓にクロシジミとホシチャバネセセリを撮影に行った。
クロシジミのポイントに向かって歩きはじめると最初に出迎えてくれたのはホソバセセリ。
センニンソウで吸蜜していた。
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クロシジミのポイントで最初に見かけたのはかなり傷んだ個体。
あれっと思って探すと次に見かけたのも痛んだ個体。
今年はもう遅いのかな、でも発生はだらだら続くはずだから、新鮮な個体もいるに違いないと思ってみると、ようやく新鮮な個体を見つけることができた。
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さらに探すと、産卵したそうなメスを見つけた。
丈の低い木に止まってクロオオアリの動きにじっと注意を払っている。
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そのうち産卵を始めるけど、この木にいるクロオオアリは神経質で、産卵しようとするクロシジミに飛びかかる。
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家内撮影

クロシジミは驚いて飛びのいてなかなか産卵することができない。

この木への産卵をあきらめた雌は、飛び立って近くのススキに産卵した。
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家内撮影

その後も別のススキに産卵しようとして様子をうかがっている。
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ただ、この位置は地面から15cm位。
産卵をマクロでとらえるには、溶岩の小石の上に膝や肘をつかねばならず、何度かチャレンジしたけど痛くて長くはこらえられない。

それで、魚露目を使って下から撮影することにした。
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すでに数卵が産み付けられているけど、何とか産み付ける瞬間をとらえることができた。
尾端に産み付けられたばかりの卵が見えている。

魚露目を使って産卵シーンを撮ることは今年のテーマとして狙っていたことだけど、なかなか思い通りの写真が撮れなかった。
ようやく狙いに近い写真を撮ることができた。

その後この雌は近くの枯れ枝に止まって小休止していた。
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次の産卵を狙って様子を見ていたら、いきなり開翅した。
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少し離れた場所に様子を見に行っていた家内が戻ってきて、別の場所にもクロシジミがいるという。
行ってみると雄が何頭かいて、翅を開いているものがいた。
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紫色の輝きは撮れなかったけど、雄の開翅は久しぶりに撮影した。

ここには何頭もヒョウモンがいたけど、花もなくてまったく止まらず写真が撮れなかった。
木に囲まれた草地で、一頭のヒョウモンが草に止まったので撮影するとオオウラギンスジヒョウモンだった。
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また、先ほどクロシジミを探していた家内はホシミスジを撮影していた。
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家内撮影

十分な写真が撮れたので、ホシチャバネセセリの場所に移動することにする。

by dandara2 | 2013-08-03 19:56 | 産卵 | Comments(22)
Commented by yoda-1 at 2013-08-03 20:22
産卵シーンに激写に感動しました。
この淡い個体は、naoggioさんポイントのものですか?
クロシジミもいろいろいて魅力的ですね。
Commented by HOUNOKI at 2013-08-03 21:17 x
一連のクロシジミの生態写真、興味深いですね。
特に魚露目による産卵場面は、
見応えがありました。
見れば見るほど、渋くて、味のある蝶ですね。
Commented by ダンダラ at 2013-08-04 08:38 x
yodaさん、ありがとうございます。
この場所は産卵シーンがかなりの確率で撮影できるので毎回楽しみにしています。
naoggioさんポイント…そのポイント自体良く知らないのですが、多分違う場所だと思います。
Commented by ダンダラ at 2013-08-04 08:51 x
HOUNOKIさん、クロシジミは数が少ないですが、いろいろな生態が目の前でじっくり撮影できるので楽しいです。
色彩は地味な感じで、この蝶を最初に見つけた時は(採集でしたが)、図鑑で見ると日本中に分布するとなっていて、なんだつまらん蝶だなと思ったことを覚えています。
ただ、その時に漠然と、そのうちすごく珍しいといわれるようになったりしてと思ったことも記憶にあります。
ほんとにそうなるとは思いませんでしたが・・・・
魚露目の写真は、産卵シーンをこう撮りたいというイメージがシーズン初めからあったのですが、なかなかチャンスがなく、今回ようやく撮影することができました。
Commented by 22wn3288 at 2013-08-04 11:20 x
クロシジミの産卵を写せて、お見事です。
魚露目の威力が発揮出来ましたね。
いい場所のようですね。
Commented by himeoo27 at 2013-08-04 11:32
クロシジミと蟻との関係を見事に画像におさめて
ますね!この蝶の生態をとっても興味深く拝見し
ました。
Commented by midori at 2013-08-04 13:57 x
クロシジミ生態ドキュメント、興味深く拝見させて頂きました(*_*)。
アリとの共生関係、大変興味ありますね。素敵なシーン撮影に感動
しました。
Commented by ダンダラ at 2013-08-04 17:19 x
旅友さん、クロシジミの産卵はアリとの関係が面白いので、撮影していても楽しいです。
この蝶、本当に表情が豊かだと思います。
ここは個体数はまあまあいましたが、不安定な環境なので安心はできません。
Commented by ダンダラ at 2013-08-04 17:21 x
ヒメオオさん、ありがとうございます。
クロシジミメスとアリとのやり取りは撮影していても面白いですが、この日クロシジミを追い払っていたクロオオアリの動きは素早くて、とても写しとめることができませんでした。
ありに驚いて飛び上がったところなどが写っていたらおもしろかったんですが。
Commented by ダンダラ at 2013-08-04 17:25 x
midoriさん、ありがとうございます。
あまり表情のない蝶ですが、クロシジミは例外的に表情(しぐさ)が豊かで、撮影していても楽しいです。
アリとの関係は幼虫まで追いかければもっと面白いのでしょうが、そうなるとプロの仕事ですね。
Commented by naoggio at 2013-08-04 21:32 x
センニンソウとホソバセセリ、相性がいいですね。とてもきれいです。
クロシジミとアリ、観察していると本当に面白いですよね。
以前クロシジミのメスとアリが長時間お見合いしているのを見ましたが何をしていたのでしょう?
魚露目で産卵シーンとはいよいよ病膏肓(失礼)。しかしながら素晴らしいショットが撮れるものですね。びっくりしました。
♂♀共に富士山麓(と言っても広いですが)にしては裏が白くないですね。ちょっと気になりました。
Commented by otto-N at 2013-08-04 22:04 x
クロシジミは、撮ってみたいチョウの5K(今は2Kになりましたが)の1つに繰り上がりました。クロオオアリとの関係は見ていて面白そうですね。魚露目は、交尾と産卵シーンにいいと思っていますが、産卵シーンはさすが迫力があります。私は、近所のヤマト撮影のときは、園芸用のクッション入りのニーパッドを使ってます。いいですよ。
Commented by 虫林 at 2013-08-05 06:03 x
クロシジミの素晴らしい画像が並んでいて楽しませていただきました。
クロシジミは色々な場所で産卵するので目が離せませんね。
魚露目は産卵シーンの撮影に向いていますね。
僕は♂のテリ張りを魚露目で撮影されているのに驚きました。
Commented by ダンダラ at 2013-08-05 08:43 x
naoggioさん、今回はホソバセセリがとても目につきました。
他の方のブログでもこのところホソバセセリをよく見る感じですが、今年は数が多いんでしょうか。
クロシジミは、止まっているときでも頭が少し上を向いていて、それがありの動向に注意を払っているように見えて面白いです。
魚露目の産卵シーン、見慣れてくるともう一つという感じがしてきましたが、それでもこう撮りたいというイメージに近いのでやったという感じです。
裏面の白ですが、ここは白いものから普通の感じのものまでいろいろいます。
静止画像だと白いものを狙って撮ったり、載せたりしますが、産卵シーンだとそうもいかないので、割合の多い普通タイプになりますね。
そちらは白い割合が高い場所なのですか。
Commented by ダンダラ at 2013-08-05 08:47 x
otto-Nさん、5Kですか。
クロシジミはいるところでは撮影は苦労しませんが、いる場所が限られてきているので、その意味ではチャレンジのし甲斐があるかもしれないですね。
魚露目はレンズの先端が細いので、こういった形で込み入った中での撮影には向いていると思います。
魚眼ではできない撮影ですね。
Commented by ダンダラ at 2013-08-05 08:50 x
虫林さん、クロシジミはクロオオアリとアブラムシがいれば、産卵する場所にはこだわらない感じですね。
otto-Nさんのコメントにも書きましたが、レンズがコンパクトなので、産卵シーンなどの撮影には適していると思います。
テリハリのオスはうまく近寄らせてくれました。条件がよかったんだと思ます。
Commented by kmkurobe at 2013-08-05 16:15
こちらのクロシジミも例年より発生がはやそうですね。
こちらでは今年は随分数が減ってきました。
やはり手が入らなくなるととたんに減少してくる気がします。
Commented by ダンダラ at 2013-08-06 06:43 x
kmkurobeさん、個体の鮮度をみると今年は例年より発生が早いみたいです。
やはり人出が入らなくなって環境が変わると厳しいみたいですね。
こちらはまだ良好なかんょうが残っていますが、一部は草がかなり茂り始め、今後人出が入らなくなる感じなのでやはり心配です。
第二のヒョウモンモドキにならなければいいですが。
Commented at 2013-08-06 10:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ダンダラ at 2013-08-06 11:06 x
鍵コメさん、ご指摘の通りですね。
逆に今度一度連れて行ってください。
Commented by itotonbosan at 2014-04-06 20:42 x
オオウラギンスジヒョウモンは6本の足でなく,
4本の足で体を支えていました。

前足の2本が退化していて折りたたんでいるのを
偶然撮った写真を見て発見しました。
Commented by ダンダラ at 2014-04-06 22:25 x
itotonbosanさん、タテハチョウ化の脚の前脚が退化していることは、蝶に興味のある人の間ではよく知られていますね。
ただ、それをご自分で撮った写真で気が付かれたのは素晴らしいことだと思います。


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