2012年 08月 29日

秩父のクロツバメシジミ(2012/8/20)

秩父で人家のツメレンゲからクロツバメシジミが発生したという。
秩父の蝶」のtef_tefさんによると4.5年に一回発生するのだという。
この場所は昨年何回か見に行ったけど、発生の兆候は確認できなかった。
ぜひ撮影したいアングルがあったので、さっそく出かけてみた。
ついて周囲を見てみるが何もいない。ツメレンゲには卵の孵化殻と食痕らしいものがついている。
秩父のクロツバメシジミ(2012/8/20)_f0031682_1044990.jpg

一通り見て、やっぱり成虫の撮影は難しいかなと思いながらふと振り返ると小さなクロツバメシジミが上から降りてきた。
そして枯れたツメレンゲの花穂にとまった。
秩父のクロツバメシジミ(2012/8/20)_f0031682_10599.jpg

思い描いていたアングルとは少し違うけど、それでもこの石垣とツメレンゲの組み合わせを撮影したかったので喜んで撮影する。(ここに掲載するものは、環境が分からないようにトリミングしてあります)
そのうちツメレンゲにとまったので、産卵するのかなと思ったけどそうではなかったようだ。
秩父のクロツバメシジミ(2012/8/20)_f0031682_1054625.jpg

この個体はすぐに飛んで行ってしまった。
そのうちオシロイバナにとまっている個体を発見。
秩父のクロツバメシジミ(2012/8/20)_f0031682_106297.jpg

イメージしていた写真とは違うけど、人家の石垣というのが分かるかもしれない。
秩父のクロツバメシジミ(2012/8/20)_f0031682_1062729.jpg

この日この場所にいるのはこの1個体のみのようなので、幼虫や卵を探してみるが見つからない。
家内が石垣を這っている幼虫を見つける。
秩父のクロツバメシジミ(2012/8/20)_f0031682_1064438.jpg

やったーこれで少しは写真のバリエーションが広がったと喜ぶ。
ツメレンゲにとまっている幼虫はざっと探すが見つからない。ここのツメレンゲは栄養がないためか小さく貧弱だ。
秩父のクロツバメシジミ(2012/8/20)_f0031682_1073233.jpg

そしたら、また家内が「幼虫ってツメレンゲの葉によく似ているのね」と言って指差した。
秩父のクロツバメシジミ(2012/8/20)_f0031682_1071631.jpg

さっきから何度も見ていた場所なので「どこ、どこ」と言ってみるけどよくわからない。
ようやく幼虫を確認できたけど、この部分も先ほどから何度も見た部分。
自分の根気のなさは棚に上げて、老眼でよく見えなかったことにする。

by dandara2 | 2012-08-29 10:09 | 幼虫 | Comments(12)
Commented by konty33 at 2012-08-29 23:22
4,5年に1回の発生とは、貴重な生息地ですね。
近くにそれなりの発生地があるかも知れません。
石の上にビッシリと小さなツメレンゲが生えているのは良い感じです。
以前、一生懸命幼虫を探しましたが、終齢以外の小さなものは葉肉の中に入るためか
殆ど見つかりませんでした。
Commented by 22wn3288 at 2012-08-30 08:48 x
何回も見に行っていて見つからなくても、居ないと言うことにはならないと教えられます。
私の捜している場所も今年はどうか、時々探してみます。
幼虫は見つけにくいようですね。
Commented by HOUNOKI at 2012-08-30 09:56 x
思わず、どこに幼虫がいるのか
探してしまいました。
ツメレンゲの葉と同じ形とは、
蝶たちの生き残りの知恵には
驚きです。
近づきにくい岩場に生える
ツメレンゲを食草にしているところも
興味深いですね。
Commented by ダンダラ at 2012-08-30 12:55 x
kontyさん、最初にここを見たときはそんなに発生回数の限られた場所だとは知りませんでした。
母蝶が産卵したときに発生する場所だとは聞いたのですが。
この時に周囲を見てみましたが、たぶん発生地は近くにあるだろうなという気はしました。
ただ、民家の敷地なので入って調べるわけにはいきませんでしたが。
Commented by ダンダラ at 2012-08-30 12:58 x
22wn3288さん、ほんとにそうですね。
単に撮影すればよいというポイントでは、数年通って撮影できなければそこには行きませんね。
身近な場所だからこそできる発見、観察だと思います。
幼虫探しは、好き嫌いも大きく影響すると思います。
私は苦手です。
Commented by ダンダラ at 2012-08-30 13:02 x
HOUNOKIさん、自分が見たときには何となく変だなとは思ったものの、幼虫だとは気が付きませんでした。
幼虫も簡単に見つけられては困るので、ほんとにわかりにくいですね。
ツメレンゲは、特に秩父では命の危険覚悟で探す場所が多いようですが、軟弱な私はなるべく簡単そうな場所を探して撮影しています。
Commented by naoggio at 2012-08-30 17:43 x
4〜5年に1回、なんだかロマンティックですね。
どうしてそんな事になるのでしょう。まだまだわからない蝶の行動の謎がありそうです。
5枚目は面白い写真になりましたね。
そうです、幼虫が見つからないのは絶対老眼のせいです !
Commented by 虫林 at 2012-08-30 17:49 x
4-5年に一回の発生。多分、4-5年周期で多く発生するということかな。
貴重ですね。
背景の石積を写しこんだ写真がいいですね。
こちらではツメレンゲの花時期に撮影したいと思いますが、成虫と花の
時期がズレたりするので困ります。
この時期、暑いので、幼虫探しはご苦労様でした。
Commented by Sippo5655 at 2012-08-30 22:26
ツメレンゲにクロツバメシジミ、素敵な出会いでしたね!
4,5年に1回とは、どういう理由からでしょうか・・・。
幼虫見つけるのも大変そう、、
凄い擬態ですよね。
ウラギンシジミの幼虫の擬態を連想しました。
ツメレンゲも、そしてこのシジミチョウもしっかりとその環境が守られてもらいたいです♪
Commented by ダンダラ at 2012-09-01 08:04 x
naoggioさん、昨日はお世話になりました。
ここのクロツが4~5年に1回発生するのは、私もtef_tefさんのブログで知りましたが、そこに書いてあるような理由で、継続した発生を支えるだけの量のツメレンゲが無いからかも知れないです。
近くに発生地があって飛んでくるんでしょうね。
ここに来て、マジで老眼が進みました。メガネ買い換えなくては
Commented by ダンダラ at 2012-09-01 09:43 x
虫林さん、詳細は分かりませんが、tef_tefさんに聞いた限りでは、母蝶がここのツメレンゲを見つけて産卵したときだけ発生するようです。
狭い範囲の石垣なので、発生していればすぐに分かる感じです。
ツメレンゲの花が咲いている時期にもう一度見に来たいと思っています。
Commented by ダンダラ at 2012-09-01 09:48 x
Sippoさん、リンク先のtef_tefさんの説明以上には私も分からないのですが、ツメレンゲの量が少ないので、一度発生すると食べ尽くしてしまい、次の発生ができないとか。
ツメレンゲが回復するのに数年かかると言うことですかね。
このあたりは私も機会を見て観察したいと思っています。
クロツの幼虫は、食痕が見つけやすいので、慣れると見つけるのはそう難しくはないと思うのですが、何せ最近は老眼が進んで (^^ゞ


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