2012年 08月 04日
7月最後の休日の29日はミヤマシロとミヤマモンキを撮影しに東信地方へ出かける。 ミヤマシロはここでは2008年に撮影したきりなのでどちらかというとこちらがメイン。 駐車場に着いたら「蝶と里山の浪漫紀行」の蝶狂人さんにお会いする。 聞くと、今年はミヤマシロが多数発生しているという。ここ数年の保全活動の成果だろうか。 登り口付近では新鮮なヒョウモン蝶が多数飛んでいた。 このところこの場所では新鮮なヒョウモン蝶を撮影していなかったので、蝶狂人さんとはお別れをして少し時間をかけて撮影した。 ミヤマモンキの多いポイントにはいかずにミヤマシロの多いポイントに行くと、京都から来たというご夫婦に合う。 ミヤマモンキがいなくてモンキチョウばかりというお話だったので、ミヤマモンキが見られそうな場所に案内した。 着くとすぐにミヤマモンキの雌がクロマメノキに産卵体制をとっていたけど、少し距離があったし自分がしゃしゃり出るわけにもいかないのでほんの証拠写真だけを撮影。 予想したより個体数が少なくて、ここではこのメスしか見られなかった。 ミヤマモンキ狙いだったら別のポイントの方が確率が高いというようなお話をしたけれども、ここから再度そちらに移動するのも大変だし、こちらの山頂でも見られるかもしれないと話をしたら喜んでそちらに移動していかれた。 後でお会いしたら満足そうな表情だったので多少は撮れたのだろうか。 ミヤマモンキを待ってしばらくそこで待機したけど、期待できそうもないので本来の目的であるミヤマシロ狙いで移動。 京都の方に話をした山頂ポイントに行くと何人かの方が撮影中。シャッター音から、1V1で撮影されていた方もいるようだ。 花もきれいに咲いているし、蝶狂人さんは我々を待ってくれていたようだけど、ミヤマシロの産卵を撮影されて満足して下山された。 時期的にはやや遅かったようで、新鮮な個体には会えなかったけれど、個体数が多いので、いろいろな花で吸蜜する姿を見ることができた。 こちらはフウロの仲間で吸蜜する個体。 こちらはウツボグサで吸蜜する個体。 アザミで吸蜜している個体を撮影していたら、突然視野を黄色が横ぎった。 ミヤマモンキかと思ったけどモンキチョウだった。 下の方でもミヤマシロがいくつも見られた。本当に今年は発生数が多いようだ。 ただ痛んだ個体が多いので、レンズを魚露目に変えて撮影。 偶然アブが飛び込んできて迫力のある写真が撮れた。 飛び立ってもすぐにマルバダケブキの花に戻ってくるので、それを狙って飛んでいるところを撮影してみる。 バスト連射ではないけれど、それなりに撮れていた。 ここではコヒョウモンが多い。 もう少し下ではヒョウモンチョウが多いのにここではコヒョウモンのみ見かけた。 この個体は左右の翅で斑紋が違う。 左右の翅でいろいろな紋が違っているので雌雄嵌合体かなとか思って見るけど・・・・この写真だけではね。 私は右翅の異常に気をとられて、左右の紋がきちんと比較できる写真を撮っていなかった。 家内のリュックにヒメキマダラヒカゲが汗を吸いに来ているのを家内が写真に撮っていたけれど、後でコンデジで撮った写真とデジイチで撮った写真とを見比べてみると、どうも吐水水戻しをしているようだ。 ストローの部分をアップでみると、コンデジで撮ったものはストローの下の部分は濡れていない。 デジイチで撮ったものではストローは少し引き上げられて、下の布の部分が濡れている。 同じカメラではないので、時計が少しずれていて完全な時間の経過が分からないけど、吐水吸い戻しでほぼ間違いないと思う。 ミヤマシロとミヤマモンキに関しては消化不良の一日だったけど、高原の空気を存分に吸って楽しい一日だった。
by dandara2
| 2012-08-04 12:43
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Comments(14)
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grassmonblue
at 2012-08-04 14:23
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ダンダラさん、ご無沙汰しています。
この日ダンダラさんも来ておられたのは、情報がはいっていましたが、おそらくgrassmonblueと間違われた方から聞いたものと思います。 それでいつUPされるかなと楽しみにしておりました。 ぼくも当然にミヤマシロ目的でしたが、ミヤマモンキのポイントご存知ならお会いできていればよかったと思いました。 ダンダラさん、上高地で網を持った親子を見ておられますね。僕はこの山で怪しい男女とすれ違ったのですが、その方たち、京都から来られたご夫妻だったらとんだ勘違いで申し訳なかったです。その方たちには話しかけたのですが、会話をさけている風があり、かつ怪しい長いスティックを携行されていました。
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ダンダラ
at 2012-08-04 17:13
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grassmonblueさん、あれ、間違えてしまったのでしょうか。
その方だと思っていたブログを拝見したのですが・・その日の記事がないので、違っていたのかなと思ってしまいまして。 何かの都合で記事を載せられなかったのかな… このままではいけないので、記事は訂正しておきます。 申し訳ありません。 京都から来た方は僕と同じくらいの年齢でしたがどうでしょう。
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hemlenk at 2012-08-04 22:09
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ダンダラ
at 2012-08-04 23:29
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himeoo27 at 2012-08-05 16:22
左右模様が違うコヒョウモン面白いですね!
ヒメキマダラヒカゲの吐水水戻し行動も楽しく拝見しました。
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Sippo5655 at 2012-08-05 22:03
ミヤマシロチョウ、美しいですね!
今年はたくさん発生したようで、私も嬉しいです♪ マルバダケブキが、、もうこんなに咲いているのですね。 夏本番を感じます! 「吐吸い戻し」って、初めて知りました。 私も、もっとよく観察しなきゃ>< ミヤマシロとアブの2ショット、楽しいシーンですね!
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ダンダラ
at 2012-08-05 23:47
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22wn3288さん、こちらの山頂では両種ともみられますが、ミヤマモンキの割合は少ないようです。
マルバダケブキのポイントは同じ場所のようですね。
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ダンダラ
at 2012-08-05 23:51
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himeooさん、コヒョウモンの斑紋異常は右前翅の黒点が付いた以上だけに気を取られて撮影していたのですが、それ以外の斑紋も微妙に違っていました。
吐水吸い戻し、タテハ以外では初めて観察できました。
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ダンダラ
at 2012-08-05 23:53
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Sippoさん、ミヤマシロの個体数増加は保全協会の努力のたまものでしょうね。
吐水吸い戻しは、タテハの仲間では、気を付けていると広く観察できるような感じです。
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ダンダラ
at 2012-08-05 23:56
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HOUNOKIさん、信州の高原は魅力的な場所がたくさんあります。
ここは少し登山しなくてはなりませんけど、それほどハードではなくたくさんの蝶に出会えて素晴らしい場所です。 機会があればチャレンジしてみてください。
今年は東信のミヤマシロは発生数が多かったようですね。
八ヶ岳が少なかったので心配していましたが東信は多く南アはまずまずだったと聞きましたので良かったです。 コヒョウモンの黒紋は変異し易いのでしょうか。時々斑紋の流れた例を見かけますが、左右がここまで非対称というのは滅多にないでしょうね。
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ダンダラ
at 2012-08-07 08:35
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naoggioさん、現地に行くまでは知りませんでしたが、確かに個体数は多かったです。
次年度以降もこの状態が続いてくれるといいんですが。 コヒョウモンの黒紋の変異は大きいですね。 おっしゃるように片側だけ極端に違っていたので(恥ずかしながら撮影中は気づきませんでしたが)面白いと思いました。 |
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