2012年 06月 26日

オオヒカゲ・キマルリチャレンジ(2012/6/24)

24日の日曜日はオオヒカゲとキマダラルリツバメを撮影に栃木、福島と出かけてきた。
結論を先に言うと、オオヒカゲは撮影できたが、キマルリは撮影できなかった。
2009年にも同じルートで撮影に行っていて、そのときには無事に両種とも撮影できたのに残念だ。
キマルリについては後日話しをするとして、今回はオオヒカゲの撮影記。
キマルリは夕方テリ張りをするので、その前にオオヒカゲを撮影しようと、少しゆっくり目の朝7時少し過ぎに家を出発。
9時半前にポイントに着いて探し始めるけど姿が見えない。
ちょっと早かったかな、そういえば周囲のクリの花の様子なども3年前に来たときよりは少し遅れているような感じがするなと思いながら、なおも探すとようやく1頭のオオヒカゲが林の中を飛んでいるのを見つけることが出来た。
少し離れた場所で翅を開いたようなので、取りあえず1V1で撮影。逃げないのでじりじりと近づいて3m位の距離で目一杯拡大して撮影し、カメラを変えようとしたら、その動きに反応したのか飛ばれてしまった。
f0031682_939078.jpg
ニコン1V1 タムロン70-300(300) 1/100 f10 ISO 800

35mm換算で810mmの超望遠で、手持ちでシャッタースピード1/100と言う無謀な撮影だったけど、慎重に撮影したので何とか止まってくれた。

その後この個体は少し離れた木漏れ日の当たる場所で開翅してくれた。
そろそろと慎重に近づいて、まず1V1の超望遠、その後D800の150マクロで撮影する。
f0031682_9391642.jpg
ニコンD800 シグマアポマクロ150 1/500 f8 ISO800

結果をみると、やはりマクロレンズの方が全然画質が良かった。
可能な限りマクロで撮るべきだと実感した。
さらに近づくと飛ばれてしまって、その後はかなり探しても2個体目の姿はなかった。

うろうろ歩いていると、コミスジより大きめの蝶が飛び出しカエデに絡んでいる。
ミスジチョウだ。
ミスジチョウはあまり縁がなくて写真のストックもそれほど多くない。
カエデに絡んでいるのなら、産卵か雌の蛹を探しているのかなと思って見ていると、やがて地面に止まった。
雄か雌か判然としないけど、たぶん雄かな。
手前の草が邪魔になるけど、取りあえず1V1で500mm相当で撮影。これもカメラをD800に変えて近づこうとしたら飛ばれてしまった。
f0031682_9401644.jpg
ニコン1V1 タムロン70-300(190) 1/1000 f10 ISO 800

今回は1V1の設定は最終的な設定にして、その試しのつもりだったけど、結果を見る限りは十分使えそうだ。

その後は何も出ない。
福島への移動も考えて、車に帰りかけながら雑木林の中を歩いているとちらっと動く影、オオヒカゲだ。
なかなか止まらないし、止まっても撮影距離に近づく寸前に飛ばれてなかなか撮影できない。
それでもこの個体しかいないみたいなのでとにかくしつこく追いかける。
幸いあまり遠くには行かずに、小飛しては木の幹に止まってくれるので何とか撮影。
ただ、暗い。
絞りをかなり開けても、シャッタースピードは1/10とかそんな値。
これでは仕方ないので、逃げるリスクが高くなるのを覚悟でLEDライトを使用する。(結果はライトを当てても飛び立つようなことはなかった)
f0031682_9404885.jpg
ニコンD800 シグマアポマクロ150 1/25 f4.5 LEDライト使用 ISO800

そのうち飛びつかれたのか、こちらに慣れたのか少しこけの生えた幹で落ち着いて止まってくれた。
少し撮影するが、シャッタースピードは相変わらず上がらない。
そこでふと気が付いた。どうしてこんなにシャッタースピードが遅いんだろう、確か最低シャッタースピードを設定してあって、そのシャッターが暗くて切れないときは感度が自動的に上がるんじゃなかったっけ・・・
オオヒカゲが落ち着いているので、確認すると設定がOFFになっている。
このせいか (-_-;)
設定し直して、今度は何とか手ぶれの心配なく撮影。ISOは4000まで上がったけど、ノイズはそれほどでもなかった。
f0031682_9413312.jpg
ニコンD800 シグマアポマクロ150 1/250 f5.6 LEDライト使用 ISO 4000

時刻を見ると11時半、次の目的地の福島までは250Kmある。
おにぎりをほおばって移動開始だ。

by dandara2 | 2012-06-26 09:49 | 開翅 | Comments(28)
Commented by 22wn3288 at 2012-06-26 10:11 x
大遠征ご苦労様です。
オオヒカゲが撮影出来て良かったですね。
V1+300mmは証拠写真でしょうか。これだけで充分とは言えないのでしょうか。
やっぱり望遠マクロの位置まで接近する必要がありますか。
比較すれば必要でしょうね。
Commented by naoggio at 2012-06-26 10:21 x
私はオオヒカゲの表といえば飛翔でしか撮影した事がありません。
敏感なこの蝶の開翅をマクロで押さえるとは、さすがです。
それにしてもえも言われぬ魅力的姿ですね。
発生初期の方が開翅の可能性が高いというような事はないですよね?
Commented by ダンダラ at 2012-06-26 12:35 x
22wb3288さん、ありがとうございます。
ニコン1V1と70-300の組み合わせは当初予想したよりも出来が良いです。
一般的な撮影なら、多少の反応の遅さを我慢すればこれで十分だと思います。
タムロンのレンズもD300sで使っていた頃よりも描写が良い位です。
ただ比較相手がD800なので、ついついそちらの基準で見てしまうので・・
D800の画像は正直別次元です。
これを使い始めて写真に対する概念が変わりました。
重いですが、使う価値のあるカメラだと思っています。
Commented by ごま at 2012-06-26 12:35 x
オオヒカゲの表翅がいいですね。
まだ撮ったことありません。羨ましく思います。
1V1は魅力ですね。何度もヨドバシに足を運びましたが、決心がつかず(^^;)
Commented by ダンダラ at 2012-06-26 12:46 x
naoggioさん、オオヒカゲの開翅は羽化直後の個体の方が開くかも知れませんね。
私は撮影経験がそれほどないので、はっきりしたことは言えませんが、この個体は地面に止まると開翅していました。
ただそれはほんの数分で、その後笹藪の中に入ってしまいましたが。
この蝶は本当に敏感で、こちらの少しの動きでも敏感に反応しますね。
最後は相手が嫌になったのか、無害なのか分かったのか良いモデルになってくれました。
Commented by ダンダラ at 2012-06-26 12:51 x
ごまさん、ミラーレス機はいろいろ個性的で魅力的なカメラが揃っていますから難しいですね。
私の場合は、手持ちのレンズが生かせるという意味で1V1をあまり迷うことなく選びましたが、その他のカメラのことをよく知りませんので、これが良いよとは言えない感じです。
手持ちのレンズを生かすとなると、いろいろ制約がかかって1V1の機能を生かし切れない点が多々出てきますが、撮影できた画像だけを見れば今まで使っていたD300sの画像を上回っていると思います。
Commented by kenken at 2012-06-26 17:19 x
なるほど、木漏れ日とはいえ直射日光下のこんな低い位置でオオヒカゲ開くんですね。
勉強になりました。
後翅表の黒斑、めちゃくちゃ良いです。新鮮だし最高の表現ですねぇ~私もいつかきっと!
これまで薮の中でばかり会うので、なかなか開翅が撮れません。
さっそくLEDライトも活躍ですね。あの光、蝶に当てても結構無反応でしょ。
まだ驚かれて逃げられたことありません。
Commented by HOUNOKI at 2012-06-26 21:57 x
オオヒカゲの撮影、難しそうですね。
しかし、見事に捉えられています。
あっという間に視界から消える
撮影難関種ですね。
樹液を吸っているときなら
なんとかなりそうな気もしますが。
LEDライトでどうなのかな
と思っていましたが
不自然さもなく
使えそうですね。
Commented by ダンダラ at 2012-06-26 22:00 x
kenkenさん、オオヒカゲの開翅は、最初の個体が開いた状態で止まったので簡単に撮影してしまいましたが、撮影しながら確かオオヒカゲの開翅ってそう簡単じゃなかったよなと思っていました。
LEDライトはもう少し光量がほしいときがありますが、あまり強くても不自然になってしまうんでしょうね。
とても自然な感じで、醜い影などが消えてくれるので大変気に入っています。
何よりも目で見て確認できるのがいいですね。
蝶はもっと敏感に反応すると思いましたが、意外に平気なものですね。
Commented by ダンダラ at 2012-06-26 22:08 x
HOUNOKIさん、オオヒカゲは近寄るのが難しいですね。
それに暗いところにいるのでブレとの戦いになります。
樹液を吸っている時なら落ち着いているでしょうが、撮影機会がそう多くないので、そんなシーンに出会ったことがありません。
LEDライトは使いやすいと思います。ストロボをうまく使いこなせない(邪魔な外付けを持ち歩きたくない)私にとっては力強い味方になりそうです。
Commented by konty33 at 2012-06-26 22:48
敏感で暗いところに静止することが多いオオヒカゲを綺麗に撮影されていますね。
kontyは昨年オオヒカゲを撮影したときはブレとボケの量産でしたが、
iso4000でもSS1/25でも素晴らし写真だと感心しました。
羽化直が開翅しやすいのでしょうか?
翅表を撮影することは無理かと思っていましたが、いつかチャンスをものにしたいです。
Commented by clossiana at 2012-06-27 00:21
私の少ない経験ですがオオヒカゲの開翅は本州ではなかなか見られません。この蝶にとって気温が高すぎるのだと思います。でも気温が下がる9月には割と見られます。でもその時点では翅がボロボロになっています。私の怪し気な説によれば最高気温が25度以下の日には日中でも開翅が見られ、北海道では真夏でも開翅が割と見られるのはそのせいだと思っています。今回のダンダラさんの素晴らしい開翅シーンは午前中の気温が低い中だったからではないか?と考えています。かくいう私ですが未だこの時期〜真夏の間で開翅は見たこともありませんので羨ましいです。
Commented by yoda-1 at 2012-06-27 04:35
オオヒカゲの開翅はなかなか難関だと思うですが、ごく普通に撮影されているのがうらやましいです。
LEDライトの威力に感心です。
また最新鋭機のISO4000の画質にもビックリしました。
いいカメラが欲しくなってきます。
(ミスジチョウは、腹部のふっくら加減から、たぶん♀雌の方だと思います)
Commented by ダンダラ at 2012-06-27 11:16 x
kontyさん、今回の撮影でも暗いのにはまいりました。
人間の目は暗くても慣れればそれほど感じなくなってしまいますけど、いざ撮影しようとしてシャッタースピードを確認して、エーこんなに暗いのってびっくりする感じでした。
ただ、技術の進歩でそんな条件でも何とか撮影できるのはありがたいですね。
Commented by ダンダラ at 2012-06-27 11:17 x
clossianaさん、オオヒカゲの開翅の条件はそんな感じなのですか。
開翅自体始めて撮影したので、条件というのは全く分かりませんでした。
かなり貴重なシーンに遭遇したことになりますね。
きちんと映像に残せて良かったです。
Commented by ぐみ at 2012-06-27 15:43 x
会津方面まで行かれたのですね、お疲れ様でした(^^)
発生間もないオオヒカゲの開翅、実はちょっと心当たりがあります。至近距離で撮影しようと薄暗い林の中をしつこく追い回すと、結果的に日の当たる場所へ飛び出してとまる事があるのですが、そこで翅を開くという場面を何度か観察しています。今シーズン機会があれば再確認しようと考えていたところでしたが、ダンダラさんの今回の記事を拝見して、ますます確かめてみたくなりました(^^)
Commented by ダンダラ at 2012-06-27 21:24 x
yodaさん、皆さんのコメントから察するに開翅はかなり珍しいことのようですね。
撮影中もたぶんあまりないチャンスだろうなとは思っていたのですが、そんなシーンに巡り会えて良かったです。
LEDライトはストロボの代わりになるほどには光量がありませんが、その分自然な感じの写真が撮れるように思います。
ISO4000で撮るのは初めてでしたが、これなら十分使えるなと言う感じがしました。
技術の進歩はすごいですね。
それと、ミスジチョウの件ですが、もとの写真で等倍まで拡大してバルバを見た限りでは雄のようでした。←と書いたのですが、帰宅して再度確認したらちょっとわからなくなりました。
縦に割れているように見えるのですが、微妙な点もあるので検討事項とさせていただきます。
ご指摘ありがとうございました。

Commented by ダンダラ at 2012-06-27 21:27 x
ぐみさん、オオヒカゲの開翅、いろいろ確認すべき事項があるんですね。
この時は特に追いかけたりはせずに、飛んできた個体が地面に止まったと思ったら最初の写真のように半開翅しました。
ぜひ観察してみてください。
Commented by uke-en at 2012-06-28 09:41 x
当方ではオオヒカゲは開翅するような様子もなく、地面にとまることも
ありませんでしたので、そんなものだろうと思っていました。皆さんの
コメントを拝見して、安心?するとともに、ダンダラさんは、遠征してた
だでは起きないものと感心しました。
そもそも、樹液吸汁中なら逃げないと思って無造作に近づくような知
識しかなかったので、初見時はビギナーズラックでクローズアップが
撮影できたのかと思っています。^^;
当地では、近場であちこちに居そうなので、何とか開翅写真もものに
したいと考えています。

ところで今回は、奥様ご同伴じゃなかったのでしょうか。知識も経験も
浅い私のツッコミどころはそこ(どこ?)だと思ってまして、↓もかなり思
案しました。(^^ゞ
Commented by ダンダラ at 2012-06-28 12:59 x
uke-enさん、今回はたまたまオオヒカゲの開翅を撮ることが出来ましたけど、たまたま運が良かったんでしょうね。
近くに生息しているならぜひ開翅の条件などを探りながら撮影して下さい。
家内の写真ですが、今回は条件が厳しくてなかなかお見せできるような写真がありませんでした。
その代わり、移動先の福島ではキマルリがいなくてテンション下がりっぱなしの私と違って、目の前のチョウを丁寧に撮影する家内の面目躍如といった写真をお見せできると思いますよ。
突っ込みどころも満載かな??
Commented by himeoo27 at 2012-06-28 20:40
オオヒカゲの裏面の模様が良いですね!
今年も逢いたくなりました。
Commented by ダンダラ at 2012-06-28 21:12 x
himeooさん、最初の逆光の写真は結構お気に入りです。
家内はこの時背面から撮影していて、それもまあまあなのですが逆光のこの雰囲気が気に入ったのでこちらを掲載してみました。
オオヒカゲはシーズンが長いですからチャンスはまだまだありますね。
Commented by hirax2 at 2012-06-28 21:38
先日はお疲れ様でした。折角の遠征なのにほんと残念でしたね。
どうも今年はなかなか目的の蝶に会えないことが多く少し責任感じます^^;
オオヒカゲ開翅見事ゲットされており羨ましいです。雰囲気出てて良いです。
私も栃木寄って行けばよかったなーと・・・。次回にはそうします^^;
Commented by Sippo5655 at 2012-06-28 21:52
オオヒカゲ、出会えて本当に良かったですね!
暗いところにいるとストロボ撮影止む無し、ですよね。
自然な感じでとても素敵♪
あー 設定、気づいて良かったですね^^
ラストの苔との風合いがすごく美しく感じました♪
Commented by ダンダラ at 2012-06-28 22:35 x
hirax2さん、お疲れ様でした。
キマルリは残念でしたね。
でもまあ自然相手だから仕方ないですね。
その現場に立っていられるだけでも幸せというもんです。
キマルリは午前中は時間あるから、その時間をどこで撮影するかは悩むところですね。
私は、栃木、福島はあまり土地勘ないのでたいていはこんな感じにしています。
Commented by ダンダラ at 2012-06-28 22:45 x
Sippoさん、ありがとうございます。
暗いところは難しいですね。
私はストロボはあまり好きではないので、LEDライトは気に入りました。
写真って目で見て感動して、それを写真に残したいと思うのが原点ですよね。
写してみるまで分からないというのは、仕事なら使いこなしますけど、趣味の世界ではあまり使いたくないです。
苔の感じ、良いでしょ。
これは写しているときから効果を生かしたいと思っていました。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2012-06-28 22:47
キマは残念でしたが、オオヒカゲは静止全開も撮影出来てよかったですね。ミスジ♂はこんな時期でも綺麗な個体なんですね。日本は狭いようで広いことを実感しました。
Commented by ダンダラ at 2012-06-28 22:57 x
ノゾピーさん、この日はキマルリに関しては安心しきっていて、オオヒカゲのほうが心配でした。
やはり安心しているときはだめですね。どうかなと不安が混じるくらいがちょうどよいようです。
ミスジチョウに関してはあまり撮影していないので知識がありませんが、7月の遅い時期でも結構撮影しています。
そういえば標高は結構高いですね。


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