2011年 12月 16日

小畦川便り(2011/12/10)

12月10日の土曜日は珍しく一般の方と同じく休み。
ただし、定期試験の後処理として採点をしなくてはいけない。(もともと土曜日はそのための休み)
この土日の2日間で全て完了しなくてはいけないので、土曜日は頑張って採点をして、うまくいけば日曜日に少し遠くに出かけようともくろむ。
朝食後採点をして、11時近くに自宅前のサザンカの場所にムラツの吸蜜狙いで出かけてみた。
もちろんアカボシの様子も見てみる。
家を出てみるとかなり強い霜が降りている。
日陰だった場所には立派な霜柱ができていた。
小畦川便り(2011/12/10)_f0031682_18511683.jpg

傷ついた方の蛹は、翅の部分が白っぽいと言うかやや茶色、胴体の部分が所々黒くなってきている。
見方によっては羽化前兆のような感じにも見える。(やや不自然な感じもするけど)
小畦川便り(2011/12/10)_f0031682_18513773.jpg

もう一つの蛹は、逆光で撮影すると、翅と胸の部分が透き通る感じで腹部が黒っぽい。
傷の部分がやや茶色になってきているけど、今のところは生きているようだ。
小畦川便り(2011/12/10)_f0031682_18515166.jpg

終齢幼虫の方も特に変化はないが、静止している葉が大分色づいてきている。
このまま冬を越すのか幹に移動するのだろうか。
小畦川便り(2011/12/10)_f0031682_1852561.jpg

サザンカの場所に行ってみるが、気温が低いためか活動している蝶はいない。
しばらくうろうろしていたら白い蝶が飛んできた。止まったところを見たらモンシロチョウだ。
しかもかなり新鮮な感じ。羽化して間がないような感じだ。
小畦川便り(2011/12/10)_f0031682_18522948.jpg

ムラツ・ムラシの方は相変わらず影も形もない。今日ここに来たのは失敗だったかな。
今日無理をしてでも千葉の方の集団越冬を撮影した方が良かったのかも知れない。

しばらくして家事を終えた家内が合流してきた。
気温もすこし暖かくなってきた。とたんにムラツが3頭マテバシイの周囲を飛び回る。
どうもこの木の中に越冬個体がいるようだ。
そこで日光浴を始めたので、何とか撮影することが出来た。
ただし、翅に葉の影がかかっているのが気になる。
そっと葉をどけて家内に撮影してもらう。
小畦川便り(2011/12/10)_f0031682_18525010.jpg

逆でも良いんだけど、脅かして飛ばしてしまう恐れがあるので、飛んでも恨みっこなしと言うことで自分で葉をどけてみた。
その後ムラツ・ムラシの越冬の様子を見に行く。
ムラシはそのまま、ムラツは微妙に位置が違うような気がする。
取りあえずこの日の記録を撮影しておいた。
小畦川便り(2011/12/10)_f0031682_18531995.jpg

うーん、明日の日曜日はどうしようか。ムラツの吸蜜が撮れていれば文句なく遠出だけど・・・かなり消化不良。
明日は気温も上がりそうだし、サザンカの状態を見ると次の休みまで待たない方が良いかもしれない。
と言うことで明日もここで撮影することにして、後は採点、採点。

by dandara2 | 2011-12-16 18:55 | | Comments(8)
Commented by naoggio at 2011-12-16 20:06 x
いよいよ霜柱ですか。やはりこの界隈より寒いようですね。
でもモンシロチョウはどう見ても羽化して間もない個体のように見えます。
公孫樹の落ち葉に乗っている所が季節感満点でいいですね。
アカボシ君はどうなってしまうのでしょう?はらはらします。
Commented by himeoo27 at 2011-12-16 21:07
黄色のイチョウの葉に新鮮なモンシロチョウ綺麗な画像ですね!
埼玉県内でムラツ塒をまだ見つけたことが無いので私も見つけたいです。
Commented by dragonbutter at 2011-12-16 23:59
アカボシゴマダラの観察は連続ドラマを見るようで楽しみに拝見しております。
さすがに今日からの寒波はこたえるでしょうね。
でも羽化できたら拍手を送りたいと思います。
Commented by ダンダラ at 2011-12-17 12:26 x
naoggioさん、こちらは都心よりは2℃くらい気温が低い感じがします。
こちらに引っ越してきて家庭菜園を始めたときには、真冬に畑の土が2cm位凍っていたのには驚きました。
新宿近くの実家では、池に氷が張るのも年に1.2回でしたから。
今年は秋が暖かかったせいか、時々羽化個体と思われる蝶を見かけますね。
でもそれもそろそろ終わりでしょうか。
アカボシはどうなるんでしょう。ハッピーエンドを期待しているんですが・・・
Commented by ダンダラ at 2011-12-17 12:29 x
HIMEOOさん、本当はこの葉の上で開翅するムラサキシジミを狙っていたんですが、姿を見せてくれませんでした。
ムラツの塒は見つけにくい場所にあるようで、気温が上がるとマテバシイやサザンカの中から這い出してきます。
我々が見つけられるのはほんとに偶然というか、運の悪い個体のようですね。
Commented by ダンダラ at 2011-12-17 12:31 x
dragonbutterさん、ありがとうございます。
アカボシは結構目立つところで蛹になったりするので、追跡調査がしやすいですね。
ここのところ寒いですから、どうなりますか。
可能な限り追いかけてみたいと思っています。
Commented by ぐみ at 2011-12-17 23:40 x
モンシロチョウ、こちらでも先日観察してちょっと驚きました。意外と遅くまで発生するものなのですね。
私の今シーズンの蝶の終見はそのモンシロチョウになりそうですが、そちらではまだムラシやムラツが観られるようで羨ましいです(^^)
Commented by ダンダラ at 2011-12-18 00:19 x
ぐみさん、モンシロチョウ以外と遅くまで見られますね。
ヤマトシジミよりも遅いかも知れないです。(ヤマトはその気になって探していないので何とも言えませんが)
蝶がいつまで見られるか、気になりますね。
いつもだとこれからは越冬個体の観察になるんですが、今年は越冬個体の数が少ないので年が明けてからがつらそうです。


<< 企画展・写真展 『チョウが消え...      小畦川便り(ムラサキシジミ吸蜜... >>