2011年 09月 07日

小畦川便り(2011/8/30)

いよいよ夏休みも終わり近くなり侘びしくなってきた8月30日、ギンイチモンジセセリの確認をするために自宅前の河原を歩いてみる。
ここに来てパターンが変わった草刈りの影響かススキが減っているのが気にかかる。
結果的にはこの日もギンイチモンジセセリを確認することができなかった。
途中、住宅街の中の公園にさしかかると、アカボシゴマダラが飛んできて地面に止まって吸汁を始めた。
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見たところ土が少し盛り上がり枯れ葉がかかっているだけに見えるけど、もしかしたらワンチャンの落とし物を埋めたのかもしれない。
夢中で吸汁して逃げそうもない。そのうち翅を開閉し始めた。新鮮な個体だ。
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河原ではキアゲハが増えてきて、咲き始めたキバナコスモスで吸蜜している。
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2頭で絡んでいるので、撮影しようと近づくが最初は胸の高さくらいで絡んでいたのに、だんだん上に上がり始めて、撮影できる距離に近づいた時には頭より上に行ってしまったので、カメラをめいっぱい差し上げて飛び上がるような感じで撮影。
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モニターで堪忍すると何とか撮影できていた。

また、クズの葉の裏側ではベニシジミが交尾していた。
この前も交尾個体に会ったので今が発生の盛期なのだろうか。
撮影しようと近づくと、別の♂が絡んできて周囲を飛び回る。
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飛び回るだけではなく、ペアの個体を前足でひっかいたり、必死の努力をするがやがてあきらめて飛び去った。
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歩いているとイチモンジセセリが多い。
そのうちの一頭がふっと草むらの間に隠れた。何となく飛び方が違う。
草の間をのぞき込むとイチモンジセセリではなくチャバネセセリのようだ。
撮影しようとかがみ込んでファインダーを覗いて????
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チャバネセセリにしてはやけに銀紋がはっきりしていて大きい。
でもほかにはこんな銀紋の種類には心当たりがない。
ずっと気にかかって家で図鑑を調べてみるけど、やっぱりチャバネセセリだろう。
でもチャバネセセリにしては銀紋がはっきりしている。
図鑑によれば、トガリチャバネの♀がチャバネよりは斑紋が大きめだと書いてあったので、もしかしたらこんな感じなのかなと思って未撮影の種類に思いを馳せた。

この河原に来たのはギンイチモンジの確認と、もう一つジャコウアゲハの産卵の撮影。
所々にウマノスズクサの群落があって、ジャコウアゲハが飛んでいる。
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そして、ウマノスズクサがあると軽くさわって確認している。
けれどもなかなか産卵しようとしない。
さわってはまた飛び回る。
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じれったく思いながら見ていると、草の間の葉に止まって産卵を始めた。
あまり開けたところのウマノスズクサはお好みではないようだ。
撮影しにくいことおびただしい。
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尾端と卵を写そうと思うと頭部が隠れてしまう。結局良い位置の葉には止まってくれなかった。
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ヒメアカタテハが飛んできてヨモギの葉に止まった。
これはもしかしてと思ってみていると尾端を曲げた。
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何枚か撮影すると、その中に産卵された卵が写っている物もあった。
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河原の普通種だけである程度撮影できたので満足して歩いていると、モンキチョウが追飛している。しかも3頭。
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一連写すると離れて行ってしまったけど、思ったよりも迫力のあるシーンが撮れた。
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ヒメウラナミジャノメを見かけないので、少しまじめに探そうと雑木の混じった河原に移動。
その木の下で何頭かのヒメウラナミジャノメを見かける。
姿を見ることができて安心した。
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笹の生えた暗がりに行ったら、ちょっと飛び方の違うセセリがいた。
止まったところをよく見たらオオチャバネセセリイチモンジセセリ。
自宅付近では初めて見たような気がする。
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上の写真がイチモンジセセリではないかと鍵コメさんから指摘がありました。
当時の写真を確認し直したら、この写真から30秒後に撮った写真はオオチャバネセセリですが、上の写真は触角先端の色などからイチモンジセセリのようです。
後翅の斑紋の並びが少しずれているのと、この写真に連続してオオチャバネセセリを撮影していたので同一個体の写真と混同してしまったようです。
後から撮った写真は手前の葉が邪魔なのと、触角の一部が葉に隠れてしまっていて、ノイズも多いので上の写真を使ったものです。
鍵コメさん、ご指摘ありがとうございました。

後から撮った写真も追加して、ここにオオチャバネセセリがいたことの証拠にしたいと思います。
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翌31日は、今までたくさんいた場所にゴイシシジミの確認もかねて出かけてみた。
オオチャバネセセリは1頭が鳥の糞で吸い戻しをしていた。
ここにもまだ生息していたかと一安心。
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ゴイシシジミはこの日も見かけなかった。

家内が用事で出かけていたので、いつもは1時間くらいで済ましてしまう自宅前の観察をたっぷり3時間もした。
それなりの成果があって楽しかったがもうすぐ新学期(これを書いている時点ではもう始まっているわけですが)、すっかり怠け癖がついて憂鬱だ。

by dandara2 | 2011-09-07 09:27 | 産卵 | Comments(14)
Commented by naoggio at 2011-09-07 12:48 x
ご自宅の近所でこれだけ収穫があれば言うことなしですね。
ジャコウアゲハの卵や幼虫は南国の Troides のそれを彷彿とさせる(Ttoidesの成虫以外のステージの現物は見たことがありませんが)奇抜な形態なので好きです。今後の観察も楽しみにしております。
チャバネセセリは本当に銀紋がくっきりしていますね。迷蝶の線もあるかもしれませんね。
Commented by 蝶山人 at 2011-09-07 22:20 x
ミヤマチャバネセセリでは
無いのですか?
実は同じような種類が
庭に来てます
Commented by ダンダラ at 2011-09-07 22:21 x
naoggioさん、特別変わった種類がいるわけでもない、ほんとに郊外の一般的な場所ですけど、探して歩けばそれなりに楽しめる位の蝶はいるものですね。
ジャコウはこの川原を少しずつ場所を移動しながら発生しているようで、ここに引っ越してきた10年前に比べると随分数が減りましたけど、それでも楽しませてくれています。
チャバネセセリはとてもべっぴんさんでした。
迷蝶の線は薄いでしょうけど、真剣に図鑑を見てしまいました。
Commented by ダンダラ at 2011-09-07 22:30 x
蝶山人さん
ミヤマチャバネとは斑紋の配列、大きさが違うと思います。
手元にある写真を見比べてみると、基本的な配列はチャバネセセリのもので、ただそれがはっきりしているかどうかの違いです。
個体差の中にはいるのだと思いますけど、少しビックリしました。
今チャバネセセリは多いですよね。
それともそちらではミヤマチャバネがいるのかな、こちらでは少なくなりました。
Commented at 2011-09-07 23:51
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ダンダラ at 2011-09-08 07:45 x
鍵コメさん、ご指摘ありがとうございます。
オオチャバネセセリの最初の方の写真ですが、確かにこの写真ではイチモンジと紛らわしいのですが、別にストロボ使用の写真もありまして、そちらではオオチャバネとはっきりわかる写真が撮れています。
ただ、確認用だけのための写真で、真っ黒な背景に蝶だけが浮き出ているのでここでは掲載しませんでした。
Commented at 2011-09-08 12:30
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ダンダラ at 2011-09-08 12:39 x
鍵コメさん、了解しました。
帰宅後そのときの写真をブログに載せることにしましょう。
(出来は良くないですよ)
Commented by 虫林 at 2011-09-08 14:15 x
素晴らしいテクニックですね。
飛翔写真もいいですね。
オオチャバネを発見したことも大きいですね。
見入ってしまいました。
前回のクロコムラサキのGyorome写真は、背景の広がりが完璧です。
僕ももう一度Gyoromeを探して撮影してみようと思いました。
Commented by ダンダラ at 2011-09-08 23:04 x
虫林さん、ありがとうございます。
珍しい種類と言うことでなければ、自宅近くでも色々な写真が楽しめて良いですね。
それぞれの場所で色々なドラマがあると思います。
魚露目は、ようやく相性の良いレンズが使えるようになったので時々試していますが、背景などがマッチすると迫力のある写真が撮れますね。
先端部分とフィルターへのねじ込み部分だけだと持ち歩きも簡単なので常に携帯しようかなと思っています。
Commented by chochoensis at 2011-09-10 17:50 x
ダンダラさん、もう、学校が始まったのですね、標高の高いところや、遠征の蝶も素敵ですが、自宅近くの=キアゲハ吸蜜=の角度がとても、好きです・・・こういう写真を狙っているのですが未だに撮影できません・・・。気温が高そうなので、頑張ってください。
Commented by ダンダラ at 2011-09-11 00:23 x
chochoensisさん、9月に入ると始まってしまいますね。
今年はなるべく学校の用事を入れないで(年をとるとこのあたりは若手に押しつけるという事が少しは出来るようになります)、時間を自由に使えるようにしたのですが、それも終わってしまいました。
身近な蝶を撮るというのは結構好きです。
体も楽ですし。
でも自宅に4日もいると遠出をしたくなりますね。
この辺のリズムは、定年になった時にどんな感じになるのかと言うことで、今年は自分の体のリズムというか、意欲のあり方というか様子見が出来ました。
時間がフリーになっても週2日位の遠征が丁度良い感じかなと思いました。
chochoensisさんも体調を見ながらゆっくり楽しんでください。
Commented by hirax2 at 2011-09-11 10:25
自宅周辺でもけっこう色んな蝶が飛んでいて楽しめますね。
モンキチョウの飛翔写真、とても蝶目線で迫力満点の素晴らしい写真だと思います。
下のGyorome写真もそうですが、蝶や虫と同じ目線、視点になると面白いな~と
最近よく思います。
Commented by ダンダラ at 2011-09-11 22:32 x
hirax2さん、ありがとうございます。
モンキチョウの飛翔写真、おっしゃる通りでカメラの高さが蝶と同じレベルだったので、迫力のある写真が撮れたと思います。
虫の目レンズもそうですが、人間の目線ではなく虫の目線になってみると不思議な世界が広がりますね。


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