2011年 08月 29日

小畦川便り(ジャノメチョウの再確認:2011/8/23)

先日秩父のムモンアカを調査したおりに、平地の蝶にも大きな動きがあると言うことだったので、自宅近くの蝶についても調べてみることにした。
オオチャバネセセリとゴイシシジミが減っていると言うことだったので、8月18日は、2009年にオオチャバネセセリとゴイシシジミを撮影した場所に行ってみる。
歩き始めるとすぐに、サトキマダラヒカゲが木の幹に止まっていたので、何気なくカメラを向けると後翅の3つの小紋の並びが何となくおかしい。
一番後ろの紋が前の紋とつながって涙紋になっている。
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撮影しているとふっと頭の上をタテハが通り過ぎたので、見上げるとアカボシゴマダラが葉の上に止まっている。
今では珍しくはないけど、ここでは初めて確認した。
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オオチャバネセセリとゴイシシジミのポイント行ってみると、ゴイシシジミは確認できたけど(撮影は出来なかった)オオチャバネセセリは見られなかった。
以前オオチャバネセセリがいた草原にはアレチウリが茂っていたので、あるいはそのせいだろうか。
もっとも時期的な問題があるかも知れないので、また別の日に調べてみることにする。
そこでは、キマダラセセリ、ヒカゲチョウを撮影した。
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ヒカゲチョウは以前は広い範囲で見かけたけれど、今回は薄暗い一ヶ所のみに固まっている印象だった。
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23日は午前中は雨だったけど、午後からギンイチモンジセセリの発生の様子を見るため自宅前の川原を歩いてみた。
川原に降りると、最初に出迎えてくれたのはベニシジミのペアだった。
そっと近づくけど、なぜか非常に敏感ですぐに飛ばれてなかなか撮影できなかった。
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その後ヤマトシジミのペアにも出会うけど、これも敏感で近づくとすぐに逃げてしまい撮影に苦労した。
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なぜその日に限って交尾個体がこんなに敏感なのかわからなかったけど、後になって考えると濡れた川原に降りるのにこの日は長靴を履いていて、その長靴は黄色とブルーのツートンカラー。
もしかしたらその色がまずかったのかも知れないなと思う。
川原ではあとヒメアカタテハを見かけるが、ギンイチモンジセセリはいなかった。
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このところ数が少なくなっているので心配だけれど、後日もう一度確認してみることにする。
川原の中州のやや雑木がある場所ではキマダラセセリを確認した。
今が発生期のようだ。
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ここではアカボシゴマダラの幼虫を見つける。
大きさから終令ではないようだけど、この秋に発生する個体だろう。
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ギンイチモンジセセリの数が少なくなったことと関連して気になっているのは、ヒメウラナミジャノメの数が減っていること。
以前はうるさい位見かけたのに、この日は1頭も見かけなかった。
最後に撮影したのは、2010年7月11日。
ただ、見かけたのに撮影しなかった可能性も大きいのではっきりしたことは言えない。
正確な発生期さえ把握していなかった。
日頃好い加減に撮影していたことを反省。これからはきちんと記録しておこう。

ヒメジャノメに気をつけながら歩いていたらようやく一頭を見つけ撮影することが出来た。
2008年9月15日以来の撮影になる。
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こちらもきちんと意識して撮影していないので、これからは気をつけて撮影しようと思う。
いつも川原を歩いているようでいて、意識にあるチョウ以外は如何に好い加減に接しているかを思い知らされた。
ムモンアカシジミの撮影の時に、平地で少なくなった蝶について話をしていて、ジャノメチョウが減っているという話も出た。
そう言えば以前自宅前の川原で何年か前に撮影したといったら、川越市近くでの記録は珍しいという話だった。
撮影したのは2007年7月、新しく買ったカメラの試し撮りの時に撮影した。
そんなことを思い出しながら歩いていたら、突然大きな蝶が草むらから飛び出した。
えっと思いながら眼で追いかけて、止まった所を見たらジャノメチョウ。
まさかいるとは思わなかった。
とにかく証拠写真を撮っておかなくてはとまずは撮影。
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つぎにはそっと近づいてマクロで確実に撮影。
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そうだわが家の近くだと言うことがわかる写真も撮っておかなくてはとコンデジでも撮影。
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2007年に撮影したのは♀だったけど、今回も♀だ。
ここで発生しているのか、それともどこからかやってきた個体だろうか。
この川の水源は10Km位上流の宮沢湖になるけど、そこにはジャノメチョウが生息している。(2005年に確認、その後は7.8月には行っていないけど、多分今でもいると思う)
そこから移動してきた可能性もあるかなと思う。
ジャノメチョウの♀は新しい発生地を求めて移動したりするんだろうか。
雨の後の川原を歩くのはズボンが濡れて大変だったけど、それ以上に素晴らしい収穫のあった一日だった。
また、ついつい珍奇な蝶を求めて遠出をすることが多いけど、しっかり足元を固めておくことも大切だと思わされた一日だった。

by dandara2 | 2011-08-29 21:37 | Comments(12)
Commented by dragonbutter at 2011-08-29 23:25
身近な蝶が減っているというのはとても寂しいですね。
上のキマダラセセリが減っているという話を聞いたこともありますし、私が知る所沢のジャノメチョウのポイントも消滅したそうです。
話は変わりますが、最初のキマダラヒカゲの写真がうまく撮れていて感動しました。
暗いところにとまることが多くてまともな写真が撮れません。弱くストロボを使っておられるのでしょうか。
Commented by fanseab at 2011-08-30 00:05
ジャノメチョウは拙宅近辺では10年以上見ておりません。放置された宅地が良い環境の草地になっていて発生しておりましたが、セイタカワワダチソウあたりが次第に繁茂してきて、消滅したように思います。多摩川縁では元々生息しておらず、多摩丘陵のやや標高のある場所でした。普通種は定期的に画像記録しておかないと、駄目ですね。
Commented by naoggio at 2011-08-30 10:42 x
本当におっしゃる通りですね。
身近な自然の様子をしっかり記録しておくことは何より大切だと思うのですが、
どうしても珍しいもの、きれいなものに目が向いてしまいます。
自分なりのファイリング方法を見つけて整理できれば良いのですがなかなか余裕がありません。
http://yachou2008.blog129.fc2.com/などはヴォイスレコーダーをいつも携行されていて、見つけた蝶と数を声で記録されていて頭が下がります。これも1つの方法だと思いますが、まとめておかないとすぐに検索はできないですね。
私のよく行く舞岡公園でもゴイシシジミが絶滅するなど色々とあるようです。
今後は何となく、ではなくてなるべく記録として役立つように色々と気をつけたいと思います。

Commented by ダンダラ at 2011-08-30 20:58 x
dragonbutterさん、身近な普通種はだれもあまり期にしないので、いつの間にか見られなくなっているというのはありそうですし、かつてのクロシジミ、オオウラギンヒョウモンもそんな感じだったのかも知れないですね。
所沢のジャノメのポイントは残念でしたね。
私の所で今一番危ないのはギンイチモンジセセリのような気がしています。
サトキマダラヒカゲの写真はおっしゃるように軽くストロボを当てています。
うっかりして絞り優先のまま、ディフューザーを使わないで撮影してしまいましたが、何とかなりました。
といってもオリジナルはかなり露出アンダーで、レタッチでごまかしています。
RAWなので何とかなりました。
Commented by ダンダラ at 2011-08-30 21:02 x
fanseabさん、やはりジャノメチョウは平地ではかなり危ない状況なのですね。
山地に行くといくらでもいる感じで、あまりカメラを向けませんが、これからは見る目が少し変わりそうです。
普通種は、本当にきちんと記録や映像を残しておかないと、気がついたら見られなくなっていたと言うことになりそうですね。
違った視点で蝶接しておられる方の話を聞けて今回は有意義な撮影行でした。
Commented by ダンダラ at 2011-08-30 21:09 x
naoggioさん、蝶の撮影もついつい珍しい種類に走ってしまいますね。
それはそれで良いと思いますし、私もそれにどっぷりと浸かっているわけですが、いつも頭の片隅には自分の住んでいる地域の蝶についてはしっかり把握しておきたいと言うこともあります。
その時に、何に気をつけて観察したらよいかという知識があるのとないのとでは、同じ場所を歩いても全く視点が違うわけで、今回はいつもとは違う視点からものを見ている方とお話が出来て良かったと思っています。
Commented by 虫林 at 2011-08-31 10:59 x
ジャノメチョウは危機的な状態なのですね。撮影成功おめでとうございます。
サトキマのナミダ紋にシビれてしまいました。キマダラセセリといい平地のチョウたちにも目を配ることが必要ですね。感慨深い記事でした。
Commented by otto-N at 2011-08-31 14:09 x
都心で普通種ばかりを撮り始めて1年半。消えたチョウを、「まだいるかもしれない」と捜しています。都心で見られるチョウは、今のところ安定してますが、今後、「いつの間にか見なくなった」という時代が来ないように祈るだけです。
Commented by ダンダラ at 2011-08-31 18:42 x
虫林さん、ありがとうございます。
自宅前でジャノメチョウが撮影できるというのはちょっと考えられないのですが、2度目ということになるので、少し意識して調べようかなと思っています、
キマダラセセリも減っているようですね。自宅周辺ではまだ見ることは出来ますが、こちらも今後の動向を注意していきたいと思っています。
サトキマのナミだもん、面白いでしょ。初めてです。
Commented by ダンダラ at 2011-08-31 18:46 x
otto-Nさん、貴殿は都心の蝶をきちんと調べていらっしゃいましたね。
実はムモンアカの時に話題に出たことの中に、減っている蝶だけではなく、逆に増えている蝶もいると言うことでした。
そのなかでも、ツマキチョウは食性転換をすることによって生活範囲を広げていると言うことでした。
今までは利用してこなかったアブラナ、オオアラセイトウを利用するようになってから数が増えるようになったということでした。
自宅付近で、どの植物を利用しているのかと言うことの記録もこれからは大切になりそうです。
トラフシジミなんかはどうなんでしょうね。
Commented by 愛野緑 at 2011-09-01 23:34 x
ジャノメチョウは貴重ですね。地元の記録で私が持っているのは、1995年頃が最後になっていて、その後見かけません。この夏も、気をつけていましたが再発見できません。
ススキは多少残っているのですが、年1化の蝶たちには、過度の草刈りが影響しているのではと考えています。
Commented by ダンダラ at 2011-09-02 11:56 x
愛野綠さん、そちらでもそんな状況なんですね。
蛇の目蝶は山地では見かけますが、平地では見ることのできる蝶というイメージはありませんよね。
草刈りのタイミングは蝶の生息に大きな影響がありますね。
自宅前の河原では草刈りのタイミングと方法が変わったようで、ススキがすっかり少なくなってしまいました。
今年はギンイチモンジセセリが少なく非常に心配しています。


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