2010年 05月 13日
5月4日は霧島緑さんと茨城のチャマダラセセリを見に行く。 前日の3日は白馬からの帰りで、うっかり日本海回りで帰ってみたら大渋滞に巻き込まれて、自宅についたのが日付が変わる時間。 それから、写真のバックアップをとったりして寝たのが2時過ぎ。5時に起きて6時に待ち合わせ場所へ。 霧島緑さんにお願いして、運転はすべてお任せで出掛けた。 チャマダラセセリの撮影は2007年以来3年ぶりだけど、ポイントに着いてみると下草が茂り、笹まで侵入してかなり荒れてきている。 チャマダラセセリの姿も見えない。 これはどうかなと思いつつ、ポイントでしばらく様子を見るが、あまり期待できそうもないので他の場所を探そうと移動しかけると、霧島緑さんが「あ! いた」と指さす。 小さなセセリが草の間を見え隠れしながら飛んでいた。 この個体は止まってから近づく間に飛んでしまい、行方を見失ってしまった。 がっかりするものの、いることは分かったので、俄然勇気づいてしばらく見守ることに。 そのうち再度現れて無事撮影できた。ちょっと傷んだ感じの個体だった。 良く様子を見ていると、どうも巡回コースがあるらしく、いったん見失っても5.6分でまた現れる。 それが分かってからは比較的落ち着いて撮影することが出来た。 少し痛んだ個体と新鮮な個体と2頭いるようなので、それ以降は新鮮な個体を選んで撮影。 撮影中は2頭の個体かと思っていたけど、撮影した個体を見ると新鮮な個体は複数の個体がいたようだ。 この個体は前翅の斑紋の様子から、微妙だけど前の写真とは別個体と分かる。 こちらも別個体のようだ。 新鮮な個体のうち、最初の写真の個体は何回か巡回してきて撮影させてくれたが、枯れ草に止まっていたところを追いかけて撮影していたら… 偶然飛び立ったところを撮影することが出来た。 また、裏面も撮影することが出来たが、周囲の様子を見ることを優先した結果、吸蜜は撮影できなかった。 一通り撮影してから、パスト連写にもチャレンジするが、1回のチャレンジできれいに飛び立つところが撮影できた。 環境の変化が気になるので、近くの他の場所の様子も見てみるが、なかなか適当と思われる場所もなく今後が心配だ。
by dandara2
| 2010-05-13 21:11
| 飛翔
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Comments(20)
今年はチャマの撮影に行けそうもないので、羨ましい限りです。
とても綺麗な個体を発見で来て良かったですね。 パスト連射はすっかり身につけられたようで、いいですね~。
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fanseab at 2010-05-14 07:19
チャマが健在で何よりでした。元々、地肌が見えるような荒野が生息環境なので、草丈が高くなると厳しいでしょうね。周回飛行パターンの話は面白いです。探♀しながらの、占有行動も考えられますね。草丈の低いエリアが限定されると♂がそこに集中する傾向があるのかもしれません。
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clossiana at 2010-05-14 09:03
写真を見させて頂くと、やはり微妙に違った場所へ行ってらっしゃるようですね。敏感な蝶ですが巡回しているとすれば、その場所で発生した可能性が高いと思います。でも最後の写真ですが、もう明らかにこの蝶の発生環境ではないですね。私の行っている場所も多かれ少なかれこんな感じで、この先が心配です。
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ダンダラ
at 2010-05-14 09:16
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虫林さん、お忙しそうで大変ですね。
この日は最初は全く個体が見当たらなくて、楽勝気分で出かけたのであせりました。 チャマの飛翔はすばやくて、目で追うのも大変ですからパスト連写がないと飛翔写真は難しいですね。
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ダンダラ
at 2010-05-14 09:24
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fanseabさん、この場所を見つけた時にはとっても良い環境で、人にも煩わされずに撮影が出来て喜んでいたのですが、植物の遷移を目の当たりにすると、このチョウのおかれた環境の厳しさが実感できます。
パッチ状に生息地があればいいのですが、いくつか候補地があるものの、今回は個体を見つけられなかったので、今後に注意していきたいと思っています。
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ダンダラ
at 2010-05-14 09:28
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clossianaさん、皆さんの場所とは違う場所だと思います。
ここでは明らかに巡回していて、その飛行コースもほぼつかめましたが、♂は巡回するのみで吸蜜のしぐさもなく、こんな写真を撮るのが精一杯でした。 この環境、とっても良い場所だったのに残念ですが、放置すれば1,2年で消滅するでしょうね。 そうなる前に何らかの手が打たれると良いのですが・・保全協会が動きそうなのでそれが頼みの綱でしょうか。
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chochoensis at 2010-05-14 17:04
ダンダラさん、睡眠3時間とは驚きました・・・しかし=タフ=ですね・・・シッカリ=チヤマダラセセリ=が撮影できてよかったですね。一緒に連れて行ってもらったことを昨日のことのように、覚えています。感謝しています・・・。
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banyan10 at 2010-05-14 18:45
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ヘムレン
at 2010-05-14 21:42
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himeoo27 at 2010-05-14 21:45
「こげ茶」と「白」の地味な色あいなのに何故か?華やかなオーラの出た蝶ですね!何時か見てみたいです。
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dragonbutter at 2010-05-15 00:34
何度も訪問しておりますが、初めて書き込ませていただきます。
ダンダラさんが心配なさるほど少ないのでしたら、私が一人で出かけてもそう簡単にみつけられなかったことに納得できました。 初めて行ったのでわかりませんでしたが、環境が変わりつつあるのですね。適度に人の手が入らないといけないということでしょうか。何とか持ち直してもらいたいですね。
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ダンダラ
at 2010-05-15 20:33
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chochoensisさん、翌日が休みなのである程度の無茶は出来ますね。(土曜が休みの人が羨ましいです)
チャマダラのポイントは私もchochoensisさんとポイントを探した時を思い出しました。 そのポイントがこんな状況で、月日の経つのは早いものです。
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ダンダラ
at 2010-05-15 20:35
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banyanさん、チャマダラセセリに関しては明らかな巡回コースがありました。
止まる場所もある程度同じような場所でしたね。 おっしゃるように、飛翔写真は一つのアクセントとしてインパクトありますよね。 チャマダラはパスト連写でないと狙って撮るのは難しいですね。
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ダンダラ
at 2010-05-15 20:42
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ヘムレンさん、素早く飛んでいたチャマが、ふっと消えたように見えたので、そのあたりを探しても見つかりませんでした。
よくよく観察すると、そこから飛行コースを変えて川沿いに大きく迂回してまた草原に戻ってくると言うことが分かって、ああ、巡回コースがあるんだなと納得できました。 そんなことが分かると何回も撮影のチャンスがあって余裕を持って撮影できますよね。 この時はそれ以外の写真は撮れませんでしたが、この環境下では仕方ないかなと言う感じでした。
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ダンダラ
at 2010-05-15 20:55
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himeooさん、チャマダラセセリはセセリの中でもきれいで品のあるチョウだと思います。
絶滅危惧種と言うことで、なかなか会うのが難しいですが、保全協会でもこれから本格的に取り組むようですから、そんな活動を通して接する機会も出てくると思います。
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ダンダラ
at 2010-05-15 20:59
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dragonbutterさん、はじめまして。
チャマダラセセリは少ないと思います。 遷移の初期段階の環境に生息しているので、草原の少ない日本ではなかなか生息が難しいチョウのようですね。 初めて行かれて、撮影できたのは運がよいか、きちんと下準備をされていったのか、いずれにしても素晴らしいと思います。
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霧島緑
at 2010-05-16 12:20
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先日はお疲れのところ、同行させていただきありがとうございます。
この蝶に出会えて感激すると同時に、その不安定な生息環境に触れて、次回この地を訪問しても、はたして無事に世代を繋いでいるかが心配ですね。 新鮮な個体が複数いたのに気づかれたのは流石です。改めて自分の撮影した写真を見ても白紋の形や大きさなどが違う個体が混じっていました。この日このポイントには3頭以上がいたということですね。
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ダンダラ
at 2010-05-17 10:59
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霧島緑さん、お疲れ様でした。
運転までしていただいてありがとうございます。 チャマダラセセリを同一場所に何年かかけて観察に行くと、植物遷移による環境の変化を実感します。 最初は新鮮な個体とすれた個体と2頭のみかと思っていたら、合計4個体は最低いたことになるようです。 環境が悪い割りにかなりの個体がいたことになるんでしょうか。
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maeda
at 2010-05-17 17:58
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この蝶、ファインダー越しに見ているときに飛ばれると、もうどこへ行ったかさっぱり分からなくなりますね。良くできたもので、背景に溶け込んでしまいます。本州産より北海道産は白紋が目立つ分見やすいのでしょうけど。
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ダンダラ
at 2010-05-18 09:42
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maedaさん、チャマはすばやいし、小さいからすぐに見失ってしまいますね。
特にファインダーを覗いている時は、チャマに限らずギフクラスでも見失ってしまうことが多いです。 北海道のチャマはきれいですね。一度はそのフィールドで撮影してみたいです。 |
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