2010年 01月 11日
今日1月11日は成人の日、でも天気も悪く寒い一日だった。 休みの日には近所のムラサキシジミの越冬の観察をしているけど、昨日で1頭も見られなくなってしまった。 その記録は後日載せるとして、ヨーロッパでの撮影記を書いていくことにします。 実は、大学への報告書は提出したのだけれど、高校の紀要にも載せて欲しいと言うことで原稿の締め切りが迫っている。 大学のは写真は行ったという証拠写真1枚で良かったけど、こちらは紀行文的にして写真をたくさん載せていくことにする。 一つ書いてやれやれと思っているのに迷惑なことだ。種名を調べるだけでも大変なのに。 そんなわけで、その下書きの意味もあります。もちろん家族のことなどには触れないけど。 7月27日 今日も快晴でマッターホルンがよく見える。 11時ちょっとの登山電車でゴルナグラート(3089)に出かける。 ゴルナー氷河の雄大な眺めがすばらしい。 昨日スイスにやってきた息子夫婦も一緒に登ったが、2歳と7ヶ月の孫は長い飛行機の中も良い子にしていたみたいだけど、こんな景色は記憶には残らないだろうな。 写真でもうんと見せて刷り込みを強化しなくっちゃ。 軽い昼食をとった後帰ろうとするが、なぜか帰りの切符が私の分だけ見あたらない。 探しているうちに発車の時間になってしまったので、息子夫婦だけは先に帰ってもらい、我々は次の電車で帰ることにしたが、孫がいないのならと言うことで、予定にはなかったけど、途中のリュッフェルベルク(2582)で降りてリュッフェルアルプ(2211)まで歩くことにする。 結果的に何枚か良い写真を撮ることが出来た。(家内はカメラを持ってこなかったのでコンデジでの撮影になったけど) 切符がなくなって良かった。 高山植物も蝶も基本的にはシュバルツゼーのものと同じだが、すばらしいブルー色のゲンティアナ・パパリカ まるでこけのように見えるアンドロサケ・アルビナ、その他色々な花が咲いている。 ここでは珍しく、花の撮影をしている人に出会った。ヨーロッパではあまり花などに興味を示して撮影している人は見なかった。 ましてや蝶に興味を持っている人は皆無だった。 euphydryas cynthia がマッターホルンを背景に止まっている。 ここでは♀も見かけた。♂がや飛び古した個体が多かったので、盛期を少し過ぎていたのだろうか。 なんと言ってもうれしかったのは boloria napaea が交尾しているシーンを撮影できたこと。 この裏面は独特だ。 リュッフェルアルプの駅が見えてきたけど、ほんとにすばらしい景色だ。 駅の近くでは、cynthia と それに良く似た euphydryas aurinia が同じ花で吸蜜していた。どちらも♂のようだ。この高山性のニセヒョウモンモドキ属の2種が同じ画面に収まるのってかなり珍しいのではないだろうか。 また、コヒオドシもいたが、日本のものより黒い部分が少なく明るい感じだ。
by dandara2
| 2010-01-11 20:00
| 海外
|
Comments(17)
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thecla
at 2010-01-11 21:53
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ゴルナグラートは、観光客が多い場所でリュッフェルアルプまでのハイキングコースも日本人観光客が多いコースですが、マッターホルンの展望台でニセヒョウモンモドキもそこそこいて案外撮影の穴場かもしれないですね。
私が行った時より緑も多く、cynthiaもオスの時期が過ぎていましたか。雪解けも含めて微妙にタイミングが違うのでしょうね。ちなみにエーデルワイスの多い場所にもcynthiaがいましたが、そっちは初日だったのにボロボロでした。 しかし、ニセヒョウモンモドキ2種が一画面とは羨ましい限りです。この2種、日本にいないタイプなのでアポロ以上とは言いませんが、私大好きです。
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clossiana at 2010-01-12 07:41
現地で蝶に興味を示す人が皆無だという点は意外でした。こういう分野はヨーロッパの方がはるかに歴史もありますから、それで日本よりファンも多いかな?と思っていました。マッターホルンを背景にした蝶が撮れたら最高ですね。似たような環境に棲む北海道のアサヒヒョウモンは結構、敏感で落ち着きがない印象ですがニセヒョウモンモドキ属の蝶は如何でした?
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ダンダラ
at 2010-01-12 14:54
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theclaさんの情報のおかげで、こちらでの撮影もずいぶん助かりました。
cynthiaはこのルートのほうが多かったですね。 おっしゃるようにもう少し時期は早いみたいです。 ニセヒョウモンモドキのauriniaのcynthiaの♀は似ていて、撮影している時は全く分かりませんでした。(と言うか、何も分からないので、当然違う種だと思っていた) 今となると幸運でした。
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ダンダラ
at 2010-01-12 15:07
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clossianaさん、花に興味を示す人はいても蝶に興味を示す人はいませんでしたね。
ただ、奇異な目で見られることもなかったので(花を撮影している場合は、微笑みながら通り過ぎる人が多かったです)、撮影自体は気楽だし、集中出来てよかったです。 ニセヒョウモンモドキは、あまり敏感と言う印象は受けませんでした。 吸蜜などに夢中で、見つければ撮影は容易な感じでした。
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yoda-1 at 2010-01-12 18:15
素晴らしいです。
ニセヒョウモンモドキ属2種の遭遇画像も貴重なのでしょうが、 Boloria napaea(キタヒメヒョウモン)の交尾翅裏画像が これまた綺麗な高山植物とマッチして宝石のようですね。 ますます、欧州にも行きたくなりました。
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ダンダラ
at 2010-01-12 19:27
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yodaさん、ありがとうございます。
それにnapaeaの和名もありがとうございます。 やっぱり和名が分かると何となく親しみが湧きますね。 種名を調べるのに利用しているサイトが英語なので、ついつい学名が分かればいいやという感じでさぼっていますので、ありがたいです。 もともとかなり好い加減で面倒くさがり屋の性格なんですが、こんなところでばれてしまいますね。 香港も素晴らしい蝶が並んでいますね。なるほどと思いながら拝見しています。
マッターホルンを背景に止まっているeuphydryas cynthia の写真は出色のデキですね。しみじみ見てしまいます(笑)。広角で撮影されたと思いますが、実際はマッターホルンがもっと近くで迫力があったでしょうね。僕は今年は富士山背景の写真を狙ってみたいと思っています。
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himeoo27 at 2010-01-12 21:58
どの蝶も素晴らしいですが、私は日本のコヒオドシにも
遭遇していないので最後の写真が一番好きです。
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ダンダラ
at 2010-01-12 22:54
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虫林さん、私はどうも広角のセンスがなくて思い通りの写真が撮れません。
広角が上手な虫林さんにほめていただいて、思わず眺めなおしてしまいましたよ。 マッターホルンを含めた周囲の山の迫力は素晴らしいです。 電車が走っている背景の山も素晴らしいと思いますが、マッターホルンの右側の山々も丁度こんな感じで、本当に圧倒されるような迫力です。 富士山を背景にした蝶の写真は素晴らしいでしょうね。 どんな写真を見せていただけるのか楽しみです。
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ダンダラ
at 2010-01-12 23:19
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himeooさん、コヒオドシは、日本の蝶の中では異質な美しさですね。
たしか昨年上高地に行かれたと思いますが、オオイチのポイント近くにもコヒオドシが見られる場所もあるので、今年チャレンジされては如何ですか。
交尾しているboloria napaea、綺麗な翅裏ですねぇ。鮮やかな色の蝶でも、あまり「派手」とか「ケバケバしい」という印象にならないのは、土地柄のせいでしょうか。やはりヨーロッパの蝶なんだなぁと感じます。
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ダンダラ
at 2010-01-14 15:23
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ぐみさん、おっしゃるようにヨーロッパの蝶は日本と同じ旧北区の蝶なのでそれほど大きな違いがなくて、違和感を感じることは少ないですね。
地味だと思う方もいれば、親近感を覚える方もいるようですね。 私などはあまり海外に行ったことがないので、思いっきり派手な蝶とかにも憧れを覚えたりしますけど。
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chochoensis at 2010-01-15 09:38
ダンダラさん、ヨーロッパアルプスの蝶・・・素敵です、マッターホルンや氷河の景観の写真を見ているだけで圧倒されます・・・飛行機の上からしか見たことが無いので羨ましいです、ヨーロッパの蝶は派手さがないので好みです。
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ダンダラ
at 2010-01-15 12:22
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chochoensisさん、ヨーロッパアルプスの景観はほんとにすごいです。
しかもそんな場所まで歩かずにいけるのと言うのがこれまたすごいです。 登山道や散策路にも柵なんてないし、写真を撮る者には最高の場所ですね。 ヨーロッパの蝶は確かに派手さは少ないですね。 ギフチョウに夢中になってしまう私は、ちょっと派手好みなのかもしれないです。
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maeda
at 2010-01-17 17:08
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ダンダラ
at 2010-01-18 08:46
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maedaさん、このルートは蝶がそれほど多くないと聞いていたので、このときに切符をなくさなければ、息子たちと一緒に下に降りて、孫を連れて公園にでも行っていたと思うので、偶然と言うか運と言うか・・・切符をなくしたなんてことは日本にいてもなかったことですから。
チャンスをいかに生かすか・・最近そんなことも感じるようになりました。
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at 2010-03-30 18:08
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