2009年 08月 23日

小畦川日記(2009/08/23)

ブログのタイトルを「撮影日記」から「小畦川日記」に変更しました。
いままでは、拙HPの一部という扱いだったので、HPにのせる写真の撮影記録という意味の名でした。
ただ、色々考えて数年前から本体HPからはリンクを外してありますので、タイトルもありきたりの撮影日記ではなく、小畦川の河畔に住む住人の撮影の記録という意味で、「小畦川日記」にすることにしました。
ささやかな庵にすむ人間の活動の記録という感じで良いかなと・・・
exblogの場合には自動的にタイトルも変わるようですが、別の会社のブログの場合には名前は自動的に変わらないようです。
ついでがありましたら、変えておいてください。

8月22日の土曜日は、12時に帰宅して自宅前の小畦川にギンイチモンジセセリの様子を見に行く。
例年なら発生している時期だけど、今年はどうだろう。
川原に降りて歩き始めると足元から交尾したモンキチョウが飛び出す。追いかけるとすぐ横をギンイチの♂がチラチラと飛んでいる。
とっさにそちらを追いかけるが止まらずに撮影できない。モンキチョウの方も視線を外したのでどこに行ったかわからなくなってしまった。
二兎を追う者は一兎をも得ずとはまさにこのことだなと思いつつ歩くが、ギンイチはその後全く姿が見えない。しまったさっきのを撮影しておくべきだったと思うが後の祭り。
そのうち、ふと違和感を感じて止まると足元の草にギンイチの♀が止まっていた。
我ながら良く気がついたものだと一人感心する。
小畦川日記(2009/08/23)_f0031682_18553385.jpg

撮影のためにかがみ込むと、視線の横を♂が飛んで行って近くに止まった。
♀を撮影したあと、そちらにそっと近づくときれいな♂だった。
この♂は羽化間もないのか小飛してもすぐに止まり、そこでじっとおとなしくなった。
小畦川日記(2009/08/23)_f0031682_1856469.jpg

丁度わが家近くの建物が見えているので、いつものようにそれを背景にして記念撮影。
これでとりあえずの目標は達成できたので、その後は蝶を探しながらゆっくり散歩。
小畦川日記(2009/08/23)_f0031682_18562798.jpg

笹の茂った場所のクヌギは毎年樹液を出しているので、様子を見に行く。
特に変わったものはいなかったがサトキマダラヒカゲがたくさんいた。
近づくといつもの敏速な飛翔とはうってかわってゆっくりと笹の上を小飛してはすぐに止まる。
だけど笹がすぐに揺れるので、撮影は意外と苦労した。
小畦川日記(2009/08/23)_f0031682_18565366.jpg

近くのエノキの周囲をゴマダラチョウがゆっくり飛んでいるので、もしかしたらと思いそっと見ていると案の定産卵を始めた。
最初は随分長いこと枯れ葉に尾端をつっこんでいたので、複数卵産卵したのかも知れないが遠くて良くわからない。
小畦川日記(2009/08/23)_f0031682_18572019.jpg

そのうち飛び立ってまた周囲を滑空し始める。まだ産卵しそうなので様子を見ていると、かなり近くに来て産卵を始めたのでようやくまともな産卵シーンを撮影することが出来た。
この時はすぐに飛び立ったので、おそらく1卵だけを産卵したのだろう。
小畦川日記(2009/08/23)_f0031682_18574292.jpg


by dandara2 | 2009-08-23 18:58 | 産卵 | Comments(20)
Commented by kenken at 2009-08-23 22:06 x
ブログ名の変更、了解です。拙ブログからのリンク名も変更しておきました。ところで、「小畦」は「こあぜ」という読みので良いのかな。
このギンイチって3化ですよね、そんな翅裏の感覚です。前出のオオチャバネを含め、セセリをそのセセリらしく撮るのは意外と難しいと感じている私ですが、さらりと撮っておられるところがうらやましい限りです。鈴なりのムモンもですし。
Commented by chochoensis at 2009-08-23 22:21
ダンダラさん、ゴマダラチョウの産卵素晴らしいですね・・・ギンイチモンジも新鮮で素敵な写真で羨ましいです・・・その内に出かけたいと思います・・・。
Commented by ダンダラ at 2009-08-24 10:45 x
kenkenさん、お手数を煩わせてすみません。
はい、「小畦」は「こあぜ」と読みます。
荒川の支流の支流になる小さな川ですが、農業用水用の宮沢湖という小型のダムを水源にしているので、水が枯れることはないし、周囲が田んぼで地下水位が高く、一部は川原が湿地化していて、その分人が入りにくく昔からの環境が残されている川です。
自宅近くでは護岸も自然のままなので、カワセミなども営巣していると思われます。
小さな川の分、私のようなものには身の丈にあっていて親しみがわきます。
セセリの写真は難しいですね。動きが激しい分すぐ擦れてしまうし。
Commented by ダンダラ at 2009-08-24 10:49 x
chochoensisさんの北本でのギンイチの観察例を見て、そろそろ自宅前でもかなと思って出かけてみる気になりました。
発生しているのはほんとに狭い範囲ですが、今年も無事に発生してくれていて良かったです。
3化成虫はいろいろなものに産卵するので、産卵植物の観察とそれらが無事越冬できるのか、今年はそんなことも調べてみたいと思っています。
Commented by ヘムレン at 2009-08-24 16:18 x
小畦川・・・たまに通ると、いい川だなあ。。と、眺めています。
ギンイチ・・・3化ですか。。。まだ、見ていません。緑の中で綺麗に写っています。
ゴマダラの産卵もナイスです。いい場面に遭遇されるのは観察力の鋭さですね。
さすがです。(^^)
Commented by grassmonblue at 2009-08-24 18:03 x
いつもながらギンイチの写真、すばらしいです。
世界中を回って来られて、だからこそと言うべきか「小畔川日記」と地元名に変更されたことに、すごく意味を感じました。
自分自身の思いも最近地元から離れてしまっていて、地元に足をつけることも大事ということを考えさせられました。
Commented by himeoo27 at 2009-08-24 21:16
北本自然観察公園の日記にゴマダラの産卵が載って
いたので昨日ひょっとしたら会えるかもと5兎狙いで、
行ってみました。
出会えたのは2兎(クロコノマ、クロメンガタ)のみで残念
ながらゴマダラには会えませんでした。でも楽しい昆虫の
観察が出来ました。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2009-08-24 21:25
ブログタイトルを変更されましたか。なかなか拘っておられますね。小畦川日記というのは、小畦川周辺の蝶ではなくて、小畦川周辺にお住まいのダンダラさんの日記という意味ですか。ホッ。自宅周辺のギンイチも頑張っていますね。将来的には厳しいかもしれませんね。私のブログタイトルは「蝶&鳥日記2」平凡ですね。「せんとくんの蝶日記」に変更しちゃおうかな(笑)
Commented by 愛野緑 at 2009-08-24 21:55 x
私のエキサイトブログリンクを見ていて、あれ?ダンダラさんの撮影日記が無いなと思ったら、タイトルを変更されたのですね。ちょっとビックリしました。
Commented by cactuss at 2009-08-24 23:05
ブログのリンク名は自動的に変わるんですね。
羽化したてのギンイチモンジセセリ、ゴマダラチョウの産卵となかなかいいですね。
家の近くでも蝶の種類が多いとじっくり観察できるので、いいですね。
Commented by clossiana at 2009-08-25 20:32
cactussさんと一緒です。早速、変更させて頂こうと思ったらすでに変更されていました。これにはびっくりでした。自分では何一つしていないのに。。すごいですね。読み方についてはkenkenさんのコメントでわかりました。見たことのない川ですが、名前からして何か落ち着いた雰囲気のある情緒豊かな川なのだろうな、きっと水も澄んでいるのだろうなと思いました。ダンダラさんにふさわしいタイトルではないでしょうか。
Commented by maeda at 2009-08-26 05:59 x
良い環境のギンイチですね。
恐らく昔はこんな身近な蝶だったはずですが(小学の頃、自宅傍の空き地に飛んでました)、次第に見られなくなったのでしょう。
Commented by ダンダラ at 2009-08-26 16:21 x
ヘムレンさん
此川はどこにでもあるような川ですが、ほとんど人の入らない、それでいて定期的に草刈りだけはしてくれる場所があると言うことで、貴重な生き物が残っているのかも知れません。
ギンイチの3化は来月初めまでがシーズンだと思いますので、ついでの折にでも探してみてください。
Commented by ダンダラ at 2009-08-26 16:30 x
grassmonblueさん、ありがとうございます。
20年前に引っ越し先を探してここに来た時に、ここに通じる十字路にさしかかると、気持ちがフワーと暖かくなって何なんだろうと思ったことがあるんですよ。
ただ、その時はここにはまだ住宅は造られていなくて、少し離れた所に住みましたが、結局ここに住むことになりました。あのときの暖かくなった気持ちはやっぱりなにか意味があったんだと思った次第です。
そんなわけで、ブログタイトルもこう決めてすっきりしました。
そう珍しい蝶がいるわけでもないし、一定の地域を詳しく調べるという気持ちも今のところありませんが、ふと散歩したくなる場所があるというのは幸せですね。
Commented by ダンダラ at 2009-08-26 16:35 x
himeooさん
クロコノマとメンガタとは、いずれも北上してきた昆虫のようですか、それらをカメラに収めるとは後になると記念すべき年となるかも知れませんね。
Commented by ダンダラ at 2009-08-26 16:39 x
ノゾピーさん、おっしゃるようにここのギンイチはかろうじて生き延びているという感じです。
↑のほうにも書きましたが、たまたま環境的に人の手が入りにくい場所なので生息していますが、住宅化して川原も整備されればたちまちいなくなってしまうでしょう。
いつまで楽しく写真が撮っていられるか、私の年との競争かな。
Commented by ダンダラ at 2009-08-26 16:43 x
愛野緑さん、お騒がせしました。
近くで写真を撮るたびに「小畦川日記(....)」として記録してきましたが、どこまでを小畦川の範囲に含めるかとか考えた時に、それならば記録地としてではなく、そこの住人の日記という形にしようと考えました。
それから1年位が経ったのですが、今回思い切って変えることにしました。
これからもよろしくお願いします。
Commented by ダンダラ at 2009-08-26 16:46 x
cactussさん、そう自動的に変わりますね。
ただ急に名前が変わるので、愛野緑さんのように、いつものブログが「アレ!!、ないぞ」と言うことになりますけど。
ほんの小さな雑木林ですが、ゴマダラはまだ健在のようです。
関越沿いにエノキの幼木が沢山あるので、いつアカボシが来るか、楽しみにしているんですが。
Commented by ダンダラ at 2009-08-26 16:49 x
clossianaさん、お騒がせして住みません。
この川はよその川と比べてどうなのか分かりませんが、小さな川の割には生物相が豊かなのかも知れません。
本体HPから独立した時に、「撮影日記」ではちょっと即物的だなと思ってましたので、少し落ち着きました。
Commented by ダンダラ at 2009-08-26 16:52 x
maedaさん、この川の環境は決して理想的なものではないですが、以前広く住んでいたギンイチがかろうじて生き残っているという意味で、貴重な場所なのだと思います。
古い環境が残っている場所では、貴重な生き物が残っているケースがありますよね。


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