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2015年 05月 17日

白馬でハイブリッド(2015/5/10)

5月10日は白馬にヒメギフとギフの撮影に行く。
連休が終わったので、道路も少しは走りやすいだろう。

この日の目的は、カタクリ吸蜜のヒメギフを撮影すること。
今年は他の場所でもヒメギフを撮影したけど、サクラだったり、スミレだったりして、カタクリでの吸蜜は未撮影。
今年は白馬は雪が多いということだったのでまだ間に合うだろうと思った。

白馬に撮影に来る方の目的は、イエローバンドの撮影だろうけど、確実なものでもないので、出会えればラッキーくらいの感じ。

ポイントは気温が低く、活動時間までは少しかかりそうなので、勝手知ったる林の中に入り、まず山菜取り。
今まであまり見たことのない場所で、ギフとヒメギフを見つける。
最初に撮影したのは、ヤマトスジグロシロチョウの交尾。

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その後はいつもの場所に戻って探すけど、数は多くない。

飛んでばかりでなかなか止まらないけど、ようやく雌がスミレで吸蜜していた。

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食草を探す風情だったので、かなりの時間追いかけるけど、適当なウスバサイシンが見つからず、飛翔でも撮ろうかと手元のカメラに視線を向けたらいなくなってしまった。

その後もよい写真が撮れないので、今年は少し視点を変えようと、最初にギフ・ヒメギフを見かけた場所に戻る。

そこでは、福井のSAさんが撮影されていた。

しばらくして、一頭のギフが飛んできたけど、見た目にも白っぽく、一見ヒメギフのようにも見える。
カタクリに止まったところを見ると、前翅の特徴はギフチョウだが、後翅外縁の模様がギフにしてはオレンジではなく黄色だ。

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光線の加減では少しオレンジがかっても見える。

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もしかするとハイブリッドと思ってこの個体を追跡する。

幸いあまり活発には飛ばずすぐに止まってくれる。

カタクリの上に止まって吸蜜していて、普通だとがっくりするシーンだけど、この時は順光になって、外縁の色がきちんと見えるのでありがたい。

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家内撮影


後翅外縁の色はやはり黄色だ。
少しオレンジも交じっているようだ。
拡大してみると、黄色のなかにオレンジの鱗粉が少し混じっている。

このシーンなら、裏側からの光の影響もないから、後翅外縁の色が良くわかる。
間違いなくオレンジではなく黄色。
ハイブリッドと考えていいだろう。

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念のために正常なギフはこんな感じ。
今年の写真は良いのがなかったから昨年のもの。
少しバンドの遺伝子が入ってるかとも思わせる個体ですが。
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2014撮影

カタクリにも止まったけど、このカタクリ何となくおかしい。
やけに派手な感じ。

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家内撮影

花弁の数を数えてみたら7枚ある。

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普通は6枚だから、異常型だろうか。
カタクリもたくさん見てきたけど、はじめてみるタイプだ。

通常ではないギフチョウが、通常ではないカタクリに止まっている。
たぶん二度とはお目にかかれないシーンだろう。

このギフ、落ち着いてカタクリで吸蜜してくれたので、魚露目でも撮影することができた。

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撮影が終わってホッとして周囲を見てみたら、ヒメギフが飛んできて、ちょっと態勢が乱れた。
その瞬間、地面の笹の葉の下で何かが動いた。

なんだろうと思ってよく見ると、笹の葉の下でヒメギフが交尾していた。

そのままでは、笹の葉しか写らないので、笹の葉をそっとどけて撮影。

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後で考えてみると、葉をどかす前に自然の状況を撮影しておくべきだったし、もしかしたら近くに蛹の殻でもあったかもしれない。
それも探してみるべきだった…と反省することばかり。

その時はそんなことを考えもせず、このままでは写真にならないからと、指に乗せて近くの枝に止めて撮影。

交尾が終了する間際だったのか、雌が翅を屋根型にしてしまった。

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家内撮影

この日はびっくりした写真がもう一つあった。
このヒメギフの写真、右後翅亜外縁の黒点の内側がオレンジ。
反対側の同じ部分は黄色の地色。

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家内撮影

これって異常型???
まてよ、まてよ と思って、前後の写真や自分の撮った写真を見比べてみた。
飛び上がる寸前のこの写真は、特に赤くもない。

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家内撮影

結論、裏の色が透けて見えていた…光線の加減が右側が特に逆光のように見えなかったので焦ってしまったということか。

一応目的のカタクリ吸蜜のヒメギフの写真も撮れたし。

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ここでは、スギタニルリシジミがカタクリで吸蜜していた。

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スギタニルリのカタクリ吸蜜は私的には初めての撮影。

コツバメもカタクリに来ていた。

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この後、kmkurobeさんと一緒に少し移動してヒメシロチョウを見に行く。
車を置く間にkmkurobeさんがスミレに来るヒメシロチョウを見つけてくれていた。

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この日ご一緒した皆さんとはいろいろな話もでき楽しい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。







by dandara2 | 2015-05-17 07:00 | 種間雑種 | Comments(16)
2014年 08月 20日

富士山麓の蝶(ゴマシジミ:2014/8/16)

8月16日はキマダラモドキが撮りたいと言うkazenohaneさんを案内して富士山麓に行ってきた。
現地ではnaoggioさんご夫妻とお会いする。


前回来た時にはキマダラモドキはすぐに撮影できたので今回も楽観視していた。

ところがこれが大誤算、まったく見つからない。
わざわざ遠くからお出でになったのに撮影できないでは困るのでかなり熱心に探したけど全くダメ

・・今年は数が少ないようだ。

前回はほとんどいなかったキマダラモドキの採集者も何人もいた。

個人的には撮影しようと思っていたゴマシジミが撮影できてよかったけど。

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キマダラモドキを探して移動しているときに、daronさんにお会いする。
すぐ近くで、ゴマシジミが止まっているというので案内してもらうと、運の良いことにクサフジに止まって吸蜜を始めてくれた。

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結局これがこの日のベストショットとなった。

近くではヒメシロチョウも吸水していた。
魚露目で撮影するけど、レンズに指紋か何かがついて画像が甘い。

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本来なら没画像だけど、今後の戒めにあえて載せておきます。
(自分の日記も兼ねているので…)

魚露目の付いたTG-2は肩から斜めにぶら下げているのだけど、レンズが腕や手にあたることもしばしば。
魚眼なのでレンズか飛び出ていて、気を付けないと今回のように汚れてしまう。
これからはキャップをするか、撮影の都度レンズを確認する習慣を身に着けよう。

ヤマキチョウも気になったけど、時間の都合もあるので、もう一つのリクエスト・・クロシジミを撮影に移動する。

車を止めて歩きはじめると、kazenohaneさんが路上に落ちたミヤマカラスアゲハを見つけた。
ここでは車を止めてからポイントへ向かう山道に入る寸前にミヤマカラスを撮影することが多い

車の通りが多いので、それに巻き込まれてしまう個体が多いみたいだ。

まだ生きているようなので、近くの葉の上に退避してもらう。

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これだけでは絵的に面白くないので、咲いていたシシウドの花に載せてみた。
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飛ぶほどには元気はないけど、不自然な形になるほどには弱っていなくて、今年もここでミヤマカラスアゲハが撮れたよと言う記録にはなった。

クロシジミのポイントにつくが、今にも雨が降りそうな天気になってきて、蝶の姿は見当たらない。
探していたら、ジャノメチョウの交尾個体がいた。

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やがて雨が降り始めて、ここでも撮影できなかったら、遠くからお出でになったのに申し訳なさすぎると思って必死で探す。

目の片隅にチラッと蝶の姿が見えたので見ると、クロシジミが産卵しているところだった。

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やれやれよかったと、大声でkazenohaneさんを呼ぶけど、おいでになった時には飛び立って木の上に止まってしまった。
それでももう一度くらいはチャンスがあるだろうと、そこで待つことにする。

雨がひどくなったので雨具を出して、ふと振り返ると、ちょうど葉の上に降りてきたところだった。

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かなり傷んだ個体だったけど、それでも撮影できてほっとして帰ることができた。



by dandara2 | 2014-08-20 22:58 | 産卵 | Comments(10)
2014年 05月 11日

白馬のルードルフィア2(2014/5/7)

5月7日はmidoriさんと、白馬に出かける。
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今回はできればバンドを撮影したいという狙いがある。

ポイントに着くと、連休中のすごい人手とは比べ物にならないくらい空いている。
それでも5.6人の人がいただろうか。

ギフチョウは新鮮なものもいたがノーマルタイプ、ヒメギフはやや痛んだものが多かった。
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なかなか止まらず、写真が撮れなかったけど、昼近くなってヒメギフチョウが背景の抜けたところで吸蜜してくれたので、良い感じの写真が撮れた。
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バンドが出てくれないので、場所を移動することにする。

新しい場所について、歩き始めたら、1頭のギフが飛んできて地面にとまった。
カメラを構えながらそっと見ると、イエローバンドだった。
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その後は一向に現れてはくれなかったけど、スミレに吸蜜する個体がいた。
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70-200のズーム使ったけど、このレンズを使うとついつい大きく撮影してしまう。
この時も、それとは意識していなかったけど、自宅で写真を見るといっぱいいっぱいの大きさだ。(ノートリです)
気を付けなければ。

ここでは、産卵も撮影することができた。
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その後、クロツバメシジミのポイントに寄りながら最初の場所に戻ることにする。

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ポイント戻ったら、ちょうど吸蜜の時間になったのか、朝はほとんど止まらないギフ・ヒメギフがカタクリに吸蜜に来てくれた。

ギフが吸蜜を終えて飛び立つところでは、左後翅とサイシンの間の空間の影の部分に、飛び散ったカタクリの花粉が小さく写っている。

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時間を追って吸蜜場所が移動して、最後の場所では、ちょっと痛んではいるけど、黄色味の強いヒメギフが豪華なカタクリ吸蜜のポーズをとってくれた。
右前翅の傷の具合を見ると、移動前に撮ったカタクリ吸蜜の個体と同じかもしれない。

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翅の切れたヒメギフが吸水に来ていた。

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ギフもヒメギフもなぜか吸水する個体は痛んだものが多いような気がする。

その後midoriさんの希望で、ヒメシロチョウのポイントに行く。

ツクシで休む春らしい写真が撮れた。
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枯草の間に止まるヒメシロチョウを撮影していると、雄が求愛に来た。

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興奮した雄は口吻を目いっぱい伸ばしている。
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一方雌の方は翅を細かく震わせて、拒否の姿勢を示していた。

少し離れたところでは、雄が雌を探して飛び回っている。

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草の間に潜り込むようにしてゆっくり飛んでいるので、飛翔を撮ろうと思うけど、カメラは車においてきてしまった。
仕方なく、なれない望遠ズームで撮影するけど、思ったよりはピントの合った写真が撮れた。

止まっている雌を見つけた雄はその周りを飛び回る。

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奇跡的にピントがばっちりのものがあった。
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望遠での飛翔撮影は、場合によっては有効かもしれない。

飛翔を撮ろうと思ってカメラを替えたら、皮肉なことにスミレに吸蜜に来た。
さすがに置きピンではピントの自信がなかったので、18-55のうち、55mmに変え、AFにして撮影。
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ゆっくり吸蜜してくれたので、何とか撮影することができた。

夫婦二人の場合だと、ここまで熱心に撮影はしないけど、おかげさまで収穫の多い一日だった。

midoriさん、ありがとうございました。

また、kmkurobeさんにはいろいろアドバイスをいただいた。ありがとうございました。



by dandara2 | 2014-05-11 15:01 | 配偶行動 | Comments(16)
2013年 08月 12日

ムモンアカシジミ(2013/8/7)

ベニヒカゲを撮影した後はムモンアカを撮影に移動するが、その前に7月14日にコヒョウモンモドキを撮影した場所に様子を見に行く。
ここはアサギマダラとカラスアゲハ、クジャク蝶などが多いのでその様子見。以前にはヤマキチョウを撮影したこともあるし。
驚いたことに、コヒョウモンモドキがまだ何頭か生き残っていた。
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家内撮影

大半は痛んだ個体だったけど、中にはあまり痛んでいない個体もいた。
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アサギマダラもたくさんいたけど、ロープが張られて自由には動けないようになっていた。
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家内撮影

自然が貴重になるにつれて、そんなことにも気を付けて撮影しないといけないなと改めて思う。
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ムモンアカシジミの場所に着くと、オオムラサキが結構発生して、樹液で吸汁していた。
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時期的に新鮮なものは少ないけど、今年は初めての出会い。

ムモンアカシジミはそれなりの数が出ていてちょうど盛期というところだろうか。
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交尾個体もあちこちで見られた。
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そのうち一頭の個体が木の周囲を飛び回って、地面から30cm位の所に止まり、尾端を曲げて産卵を始めた。
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見ると、周囲にはアリがいて、行列もできている。
クロシジミの場合と違って、アリの様子を見るとかそういうことはなく、止まったらすぐに産卵を始めたように見えた。

ヒメシロチョウも探してみた。
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数は少ないけど何頭かが飛んでいてホッとする。

by dandara2 | 2013-08-12 14:56 | 産卵 | Comments(16)
2012年 08月 26日

富士山麓の蝶(2012/8/19)

8月19日は、「蝶の観察記録その2」の霧島緑さん、「ヘムレンのNature Photo」のヘムレンさんと富士山麓に行ってきた。
ポイントについて車を降りたら足元にはヒメシロチョウが止まっていた。
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そこから霧島緑さんのキマダラモドキのポイントに案内してもらう。
すぐに木の幹にとまるキマダラモドキを見つけて撮影することができた。
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その後ヘムレンさんの案内でゴマシジミを探して移動。
ポイントについて探し始めるけどすぐには見つからない。
そのうちワレモコウが比較的多い一角を見つけたので、いるならここだろうとゆっくり歩いていると1頭の雌が現れてくれた。
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ここのゴマシジミは翅表が黒っぽい個体が多いけど、時々は青い個体もいるという。
この個体が飛んでいるところを見ると少し青っぽい。
けれどもすぐに産卵を始めてしまう。
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これはこれでじっくり撮影できていいけど、産卵中は翅を開いてくれない。
仕方ないので、みんなで飛翔中を狙うことにする。
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翅表は思ったほどには青くなかったけど、なんとかそれが確認できる写真が撮れてよかった。
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次にはヤマキチョウを求めて移動するけどこれが難敵。
昨年ヤマキチョウがいたという場所に行ってみても、いるのは採集者ばかり。
ここではヒメシロチョウを撮影することができた。
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その後ヤマキチョウを探していろいろ移動するけどなかなか見つからず、半分あきらめかけた時に「てくてく写日記」のbanyanさんから「ヤマキチョウが吸水していた」との連絡。
ヤマキチョウは飛んでしまったらしいけど、とにかくその近くに行ってみようということで移動。
banyanさんとも合流してみんなで付近を探す。
そのうち霧島緑さんが呼んでいるので駆けつけると、ヤマキチョウがヒメジョオンで吸蜜している。
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やったーこれでこの日の目標はコンプリートと一安心。
一度は飛んでしまったヤマキチョウも、しばらく待っているとまた吸蜜に来てくれる。
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一定のコースを巡回しているようで、何回か撮影のチャンスがあった。
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そのうち雄も同じコースを巡回していることに気が付くが、こちらは飛んでいるだけで止まらない。
ところがこれも霧島緑さん、banyanさんが黄色の花に吸蜜に来ているのを発見。
ようやく雄も無事撮影することができた。
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この雄も周囲を巡回しては黄色の花で吸蜜を繰り返していた。
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それぞれ自分の翅の色に似た花で吸蜜をするというのは気が付かなかった。

霧島緑さん、ヘムレンさん、それにbanyanさん、いろいろお世話になりました。

家に帰ってその日撮影した写真を見て愕然とした。
ゴマシジミの撮影のときに時々ストロボを併用していたのだけど、ヤマキチョウの撮影のときにその設定のままだった。
マニュアル撮影で、絞りf10、シャッタースピード1/320の固定。
フィルム時代だったら完全にアウトだけど、デジタル時代の素晴らしいところは、マニュアルであってもISOは自動的に変化して、いつもの設定はISO1000だけど、これがISO160位になって露出だけはOK。
ただ、フルサイズでのマクロ撮影は、1/320でもピクセル等倍で確認するとぶれている。
ヤマキチョウの写真では完全なものは1枚もなかった。
来年また撮りなおしということになってしまった。

by dandara2 | 2012-08-26 10:50 | Comments(44)
2011年 08月 19日

ムモンアカシジミ(2011/8/8)

8月8日は甲府の家内の実家に止まった後、ムモンアカの観察をして帰ることにした。
ポイントに11時30分頃について、様子を見るとムモンアカが点々と葉の表面に止まっている。
暑さを避けるためかみんな日陰の部分に止まっているので、撮影するのが結構難しい。
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ふと足元を見るとヒメシロチョウが吸水していた。
ここにヒメシロチョウがいるのは知っていたし、写真仲間は結構撮影しているのだが、私自身は初めての撮影になる。
あ、この写真は家内の物です。(^^ゞ
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(家内撮影)

どこで発生しているのか気になったので周囲を歩いてみると、♀が1頭チラチラと飛び回っているのが眼に入った。
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良く見ていると食草のツルフジバカマの周囲を飛び回って産卵場所を探しているようだ。
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そのうち産卵をはじめた。
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自宅に帰って写真を見ていた家内が「卵が出てくる所の産卵シーンが撮れた!」というので確認するとなるほど撮れている。
一連の写真は以下のようになっている。(以下3枚は家内撮影)

食草に止まって尾端を曲げる。
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尾端を少し持ち上げると、産み付けられた卵が見えている。
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産卵を終わって飛び立とうとしている所。
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それで、自分の写真でもそんなシーンがないか調べてみたら、残念ながら産み付けられた卵がはっきり見えるシーンはなかったけど、先ほどの産卵シーンを拡大してみると面白いシーンが写っていた。
まず、産卵しようとして尾端を曲げている所。良く見ると先端に何かのしずくが丸く写っている。
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次に尾端を葉に押しつける。
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尾端を少し持ち上げると卵の下部と思われる物が現れていて、葉と卵の下部の間に最初のしずくがついているように見える。
これが卵を固定する糊になっているのだろうか。
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望遠ズームでとっているので今ひとつシャープさに欠けるのが残念だし、そんなことは意識していなかったのでここまでしか撮影していないのが残念だ。

時間も13時を過ぎたので、そろそろムモンアカの活動時間になるかなと思い、発生木の様子を見に行く。
木の周囲では盛んにスクランブルが行われていた。
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時々は開けた空間でもスクランブルが行われる。
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少し離れた所で撮影していた家内から電話で、きれいな個体が止まっていて足にポヤポヤした毛が生えているという。
それって羽化直後の個体のことじゃないかと思って急いで駆けつけるが、カメラを向けたとたんに飛びあがられてしまい、あまり良いアングルで撮影できなかった。
家内の撮影した写真を見ると、確かに足に毛が残っている。
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(家内撮影)

安曇野の蝶と自然」のkmkurobeさんが今年素晴らしい写真を撮っておられて、それと比較は出来ないけれども同じようなシーンを目撃できてうれしい。

再度発生木の所に戻ると幾つかの交尾個体が見られた。
こちらのペアは♀の方が大分傷んでいる。
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ムモンアカは何度も交尾するようだが、これはそれをよく示している。
ある報告で、♀が複数交尾する時、その目的として精液を栄養分として吸収するためだ言うようなことが書いてあった。
花の蜜やアブラムシの排泄物などは主成分が糖分で、活動のためのエネルギー源にはなっても卵の発育に必要なタンパク質が含まれていない。
それで、♂と交尾して必要なタンパク質を取り込んでいるとか。
ムモンアカの場合も同じことをしているのだろう。
こちらでは、交尾中のペアの所に♂が飛んできて割り込もうとしている。
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それをいやがったペアはじりじりと移動して、葉の裏側に回り込んだ。
相手を見失った♂はこの後あきらめて飛び去った。
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その後ベニヒカゲを撮影しようと移動したが、少々早かったようでお花畑は今までで一番きれいだったけれど、ベニヒカゲは見られなかった。
その代わりカラスアゲハの雌が吸蜜していた。そっと近づいたけれど、すぐに飛んでしまってせっかくの後翅のブルーをきれいにとることは出来なかった。
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ヒメキマダラヒカゲも新鮮で、いつもはあまりカメラを向けないのだけれど、この日はきれいに撮りたいなと思わせるような個体がいた。
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車に帰る寸前にゴイシシジミがいて、アリが守っているアブラムシで吸汁していた。
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このチョウもいつかは少しまとまった生態を撮影したい対象だ。
ただ、自宅付近ではヤブ蚊が多くて長時間の撮影には躊躇してしまう。

by dandara2 | 2011-08-19 00:01 | 交尾 | Comments(15)
2010年 05月 18日

白馬のギフとヒメシロチョウ

5月16日はまたまた白馬に出かける。
今年はバンドをまだ見ていないので、消化不良の気がするし、白馬の素晴らしい春の景色を見ると心が癒される。(帰りの渋滞が問題だけど)
今日こそはと出かけてみるも、ちょうど太陽の位置に雲があって、雲の流れが速いからすぐに太陽が顔を出すかと思えば、ちょうどその位置で新たに雲がわいて、結局1時間半も空を見上げて立ち尽くす羽目に。
その間に「蝶と里山の浪漫紀行」の蝶狂人さんとそのお友達のHAさんが見えた。
空を見上げるともう少しの感じなのだけどなかなか日が射さない。
周りを見るとコゴミがたくさんあるので、家内はしばし山菜取り。
ようやく日が射すと気温が急上昇。
ヒメギフ・ギフが飛び始めるけど全く止まらない。
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ようやく止まったギフはノーマルでしかも破損個体。結局ギフはこれくらいしかチャンスがなかった。
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ヒメギフはそれでもスミレで吸蜜したりしてくれたけど、なんとなくテンションが上がらない。
これは家内の撮影したもの。この場所ではこれが一番の出来だった。
ここでは長玉で飛翔を撮影する方がいて、少し話をするがどんな写真が撮れたのだろうか。
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蝶の生態写真」のSさんもいらしていてお話をするが、別の場所もあまり芳しくないようだ。
それで、kmkurobeさんに連絡をして、転戦することにする。
つくと、kmkurobeさんと、長野のネイチャーKendamar さんが撮影中だった。
ここでは、ちょうど吸蜜時間になったのか、ノーマルのギフがスミレで吸蜜していた。
結構何度も吸蜜にきてくれたので、やっと撮影できてストレス解消。
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そのうちきれいな♀が飛んできて、地面に止まったのでそっと近づいて撮影。
落ち着いてファインダーの中の蝶を良く観察すると・・ん! 近くにミヤマアオイがあるな・・
アレレ、お腹がないぞ?? ということは産卵中!!!
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と言うことであわてて前に回りこむと小さなミヤマアオイに産卵中でした。
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飛び立ったところを見ると、9卵ほど産付されていた。
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その後ヒメシロチョウのポイントに案内していただく。
他の仲間のブログでは良く目にするポイントだけど、実際にくるのは初めて。
着くとちらちらとヒメシロチョウが飛び回っている。
カメラを用意するとスミレで吸蜜する個体がいた。いつもだとスミレにはちょっと早くてなかなか写真が撮れないとのこと。
ちょうど良い時期に来たらしい。
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タンポポで吸蜜する個体も見られた。
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スミレから飛び立つシーンも撮れていた。秒7駒なので、蝶の様子を見ながら連射するとこういったシーンも結構撮れる様になって来た。
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こちらはカシオのパスト連写による飛翔写真。簡単に撮れるけど、何か物足りない感じもする。
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そのうち、kmkurobeさんが、「産卵体制の♀に♂がからんでいる!!」と教えてくれた。
♀のほうは♂に邪魔されて結局産卵はしなかったようだけど、面白いシーンが撮影できた。
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帰りの渋滞が気になる時間になってきたので、15時30分くらいに失礼するが、午前中気をもんだわりに楽しい撮影が出来た。
kmkurobeさんありがとうございました。

by dandara2 | 2010-05-18 09:27 | 産卵 | Comments(24)
2008年 05月 05日

白馬のイエローバンドと???な個体

5月4日から5日までまた白馬に出かけた。
前回はヒメギフチョウの撮影がメインだったが、今回はギフ、それもイエローバンドの撮影が主目的。
前日虫林さんから電話で、バンドが結構いて撮影出来たとのお話。なんかもう撮ったような気がしてきた。
高速代節約と連休の渋滞がいやなので、自宅を2時30分に出て現地についたのが6時。
車の中で朝食を食べ、近くの道の駅にトイレを借りに行くと空いていると思った駐車場が満杯に近い。
皆さん車の中で夜明かしをしたようで、トイレは洗面をする人で一杯。
その後ポイントに行ってギフの出るのを今か今かと待つが一向に出てくる気配がない。
昨日はたくさんいたというのに一体どうしたということだろう。
そのうちポツリポツリと出てくるが、今度は一向に止まる気配がない。
そんなときは飛翔写真ということで何とか撮影するが、今回はいろいろ差し障りのある写真ばかりなのでここには載せません。
ようやくカタクリで吸蜜する写真が撮れたが、ここまでは見かける個体は全てノーマル個体。一緒に撮影していた「安曇野の蝶と自然」のkmkurobeさん、「蝶と里山の浪漫紀行」の蝶狂人さん、「ヘムレンのNaturePhoto」のヘムレンさんもバンドの目撃はないようだ。
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今年はバンドはなしかなと思いながら別のポイントに移動するがここにも姿がない。
トイレ休憩でもするかと車の所に戻りかけると、「フィールドノート」のtheclaさん親子とお会いした。挨拶をして別れ、念のため最初に撮影していたところに戻ると、先の3人がカタクリの所に忍び寄るところだった。
吸蜜シーンのようだが、私が行ったときにはちょっと遅く大した写真は撮れなかった。
するとtheclaさんから電話でバンドを撮影出来たとのこと。ついていない日はこんなものだ。
トイレ休憩は中断してまたまた場所を移動して、今度はtheclaさんと一緒に撮影することにする。theclaさんはまだ撮影していない私に気を遣ってくれたのか、周囲の様子を見てくるとポイントを離れた。
しばらく待っていると、ようやくギフがカタクリに止まった。ファインダーで見るとバンドだ。
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大喜びで撮影していると、もう一頭のギフが飛んできて瞬間絡んだ。幸い何枚かシャッターを押せたのでモニターで確認するとちゃんと写っている。
この写真では、バンドにバンドが絡んでいるように見える。
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ただ、もう一枚の写真では絡んでいる方はノーマルのようだ。光線の加減だろうか。
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しばらくして別の個体が吸蜜に来たが、この時は止まる位置が悪く、最初は裏面しか撮影出来なかった。でもバンドは裏面もきれいで写真になる。
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この時は表側に回り込んでも撮影したが、背景が明るくて肝心のバンドがはっきりとはわからない写真になってしまった。絶好のチャンスだったのに残念だ。
蝶の生態写真」のSさんが、バンドをきれいに出すために必ずストロボを使うと言っていたのが思い出される。まだまだ修行が足りないようだ。
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ここでも飛んで来るのをやたらと撮影したら、バンドと思われる個体が飛んでいるのが写っていた。
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一通り撮影出来たので、別の場所の様子を見に車の所に戻る途中、1頭のギフが路上に止まって吸水のような仕草をしている。
何となく違和感を感じて撮影するが、後で写真を見ると後翅のオレンジの紋がやや色が薄く、支脈に近いところの色が黄色になっている。
ヒメギフチョウとの雑交個体の特徴を現しているようにも見えるのだがどうだろう。
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移動先ではそれなりに個体を確認出来たが、大した写真は撮れなかった。

翌5日は曇天で写真は無理そうなので、ポイントの確認をしながら早めに帰ることにする。
もしかするといるかも知れないと思った場所はくねくねと曲がりくねった道を登らないといけないが、山道は好きなので新緑の景色を楽しみながら、右に左にカーブしながら走っていたら・・・・酔ってしまった (^^ゞ
朝食の時に普段は飲まないコーヒーを飲み過ぎたせいだろうか。
期待していたポイントではヒメギフは見かけなかったが、代わりにヒメシロチョウが出てきた。
ヒメシロのポイントはギフよりも少ししか知らないのでこれはうれしい出会いだった。
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ここではトラフシジミもいたが、家内に呼ばれて駆けつけたときには飛んでしまった。従ってこれは家内の写した写真。
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ここにはニリンソウがたくさん咲いていて、その中でスジグロシロチョウが配偶行動をしていた。
♀に♂が絡んでいるところをシャープに写したかったが、何とかそれなりには撮影出来たようだ。
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いろいろと課題の残った撮影行ではあったが、一応目的の写真が撮れてほっとした。
現地で色々お世話になった皆さん、ありがとうございました。

by dandara2 | 2008-05-05 23:59 | 配偶行動 | Comments(30)
2007年 08月 18日

ムモンアカシジミ探し

17日は家内の実家に数日遅れのお盆のお参りに出かける。
ちょっと遠回りをしてムモンアカのポイントも覗きに行ってみた。
ポイントに着いたのが14時過ぎ。昨年と比べると草が茂ってきていて花も適当なものがない。これはどうかなと思って上を見上げるとチラチラと飛んではいるが高すぎてとても手が届きそうにない。
梢の先に止まったのをデジカメの望遠側(504mm相当)で撮影はしてみるが使い物になるわけがない。鳥用のフィールドスコープが欲しいなと思ってしまう。
そのうちキリシマミドリとかを撮影する気になったら用意しようかと思う。
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いくら眺めていても埒があかないので目を転じると、クルミの木の樹上をチラチラと飛ぶ影、オナガシジミのようだ。
そのうち一頭が葉先でパカッと翅を開いた。こちらもかなり遠いが、それでもムモンアカに比べればかなり近い。これもコンデジの望遠側で撮影。
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そのうち翅を閉じたが、裏面の方は既に何回も撮影済みなので欲を出して良いアングルを求めているうちに飛ばれてしまった。
近くをうろうろ歩き回っているとゼフが眼に入った、ミドリシジミのようだ。近づきにくい場所だったのでこれもコンデジの望遠で撮影。コンデジが大活躍だ。
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さらに10m位歩くとまたゼフの影。今度もミドリシジミだろうと思うが、さっきより近い位置だったのでマクロでちゃんと撮ろうとファインダーを覗くと、んんんん・・、なんか違うぞ。
前後翅の中室にくっきりした短条、もしかしてメスアカミドリシジミ!! デジタルでは初撮影になる。
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ちょっと暗くて絞り開放近くでも1/60がぎりぎり、幸い落ち着いているようなのでVRレンズの効果を信じて何枚も撮影。念のために数枚はストロボをたく。
さらには家内を呼んで家内のカメラでも撮影してもらう(^_^;
時間は15時30分過ぎなので活動終了時刻なのか翅を開く気配はなかった。
ムモンアカは降りてくる気配がないようなので、明日もし天気が良ければ再度ムモンアカに挑戦することにして甲府に移動した。
翌18日は天気予報ではポイントあたりは昼過ぎまで天気はよいようだ。甲府からは少し距離があって早朝探索は無理のようなので、途中ヒメシロや別のムモンアカのポイントを見ながら行くことにする。
ヒメシロの方はチラチラと飛んでいて、朝のせいか飛翔もゆっくりなので飛翔写真にチャレンジ、こんな感じで撮影しました。2Kg近いD200をこんな格好で抱えて走り回ると肘に来て、帰りの運転の時に(運転は左が利き腕)関節が痛かった。
帽子は嫌いなので基本はかぶらないのだが、今年は暑さがすごいのでやむなく着用。
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ちょっと白飛び気味だが南アルプスを背景に良い感じの飛翔シーンが撮影出来た。
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さらに今回はレンズ前面1cmまでOKのスーパマクロで飛翔に挑戦。
さすがに1cmは無謀そうなので15cmに設定して撮影してみたら意外と使えそうな写真が撮れた。(いずれもノートリミング)
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家内の方は求愛行動を撮影していた。♂がストローを伸ばしているが面白い。
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次にムモンアカのポイント移動。時間は11時近くになっていた。まだ活動時間までは少し間があるので、下に降りているのがいるとすれば見つけられるだろう。
家内には道の脇を探してもらうことにして自分は崖をよじ登って薮こぎ。
そのうち家内の声が・・急いで駆けつけると薮のちょっと中に目的のムモンアカが止まっていた。
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撮影風景はこんな感じ、迷彩服が効果あるでしょ(何に対しての効果なのかは不明ですが)。
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家内に見つけてもらってばかりではしょうがないので、自分でも見つけようと発生木を蹴飛ばしてみたらひらひらと降りてきて目の前に止まった。
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これ以上はいくら探しても見あたらない。活動時間前なので発生木を叩けばいいのだろうけど道具がない。道路が混みそうなので早めに撤収した。

by dandara2 | 2007-08-18 23:56 | 配偶行動 | Comments(28)