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2009年 10月 26日

ヨーロッパ撮影記(2:ツムット周辺)

7月23日、いよいよ今日からスイスでの本格的な撮影開始。
これはツェルマットにつくと宿でくれる周辺の地図。
左下のZermattが宿のあるところで、基本的にはロープウェイか登山電車で山の上まで行き、景色を眺めたり、そこから歩いて下まで降りてくることになります。
それで、あまりしんどい思いをしないで高山植物や高山蝶を見ることが出来るようになっている。
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ところが朝起きてみると風が強い。
どうしようかと思ったけど、天気は良さそうなので8時30分頃にホテルを出てロープウェイ乗り場に向かう。
フーリー(furi)経由でシュバルツゼーにいこうと思ったら、強風でフーリーから上のロープウェイが運転中止になっている。
仕方ないので、フーリーまで行ってそこから歩きながらツェルマットまで戻るルートで撮影することにする。図の赤線が歩いたルート。
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(撮影しながらゆっくり歩いて、昼食を含めて5時間半)

ゴンドラからみていると、斜面の途中で農家周辺のアザミにアポロが飛んで吸蜜に来ているのが見える。
フーリーの駅について、家内のトイレを待っている間にリュックを背負い直そうとしたら、ゴツンと音がして、カメラがコンクリートの床面に落ちてしまった。
慌てて拾ってみるとフードが斜めにずれて鏡筒にめぐりこみ、ゴムのピントリングがまくれ上がってしまっている。
このままでは画面がけられるのでフードを外すしかないが、斜めにめり込んでいるのでなかなか外れない。
思いっきりねじるとプラスチックの素材がばりばりと音を立てて割れて落ちた。
少し動いたのでさらに力を加えるとようやく外れた。
レンズとカメラの様子を見るとフード以外には損傷はないようだ。ピントリングのめくれも元に戻った。
レンズを回してみるが特に支障はない。
レンズ部分が重いので、レンズの先端から落ちて、フードが衝撃を吸収してくれたようだ。
これからの撮影行で気をつけないと行けない点を指摘してくれたようでよかった。
普段リュックを背負って撮影に出ることはないので、リュックのバンドがカメラのバンドと重なって使いにくいことには気がつかなかった。
駅から歩き始めるがツムットへの分岐の直前(○1のあたり)に、遭難した人の記念碑があって、その左側に花の多い斜面があったので少し上ってみたら、高山性のベニシジミ、ベニヒカゲの仲間、コヒョウモンの仲間、チャマダラセセリに良く似た蝶などが群れるように飛んでいた。
高山性のベニシジミ(Lycaena virgaueae)はとっても鮮やかなオレンジの翅表で、数も多く外国に来たと言う気にさせてくれた。
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Lycaena virgaueae ♂翅表

♀の翅表はベニシジミのもので、裏面の白い点が異国情緒を感じさせてくれる。
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Lycaena virgaueae♀

ベニヒカゲの仲間(erebia aethiops)は、路上で吸水している個体が多かったけど、なかにはカメラの汗を吸いに来る個体もいた。
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erebia aethiops

また、コヒョウモンの中には真っ黒なものもいて、最初はコヒョウモンモドキの黒っぽいタイプのようなものかなと思ったけど、調べてみるとこういった種類もいるらしい。(melitaea diamina)
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melitaea diamina

花には、チャマダラセセリの仲間(pyrgus armoricanus)も来ていたけど、日本のチャマダラセセリに比べるとなんとなくボケたような感じでメリハリがない。
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pyrgus armoricanus

数が多いのでお互いに干渉してなかなか落ち着いて止まらないし、目移りがして写真の方はそれほど撮れなかった。
それでも日本では経験したことがないくらいの数の蝶がいたので気分的には大満足。一番のお気に入りはこのヒカゲチョウ(lasiommata maera)の写真だろうか。
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lasiommata maera

道路に戻って歩き始めようとしたら、路上でヒョウモンが吸蜜している。明るくてきれいなヒョウモンなのでとりあえず撮影するがすぐにアポロが飛んできたのでそちらに撮影に行ってしまった。
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issosria lathonia 

旅行中はそれで終わりだったけど、この撮影記を書くのにいろいろ調べたら、このヒョウモン裏面がとっても素晴らしかった。うーん、残念。知らないほうが良かったかな。
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issosria lathonia (Matt's European Butterfliesより転載)

アポロのほうは道路の斜面のアザミで吸蜜を始めた。
大急ぎで近づいて何とか撮影。ほっとする。
実はこの前に家内がアポロを見つけたけど、家内のレンズでは遠すぎて撮影できなかったのだ。
私は声が届かないくらい先行してしまっていたので後で話を聞いて悔しい思いをしていたので、飛び古して色の褪せたアポロだけど十分うれしかった。
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parnassius apollo

その後はエゾシロチョウ(aporia crataegi)に北海道以来30年ぶりくらいに再会したけど、さすがにこれはすぐにわかった。
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aporia crataegi

ツムットの分岐点を過ぎてシュバルツゼー方向にかなり歩いたあたりで突然クモマツマキチョウが飛んできた。(○2付近)
慌てて追いかけると、白い花に止まったのでカメラを向けるが70-300のレンズがAFのピントが合わない。
焦っているうちに飛んでしまいついにチャンスはなかった。
このレンズ、時々最短撮影距離より遠くてもピントが合わないことがある。ピントリングを手で回せば合うのだけど、1.2秒しか吸蜜時間がないときにこれをやられると完全にアウト。
ホント頭にくる。(最近購入したD300sでマクロ105で撮影しているときも同様なことがあって困る。D200では一度もなかったけど・・)
がっくりしていると、ヒメシジミ系だけどそれよりは明らかに大きくて色も白い、なんとなく気品を感じさせるチョウ(lysandra coridon)が吸蜜している。
何枚も撮影して、モニターを見て愕然。絞りをf4のまま、露出補正も+-0で撮影していた。
それで、ピンボケ、露出オーバーで使い物にならない写真を大量に写していた。ここに来るまでの2時間で撮影した写真もほとんど同じ状態。やっぱり新規購入のD5000でなく、使い慣れたD200にしておけばよかったと思ったけど後の祭り。
そんなわけで、こちらの写真は家内の撮影したもの^_^;。
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lysandra coridon

こちらのチャマダラセセリ似の別種(pyrgus carline)も家内の撮影。(ベニシジミの裏面もそうです、D90の望遠で撮影した他の写真はOKでした)
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pyrgus carline

その後ツムットでジャガイモと卵のお昼を食べて、ツェルマットに歩き始める。
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量が多い、飲み物つきで日本円で1700円くらい、スイスは物価が高い

相変わらず風が強く、時々雨がぱらつくあいにくの天気になってきてtheclaさんのアポロポイントに蝶の姿はなく、あきらめてツェルマットの部落もそろそろと言うところになって、突然家内が「ア!!アポロと」と叫ぶ。
えっと思って急停止、どこだと叫ぶように聞いて、指さすところをみると、すぐ近くのアザミにアポロが止まっている。(◎3)
しかも動きが鈍い。ちょっとボロだけど大喜びで撮影。横を通る外人も何を撮影しているのかのぞいて「オー、アポロ」と撮影の人だかりが出来てしまった。
昨日の散策でもすぐ近くまで来ていた距離だけど、そのときには全く姿を見なかった。
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parnassius apollo

時計をみると17時近い。もうこんな時間かと途中で買い物をして宿に帰ると、部屋の時計はまだ14時30分、歩いている時に何かが触って地域の設定が狂ってしまったようだ。
本格的撮影のはずが、周辺の下見程度に終わってしまったけど、そのおかげで宿ではのんびりと写真の整理と夕食と、洗濯が出来た。

by dandara2 | 2009-10-26 11:53 | Comments(26)
2009年 10月 22日

小畦川便り(2009/10/19)

10月19日の月曜日は早めに帰れる日。
帰宅後15時少し前に自宅前の川原に出る。
ツマグロヒョウモンやヒメアカタテハ、キタテハくらいしかいないことは判っていたけど、昨日の日曜が勤務で何も撮影できなかったので、カメラに触れてシャッターが押せれば少しはストレスが開放されるかなと思って出かけてみた。
川原には何箇所かセイタカアワダチソウの群落があるが、ここに来てどの群落に蝶が多いのか分かってきたので今日はすぐに蝶の多い群落に出かける。
思ったとおり複数のヒメアカタテハが吸蜜にきていた。
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ニコンD300s ニッコールVR105マクロ 1/1250 f8 絞り優先 ISO 640

もう少し絞り込んで3頭全部にピントを合わせたかったけれど、とりあえず1枚撮影して設定を変更しようとしたら飛ばれてしまった。
セイタカアワダチソウのヒメアカタテハは結構落ち着きがなくて、別の個体の動きとか、こちらの手や足の動きなど少しの刺激でも反応してしまうのでなかなか難しい。
同じような写真の多いヒメアカタテハだけど、今日は少しアップで迫力を出すことを主体に迫ってみることにする。
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ニコンD300s ニッコールVR105マクロ 1/1600 f8 絞り優先 ISO 640

逆光のこの写真はストロボを使わなかったのでかなりレタッチしたけど、RAWなので特に破綻もなくそれなりの雰囲気が出てくれた。
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ニコンD300s ニッコールVR105マクロ 1/1000 f8 絞り優先 ISO 640

それに、今年はウラナミシジミがこの川原でも複数見ることが出来る。
昨年は一度も写真が撮れなかったけど、今日は複数の個体を見かけて撮影をする。
この個体は、開翅したけどよく様子を見ると太陽のほうに体を傾けている。
この日はそんなに気温は低くなかったけど、もうこんな行動をとるんだと思って撮影した。
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ニコンD300s ニッコールVR105マクロ 1/800 f6.3 絞り優先 ISO 640

その後はセイタカアワダチソウでの吸蜜だけど、翅表のブルーを出そうと思うと毛深さが目立つ。
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ニコンD300s ニッコールVR105マクロ 1/1250 f8 絞り優先 ISO 640

裏側はかなり近づいて撮影した。夕方で少し色温度が低いのかなんとなく黄色っぽくなってしまった。
これも思ったよりアップになってしまった。シャープに撮影しようと思うとどうしても近づいてしまう。
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ニコンD300s ニッコールVR105マクロ 1/1600 f8 絞り優先 ISO 640

それ以外では、キタテハ。この時期のキタテハは赤くてきれいだ。なぜか頭を下にした写真が多い。
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ニコンD300s ニッコールVR105マクロ 1/1250 f8 絞り優先 ISO 640

こちらはツマグロヒョウモンの♂。♀に比べて派手さはないし、他のヒョウモンに比べて翅表の色合いがなんとなく安っぽいが、裏面を入れると結構さまになる。
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ニコンD300s ニッコールVR105マクロ 1/640 f8 絞り優先 ISO 640

撮影していたら追いかけるように草刈り機が来て、根本からばっさり刈られてしまった。
今年はこの川原ではこれが最後の撮影になりそうだ。
でも間に合って良かった。

by dandara2 | 2009-10-22 09:55 | 吸蜜 | Comments(18)
2009年 10月 18日

ヨーロッパ撮影記(1:成田~ツェルマット)

今日(10/18)は日曜なのに勤務、天気は良いのに最悪です。
写真も撮れないので、この夏にヨーロッパ旅行に出かけた旅行記を書き始めています。
大学への原稿用紙15枚の報告書は書き終えて提出済みなので気が楽です。

昨年の12月、突然校長室に呼び出され、「実は大学の研修制度への申し込みの締め切りが昨日だったのを忘れていた。すぐに返事が出来そうな人がいないので・・明日までに何処に行くか書けるか」と言われたのです。
一応困ったふりをしながら「ラッキー、スイスに行っちゃおう」と内心は喜んだのでした。
何しろ旅行費用は全額出るし、研修内容は自分で決めればいいし(一応観光ではなくて、研修らしい内容が必要だけど、それに関しては問題なし)と言うことで、翌日「ヨーロッパにおける蝶の各種生活環境での生態と日本における蝶との比較研究」というたいそうな名前をつけて計画書を提出したのでした。
これで、アポロだけでなく、たとえ息抜きに市内観光をしても、日本で言えばヤマトシジミやベニシジミクラスを撮影しておけば、市街地の蝶の観察と言うことで名目が立つなという深い読みがあったのです。(^。^)
明けて2009年の7月21日、成田からスイスエアーでチューリッヒに出発です。
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ところが成田について搭乗手続きをしようとしたら、機内持ち込みのカメラバッグが8Kgのところを11Kgあって重量オーバーと言われてしまいました。
カメラバッグだからと言っても受け付けてくれません。(チェックは成田が一番うるさかった)
あわてて、カウンターの前で荷物を広げてあちこちに荷物を写してようやくOKとなりました。
このときには、家内用の機内持込の荷物として「虫を撮る」のurabeさんからいただいたナショナルジオグラフィーのカメラバックを持ってきたのですが、そこにも自分のカメラを入れたりしてようやく一段落。ほっとして機内持込のバッグの記念撮影です。
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飛行機が飛び立ちましたがここでもハプニングが。
トイレから帰ってきたら家内が座席のモニターを手で押さえています。どうしたのか聞いたら、私がトイレに行きやすいようにモニターをしまおうとして動かしたら外れてしまったと言うのです。
嵌めようとしてもはまりません、男性のキャビンアテンダントが来て、「これは無理だ、これで我慢してくれ」と言うことでシートベルトでぐるぐる巻きにして帰って行きました。この飛行機、次のフライトは時間通りに出発できるのでしょうか。
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その他いろいろありましたが、無事翌日はチューリッヒを出発してツェルマットです。
今回の旅行では、空港からホテルやホテルから駅への移動には全て迎えの車(ハイヤー)を手配しました。撮影以外のことに神経を使いたくなかったからですが、チューリッヒの空港からホテルまではBMVのかっこいいセダンが迎えに来てくれました。
チューリッヒのホテルから駅までも翌朝車が迎えに来ました。
ところが駅までの距離は100m位。運転手も笑っていました。
前日に旅行会社から確認の電話があったのですが、その時点では駅の位置を確認していなかったので、一応手配はそのままにしておいたのですが、こんなに近いのならキャンセルすればその分安くなった(18000円位)のに残念です。
チューリッヒで荷物をツェルマットまで運んでくれるように手配して(朝9時までに頼むと、その日の6時以降なら国内のどの駅にでも配達してくれる)身軽になって出発です。
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ツェルマットに現地時間で13時過ぎに着いて、少しでも撮影に出ようとしたら雨が降って来ました。
これは行かんと言うことで少し休んでいると14時過ぎになって晴れてきたので、明日のためにロープウェイ乗り場の様子を見に行くことにして、70-300をつけたD90とコンデジを持って出かけました。
町の中ではさすがに何もいませんでしたが、ロープウェイ乗り場を過ぎてハイキングコースに入るとぽちぽち蝶が姿を現し始めました。
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一番最初に撮影したのは小さな黄色いせせり。スジグロチャバネに似ていますが遙かに小さく、たぶんthymelicus lineola だと思います。(種名については自分で調べているので、間違いがあると思います、ご指摘ください。)
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※theclaさんからこの種には lineola と sylvestris の2種類あるとの指摘をいただきました。lineola とsylvestris との違いは触覚の下側が茶色であればsylvestris、黒色であればlineola と言うことで、この写真ではよくわかりませんが、sylvestrisの可能性も大きいです。
また、同日同じ場所で撮影した個体はこの部分がよくわかって sylvestris と判定できます。
lineola と sylvestris は混飛することも多いようなので面倒です。
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別の日に別の場所で撮影したこの写真では、下側が写っていないのではっきりとはしませんが、触覚の様子が明らかに違って lineola ではないかと思われます。
ただ、撮影時にはそういった知識はなく、何処でも見られたこの種をちゃんと撮影しておかなかったのが残念です。
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それにヒメシジミの仲間(aricia agestis)もいて、独特の裏面はヒメシジミに似ているがより鮮やかです。
ヨーロッパには結構広く生息しているようです。
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表面も鮮やかでメリハリがしっかりして見事です。
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それ以外には、日本のカバイロシジミに似た感じのシジミ(cupido minimus)
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シロオビヒメヒカゲに似たヒカゲチョウ(coenonympha pamphilus)などがいました。
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その後駅まで行って荷物を受け取り、COOPで夕食用のパンやおかず、果物やワインを買い入れて帰りその日の夕食にしました。
旅行中は大体このパターンが多かったです。
スイスではこの時期夜の21時頃まで日が出ていて、なにか不思議な気がしながら部屋で夕食を食べました。
写真はその時の窓からの風景で、これで19時過ぎです。
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明日はいよいよアポロを探して出かけることにするけど、本当に撮影できるかまだ信じられない気持ちでした。

by dandara2 | 2009-10-18 21:29 | 海外 | Comments(24)
2009年 10月 13日

小畦川便り(2009/10/12)

10月11・12の休みは息子が所用で車を使わせてくれという。
ついでに孫の面倒を見てくれということで、孫が一人で泊まりに来た。
それでもっぱら自宅付近の身近な蝶の観察に専念した。
と言っても11日は風が強く、川原を歩いてもモンキチョウとベニシジミ、イチモンジセセリくらいで写真は撮れなかった。
そろそろムラサキシジミはどうかなと思って見に行くと、1頭のムラサキシジミが頭上のアラカシの葉に止まった。
この時期は越冬のときと異なり、静止したのはまだ緑色の葉で、単なる静止場所と言う趣だった。
ここでは、陽だまりに飛来したウラギンシジミの♀を撮影できた。
白斑の部分が少し青みがかってなかなかきれいだ。
自宅のストックを見るとウラギンシジミの♀は意外と撮影していない。
今年は出来ればウラギンの交尾を撮りたいのだけど、ごちゃごちゃいる場所が自宅付近にはないので無理だろうなー。
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ニコンD5000 タムロンsp90マクロ 1/1250 f9 絞り優先 ISO800

翌12日は一人で川原に出てみる。
最初に目に付いたのはセイタカアワダチソウについている鮮やかな赤い蝶。
近づくとキタテハだけど、シータテハを思わせる鮮やかさだ。
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ニコンD200 タムロンsp90マクロ 1/500 f6.3 絞り優先 ISO250

次にはヒメアカタテハが吸蜜している。
ヒメアカタテハもこういうときに見ると、鮮やかだし飛翔も軽快でなかなか良い蝶だ。
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ニコンD200 タムロンsp90マクロ 1/750 f8 絞り優先 ISO250

セイタカアワダチソウの群落ではツマグロヒョウモンの♀も撮影できた。
今では普通種だけど♀はきれいな蝶だと思う、最初に撮影したときの感動を忘れないようにしよう。
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ニコンD200 タムロンsp90マクロ 1/1250 f8 絞り優先 ISO250

撮影していると時々♀に何かが絡んでいるようだ。ファインダーでは確認できなかったけど、後で写真を見るとベニシジミが♀の翅を花と間違ってきているような感じに見える。
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ニコンD200 タムロンsp90マクロ 1/1000 f8 絞り優先 ISO250

この♀には♂も絡みに来て後ろに止まって翅を震わせている。そのうち痺れを切らしたのか♀に飛び掛った。
♀は尾端をあげて交尾拒否をしている。
f0031682_13312233.jpg
ニコンD5000 タムロンsp90マクロ 1/640 f7.1 絞り優先 ISO800

自宅近くの川原だから特に珍しい種類もいなかったけど(本当はクロコノマ、アカボシゴマダラも期待して探したけどだめだった)、動きのある写真が撮れて結構満足した一日だった。
そうそう、モンキチョウの黄色タイプの♀の交尾写真も撮れた。結構敏感で、この後すぐに飛ばれてしまった。
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ニコンD5000 タムロンsp90マクロ 1/2000 f7.1 絞り優先 ISO800

by dandara2 | 2009-10-13 13:38 | 吸蜜 | Comments(20)
2009年 10月 08日

秋の御三家撮影(2:その他の蝶)

今日(10/8)は台風18号の影響で首都圏の学校はほとんど休み。
朝の電車には学生がほとんどいなかった。わが校も休みだけど教員は一応出勤 (ーー;)
ゆっくり定期試験の問題でも作ろうかな。
さて、栃木での撮影の続きだけど、この場所にはツマグロキチョウ以上にキタキチョウが多くいる。
場所によってはツマグロばかりで判別にあまり神経を使わなくてすむのに、ここでは飛んでいるのをみわけてツマグロを追いかけないといけないけど、1年振りということもあっていまいち確信が持てない。
それで、飛翔写真を撮ってそれで確認することにした。
ピンボケが多いのでなかなか大変だけど、どうやらキタキチョウのようだ。
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ニコンD300 シグマ17-70(17) 1/2000  f4.0 シャッタースピード優先 ISO 1000

ツマグロキチョウを探してうろうろしていると、ヒメオオさんがここにツマグロがいると教えてくれた。
一緒に撮影していると、当日現地でお会いした環境省の環境カウンセラーをしているYさんが、目の前を指差してそこに少し色合いの違う蝶がいるという。
良く見ると、キタキチョウが交尾していた。蛹殻も一緒にあるのでそこで羽化した雌のところに雄が来て交尾したのだろう。
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ニコンD300s ニコンVRマイクロニッコール105 1/1600 f6.3 絞り優先 ISO800

一生懸命撮影していたら、そこではなくて少し離れたところに色の違うのがいるという。
探してみると、ツマグロキチョウだった。
採集者が様子を見に来て、ツマグロかというのでキタキチョウの交尾だと返事をする。
うっとうしいので、別の場所に歩いていくと、足元からキチョウが飛び出した。
見ると吸水集団があったらしい。ミヤマシジミまで吸水している。
幸いなことにまだ吸水している個体がいたので見守っていると、いったん飛び上がったキチョウもまた吸水しに戻ってきた。色合いの違うのがいたので、最初はツマグロかと思ったけど、良く見るとキタキチョウのようだ。夏型だろうか。
以前だとこんなシーンではD200のISO250だとぶれてしまうことが多かったけど、それを少しでも防ごうとして導入したD300sは気持ちいいくらいぴたっと止めてくれた。
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ニコンD300s ニコンVRマイクロニッコール105 1/3200 f6.3 絞り優先 ISO800

この場所にはウラギンシジミも多くて、雄の翅表をいくつか撮影できたが、赤紋の出方もいろいろで撮影していても楽しめる。
こちらは赤紋の出が少ないほうかな。
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ニコンD300s ニコンVRマイクロニッコール105 1/2000 f6.3 絞り優先 ISO800

こちらはやや派手目なタイプ。
このくらいの変異は良く観察することが出来る。
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ニコンD300s ニコンVRマイクロニッコール105 1/2000 f6.3 絞り優先 ISO800

路上で吸水しようとして近くを飛び回る個体がいたので飛翔を撮影してみる。
スピードは速いが、自分の周囲を何度かかすめてくれたので撮影することが出来た。
こちらは裏面で羽を閉じてしまったところだが、全体的な雰囲気は結構お気に入りだ。
飛翔もこのくらいの迫力をコンスタントに出したいと思う。
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ニコンD300 シグマ17-70(17) 1/2000  f5.6 シャッタースピード優先 ISO 1000

こちらは翅表の赤が写っているけど、今年目標としている飛翔写真に比べると少し蝶が小さい。
もう少し接近してチョウを大きく捉えたほうが迫力が出たと思うと少し残念だ。
f0031682_8555299.jpg
ニコンD300 シグマ17-70(17) 1/2000  f5.6 シャッタースピード優先 ISO 1000

両種とも普通種だけど、撮影結果を自宅で見るときにはこの2種の写真を整理するときのほうが楽しかった。
さまざまな生態を撮影できたからだろうか。
飛翔写真は一枚一枚ピントを確認しながら撮影のときの様子を思い浮かべて、自分の距離感や撮影時の心構えなどを反省する楽しみがある。

by dandara2 | 2009-10-08 08:56 | 吸水 | Comments(20)
2009年 10月 05日

秋の御三家撮影(1:御三家たち)

10月4日は「ヒメオオの寄り道」のhimeooさんと栃木県にシルビアシジミ、ミヤマシジミ、ツマグロキチョウと言った秋の蝶を撮影に行く。
時期的にどうかなと思ったけど、来週以降用が立て込んでいて、この日以外はしばらく自由にならないので仕方ない。
着いてみると草刈りもされたあとで、最初は何も見つからない。
やっちゃったかなと思ったけど、うろうろ探し回るとようやくミヤコグサで吸蜜するシルビアシジミを撮影。鮮度も我慢できる範囲内。やれやれこれで零敗は免れたなとほっとする。
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ニコンD300s マイクロニッコール105 1/3200 f6.3 絞り優先 ISO800

その後ミヤマシジミの♀も見つけるが、なぜか良いアングルに止まらずに苦戦する。
この写真はそれでも翅の表裏、それにほんのり翅表に青い鱗粉ものってなかなかのお気に入り。
f0031682_17571637.jpg
ニコンD300s マイクロニッコール105 1/2500 f6.3 絞り優先 ISO800

その後比較的新鮮な♂も見つけるが、できあがった写真はピントも悪いし色の出も今一。
それでもこれしか撮れなかったので仕方ないか。
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ニコンD300s マイクロニッコール105 1/1600 f6.3 絞り優先 ISO800

シルビアシジミの方も時間が経つに連れてぽつぽつ現れてモデルになってくれた。
この個体はチラッと前翅と後翅の青を覗かせてくれて、ちょっとおしゃれかな。
開翅すれば、きっときれいなブルーを披露してくれたのだろう。
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ニコンD300s マイクロニッコール105 1/1000 f6.3 絞り優先 ISO800

♀のブルーはアングルが自由にならなくて、この程度がせいぜいだった。
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ニコンD300s マイクロニッコール105 1/1250 f6.3 絞り優先 ISO800

カタバミで吸蜜するこの個体は後翅外縁の斑紋が流れる斑紋異常がある。
シルビアは斑紋に軽い異常が良く見られるようだ。
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ニコンD300s マイクロニッコール105 1/2000 f6.3 絞り優先 ISO800

ツマグロキチョウもようやく現れてくれた。
ここにはキチョウも多くて判別に神経を使うが、秋型の裏面が確認できれば区別は容易だ。
こちらは裏面が淡いクリーム色。
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ニコンD300s マイクロニッコール105 1/3200 f6.3 絞り優先 ISO800

こちらはきれいな黄色の裏面を持つ個体。
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ニコンD300s マイクロニッコール105 1/2000 f6.3 絞り優先 ISO800

撮影中は気がつかなかったので、撮影条件の違いによるものだろうか。
雌雄の違いかなと思って調べたけど、図鑑によれば秋型は斑紋等では雌雄の区別が付かないそうだ。
今まであまり雌雄の区別については気にしていなかった。

by dandara2 | 2009-10-05 18:13 | 吸蜜 | Comments(16)