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2007年 11月 24日

ルーミスシジミの開翅を狙って

11月23日は、「虫林花山の散歩道」の虫林さん、「西久保田んぼへようこそ」の霧島緑さん、「パルナッソス山へ」のたにつちさんとルーミスシジミを撮影に房総へ出かける。
11月3日にも虫林さんと出かけているが、このときは天気が悪く開翅が撮れなかったので今日の目的は開翅撮影。
ところが天気予報では気温は低いものの晴天のはずが、現地へ行ってみると気温は低い上に薄曇り。蝶の飛ぶ気配は全くない。
今回は、数回のチャレンジにもかかわらずまだルーミス未撮影のたにつちさんに是非とも撮影して欲しいのだが、虫林さん、霧島緑さん持参の長竿で叩いて見るが全く何も飛び出さない。
たにつちさんの「ルーミスだめ」の呪いはこんなにも強かったのかと思い、だんだんこれはやばいかも知れないと言う気になってくる。
そんな折り、霧島緑さんの長竿で枝を叩きはじめたたにつちさんが現れたので、ちょっと気になっていた枝を叩いてもらうことにした。そしたらなんと2頭ものルーミスが飛び出した。
あとでわかったことだが、ルーミスは気温が低いと長竿ですぐ横をかなり激しく叩いても全く動こうとしない。冬の寒い日に北風が吹いても吹き飛ばされないためなのだろうか。
最初に撮影したのは気の毒な位のボロだったが、もう一頭は比較的ましな個体だった。房総半島のルーミスの特徴と言われる裏面の色が特に白い個体だった。
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しかし、今日の目的は開翅撮影。取りあえずたにつちさんの課題を解決したところで、開翅を待つがなかなか日が射さない。
ただ、11月3日と異なり、今日はかなり雲の切れ目が多いので、太陽の位置にその切れ間が来てくれれば日が射して開翅が撮れるだろう。
じりじりして待つが、やっとルーミスの位置に日が当たり始めると、おもむろに翅を開きはじめた。
ちらっと青い色が見え始めた時には、思わず「オー」と声が出てしまう。
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このときには翅を全開とまでは行かなかったが、貴重な個体なので追跡しながらしぶとく待つと、ようやくまた日が当たり始めて開翅してくれた。
しかも今度は日の当たり具合が良かったのか、後翅のブルーまで見せてくれた。
翅表のブルーは個体によって多少の色の違いがあるようで、この個体はかなり濃いめの色だった。
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こちらは別の個体、最初の写真で裏面を示した個体だが、やや色が薄く、ルーミスらしい水色をしている。
ルーミスは雌雄による斑紋の違いがはっきりしないらしいが、後翅の青色鱗粉の広がり方や腹部の形状から両方とも♀のように思える。
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この後、「あやはべる」のfuruさんからの情報を元にムラサキツバメの集団越冬を見に行く。
良く行く場所だが、ヒルが多い場所なのであまり入らないところにその集団越冬はあった。
13頭からなる越冬集団だが、気温が低く既に日が陰っているのでほとんどが体を横に倒している。
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微妙に高い位置なので、枝を引き寄せて4人で交互に撮影する。葉が大きく安定した越冬集団のようだが、落葉樹なのでこの集団は最後には別の位置で冬を越すことになるのだろう。貴重な情報を提供してくれたfuruさん、ありがとうございました。
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蝶とは関係ないが、前日の22日にダライ・ラマ法王が本校で講演を行った。
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隣にある護国寺というお寺で春にチベットの高僧を呼んで催しを行ったのだが、そのお礼にと法王が訪ねてきたようだ。
ここの貫首(右側)が本校のOBで、その縁で講演が実現した。
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生徒にダライ・ラマと言ってもきちんとわかるのかと思ったが、意外とちゃんと聞いていて(講演は英語、ときどきチベットの言葉も入っていて、日本語に通訳してくれた)、最後にはダライ・ラマを囲んで握手責めで和気あいあいの講演だった。
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帰りがけに法王と目があったら向こうから「アッ」という感じで挨拶してくれて感激してしまった。
でもほんとは生徒と同じで握手したかったな。

by dandara2 | 2007-11-24 19:38 | 越冬 | Comments(31)
2007年 11月 18日

ムラサキツバメの集団越冬など

今日は夕方に東京では木枯らし1号が吹いたそうだが昼間はとても暖かかった。
朝から電車でのんびりと千葉までムラサキツバメの集団越冬を探しに行く。首都高の混雑を避けてのんびり電車でうたた寝をしながら行くのもたまには良いものだ。
目指す公園について歩き始めると、いつもは目にしないような場所でもぽつぽつとムラサキツバメの姿を見かける。
今年は暖かいのでいつもよりは個体数が多いかも知れない。
ポイントについて、集団越冬しているであろうあたりを見上げると、ほぼ例年通りの位置に4頭からなる小集団を見つける。
今年も無事あったとほっとして撮影する。1頭はやや離れているので、写真には3頭しか収まらない。
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さらに周囲を見渡すと、もっと大きな集団が見つかった。ごちゃごちゃしていて何頭いるのかわからないが、10頭以上はいるようだ。
朝で気温が低いから、多くの個体が横倒しになっている。
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2mくらいの高さなので、動きが鈍いうちに枝をたぐり寄せて撮影するが、今日は息子夫婦の定期演奏会があり、家内は孫の面倒を見に行っているので一人だ。
それで左手で枝を持ち、右手でカメラを構えて、背伸びしながら何枚か撮影しているとカメラの重さで手が震えてくる。
D200とVRマクロの組み合わせは2Kg近くなるし、暗い場所なので手ぶれの事を考えると絞りを空けたいが、集団に少しでもピントを合わせようと思うと少しは絞り込みたい。
数枚撮ってはたぐり寄せた枝を慎重に離して、モニターでピント等を確認したあと設定を変えて撮影するが、どうにも思ったような写真が撮れない。
マクロだと近すぎるので、D100でも撮影するが、こちらは手ぶれ防止機能がないのであとで見るとさんざんな結果だった。
10時を過ぎると気温も上がってきて、寝ていた個体も身体を立て始めた。こうなると少しの刺激でも飛び立ったしまうので、枝を引き寄せるにも細心の注意がいる。
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日の当たる場所ではチラチラとムラサキツバメが飛び始めるが、路上に降り立ったこの♂の個体はまだよたよたしていて、翅を開いて日光浴をはじめた。
♂の翅表は角度によって微妙に色が変わるが、周囲をぐるっと回って観察してもあまり良い色が出ていない。
もっと低い角度から撮ればいいのかも知れないが、ここは散歩の人やジョギングの人がしょっちゅう通る場所なので路上に寝そべるわけにも行かずちょっと不満が残る写真しか撮れなかった。
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別の個体はツツジの葉の上でストローを伸ばしている。たぶんキジラミの排泄物をなめているのだろう。
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小さな個体が飛んできたので、ムラサキシジミかと思ってみるとムラサキツバメだった。下手をするとムラサキシジミより小さいかも知れない。
この個体は湿った地面に降りて吸水をはじめた。
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11時を過ぎると集団越冬の場所にも日が当たり始めた。この時間まで何度も撮影するが、今ひとつ確信の持てる写真が撮れていない。
飛ばれてもいいやと思って枝をそっと引き寄せて撮影するが、何とか飛ばずに撮影できた。でもこれ以上はもう無理だろう。かなりの個体が飛び立ったようで、数が大分少なくなっている。
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手を離して様子を見ていると、ついっと飛び立って近くの葉の上で翅を開いた個体はやや傷みが目立つ♂だった。
ゼフィルスだとこの角度からだと、きれいな緑色は出なくて黒くなってしまうが、ムラサキツバメの場合は多少は色が出るようだ。
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今日は出来ればきれいな♀の翅表を撮影したいと思っていたのだが、♀自体が少なくて開翅シーンにはお目にかかれなかった。
今日は気温が高くて、♂も含めて開翅する個体は少なかった。開翅を狙うにはもう少し寒くなってからが良いようだ。
12時を過ぎると越冬集団もばらけるが、今度は新たな静止場所を求めて飛来する個体も出るようになってきた。
見ていると、静止する場所は近くに茶色のものがある場所を好むようだ。

by dandara2 | 2007-11-18 23:43 | 越冬 | Comments(36)
2007年 11月 14日

小畦川散策、キタテハの休止場所

11日の月曜日は仕事は13時までであとはフリー、昨日の雨も上がって気持ちの良い晴天だ。
14時30分には帰宅したが、この時期は14時を過ぎると日も西に傾いてきて夕方の気配がする。
何処に行こうか考えたが、ムラサキシジミの多いアラカシの林は午前中でないと日が当たらないので、この時間でも日が当たる河原を散策してみることにした。
河原に行く途中、小菊にツマグロヒョウモンが来ていたが、さすがに痛んできている。その時隣にキタテハが飛んできたが、ちらっと眺めてキタテハかと思ってそのままにしておいた。
そしたら家内が、キタテハが小菊の間に潜り込んでいったという。だとすると今日のねぐらを求めたのだろう。
見ると、キクの間に潜り込んで枯葉の間に止まっている。時々翅を開かなければまず見つけられないような位置だ。
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もう少し近づいてみた。触角もまだV字型に開いているので活動状態のようだが、ここで動こうとしないので今日はここで夜を過ごすのだろう。
下手に刺激して飛んでしまってはいけないので、あとで様子を見ることにしてさらに先に進んだ。
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河原には、モンキチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ヒメアカタテハなどがいて結構賑やかだ。
ヤマトシジミの青い♀を探してみるがそれらしいのは見つからない。せいぜいこれくらいが限界のようだ。
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その代わり交尾個体をいくつかみつける。近くで2組のカップルが成立しているのを見つけたが、逃げないように近づいて両方のカップルにピントを合わせるのが難しい。
マクロ、広角、と露出を変えたりしてして色々試したがどれもうまくいかなくて、結局コンデジで撮影したのが一番ピントが深く写っていた。
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ベニシジミもたくさん飛んでいて、あちこちで翅を開いていたが、どれも低温型で翅の朱色が鮮やかだ。その中でとりわけきれいな個体にねらいをつけて、コンデジで撮影する。
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何枚か撮影して、たぶん1枚位は使えそうだと思ったので、次にはマクロで撮影してみる。家で春型の写真と比べてみるが、ほとんど遜色ない位のきれいな個体だった。
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土手を歩いていると、あちこちの葉先にベニシジミとヤマトシジミが止まっている。密集というわけではないので写真にはならないが、それでもかなりの数を見かけた。
帰りがけに最初に見つけたキタテハの様子を見てみたら、触角を閉じて前に伸ばしているので睡眠モードに入ったようだ。
こうなれば少しの刺激では逃げないので、片手で小菊をかき分けて撮影した。
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by dandara2 | 2007-11-14 23:40 | 休止(睡眠)場所 | Comments(18)
2007年 11月 09日

モンキチョウの飛翔

この週末は天気が悪そう。
私自身はと言えば、明日は勤務する高校の付属大学への入学試験。神経を使う仕事が一日がかりで、日曜はその後処理で午後から勤め。
そんなわけで雨はちっとも気にならないけど(すみません)、載せる写真が何もないのは寂しいので先日ルーミスから帰った翌日の日曜日(11/4)に自宅近くで撮った飛翔写真を何枚か載せておきます。
この日も午後から所用があったので、午前中に川原に行くとモンキチョウのペアが絡んでいる。こんな場合は同じような位置をゆっくり飛んでくれるので、飛翔写真の練習にと喜んで撮影した。
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NIKON D100、シグマ17-70(26mm)、シャッタースピード優先 1/2500,f5.0、中央部重点測光 ISO640

これは、一般的な白いタイプの♀。ふと横を見るともう一組が絡んでいる。よく見ると黄色の♀との絡みだった。
これは貴重なシーンだと、まずは少し離れたところからマクロつきのカメラでファインダーを覗きながら撮影。
動く蝶をファインダーで追いかけながらピントリングをまわして撮影するのは難しいけど、モンキチョウの絡みはホバリングしてくれるので何とかピントがあったのが撮れた。下が♀かな。
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NIKON D200、VR MICRO Nikkor ED 105 絞り優先 1/1600,f5.6、中央部重点測光 ISO400

その後飛翔用のカメラをかまえ直して撮影するが、かなり長いこと絡んでくれたので距離感をあわせる良い練習になった。これは♀に向かって♂が迫っていくところ。
f0031682_23162941.jpg
NIKON D100、シグマ17-70(26mm)、シャッタースピード優先 1/2500,f6.3、中央部重点測光 ISO640

こちらは♂が♀の下側から絡んでいる。モンキの場合はこのような形になることが多い。
f0031682_23193187.jpg
NIKON D100、シグマ17-70(26mm)、シャッタースピード優先 1/2500,f6.3、中央部重点測光 ISO640

こちらの一枚は♂の翅表に♀の翅の影が映って、迫力もあって結構良いかなという感じに撮れた。
もう少し露出がきちんとなっていれば良かったけど、広角で撮ると周囲の影響が大きくてそのあたりがかなり難しい。
f0031682_23205646.jpg
NIKON D100、シグマ17-70(26mm)、シャッタースピード優先 1/2500,f5.6、中央部重点測光 ISO640

by dandara2 | 2007-11-09 23:25 | 飛翔 | Comments(16)
2007年 11月 04日

ルーミスシジミ、今シーズン最初の挑戦

今日はルーミスを求めて、「虫林花山の散歩道」の虫林さんと房総に出かける。
前日までの予報では目的地近辺は降水確率は50%とあってどうしようかと思ったが、雨雲の前日からの動きを見ていると意外と早く遠ざかりそうだったので、ダメ元で取りあえず様子を見てみることにする。
先日修理に出した愛車は、検査の結果トランスミッションの全交換と言うことで代わりにマークXが届いていて、ちょっと不安だったがどんな走りをするのかという興味もあったのでこれで出かけることにする。
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5時に自宅近くで待ち合わせ、虫林さんの車を拙宅に置いて出かける。
現地につく頃にはまだ雲が厚かったが、これから薄くなることがわかっているので気は楽だ。寒くて動きの鈍いうちに虫林さん持参の長竿で叩いてみることにする。
この場所は以前はもっと開放的な感じだったのだが、だんだん下草が茂ったり木が成長したりで、あまり快適な環境とは言えなくなってきた。いつまで観察出来るだろうか。
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いくつかの個体が飛び出して、ようやく下の方に止まった個体を枝を引き寄せて撮影。
やれやれこれで一安心。
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足元が何となくムズムズするのでズボンを上げてみると、蛭が数匹這い登ってきていた。あわてて取り払うが、ズボンの裏にいた1匹を見逃してしまったようで、後でちくっとした傷みがあったのであわてて見ると、今まさにヒルが食い入ろうとして体を尺取り虫のように曲げているところだった。
ヒルに吸血された人の話を聞くと、気がついたら靴下やズボンが血だらけだったという話が多いが、今回は蚊に刺されるよりは明確な傷みがあった。幸い傷を付けられる前で、取り去った後は何ともなかった。ちょっと時期が早くてヒルの休眠前だったようだ。
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その後はかなり枝を叩いたりしてみるが後が続かず、雲も一向に切れる気配がないので、近くの別の場所を見に行くがそこでも成果がない。ただ、空がかなり明るくなってきたのでもう一度元の場所に戻ると、こちらは既に山の陰で日陰になってしまっていた。
それでも虫林さんが1頭を叩き出してくれたので、喜んで撮影する。
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開翅することはなかったが、裏面の鱗粉のふさふさ感が表現出来て良い写真になった。
ルーミスは聞くところでは年1化で成虫のまま夏と冬を過ごすと言うが、夏と冬という両極端の気候を生き抜く秘密が、夏の暑い日には谷底に降りて来るという行動と、このふさふさとした鱗粉にあると思っている。
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一年中コートを着ているようで冬は良いが、夏は暑いのだろう。それならば涼しい場所で夏眠すればいいのにと思うが進化の過程でその戦略は採らなかったのだろうか。
あるいは、一部の人が言うように、土曜芽が芽吹いた時には産卵して新たな発生をするための用意なのだろうか。
取りあえずルーミスはあきらめて、ムラサキツバメの集団越冬の様子を見ようと別の場所に移動するが、そこでは見ることが出来なかった。
まだ集団越冬はしていないのかも知れない。集団越冬を探して歩いていると木の上からひらひらとルーミスが降りてきて、日当たりのいい木にとまりいきなり翅を開いた。この場所でルーミスを見るのは初めてだ。
ちょっと距離があるのでマクロとコンデジの両方で撮影するが、マクロでは小さすぎ、コンデジの望遠では何とか見れる大きさだったが露出が飛んでしまい、レタッチしてもこの程度にしかならなかった。
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ま、開翅の方はこれから何回かルーミス詣でをすることになると思うのでそのうち撮れるだろう。
ここではムラサキツバメの♂も翅を開いてくれたが、同様な理由であまり良い写真にはならなかった。
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この日は集団越冬に適した葉が見つけられなかったので今後も観察出来るかどうか心配だ。
虫林さん、長距離の遠征お疲れ様でした。長竿のおかげで撮影出来ました。
次にもチャンスがあれば開翅にチャレンジしたいですね。

by dandara2 | 2007-11-04 09:21 | 静止 | Comments(36)