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2015年 05月 17日

白馬でハイブリッド(2015/5/10)

5月10日は白馬にヒメギフとギフの撮影に行く。
連休が終わったので、道路も少しは走りやすいだろう。

この日の目的は、カタクリ吸蜜のヒメギフを撮影すること。
今年は他の場所でもヒメギフを撮影したけど、サクラだったり、スミレだったりして、カタクリでの吸蜜は未撮影。
今年は白馬は雪が多いということだったのでまだ間に合うだろうと思った。

白馬に撮影に来る方の目的は、イエローバンドの撮影だろうけど、確実なものでもないので、出会えればラッキーくらいの感じ。

ポイントは気温が低く、活動時間までは少しかかりそうなので、勝手知ったる林の中に入り、まず山菜取り。
今まであまり見たことのない場所で、ギフとヒメギフを見つける。
最初に撮影したのは、ヤマトスジグロシロチョウの交尾。

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その後はいつもの場所に戻って探すけど、数は多くない。

飛んでばかりでなかなか止まらないけど、ようやく雌がスミレで吸蜜していた。

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食草を探す風情だったので、かなりの時間追いかけるけど、適当なウスバサイシンが見つからず、飛翔でも撮ろうかと手元のカメラに視線を向けたらいなくなってしまった。

その後もよい写真が撮れないので、今年は少し視点を変えようと、最初にギフ・ヒメギフを見かけた場所に戻る。

そこでは、福井のSAさんが撮影されていた。

しばらくして、一頭のギフが飛んできたけど、見た目にも白っぽく、一見ヒメギフのようにも見える。
カタクリに止まったところを見ると、前翅の特徴はギフチョウだが、後翅外縁の模様がギフにしてはオレンジではなく黄色だ。

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光線の加減では少しオレンジがかっても見える。

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もしかするとハイブリッドと思ってこの個体を追跡する。

幸いあまり活発には飛ばずすぐに止まってくれる。

カタクリの上に止まって吸蜜していて、普通だとがっくりするシーンだけど、この時は順光になって、外縁の色がきちんと見えるのでありがたい。

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家内撮影


後翅外縁の色はやはり黄色だ。
少しオレンジも交じっているようだ。
拡大してみると、黄色のなかにオレンジの鱗粉が少し混じっている。

このシーンなら、裏側からの光の影響もないから、後翅外縁の色が良くわかる。
間違いなくオレンジではなく黄色。
ハイブリッドと考えていいだろう。

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念のために正常なギフはこんな感じ。
今年の写真は良いのがなかったから昨年のもの。
少しバンドの遺伝子が入ってるかとも思わせる個体ですが。
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2014撮影

カタクリにも止まったけど、このカタクリ何となくおかしい。
やけに派手な感じ。

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家内撮影

花弁の数を数えてみたら7枚ある。

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普通は6枚だから、異常型だろうか。
カタクリもたくさん見てきたけど、はじめてみるタイプだ。

通常ではないギフチョウが、通常ではないカタクリに止まっている。
たぶん二度とはお目にかかれないシーンだろう。

このギフ、落ち着いてカタクリで吸蜜してくれたので、魚露目でも撮影することができた。

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撮影が終わってホッとして周囲を見てみたら、ヒメギフが飛んできて、ちょっと態勢が乱れた。
その瞬間、地面の笹の葉の下で何かが動いた。

なんだろうと思ってよく見ると、笹の葉の下でヒメギフが交尾していた。

そのままでは、笹の葉しか写らないので、笹の葉をそっとどけて撮影。

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後で考えてみると、葉をどかす前に自然の状況を撮影しておくべきだったし、もしかしたら近くに蛹の殻でもあったかもしれない。
それも探してみるべきだった…と反省することばかり。

その時はそんなことを考えもせず、このままでは写真にならないからと、指に乗せて近くの枝に止めて撮影。

交尾が終了する間際だったのか、雌が翅を屋根型にしてしまった。

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家内撮影

この日はびっくりした写真がもう一つあった。
このヒメギフの写真、右後翅亜外縁の黒点の内側がオレンジ。
反対側の同じ部分は黄色の地色。

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家内撮影

これって異常型???
まてよ、まてよ と思って、前後の写真や自分の撮った写真を見比べてみた。
飛び上がる寸前のこの写真は、特に赤くもない。

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家内撮影

結論、裏の色が透けて見えていた…光線の加減が右側が特に逆光のように見えなかったので焦ってしまったということか。

一応目的のカタクリ吸蜜のヒメギフの写真も撮れたし。

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ここでは、スギタニルリシジミがカタクリで吸蜜していた。

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スギタニルリのカタクリ吸蜜は私的には初めての撮影。

コツバメもカタクリに来ていた。

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この後、kmkurobeさんと一緒に少し移動してヒメシロチョウを見に行く。
車を置く間にkmkurobeさんがスミレに来るヒメシロチョウを見つけてくれていた。

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この日ご一緒した皆さんとはいろいろな話もでき楽しい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。







by dandara2 | 2015-05-17 07:00 | 種間雑種 | Comments(16)
2006年 05月 03日

信州撮影行(1/3)

5月の連休に信州に行って来た。今回の目的はイエローバンド。
しかし事前に調べてみると、まだ雪があったりして発生には早そうだが、とにかく現地の様子だけでも見ようと言う事で出かけた。
そうは言っても空振りに終わるとダメージも大きいので、先日北信濃で大成果を上げた「My Favorite Butterflies of Japan」のkenkenさんにヒメギフのポイントをご教示いただき、そちらも見て回る事にする。
渋滞を避けるために2時に起き、3時前に家を出て最初の目的地北信濃に8時過ぎに着く。
ポイントに着くとカタクリはまだ開いていないがつぼみの状態は良さそうだ。
この場所はやや窪地になっているので、1~2m小高い場所ではカタクリはもう終わりだが、低い場所では冷気が溜まるのかひんやりしていてカタクリも蕾の状態のものが沢山ある。
最初のヒメギフが飛び出したのは10時を過ぎてからだった。
11時を過ぎると♀も出てきて、カタクリで吸蜜を始める。今回の狙いの一つであった満開のカタクリの中での吸蜜シーンに近いものが撮れた。
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撮影も一段落して少し広い範囲を探してみると、目の前から飛び出した♀が後翅に赤斑がきれいに出ているので撮影する。
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やけにきれいな個体だなと思っていたが、宿に帰って写真を良く見ると後翅外縁の斑紋がオレンジ色・・???
ヒメギフってこの部分は下の写真のように黄色じゃなかったっけ。ということはこれは種間雑種の個体!!!
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その後、産卵しそうな雌をそっと追いかけて産卵シーンを撮影する。マクロ、広角接写、コンデジといろいろ撮影するが、最終的にはコンデジのものが一番良かった。
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ボディーが小さいので、下から仰ぎ見る事が出来て、卵までばっちり入った。一眼だと地面に置いて撮影しても卵がほとんど入らなかった。
なかなか迫力のある写真を撮る事が出来た。
kenkenさんありがとうございました。

by dandara2 | 2006-05-03 08:26 | 種間雑種 | Comments(20)