2007年 11月 14日
11日の月曜日は仕事は13時までであとはフリー、昨日の雨も上がって気持ちの良い晴天だ。 14時30分には帰宅したが、この時期は14時を過ぎると日も西に傾いてきて夕方の気配がする。 何処に行こうか考えたが、ムラサキシジミの多いアラカシの林は午前中でないと日が当たらないので、この時間でも日が当たる河原を散策してみることにした。 河原に行く途中、小菊にツマグロヒョウモンが来ていたが、さすがに痛んできている。その時隣にキタテハが飛んできたが、ちらっと眺めてキタテハかと思ってそのままにしておいた。 そしたら家内が、キタテハが小菊の間に潜り込んでいったという。だとすると今日のねぐらを求めたのだろう。 見ると、キクの間に潜り込んで枯葉の間に止まっている。時々翅を開かなければまず見つけられないような位置だ。 下手に刺激して飛んでしまってはいけないので、あとで様子を見ることにしてさらに先に進んだ。 河原には、モンキチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ヒメアカタテハなどがいて結構賑やかだ。 ヤマトシジミの青い♀を探してみるがそれらしいのは見つからない。せいぜいこれくらいが限界のようだ。 マクロ、広角、と露出を変えたりしてして色々試したがどれもうまくいかなくて、結局コンデジで撮影したのが一番ピントが深く写っていた。 何枚か撮影して、たぶん1枚位は使えそうだと思ったので、次にはマクロで撮影してみる。家で春型の写真と比べてみるが、ほとんど遜色ない位のきれいな個体だった。 土手を歩いていると、あちこちの葉先にベニシジミとヤマトシジミが止まっている。密集というわけではないので写真にはならないが、それでもかなりの数を見かけた。 帰りがけに最初に見つけたキタテハの様子を見てみたら、触角を閉じて前に伸ばしているので睡眠モードに入ったようだ。 こうなれば少しの刺激では逃げないので、片手で小菊をかき分けて撮影した。
by dandara2
| 2007-11-14 23:40
| 休止(睡眠)場所
|
Comments(18)
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maeda
at 2007-11-15 06:40
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キタテハの寝床、こんな観察記録がとっても大切だと思います。
意外と蝶の寝床など知られていませんよね。
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へえ、触覚の向きでわかるんですね。近所に越冬場所があるので、今度気をつけてみてみます。
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ダンダラ
at 2007-11-15 21:24
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maedaさん、今年の2月にもキタテハの寝床を撮影しましたけど、珍しい種類を追いかけるのも良いですが、身近な蝶のこういった生態上の観察って楽しいですね。
夏場でも地道にやれば色々あるのでしょうけど、ついつい遠征が多くて身近なところには目がいきません。
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ダンダラ
at 2007-11-15 21:27
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ぴくぱさん、触角は蝶の状態によって色々変わるので、特に睡眠や越冬の時には観察すると面白いかも知れないです。
種類によっていろいろで、触角をピンと前に伸ばしているもの、翅の間に隠すものなど色々です。
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cactuss at 2007-11-15 22:21
キタテハはこの様なところで寝るんですね。
中に潜り込んで行くところを見ていないと、見付けることは難しそうですね。 ヤマトシジミ♀はかなり青くなって来ましたね。今年は暖かくて、遅くまで、代を重ねそうなので、青雌を撮影するチャンスかもしれませんね。
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ダンダラ
at 2007-11-15 23:20
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cactussさん、何もないところでいきなりキタテハの睡眠・越冬場所を見つけるのは難しそうな気がしますね。午後になるとねぐらを探して飛び回るみたいなので、そんな個体を追跡するのが手っ取り早いかも知れません。
ヤマとの青雌はこれからも気を付けていきたいですね。
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chochoensis at 2007-11-16 19:49
ダンダラさん、「キタテハ」の睡眠場所の撮影・・・素晴らしいですね。最近私も睡眠の状態を撮影しようと色々粘るのですが・・・私は、まだまだ修行が足りないようです。羨ましい写真ですね。
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ダンダラ
at 2007-11-16 21:31
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chochoensisさん、私は飽きっぽい割にこうした小さな生態上の断片を積み上げていくのが好きで、本体サイトもそうした記録の集積になっています。
ただ根気が続かないので、chochoensisさんのように、フルステージで写真を揃えるなどと言うことは出来そうもありません。
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miyagi
at 2007-11-17 19:45
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ダンダラさん☆キタテハ、小菊の花の宿に潜り込むなんて似つかわしくていいですね。
ベニシジミの低温型って、こんなに鮮やかな色になるんですね。緑のなかの紅葉のようです。
こんばんは。
ずいぶん寒くなってきましたね、さすがにきょうは蝶を見かけませんでした。 枯葉で休むキタテハ、やはり翅と似た葉を選ぶ様ですね。 ムラサキシジミなどの越冬はたまに見かけますが、タテハの越冬も見てみたいものですね。 先日、私のブログに来てくださる方の物置で、数頭のエルタテハが越冬している所の写真を拝見しました。 なんとブルーの断熱材にもんなで寄り添っていましたよ。
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fanseab at 2007-11-17 20:14
最後の休眠に入ったキタテハ、前後翅を離して静止しているのは意外です。
シジミだと、普通、両翅をたたみこんで翅の表面積をできるだけ小さくして、 休むと思います。小菊の枯葉により擬態させるために、わざと離しているのか? 等といろいろ考えされられる絵です。
普通種もこういった生態の細かい状況は中々知ることが出来ないので貴重な観察記録ですね。
それもすぐネットで知ることが出来るので、自分の観察力があがったような錯覚をしてしまいます。
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ダンダラ
at 2007-11-18 00:34
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miyagiさん、キタテハは多分ちょっと前までは近くで吸蜜していたんだと思います(推測ですが)。
西日が当たって暖かそうだし、土手だから湿度も高そうな場所でしたから夜を過ごすには適していたんでしょうね。 ベニシジミはこの時期と春先はほんとにきれいになって、普通種だけどついついカメラが向いてしまいます。 この個体は遠くからでもくっきりと目立って、とてもきれいでした。
KAZさん、タテハの越冬の観察例は少ないみたいですね。
エルタテハは人工物を好むみたいで観察例の多い種類のようですね。 ブルーの断熱材ですか、面白いですね。 クジャクチョウなんかは裏面の色から察するにかなり暗い場所を好んだりするのかな。
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ダンダラ
at 2007-11-18 00:42
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fanseabさん、なるほど・・ご指摘を受けるまで気にしていませんでした。
気になったので、今年の2月12日に観察した個体の写真も見てみましたが、やはり前翅と後翅は少し離しているようです。 ただ、いずれの場合も周囲の枝などを手でかき分けたりしているので、それに反応した可能性もありますね。今度見つけた時にはその辺もじっくり観察してみることにします。
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ダンダラ
at 2007-11-18 00:45
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theclaさん、普通種はついつい見過ごしがちで、案外細かなことに気がついていないことってありますね。
生態写真を撮っているとこういったワンシーンの写真が少しずつたまるのはうれしいです。 私も皆さんの観察から気のつく点は多いです。
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cicada_nana
at 2007-11-18 21:40
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凄い!カップルが並んで居るのははじめて見ました
フィールドで探してもなかなかこんなシーンに出会えません! 羨ましいのと、素晴らしいの一言です。圧巻されてしまいました まだ、交尾もするんだ~~~凄いです
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ダンダラ
at 2007-11-19 21:00
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nanamiさん、ヤマトシジミはこの時期結構交尾している個体がいて、全部で4カップルくらい見つけましたけど、こんなに接近して交尾しているのは私もはじめてみました。
ヤマトシジミのような普通種でも交尾はたまに見つけるくらいですから、一つのフレームに2ペアが写るような贅沢なケースは滅多にないですけど、技術が追いつかずその様子を思い通りにとらえることが出来なくてすごく残念です。 |
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