2017年 09月 07日

ギンボシヒョウモンの産卵とヤマキチョウなど(2017/8/27)

キベリタテハを撮影した林道では他の蝶もいく種類か見ることができた。

 ヒメキマダラヒカゲは、かなり標高の高い場所に来ないと見かけない蝶だから、見かけたらカメラを向けようと思うのだけど、目的の蝶が気になったりしてなかなか撮影することが少ない。
きれいな個体が地面で翅を開いていたのでカメラを向けた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


シータテハも出てきたけど、かなり敏感で落ち着いてモデルになってくれない。
飛び立つところを撮影。

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ニコン1V3 1ニッコール70-300


エルタテハも出てきてくれた。
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ニコン1V3 1ニッコール70-300


キベリタテハの撮影が終わって、ヤマキチョウの撮影に行こうと車のところに戻り始めるけど、なぜか気が急いて、談笑しながら来る仲間を置いて先に歩く。

もうすぐ車の場所も近くなって、車がすれ違うための少し開けた草地でヒョウモンが何かを探すように飛んでいる。

これは産卵だなと思ってみると、なんとギンボシヒョウモン。

脅かさないように様子を見ていると、期待通り産卵を始めた。

ギンボシヒョウモンの産卵とヤマキチョウなど(2017/8/27)_f0031682_15125530.jpg
ニコンD500 ニッコール70-200


食草のスミレも左に一緒に写っていた。ラッキー


1卵産んでは地面すれすれを飛び回り、少し休止。

また移動して産卵。

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ニコンD500 ニッコール70-200


そんなことを繰り返す。
右上にスミレが写っているけどよくわからない。


すぐ近くに食草が見えないような草の根元にも産卵していた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


5分ほど撮影していたら家内が追い付いてきたので、ギンボシが産卵しているといって一緒に撮影する。

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家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


その後みんなも追いついてきたけど、その頃には産卵が終わって飛び去ってしまった。

私が来るどれくらい前から産卵行動をしていたのかはわからないけど、かろうじて間に合った。

ギンボシヒョウモンの産卵の撮影は初めて。
1000m近くの高所に生息するヒョウモンだから、次にいつこんなシーンに巡り合えるかわからない。

背中を押されるような気がして、急いできたのはこれだったのかと納得。

車のところに着くと、スジボソヤマキチョウのメスがコウゾリナで吸蜜をしていた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


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ニコンD500 ニッコール70-200


これはマツヨイグサだろうか。

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家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


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家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


飛び立ったところを撮影したけど、翅が透けて花の形がわかるような感じだ。
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ニコン1V3 1ニッコール70-300


スジボソヤマキチョウの翅って透けることがあるのかな。

その後車を走らせてヤマキチョウのポイントに行く。

ポイントに着いたら、たくさんの人がカメラを持って撮影していた。

何なんだこれはー、ここもとうとう有名ポイントになってしまったのか~。

ちょっとがっくりしながら車を降りて顔を見ると、みんな知り合いだった。

この日はヤマキチョウは一頭しか見かけないとのこと。

その虎の子の一頭を撮影させてもらう。

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家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


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ニコンD500 ニッコール70-200


ある程度撮影できたので、飛び出しを撮影させてもらうけど、諏訪のHさんが親切にも手伝ってくれた。

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ニコン1V3 1ニッコール70-300


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ニコン1V3 1ニッコール70-300


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ニコン1V3 1ニッコール70-300


Hさんありがとうございました。
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ニコン1V3 1ニッコール70-300


オオハンゴンソウにはクジャクチョウも来ていた。
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ニコンD500 ニッコール70-200


当日ご一緒した皆さん、いろいろありがとうございました。



by dandara2 | 2017-09-07 15:40 | 産卵 | Comments(18)
Commented by yurinBD at 2017-09-08 06:10
シータテハ、エルタテハ、スジボソヤマキチョウにヤマキチョウ、どの蝶についてもお見事な飛び出しのお写真が並び、見応えがありました!
ヤマキチョウの明るいイエローからは、高原の爽やかさを感じます。
華やかなクジャクチョウも登場し、充実した撮影行になりましたね!
Commented by naoggio at 2017-09-08 15:14 x
なるほど、ギンボシのテレパシーが届いていたんですね(驚)。
確かに珍しいシーンでした。しっかり撮れてよかったですね。
追いついてから私も慌てて撮ったんですが満足には撮れませんでした。
1頭とはいえヤマキチョウも見られて本当によかったです。
来年もまた美しい姿を見せてくれるといいですね。
Commented by nihon-burari at 2017-09-08 15:28

お知らせ
去る8月10日に緊急入院をしましてブログへのコメントが返信できず、ご迷惑をお掛けいたしました。
長年続けてまいりました“日本ブラリ”ですが最近体調が思わしくなく、更新することが
難しくなってまいりました。
よって、このたびの更新をもちまして“日本ブラリ”をいったん終了させていただきます
以前からご案内しておりました“フィルム時代の写真をアップさせていただく”の件につきましては、また違った形で発表させていただきます。
長年にわたり日本ブラリをご覧いただきありがとうございました。
Commented by ダンダラ at 2017-09-08 19:21 x
悠凜さん、ありがとうございます。
飛び出しの写真は、撮影しているときも楽しいですが、結果を見るのも楽しみになりますね。
そんな撮影が機械の進歩で手軽にできるようになったのは助かります。
高原の蝶もそろそろ今シーズンも終わりになりますが、また来年も楽しめるといいですね。
Commented by ダンダラ at 2017-09-08 19:26 x
naoggioさん、勝手にどんどん行ってしまいすみませんでした。
付き合いの悪い奴だなと思われるかもしれないと思いながら、なぜか気が急いたものですから。
ヤマキチョウもほんとによかったですね。
たった一頭ですから、到着するまでにどこかに飛んでしまってもおかしくなかったですが、こちらも何とか間に合いましたね。
来年も楽しく撮影できるといいですね。
Commented by ダンダラ at 2017-09-08 19:29 x
nihon-burariさん、お体大変ですね。
長い間のホームページ作成、素晴らしいと思います。
無理をせずゆっくり休んでください。
Commented by twoguitar at 2017-09-08 21:18 x
ギンボシヒョウモンは小石の転がるような場所に産卵するんですね。それもスミレが自生するのを横目で睨んで?産んでいるようですね。興味深く拝見しました。
ウラギンヒョウモンの産卵行動を阿蘇で見ましたが、草地の草の間で良さそうな隙間を見つけ腹端を挿入していました。撮影して画面で見ると、ミズゴケのようなもののそばでした。その時はスミレは見付かりませんでしたが、ふ化した幼虫が歩いて探すんでしょうかね。

キベリタテハの撮影記、仲間と大勢で楽しそうですね!
Commented by banyan10 at 2017-09-08 21:22
ギンボシの産卵は貴重なシーンですね。
平地で観察得きるヒョウモンは大部分の産卵を観察していますが、高標高となるとチャンスも限られますね。産卵の時期も平地に比べて早いのは当然ですね。
ヤマキチョウは今年は無理かもしれませんが、今週末に行くか迷っています。
Commented by ダンダラ at 2017-09-08 22:06 x
twoguitarさん、この時のギンボシの産卵場所は写真のようなかなり開けた感じの場所でした。
この場所を探るように飛んで、地面に降りた後も歩き回ってから産卵していましたから、スミレとかがあるかどうかを確認しているのかもしれないですね。
ウラギンの産卵は私も撮影しましたが、確かに草の間に腹端を差し込んで産卵していました。
幼虫はスミレを歩いて探すんでしょうね。
Commented by ダンダラ at 2017-09-08 22:26 x
banyanさん、産卵は交尾に比べれば撮影のチャンスは多いですが、それでも簡単ではないですよね。
おっしゃるように、行く機会が限られる場所に住んでいる蝶の交尾・産卵シーンなどはなおさら難しいので、今回はラッキーでした。
ヤマキチョウは今年は数はどうなんでしょう。
あまり芳しくないような印象はありますが。
Commented by fushiginomori at 2017-09-09 07:33
ギンボシヒョウモンの産卵シーンを拝見したことから、ヒョウモン類の越冬形態に興味が湧きました。
ギンボシは幼虫ですから、食草の近くに産卵する必要があるのですね。
ウラギンヒョウモンのように卵で越冬だと、翌年どこに食草の芽が出るか、リスクが大きい気がしますが…。
どんな進化の過程で越冬形態に違いができたのか、とても不思議な感じがします。
Commented by ダンダラ at 2017-09-09 10:23 x
fushiginomoriさん、ヒョウモン類の越冬形態はいろいろな説がありますね。
ギンボシヒョウモンは幼虫越冬、ウラギンヒョウモンは卵(卵内幼虫)というのが通説のようですが(フィールド図鑑もそうなっています)、まだはっきりしない点もありそうです。
幼虫越冬といっても、冬季にスミレを摂食しているわけではないと思うので、どちらの場合も春になってスミレを探して歩かなければならないのは同じだと思います。
ただ、母蝶はスミレのありかはちゃんと確認しているようです(木の幹に産卵するメスグロヒョウモンやミドリヒョウモンもそのあたりはちゃんと確認しているように見えます)。
ウラギンとギンボシの違いもそうですが、木の幹に産卵するタイプと、地上に産卵するタイプ、どうしてそうなったのか面白いテーマではありますね。
Commented by midori at 2017-09-09 17:45 x
ギンボシヒョウモンの産卵シーンの撮影おめでとうございます。高標高地の蝶なので、中々出会えないので貴重ですね。
ヤマキチョウの飛翔シーンも素敵ですが...やはり、ラストのクジャクチョウの美しさにドップリ浸かっちゃいました(*^_^*)!!個体数が戻って欲しいですね。
Commented by ダンダラ at 2017-09-10 09:29 x
midoriさん、ありがとうございます。
こういったシーンは狙って出かけられるものではありませんけど、それだけに撮影できれば幸運に感謝したくなります。
クジャクチョウは、数は多くはないですがあちこちで見られるようになりました。
来年以降はその生態もきっちり押さえたいものだと思います。
Commented by 霧島緑 at 2017-09-10 13:40 x
キベリタテハにヤマキチョウ、目的の種をしっかり撮影され、素晴らしいです。これらの種は8月末でも十分楽しめますね。綺麗な個体を撮影しようなどと、フライング気味に出掛けてしまうこともありますが、8月後半の方が外れが無いのでしょうね。
ギンボシヒョウモンの産卵シーンの遭遇できたのは幸運ですね。
近くにスミレが写っているのは納得できますが、スミレが近くに見当たらない場所で産卵するのは、孵化した幼虫のことを考えていない無責任な親のような気がします。もちろん何か理由があるのでしょうが、不思議です。
Commented by himeoo27 at 2017-09-10 15:15
雄の鮮やかな黄色の表翅も素晴らしいですが
透けるような白い翅の
「スジボソヤマキチョウ」雌の飛び立ち綺麗
ですね!
Commented by ダンダラ at 2017-09-10 21:53 x
霧島緑さん、ありがとうございます。
キベリは今まではベニヒカゲを撮影しながら探すことが多かったですが(それで特に不都合はありませんでした)、そういった場所では撮影できなくなった昨年からはこんな時期に行くことになりました。
来年以降はどうでしょうね。
やはり何回か探しに行って、撮れたとか撮れないとかの話になるんでしょうね。
ヒョウモンの産卵場所は、孵化した幼虫の行動性がよくわからないので何とも言えませんが、特に問題はないんでしょうね。
Commented by ダンダラ at 2017-09-10 21:55 x
ヒメオオさん、ありがとうございます。
これらの蝶はついつい鮮やかな黄色のオスを追いかけてしまいますが、メスもおっしゃるような美しさがありますね。


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