2017年 08月 03日

小畔川便り(ヒメアカタテハの産卵植物:2017/7/19.27)

7月19日は自宅前の川原にはモンキチョウとか、ヒメウラナミジャノメとかしかいないので、自宅から車で7,8分の、以前住んでいた場所の近くの公園に出かける。

周囲には少しまとまった雑木林が残っている。

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オオミドリシジミとか、コムラサキとか、ゴイシシジミなどがいたけど、引っ越したこともあって最近はあまり出かけない。

道路が通るという話もあるようなので、その前に様子を確認しておこうかなと思って出かけて、歩き始めたらすぐにアサマイチモンジが出てきた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


前にもいたけど、それほど数が多いわけではなかった。
ああ、まだ生き残っているんだなと思って撮影。

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ニコンD500 ニッコール70-200


先に進むと、畑の横の道でヒメアカタテハが飛んでいた。

様子を見ていると産卵したそうな様子。

でも、ヨモギは生えていないし、オオバコも見当たらない。

そのうち、何かの草に止まって尾端を曲げ始めた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


とっさには植物の名前が浮かんでこない。

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ニコンD500 ニッコール70-200


かなりその植物に執着しているので、いったいこの植物は何だろうと思いながらとにかく撮影する。

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ニコンD500 ニッコール70-200


尾端の先には産み付けられた卵も見えた。
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ニコンD500 ニッコール70-200


ヒメアカタテハが飛び去った後に、その草を見ると今産み付けられた卵がいくつか見えた。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


拡大してみると、たしかにヒメアカタテハの卵だ。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


植物の名前が疑問だったけど、ふと思いついてハキダメギクを調べたら、葉の形がほぼ同じ。
キク科だし、これに間違いないようだ。

気になったので、生態図鑑やネットで調べたけど、ハキダメギクを食草としているような記録は見当たらなかった。

もう少し経ったら、もう一度様子を見に行ってみよう。


27日は曇りだけど、川原に行ってみる。
この日はお散歩用の1V2+シグマ18-250を持って出る。

いつもギンイチが発生している場所では、ヒメウラナミジャノメが交尾していた。

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ニコン1V2 シグマ18-250


ほかにはこれといったものが見つからなかったので、春先にモンキチョウやホソオチョウが見つかった方に行ってみる。

そこではジャコウアゲハのメスが飛んでいた。

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ニコン1V3 ニッコール10.5


産卵するかなと思って様子を見るけど、その気配はなくてアカツメクサで吸蜜していた。

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ニコン1V2 シグマ18-250

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ニコン1V2 シグマ18-250


少し落ち着いて吸蜜したので、広角でも撮影する。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


ウマノスズクサを見ると全部で3匹の幼虫が付いていた。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


帰りかけるとヒメアカタテハも吸蜜していた。

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ニコン1V2 シグマ18-250

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ニコン1V2 シグマ18-250


産卵しそうなしぐさもしていたので、そっと見ているとヨモギに産卵した。

小畔川便り(ヒメアカタテハの産卵植物:2017/7/19.27)_f0031682_19282822.jpg
ニコン1V2 シグマ18-250


ニコン1V2+シグマ18-250は手軽だけど、やっぱり少し画質が甘いかな。



by dandara2 | 2017-08-03 19:56 | 産卵 | Comments(10)
Commented by yurinBD at 2017-08-03 22:07
アサマシジミ、埼玉では確り命を繋いでいて、素晴らしいことですね!
ヒメアカタテハが産卵していた植物はハキダメギクというのですか、ヒメアカタテハの食草には幅がありそうですね、さすが世界で繁栄している蝶ですね~。
ジャコウアゲハ雌♀の飛翔は、迫力がありますね!
Commented by 霧島緑 at 2017-08-04 02:34 x
アサマイチモンジが近くで見られるのは素晴らしいことですね。
最近、狭山丘陵でも見られたとの情報もあり、真剣に確認にしたいと思っています。以前は普通に見られたのですが・・・
ヒメアカが産卵した植物は、ハッキリさせたいところですね。もう少し大きくなれば、特徴も出てくると思いますが、世界に広く分布している蝶ですので、食草の幅も広いのでしょうか。
前記事のキリシマミドリは見事ですね。他のゼフとは一線を画す特徴的な裏面、雄の翅表の煌めき、何とも素晴らしいです。撮影おめでとうございます。
Commented by naoggio at 2017-08-04 11:26 x
ハキダメギク ! なんとも可哀想な名前をつけられてしまったものですね。
命名者は掃き溜めでもしぶとく生きている強かな菊、というような想いを込めたつもり?かもしれませんが。
新知見かもしれませんね。
ジャコウアゲハ1枚目、とてもきれいです !
Commented by ダンダラ at 2017-08-04 19:43 x
悠凜さん、アサマイチモンジはこのところは増えているようで、うれしいです。
ヒメアカタテハの食草は、おっしゃるように幅があるんでしょうね。
確かにそれでないと世界中では繁栄できないですよね。
Commented by ダンダラ at 2017-08-04 19:47 x
キリシマミドリさん、自宅近くではとりあえず5か所ほど発生地があって、数は多くはないですがなんとか無事発生しているようです。
ヒメアカの産卵植物はハキダメギクに間違いないと思いますが、おっしゃるようにもう少し経って花が咲くころにでも確認に行きたいと思います。
ただ、畑の横の人が歩くところなので、刈り取られたり、除草剤がまかれたりする可能性もありますので、なるべく早くもう一度は行ってこようと思います。
キリシマミドリ、ありがとうございます。
Commented by ダンダラ at 2017-08-04 19:55 x
naoggioさん、確かにかわいそうな名前ですよね。
外来種なので、最初に見つかった場所がこんな場所だったんでしょうかね。
記録があるかないかを調べるのは難しいですね。
過去の文献をコツコツ調べる作業は、以前にはやったことがありますが、性格的に向いてないということが分かったので、好きな写真撮影に専念することにしました。
Commented by fushiginomori at 2017-08-05 15:59
公園なのですか? とても良さそうな環境ですね。
アサマイチモンジはもう忘れてしまったほど長いこと見ていません。
この夏は写真の整理が追い付くまで撮影は控えようと決めましたが、
里山の光景を拝見すると決心が揺らぎます。
Commented by himeoo27 at 2017-08-05 19:15
広角系レンズで撮影したジャコウアゲハ雌の写真
素敵ですね!
このチョウの黒銀色の翅の輝きに魅せられます。
Commented by ダンダラ at 2017-08-05 21:03 x
fushiginomoriさん、この場所は公園に隣接する雑木林で、クヌギなどがたくさんありますが、密生しすぎているのか、蝶の数はそれほど多くはないんです。
昨年あたりに道路にする予定の場所の木が切られて、今は逆に日があたってよい感じの林になりましたので
来年あたりは少しはオオミドリのゼフなどが出るかなと期待しています。
それも数年でダメになってしまうでしょうけど。
近くの里山の記録って、珍しい蝶を追いかけ歩くのに比べると地味ですが、とっても大事な記録になると思います。
Commented by ダンダラ at 2017-08-05 21:06 x
ヒメオオさん、ありがとうございます。
ジャコウアゲハって、他の黒系アゲハとは違って地味な感じですが、写真でいろいろな生態を記録するという観点から見ると、とっても素晴らしい被写体だと思っています。
渋い美しさもありますよね。


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