2017年 02月 13日

小畔川便り(ムラサキシジミのビークマーク:2016/2/6)

2月6日は晴れて15℃以上の暖かさ。
北風がやや吹いているけど、蝶が出るかもと期待して出かける。
期待通りムラサキシジミが飛び出して、地面に降りてきて翅を開いた後、ツバキの葉に止まって開翅した。

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ニコンD500 ニッコール70-200


この時期でもきれいな個体だ。

目線の高さだったので、横からになってしまったけど、このメスもきれいだ。
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ニコンD500 ニッコール70-200


これは別のメス。
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家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


このメスはややぎらついた感じがする。
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ニコンD500 ニッコール70-200


撮影していてビークマークのついた個体が結構いることに気が付いた。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


きれいな個体だけど、危ういところだったかな。

このオスはさらにやばかったかもしれない。
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ニコンD500 ニッコール70-200


メスにもビークマークがあった。
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ニコンD500 ニッコール70-200


上と同一個体
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ニコンD500 ニッコール70-200


さらに、道路側の植え込みに飛んで翅を開いた。
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ニコン1J5 1ニッコール10-30


この日開翅を撮影した7個体のうち、3個体にビークマークがついていた。
(閉じている個体は、個体識別が難しいのでカウントしなかった。)

気になったので、11月に撮影した個体をざっと見てみたけれど、ビークマークのついた個体は1個体しかいなかった。

すべての写真を見直したわけではないし、もしかすると壊れた個体にはカメラを向けないことがあったかもしれないけど、ここにきてビークマークのついた個体の割合が高いのは確かだと思う。

下の記事で、2月2日に気温が低く風が強いのに飛び出した個体は、あるいは鳥に追われて飛び出したのかもしれない。

そんなことを家内に話したら、"今までも、風か何かで枝が揺れたので見ると、鳥が飛び出して、そのあとムラサキシジミが飛び出したことが2回くらいあったわよ。その時に話をしたのに・・・"と言われてしまった。

越冬中のムラサキシジミにとって、鳥の脅威はかなりのものがありそうだ。

観察していたら、ムラサキシジミが飛んできて枯れ葉の周辺に興味を示している。

もしかしたら越冬場所探しかなと思ってみていると、枯れ葉の近くに止まって、探るようにして、中にもぐりこんだ。

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ニコンD500 ニッコール70-200

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ニコンD500 ニッコール70-200

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ニコンD500 ニッコール70-200


30分後に再度確認すると、触覚を前に揃えているので、ここに落ち着くようだ。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


この個体もここを越冬場所にするのかなと思ったけど、翌日にはいなかったので、この後飛び出したようだ。
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ニコン1J5 1ニッコール10-30


ウラギンシジミはそのままなのを確認して川原に行ってみる。

残念ながらモンキチョウは出ていなくて、キタテハが1頭飛び出した。

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ニコンD500 ニッコール70-200


撮影していると枯れ草の中にもぐりこんだ。

ちょっとの間をおいて、どこに潜り込んだか確認したら姿がわからなくなってしまった。

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ニコンD500 ニッコール70-200


そこから飛び出してはいないので、草の中にうまく潜り込んでしまったのだろう。
せっかくねぐらを見つけたので、かわいそうだから草をかき分けるのはやめておいた。



by dandara2 | 2017-02-13 15:04 | 天敵 | Comments(12)
Commented by yurinBD at 2017-02-14 06:10
ムラサキシジミ、2月のタイミングでもかなり美しい個体がいるものなのですね、驚きました~。
ビークマーク付きの個体も多数いるのですね、冬は鳥たちがたくさんいて餌を探していますので、狙われることも多いのでしょうね。
鳥に狙われても逃げ切るムラサキツバメもなかなか凄いですね!
キタテハも登場し、まだ三寒四温と思いますが、暖かい日は探蝶の楽しみが増しますね。
Commented by ダンダラ at 2017-02-14 19:21 x
悠凜さん、ムラサキシジミはあまり動き回らず越冬していることが多いので、翅が痛まないのかもしれないですね。
あまりこの時期に開翅個体を見なかったので、気が付きませんでした。
冬場は他の天敵が活動をやめている代わりに、鳥による捕食が脅威ですね。
明日から暖かくなるとのことなので、蝶たちも少しはホッとできるのではないでしょうか。
Commented by naoggio at 2017-02-14 21:39 x
ムラサキシジミ、本当にきれいですねえ。とても越冬個体とは思えません。
ビークマークですが後翅の両側に刻まれているケースが多いという事は静止中に後ろから噛まれたという事ですかね。
頭の方からパクッとやられたら死んでしまうので、生き残りの個体から襲われる箇所の確率を推測するのは無理があるでしょうが、
やはり後ろ、それも肛角付近を襲われる事が多いのだと思います。どうしてでしょうね?
尾状突起とかなくても後ろの方が急所に見えるのかなあ?
Commented by ダンダラ at 2017-02-14 22:24 x
naoggioさん、この時期のムラサキシジミは結構きれいな個体が多いですね。
勝手な推測ですが、じっとおとなしく越冬していた個体がここまで生きながらえて、ちょっとのことで活動する個体は残れないのかな~なんて思ったりします。
ピークマークの位置ですが、これも推測ですが、ここを噛まれた場合に生き残る確率が高いのかなって思っています。
前翅は飛翔のために丈夫だから、ここを嚙まれると逃げられず、後翅でももう少し上だと前翅も一緒に噛まれるので、やはり逃げられなくて、当然頭の部分は致命的ですよね。
肛角付近に目玉模様とか、美状突起があるのは、そう言った理由で、そこを攻撃するように誘導しているのではないかなと考えています。
たぶん結論を出すのは難しいでしょうが、自分なりには合理的かなって思っています。
Commented by Favonius at 2017-02-15 10:02 x
この時期これほどきれいな個体を見れたら感動ものですよね。
逃げ切れずに捕食されてしまうケースも多いかと思いますが、野鳥に捕食されずに生き残るビークマーク個体は生き残り戦略が成功と、いうことになりますね。
そろそろ新生蝶ですね!
Commented by clossiana at 2017-02-15 12:06
ムラサキシジミのビークマークはとても興味深いです。と言いますのは、この蝶は尾状突起も目玉模様も持っていないからです。それなのに後翅の肛角付近が狙われています。ウラギンシジミも時々、そこにビークマークを持っています。一方でゼフは尾状突起や目玉模様で野鳥の攻撃を後翅に誘導させているのだと言われています。でも今回のムラサキシジミの例のように尾状突起や目玉模様が無くても野鳥がそこを狙うのだとすれば「そらし型の擬態」って本当なんだろうか?と首を傾げざるを得ません。もう一度、予見なしに調べ直す必要があるのかもしれません。
Commented by ダンダラ at 2017-02-15 22:03 x
Favoniusさん、おっしゃるように大寒を越してきたムラサキシジミのきれいな翅表を見るのはうれしいですね。
ピークマークを持つ個体は、野鳥の攻撃から無事逃れた証ということですから、春まで頑張ってねと応援したくなりますね。
これから暖かい日があるようですから楽しみですね。
Commented by ダンダラ at 2017-02-15 22:24 x
clossianaさん、naoggioさんのコメントの返事にも書きましたが、ムラサキシジミの後翅にビークマークがあるのは、鳥がここを狙ったわけではなく、結果的にここを攻撃された個体だけが生き残れたということだと考えています。
他の場所を攻撃された個体は、あえなく命を失ってしまったんではないでしょうか。
ここは構造的に他の部分よりも弱くて、ここなら翅が壊れるだけで済むのだと思います。
それで、種類によってはここに目立つ模様や構造をつけて、攻撃をここに誘っているのだと思います。
尾状突起を、触覚に似せて頭と勘違いさせて、ここを攻撃させて反対に逃げるというようなことを書いた本もありますが、頭に似ているというのは人間の感覚で、果たして蝶がそこまでしているのかなと思います。
ここを目立たせて攻撃させるための構造でいいんではないかと思います。
後翅をスリスリすれば余計目立ちますし。
Commented by 22wn3288 at 2017-02-16 09:00
この時期、綺麗なチョウの開翅が見られるとは、珍しいことでしょうね。
もう少しで春です。頑張って欲しいです。
寒くても飛び出す要因が何かあるのでしょうか。
翅が傷んでも本体を守るという生態でしょうか。
Commented by ダンダラ at 2017-02-16 15:47 x
旅友さん、越冬も終盤のこの時期はなかなかきれいな個体の開翅というのは撮影しにくいように思います。
それでも暖かい日があれば、真冬よりは出てきて開翅してくれるかもしれないですが、個体数が少なくなっているのでなかなかチャンスはないです。
Commented by naoggio at 2017-02-16 21:00 x
再度お邪魔致します。
なるほど、因果関係の逆転というやつですね。
すごく納得してしまいました。
前翅のツマがかじられているケースは少ないので、鳥はやはり翅と胴体を見分けていて、前か後ろから襲いかかるのかもしれませんね。
だとすればダンダラさんの仮説は信憑性があります。
あ、レスは要りませんよ〜。
Commented by ダンダラ at 2017-02-16 21:54 x
naoggioさん、ありがとうございます。
賛成していただけると嬉しいです。
ムラサキシジミというかムラツ、ルーミスを含めたこの仲間は、蝶の攻撃を枯れ葉に擬態してその中に身を隠す、あるいは自らを枯れ葉と勘違いさせるように進化した種類なんでしょうね。
だから目立つ模様を持っていないんではないでしょうか。
蝶に聞くわけにはいかないので、いろいろ推測するだけですが、それも、この冬に少しまとまった観察ができたおかげだと思います。


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