2017年 02月 01日

小畔川便り(冬の晴れ間に:2017/1/27-29)

1月27日は午前中は雲が多く、11時過ぎからようやく雲が切れてきたので、公園に様子を見に行く。

18日にきれいな翅を開いてくれたムラツがいなくなっていた。

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18日は風はないけど、蝶が活動しそうもない気温だったので、今まで動きのなかったムラツが開翅しているのにびっくりした。

その日のnaoggioさんのコメントの返事にも書いたけど、何か生理的な変化の前兆でなければいいなと思っていたけど、とうとういなくなってしまった。

23日に1頭になってしまったムラサキシジミは、この日も1頭で越冬中だった。

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家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


1月28日は孫の授業参観の日。
体育、理科の授業を見に来てほしいとのリクエストなので出かける。

参観が終わったのが11時30分。
それからいつもの公園に出かける。
晴れて気持ちのいい日だ。

公園につくと、霧島緑さんがテニスコートの管理の人と話をしている。
なんでも、水を撒いたらそこに蝶が吸水に来たそうだ。
残念ながら吸水しているところは間に合わなかったとか。

この時期にも吸水するのかと思ってびっくりするけど、ムラツかムラシかどっちだったかはわからないだろうなとおもって聞かなかった。

公園には、霧島緑さんのほか、banyanさんdragonbutterさんもいらしていた。

ムラツもムラシも出てきているとのこと。

一通り、越冬中の蝶の様子を見て回る。

ツバキの葉の中にいたムラサキツバメの姿がなかったが、近くで翅を開いている個体がいたとのことなので、きっとそれだろう。

イチョウのところのムラサキシジミはまだ止まっていた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


ムラサキシジミが開翅しているとの声に駆けつける。

まあまあの鮮度の雄。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


きれいなメスなどが翅表を見せてくれる。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


ムラサキツバメの雄も姿を見せてくれた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


これはたぶんツバキの葉で越冬中の個体だろう。

つつじの生け垣の周辺を飛んでいたムラサキシジミが枯れ葉の中にもぐりこんだ。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


飛んでいるところを目で追いかけたから、潜り込んだ場所も分かったけど、そうでなければ絶対に見つからないだろう。

イチョウの葉のムラサキシジミの姿は見えなくなっていたので、この陽気で飛び出したのだろう。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


banyanさんとdragoubutterさんは川原の様子を見に行くというのでいったんお別れする。

開翅していたムラサキツバメの雄は再度現れて笹の葉に止まった。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


片手を伸ばして、液晶画面にムラツが入っていることを確認しながら撮影していて気が付かなかったけど、隣で撮影していた家内が、ストローを伸ばしているといって初めて気が付いた。
開翅しながらの吸蜜もちょっと珍しい。

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家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


このオスはその後飛び立って、今まで越冬していたツバキの周辺を飛び回りだした。

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ニコンD500 ニッコール70-200

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ニコンD500 ニッコール70-200


止まって翅を開くけど、右上の青空のすぐ下あたりの葉が今まで越冬していた場所だ。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


何度も周辺を飛び回っていたけど、結局落ち着いた場所は元の場所だった。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


記憶していたのか、何か適した条件があるのか不思議なものだ。

近くのクモの巣のあるマテバシイを見ると、ムラサキシジミの数が2頭に増えていた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


ある程度撮影できたので、気になっていた斑入りのアオキの葉にムラサキシジミが止まっているかどうか見に行く。


ここは林の中なので、周囲に葉が茂っていると日が射さずムラサキシジミは日光浴をしてくれない。

葉が落ちて日があたるようになると、今度は気温が低くて飛び出すムラサキシジミはいなくなってしまう。

今日はぴったりの条件なのでどうかなと期待して、霧島緑さんに話をしたらあっさり見つけてくれた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


ムラサキシジミが星の中に浮かんでいるようだ。
狙っていた写真が撮れてうれしい。

その後川原に行くが、新生蝶は出ていないようだった。

そこのエノキで霧島緑さんが、幹で越冬中のゴマダラチョウを見つけてくれた。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30

(その日は1J5のバッテリー切れで撮影できたなかったので、翌29日に再び散歩がてら撮影に行く。これはその時のもの)

昨年も幹で越冬していたけど、今年は気にはしていたけど見つからなかった。
やっぱりセンスというか才能の違いだろうな。

皆さんとお別れした後、もう一度公園に様子を見に行く。
そうしたら、クモの巣のマテバシイにはムラサキシジミが3頭になっていた。
D500にはストロボが内蔵されていないので、家内のD5500を借りて撮影した。

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ニコンD5500 ニッコール55-200


風で飛ばされたムラサキシジミが戻ってきているんだろう。

ご一緒した皆さん、楽しい時間が過ごせました。
ありがとうございました。



by dandara2 | 2017-02-01 10:18 | 越冬 | Comments(10)
Commented by 22wn3288 at 2017-02-02 09:03
冬の晴れ間、暖かい日があれば活動するのですね。
数は減っているようですが、もう少し春まで元気でいて欲しいです。
観察が続けられて貴重な資料になりますね。
期待しています。
Commented by ダンダラ at 2017-02-02 14:09 x
旅友さん、冬でも暖かい日があるとムラサキ兄弟は活動するようですね。
撮影する側としてはうれしいですけど、越冬中の蝶にとって、これがいいことなのかは微妙な感じがします。
ウラギンシジミのように動かない方がいいような気がしますが(ここまでの数の変動はあまりないので)、もう少し見ていこうと思います。
おっしゃるように春まで頑張ってほしいです。
Commented by banyan10 at 2017-02-02 16:35
当日はお疲れさまでした。
綺麗な雌のムラツが姿を消したのは残念ですが、想定以上に多くの個体が活動していて楽しめました。
雄の方はちゃんと戻ったようで安心しました。
マテバシイのムラシは僕も3個体になっているのを確認しました。
Commented by Favonius at 2017-02-02 18:36 x
継続的な観察をおこなっている姿勢は素晴らしいです。
やはりこの時期になりますと一斉に季節的変動があるのかもしれませんね。
開翅しながらの吸蜜、しかも全開翅とても珍しいシーンですね。
先日ムラサキシジミの開翅を見ましたが、半開翅が限界でした。

Commented by ダンダラ at 2017-02-02 21:42 x
banyanさん、お疲れさまでした。
この時期にあれだけ撮影ができるなんて予想もしませんでしたね。
確認した場所以外にも越冬中のムラツ、ムラシがいるようなので、また暖かい日があれば楽しませてくれるかもしれないですね。
マテバシイの個体は公園の管理の人の話によると4個体になったそうなのですが未確認です。
Commented by ダンダラ at 2017-02-02 21:47 x
Favoniusさん、この場所は自宅から近いので、運動を兼ねて観察に行くようにしています。
この時期には、温度の変化で飛び出して翅を開いてくれたり、逆に個体がいなくなってしまったりと変化が激しいですね。
蝶にとってもそろそろ限界が近くなっているのかもしれません。
吸蜜しながらの全開翅は珍しいですよね。
体を温めたり、貴重な蜜を吸ったりと、蝶にとっても必死の瞬間だったのかもしれませんね。

Commented by naoggio at 2017-02-03 16:27 x
私がお邪魔した時からずいぶんと動きがあったんですね。
散ってしまった集団も、そのうちの何頭かは別の場所活動したり、休眠したりしているのでしょうね。
昆虫の場所の記憶はけっこう馬鹿にできないもの。ムラツもきっと覚えていて戻ってきたのだと思いますがどうでしょうね?
斑入りのアオキ?にとまったムラシ、ナイスショットです。
Commented by ダンダラ at 2017-02-03 18:44 x
naoggioさん、越冬も長引いて、蝶のほうもそろそろ体力ギリギリの状態だと思うのですが、そんなときに寒い日があったり、風の強い日があったり、かと思うと暖かい日があったりで、ここに来て見られる蝶の姿もずいぶん減ってきました。
一番安定しているのはウラギンシジミで、ほとんど数の変動がありません。
だんだん見に行くのもつらくなってきましたが、もう少し頑張ってみようかなと思っています。
Commented by 霧島緑 at 2017-02-04 20:57 x
斑入りのアオキで翅を休めるムラシを見つけた時は、予想通りという感じでしたね。面白い画が撮れました。
マテバシイで越冬するムラシは3頭になっていましたか。イチョウの葉のムラシは戻ってきましたでしょうか。
Commented by ダンダラ at 2017-02-04 21:58 x
霧島緑さん、当日はいろいろお世話になりました。
斑入りのアオキは行くたびに気にしていたのですが、チャンスがありませんでした。
見つけていただいたおかげで7年ぶりくらいで写真が撮れました。
マテバシイの3頭集団はまだそのまま維持しています。
イチョウのムラシは戻ってきていません。
たぶん3頭集団のうちの1頭がその個体だと思います。


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