2016年 10月 22日

秋の蝶3種再挑戦(2016/10/15)

10月15日は再度シルビアシジミなどを見に行く。

9月の時にはここでの生息状況の確認が主な目的だったけど、無事いることが分かったので今回はのんびり撮影を楽しむことにする。

蝶の活動には少し気温が低いかなという感じ。
シルビアシジミはなかなか見つからなかったけど、ようやくメスを見つけることが出来た。

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ニコンD500 ニッコール70-200


あまり飛ぶこともなく、大人しくモデルになってくれた。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


逆光で撮影したら、縁毛がブルーに輝いた。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


気温が上がってきたらオスが飛び出した。
止まるとすぐに翅を開いてくれる。

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ニコンD500 ニッコール70-200


70-200のレンズでは、小さなシルビアシジミにはちょっと撮影倍率で不満が感じられる。

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ニコンD500 ニッコール70-200


車からマクロをとってこようかと思ったけど、その間に翅を閉じてしまったら困るのでそのまま撮影続行。

メスを見つけて配偶行動でもしてくれないかと思ったけど、個体数が少なく、花もほとんど咲いていないので吸蜜も撮影できなかった。

仕方ないので、ミヤマシジミの場所に移動。

ついてすぐにきれいなオスを発見。

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ニコンD500 ニッコール70-200


広角や望遠で撮影する。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30

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ニコンD500 ニッコール70-200


飛翔も撮影するが、開けた草地なので近づくとすっと離れてしまう。

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ニコン1V3 ニッコール10.5

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ニコン1V3 ニッコール10.5


メスは新鮮な個体はいなかったけど、産卵しそうな個体がいたので様子を見る。

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ニコン1V3 ニッコール10.5


そのうちコマツナギの根元に潜り込んで産卵態勢。
草の中なので、AFが効かない。
慌ててマニュアルで撮影するけど、間に合わなかった。

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ニコンD500 ニッコール70-200


それでも一応の証拠写真なので・・・


この前ツマグロキチョウを撮影した場所に行くけど、今回は見つからなかった。
もともと数が多い場所ではないので仕方ない。

ここまで来たらツマグロキチョウも撮影したいので、個体数の多い場所に移動する。

ポイントに着くとすぐに飛び回るツマグロキチョウを見つける。

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ニコン1V3 ニッコール10.5


とりあえず飛翔を撮ったら何とかピントが合っていた。

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ニコン1V3 ニッコール10.5


ここには絶滅危惧種のカワラノギクが咲いていて、その花にツマグロキチョウが吸蜜に来た。

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ニコンD500 ニッコール70-200


ほとんどの個体はセンダングサで吸蜜するけど、この個体はカワラノギクを選んで吸蜜していた。

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ニコン1J5 1ニッコール10-30


調べてみたらカワラノギクは分布が非常に限られた種で、ツマグロキチョウの分布を考えると、このコラボは日本でここでのみ撮影可能ということになる。
しかもめったに吸蜜に来ない。

絶滅危惧種のツマグロキチョウが絶滅危惧種のカワラノギクで吸蜜する写真・・・撮れてよかった。

家内はツマグロキチョウにキタキチョウが求愛に来たところを撮影していた。

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家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


両種のこの時期の翅表の違いが判る写真が撮れていた。

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家内撮影 ニコンD5500 ニッコール55-200


カワラケツメイに興味を示す個体がいたので、産卵かなと思って追いかけるとうれしいことに尾端を曲げてくれた。

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ニコンD500 ニッコール70-200


いつもだと母蝶を追いかけてしまうのだけど、この時は食草を確認したら産卵された卵があった。

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オリンパスTG-4


光線が強くてちょっと色飛び気味だけど何とか撮影できた。

ただ、カワラケツメイはもうすぐ枯れてしまうので、この卵が成虫になることはないかもしれない。

秋型でもこの時期に産卵するんだというのが、自分にとってはよく知らなかったことで意外だった。

これについてもう少し調べてみたら、高温で飼育した場合(25 ± 1℃)、秋型でも少数の成熟卵が見られたそうなので(15± 3℃では成熟卵は見られない)(※)、この秋の高温傾向がこういった個体を産みだしたのかもしれない。
ただ、25℃以上が長時間続くような天気はもうないので、ほんとに例外的な事例なのかなという気がする。

※矢田 脩:目本産Eurema 属2 種の季節型と成虫休眠性について:蝶と蛾 VoL 25,No.2:1974 



by dandara2 | 2016-10-22 10:30 | 産卵 | Comments(16)
Commented by midori at 2016-10-22 17:52 x
秋の珍蝶3種、撮影おめでとうございます。
シルビアのオスメス開翅、とてもきれいです。
私が以前訪問した時には出会えなかったので、羨ましく拝見しました。
キタキチョウの求愛シーンいいですね。
大きさといい、色彩といい、両種の違いがよくわかり素晴らしいです。
ツマグロキチョウ1枚目のカワラノギク吸蜜シーンに
一票です。絶滅危惧種同士のコラボ、ナイスショット!!
Commented by yurinBD at 2016-10-22 20:40
秋の3種の撮影成功、おめでとうございます!
さすがにどの蝶も美しく撮影されておられますね!
シルビアの縁毛の輝きがはっきりと見えていますね。
シルビアシジミ、ミヤマシジミともに表翅のブルーが美しいですね♪
ツマグロキチョウとカワラノギクは貴重なコラボですね!
これは是非挑戦してみたい組み合わせです!
Commented by ダンダラ at 2016-10-22 21:13 x
midoriさん、ありがとうございます。
シルビアは前回は傷んだ個体しか見かけなかったので、再度行ってみましたが、次の発生に当たっていたようです。
キタキチョウの求愛シーンは私は全く気が付かなかったので、家内の写真を見てびっくりしました。
おっしゃるように、両種の違いがよくわかる写真になりました。
ツマグロキチョウとカワラノギク、花に関してはよく知らなかったのですが、今回調べてみてツマグロキチョウ以上に貴重な種類だというのがわかりました。
両種のコラボが撮れてよかったです。
Commented by ダンダラ at 2016-10-22 21:17 x
yurinさん、ありがとうございます。
シルビアはオスメスともかなり新鮮な個体でしたが、メスはもう少し青メスだったらよかったのにとか、つい欲目が出てしまいますね。
ツマグロキチョウとカワラノギク、蝶撮影の人にだけ許された贅沢だと思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
Commented by さっちゃん♪ at 2016-10-23 08:12 x
おはようございます
シルビアシジミ出会えてよかったですね
絶滅危機ってことが伝わりました。
キタキチョウの誤求愛面白い写真ですね^^

今NHK観ましたよ^^
卵に幼虫 とっても勉強になりました。
よく見つけ撮影できたものだな〜 と影の苦労も感じました。
Commented by 22wn3288 at 2016-10-23 08:35
シルビアシジミも少ないようですね。
縁毛のブルーの輝きが美しいですね。
カワラノギクの花で吸蜜するツマグロキチョウのシーン 貴重な情景ですね。
Commented by ダンダラ at 2016-10-23 09:38 x
さっちゃん♪さん、ありがとうございます。
シルビアシジミは山梨ではほとんど絶滅状態で、残るはこちらのみという感じになってしまいましたが、まだ生き残ってくれていてよかったです。
キタキチョウの誤求愛、時々は見かけますが、なかなかうまく撮れないので家内に感謝です。
NHKのミヤマシロ、交尾シーンがまさに我々も撮影していたペアでした。
その前の別個体の交尾拒否シーンは、腹部をしっかり翅の下の隠していて、ああやっぱりそうなんだなと納得しながら見ました。
Commented by ダンダラ at 2016-10-23 09:41 x
旅友さん、シルビアシジミは一時よりは個体数が増えたように思いますが、まだまだ少なくてとても心配な状況です。
カワラノギクでの吸蜜シーン、撮れるといいなと期待しながら撮影していましたが、この花で吸蜜してくれるよいこがいたので撮影できました。
かなりの個体がいましたが、カワラノギクに吸蜜に来たのはこの1個体のみでした。
Commented by himeoo27 at 2016-10-23 18:35
絶滅危惧3種撮影おめでとうございます。
どのコマも素晴らしいですが、ツマグロキチョウの
飛翔シーンが大好きです。
Commented by naoggio at 2016-10-23 19:57 x
まだ新鮮なシルビアシジミが見られるんですね。驚きです。
ミヤマシジミもまだまだきれいですね。
私がツマグロキチョウを最初に撮影したのはカワラノギクでの吸蜜でした。懐かしいです。
産卵シーンも素晴らしいですね。
Commented by ダンダラ at 2016-10-23 21:08 x
ヒメオオさん、ありがとうございます。
ツマグロキチョウの飛翔は、ポイントに着いたらすぐに飛んでいたのですが、天気が良いからかなかなか止まらず、とにかく何とか写真をと思ってカメラを向けましたが、うまいこと写ってくれました。
最初に撮れると何となく落ち着きますね。
Commented by ダンダラ at 2016-10-24 07:31 x
naoggioさん、メスは縁毛の具合から、多分羽化後それほど経っていない個体だと思うのですが、シルビアって羽化直かどうかわかりにくいですね。
ツマグロキチョウはそうだったんですか。
なかなかこの花には来ませんね。
ちょうどこの花の盛りだったので、注意していたらよく吸蜜に来る個体がいてくれました。
産卵シーンは撮影した時にはラッキーくらいに思っていたのですが、ブログの文章を書いていたら、待てよ ?? という感じになりました。

これについては調べたことを追記しましたが、野外に出るといろいろなことに出会ってほんとに面白いですね。
Commented by kazenohane at 2016-10-24 09:32
おはようございます。
逆光で捉えたシルビアシジミの縁毛が青く輝くシーン、とても美しいですね。
同じく、新鮮なミヤマシジミの逆光写真も、魅せられます。
逆光は個人的な好みですが。
Commented by clossiana at 2016-10-24 15:27

写真を見させて頂くと秋のさわやかな空気が感じられました。特に15枚目のツマグロキとカワラノギクの写真です。
穏やかな日差しの中での吸蜜シーンを見ていると何だか共に絶滅危惧種だってことも忘れさせてくれますね。何時までも命を繋いでいってほしいものです。
奥様の撮られた異種間の求愛行動や、この時期の産卵のことも興味深かったです。
ところでダンダラさんが今年の夏に某山中で遭遇されたNHK取材班の撮られたミヤマシロの求愛シーンが放映されていました。あれはやはり興味深いですね。翅を開いて下方向に向けていると交尾が不成立ですが、腹端を上げるのがシロチョウ科の交尾拒否かと思っていました。1頭の♂は諦めて飛び去ったとのことでしたが後から来た♂は交尾にまでたどり着けました。
あの時の♀は同一個体なのですか?
もしそうだとすれば、その♀は両方の♂に対して交尾拒否姿勢をとったけれど、後から来た♂とだけは交尾したことになりますので不思議でした。
Commented by ダンダラ at 2016-10-24 16:29 x
kazenohaneさん、ありがとうございます。
シルビアシジミの逆光シーンは、背景とか影とかで順光での撮影が難しくて、やむなく逆光で撮影したものですが、思いがけず縁毛がブルーに輝いてくれました。
ミヤマシジミの逆光も意識したものではないですが、確かに逆光はドラマチックな演出をしてくれますね。
Commented by ダンダラ at 2016-10-24 16:35 x
clossianaさん、ありがとうございます。
秋型の産卵は、これが常に起こることなのか引っかかっていましたので、理由がわかって良かったです。
ミヤマシロのメス個体ですけど、あれは別個体だと思います。
交尾拒否をしているメスは、翅表もオスに引っかかれて鱗粉が落ち薄くなっていましたが、我々が撮影した雌は翅表の鱗粉はほとんど落ちていませんでした。
交尾したメスが我々が見ていた個体と同一個体なのは、つかまっている枝が同じなので間違いないと思います。


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