2016年 04月 16日

新潟のギフ(2016/4/9)

4月9日は新潟へ。

今年は異常に雪が少ないのでもしかしたら発生しているかなと、いつもだと下旬が適期の場所に行ってみる。

あまり転戦とかはしない主義(昔の車がなかった時代の習慣から抜けきれない)なので、外れたらむなしく帰るだけ。

途中の道は桜などが咲いているので、これなら大丈夫だろうとポイントに入る。

ギフがビュンビュン飛んでいる。
数が多いのはいいのだけど全く止まらない。

杉の木の周囲をくるくる回ってメスが止まっているのを探しているようだ。

その様子を撮影しようと思うけど、スピードも速いし、近づくとすっとコースを変えてなかなか写真が撮れない。

新潟のギフ(2016/4/9)_f0031682_22371758.jpg

一日粘って何とか抑えることができた。
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家内が「交尾~」と叫ぶ。
駆けつけてみると、杉の木のてっぺんから落ちてきたそうだ。

メスがバタバタ暴れて落ち着かない。

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家内撮影

ギフの交尾では、メスがよく飛翔するケースと、そのまま落ち着いているケースとがある。
新潟のギフ(2016/4/9)_f0031682_22371862.jpg
家内撮影

この時は異常に落ち着かないので、オスの把握器でメスの腹部が不自然につかまれて、メスが痛がって暴れるのかなと思った。
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家内撮影

ようやく交尾シーンがきちんと撮れたかと思ったら、また暴れだしてやがて向こうの谷間まで飛んで行ってしまった。

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メスも出ているのかと思って注意深く見ると、枯草の間を飛ぶメスがいた。

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ただ、カンアオイの新芽がまだ出ていなくて、メスは産卵場所を探して飛び回るが産卵できない。
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カタクリには全く止まらず写真が撮れない。
気温が高すぎるのか。

これは午前中のワンチャンス。

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家内はギフ以外の蝶のカタクリ吸蜜を撮影していた。

コツバメ

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家内撮影

ルリシジミ

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家内撮影

縁毛がブルーに光っていた。

ヒオドシチョウのカタクリ吸蜜はかなりうれしい。

新潟のギフ(2016/4/9)_f0031682_22365991.jpg
家内撮影


近くの別の場所も見てみるけど、すでに日陰になってしまっていた。
一度は車に乗って帰ろうとしたけど、あきらめきれずにもう一度同じ場所に戻る。

太陽が山に沈みそうな16時頃になってようやく何度か吸蜜のチャンスがあった。

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新潟のギフ(2016/4/9)_f0031682_22371059.jpg

吸蜜を終えて枯葉にとまったオスは、夕日を浴びて金色に輝いてものすごくきれいだった。

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写真ではうまく表現できずに残念・・・



by dandara2 | 2016-04-16 07:35 | 交尾 | Comments(16)
Commented by tamayam2 at 2016-04-16 07:55
すばらしい蝶のドラマ、息をこらして拝見。
この時期、目が離せません。
きれいな画像をありがとう。
カンアオイはまだ十分成長していないのね。
Commented by clossiana at 2016-04-16 10:26
杉の樹にまとわりつく♂を見ただけで♀を探していると喝破出来るとは驚きでした。そんな生態があるのですか。。
◎これは前日、羽化した未交尾♀が杉の樹で寝ているのを♂がわかっているからですか?
◎落ちてきた交尾個体が目に付いていて干渉しようとしていたのですかね?
◎時間は何時頃でしたか?
教えて頂けると嬉しいです。それとヒオドシのカタクリでの吸蜜は初めて見させて頂きました。これも凄い写真ですよね。
Commented by ヘムレン at 2016-04-16 11:44 x
個体もきれいだし、時期はドンピシャだったのではないでしょうか(*^^*)
こういう発生の早い時期は、当てるのが難しいですね。さすがだと思います。
交尾もナイス。ヒオドシのカタクリ吸蜜はすごいです(*^^*)
Commented by kazenohane at 2016-04-16 17:22
こんばんは。
飛んでいるギフチョウを捉えるのは難しいと思いますが、
ぴたりと止まっていますね。
交尾やカタクリの花に吸蜜まで撮影できれば、
成果があったと思います。
奥さまのコツバメ、ルリシジミ、ヒオドシチョウと
カタクリの花を絡めた写真も素敵です。
Commented by ダンダラ at 2016-04-17 07:59 x
tamayamaさん、ありがとうございます。
そういっていただけると、一生懸命撮影した甲斐があります。
カンアオイは、まだ新芽が出ていませんでした。
きっと雪が溶けたばかりなのだと思います。
Commented by ダンダラ at 2016-04-17 08:10 x
clossianaさん、ここは植林して4,5年の場所だと思うのですが、杉が3mくらいまで伸びてきています。
推測ですが、
最初の◎はおっしゃる通りだと思います。
オスは地面近くを低く飛んできては、杉の木を下から上まで調べていました。
杉以外にも、葉のついている小灌木なども同様に調べるように飛んでいます。
2番目の◎はそういったことではないと思います。
交尾が起きた時間は12時30分頃でした。
交尾は、当日羽化した雌の翅が固まって動き始める12時過ぎが多いように感じています。
もっともこれは、動きがあった場合には見つけやすいというのがあるかもしれません。
Commented by ダンダラ at 2016-04-17 08:14 x
ヘムレンさん、ありがとうございます。
ここでは、いつも4月下旬か5月上旬に撮影していますので、ほんとにこの時期でいいのか、雪の様子から多分発生しているだろうと思っては見たものの、ギフが飛んでいるのを見るまでは不安でした。
ヒオドシのカタクリ吸蜜はラッキーでしたが、私の写真は駆けつけたタイミングもあって今一でした。
ちょっと残念です。
Commented by ダンダラ at 2016-04-17 08:18 x
kazenohaneさん、ありがとうございます。
飛翔は失敗の連続ですが、時々うまく写ってくれることがありますし、何しろ止まってくれないので、これで頑張るしかないといった感じです。
家内はいろいろな蝶のシーンによく目を向けてくれます。
私はこれを撮りたいと思うと、それにしか目が向かないところがありますが・…男性と女性の脳の働きの違いでしょうか。
Commented by 22wn3288 at 2016-04-17 09:11
交尾シーン お見事です。
飛翔も相変わらず立派ですね。
この後の日に行きましたが、花目的でしたので、交尾シーンは出会えませんでした、
場所が違うような感じもします。
Commented by himeoo27 at 2016-04-17 09:22
トラフシジミ↓は残念でしたが、新潟ギフ↑に出逢えた
ようで良かったです。
カタクリで吸蜜するルリシジミの後翅縁毛の蒼白い輝き
綺麗ですね!
Commented by Favonius at 2016-04-17 13:10 x
杉の木とギフチョウは何らかの深い関係があるのでしょうか。
先日ご一緒させて頂いた時も、杉の木に絡むギフチョウを何回か目撃しました。
また違ったこの躍動感が、とてもマッチしているように感じます…お見事です!
カタクリには様々な蝶がやってきて、その全てが絵になりますね。ヒオドシチョウには愕きました。 
Commented by naoggio at 2016-04-17 15:35 x
飛翔に始まり交尾、食草探しにカタクリ吸蜜。
そしてヒオドシチョウまでカタクリ吸蜜 !
またまた素晴らしい成果が出ましたね。
私は昨日行って来ましたが傷んだ個体が多かったです。
まだ足がテーピング状態なので飛翔は封印してました(笑)。
ラストの個体は肛角赤斑の中にオレンジが出ているようですね。
私も昨日撮影した中にこういうのがいました。
Commented by ダンダラ at 2016-04-17 18:18 x
旅友さん、ありがとうございます。
ギフのオスは時間によっては全く止まらないので、飛翔を撮るしかないことも多いです。
この日は11時過ぎから16時くらいまでひたすら立ちんぼで、元気良く飛び回るオスを見ているだけでした。
最後の粘りというか、あきらめの悪さで何とか撮影ができました。
それから、この場所は旅友さんがいらした場所とは違います。
新潟は多雪地帯なので、時期によって撮影に適した場所があるのが良いところです。
今年は雪が少ないので、あっという間にシーズンが終わりそうですが。
Commented by ダンダラ at 2016-04-17 18:18 x
ヒメオオさん、今年はトラフシジミは難しいですね。
だいぶ木を切ってしまったので、そんなことも影響しているのかなと思います。
ルリシジミもよく見ると、コツバメ同様縁毛が青く光りますね。
Commented by ダンダラ at 2016-04-17 18:26 x
Favoniusさん、杉の木とギフとの関連はよくわかりませんが、杉の植林地でまだ杉が成長していない場所は、日当たりの関係でギフの好適な発生地になりますね。
ギフは、夜を木の上部にとまって過ごすので、杉の植林地では朝日が当たり始めると過ぎからパラパラとギフが下りてきます。
Commented by ダンダラ at 2016-04-17 18:30 x
naoggioさん、この日は最初は全く止まらずにただ眺めているだけの時間ばかりでした。
こうして写真を拾い出すとそれなりの成果があったような感じですが、一度はあきらめてむなしく帰るところでした。
最後まであきらめないのが肝心と実感した日でもありました。
足の肉離れは簡単には治りませんね。
でも大事にはならずによかったですね。
広角赤班のオレンジは、この個体にはないようです。
光線の当たり具合の感じです。
でも一度はそんな個体にお目にかかりたいものです。


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