2015年 02月 11日

小畔川便り(2014年の生態別写真:産卵2)

11日の今日は天気も良く、気温も上がるとか。
明日も気温が今日以上に上がるようなので、モンキチョウが発生するだろうか。

その前に、産卵の残りを載せておくことにします。

モンキチョウは、良く産卵を目にするけど、産卵時間が1,2秒と短く、撮影は結構難しい。

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特にこの時の撮影日時は2月2日、記録的な早さだった。
この後関東は大雪に見舞われた。

ツマキチョウは、モンキチョウに比べれば産卵は少しゆっくりで、産卵しそうなメスを見つければ撮影は比較的楽だ。

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クモマツマキチョウも同じ。

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両種とも、食草を目指して飛んできて、ちょっとの間絡むので撮影の準備ができる。

キタキチョウは産卵時間は短い
けど、適した新芽を探して食草の周りを飛び回るので、気が付けば撮影はしやすい。

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アカボシゴマダラは、低いところの枝にも産卵するので撮影はしやすい。

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幼木を好むというけれど、結構大きな木にも産卵している。
あまり選り好みはしないということか、それが生息範囲を広げる原動力になっているのだろう。

コムラサキは結構高いところに産卵するけど、土手の下にヤナギが生えていたので、ちょうど目の高さで産卵してくれた。

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メスグロヒョウモンは、目の高さぐらいから、だんだん高いところまで、産卵しながら登って行った。

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ツマグロヒョウモンは、スミレの近くの枯れ草などに産卵する。

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同じスミレ類を食草とするのに、どうしてこんなに産卵形態が違うのだろう。

アカタテハは葉表に産卵する。

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ヒメアカタテハはつかまってそのまま産卵するので葉表が多いようだけど、葉裏にも産卵する。

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アサマイチモンジは葉表に止まって、わずかに尾端を曲げて産卵するので、それとわかる写真は撮りにくい。

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コミスジも同様。

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この時は、古い葉に止まって、産卵体制をとりながら葉の先端まで後ずさりしていった。

こんな古い葉にも産卵するのかと思ってみていたけど、結局産卵はしなかった。
なので、正確には産卵とは言えないけど、この年にはこれしか撮影できなかったし、面白い事例なのでここに入れておきました。

テングチョウは、開きかけた新芽の中に卵を産み付ける。

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オオヒカゲは、体が大きいからか、横になったスゲにぶら下がるようにして産卵していた。

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ダイセツタカネヒカゲ。
近くの草の間に止まったので様子を見ていたら尾端を曲げたのでやったーと言う感じで撮影した。

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この年の大雪登山は、チャンスは多くなかったけど、ウスバキチョウの産卵も撮影できて大収穫だった。

ギンイチモンジセセリの産卵を狙っていると、産卵直前の雌は食草に止まる寸前に尾端に白いものが見えることに気が付いた。
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止まっても産卵しない場合には白いものが見えない。

産卵直前に、卵を尾端近くまで出しているのかもしれない。
今年はさらに観察例を増やし、できればそのシーンも撮影したいものだ。



by dandara2 | 2015-02-11 10:32 | 産卵 | Comments(4)
Commented by yurinBD at 2015-02-11 15:40
種類毎に産卵場所や産卵スタイルが違って面白いですね。
葉に産卵する種でも、裏や表、いろいろあるのですね~、
今年は交尾や産卵を意識して観察したいと思います!
Commented by naoggio at 2015-02-11 17:35 x
色々撮られておいでですね。さすがです。
とりわけダイセツタカネの産卵シーンはゾクッとしますね。
産卵シーンを見ると蝶がこうして連綿と命をつないでいるのだなあとしみじみ感じます。

Commented by ダンダラ at 2015-02-11 22:22 x
yurinさん、産卵の仕方は種類によっていろいろですね。
それに写真には表現できない色々な要素、時間とか、産卵に至るまでのいろいろな過程とか。
蝶の気持ちになって先を読むということが必要になって、その過程が楽しいです。
ぜひ撮影してください。
Commented by ダンダラ at 2015-02-11 22:25 x
naoggioさん、蝶をきれいに撮るということよりは、蝶の行動を撮影することのほうが好きなので、産卵は蝶の行動を読むということが必要になるので楽しいです。
今シーズンは、産卵もそうですが、もっとダイナミックな動きが撮れればと思っているんですが、どうなりますか。


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