2014年 09月 30日
9月26日はウラギンシジミの幼虫を見てみたいと思って、ギンイチモンジセセリを観察しているフィールドに行ってみた。
このシーズン中に撮影はしておきたいものだ。 小さなコミスジが飛んできて、フジの葉に止まった。 飛び去った後を確認すると、さすがに産卵はしていなかった。 近くではアサマイチモンジもいた。 8月24日にここで初めてアサマイチモンジを確認したけど、そこからは300m位離れた場所。 8月のは2化で、今日のは3化になるのだろう。 近くにはスイカズラがあったから、ここでも発生しているのだろう。 歩いていたら、家内が「あれは???」と聞く。 この川辺にはヤナギの木が何本かあって、コムラサキがいないかと思ってみていたけど、今まで見つけたことはなかった。 通るたびに、コムラサキはいないね…と話していたので、家内も気にしていたようだ。 念のために翅を開いたところも撮影して、コムラサキであることを確信する。 やっぱりここにもいたんだと思うとうれしいし、どうして今まで見つからなかったのかなと不思議に思う。 この日は2頭のコムラサキを確認でき、満足して家に帰り、撮影していた写真を整理していたら、家内の撮影した写真の中になんと産卵中のものがあった。 同じようにコムラサキを見ていたはずなのに産卵には全く気が付かなかった。
様子を見ていると、時々翅を開閉するけど大きな動きはない。 時間的にも産卵には間があるだろうと、他の蝶の様子を見に移動する。 ところが今日は全く何もいない。 天気も良いのにどうしたんだろう。 11時半ころにまた戻ってきたら、先ほどのコムラサキの姿は消えていた。
スミレの近くの枯草などに産むことが多いから、下手に風に飛ばされるより、地面に落ちた方が食草にたどり着ける確率が高いからなのだろうか。 12時半近くなって、ようやくもう一頭のコムラサキが姿を現す。 このまま今日は撮影できないのかなと思ったりするけど、もう少しで活動時間に入るはずなので、じっと我慢して待つことにする。 自宅には、何時になるかわからないから、先に昼食を食べておいてくれるように電話する。 13時近くなって、ようやく葉先に止まって翅を開いたりして動きが出てきた。 突然もう一頭が現れて、葉先に止まった。 急いで近づくと尾端を曲げて産卵体制に入っている。 あわてて撮影。 1秒ちょっとで飛び立ったけど、何とか写っているようだ。 ただ、前後の写真を確認すると産卵はしなかったかもしれない。 この後もう一度チャンスがあった。 飛び立ったところも写っていたけど、卵は写っていない。 距離があるので卵を確認することができない。 葉の裏に産んだのか、産卵しなかったのかわからないのが残念だ。 様子を見ていると、この木に執着しているのではなく、何本かのヤナギの木を巡回して産卵しているようだ。 個体数は最大3頭程度 きちんと卵まで確認することができなかったので、また別の日に再度チャレンジしようと思う。
by dandara2
| 2014-09-30 07:36
| 産卵
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Comments(10)
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kazenohane at 2014-09-30 14:51
こんにちは。
コムラサキは、うれしい発見でしたね。 しかも、産卵シーンまで見られ、今後が楽しみですね。 川辺にヤナギの木があれば、可能性はあるはずですが、 思い込みで、いないと決めつけてしまうことはありますね。 私も撮影には至りませんでしたが、 天白川河川敷のヤナギの木でコムラサキを見つけました。 いないと思っていただけに、うれしい発見でした。
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banyan10 at 2014-09-30 17:36
近場とはいえ、何度も足を運んでコムラサキの産卵を撮影するのはさすがですね。
高い位置などで卵が確認できないのは仕方ないですが、できれば確認したいですね。 クズの花は8月中に咲くものが多いですが、9月中旬くらいまで花を付ける場所があるとウラギンの幼虫は見つけやすいですね。
産卵のような貴重な瞬間を捉えるには知識と粘りが大事と
認識させて頂きました。コムラサキの産卵シーン、素晴らしいですね! 今年は近所で何度かコムラサキを見ましたが、交尾や産卵は目撃 できませんでした。知識と粘りを身に付けたいと思います!
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ダンダラ
at 2014-09-30 20:42
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kazenohaneさん、コムラサキは何年か前には自宅のすぐ近くのヤナギでも発生しているのに気がついて、これからの観察を楽しみにしていたら河川の改修か何かで根こそぎとられてしまいました。
それからは自宅近くでは適当な観察場所がなくなってしまっていたので、うれしい発見でした。 天白川でも見つかったのですね。 ここしばらくは観察の適期だと思うので、気を付けて見られてはいかがでしょう。
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ダンダラ
at 2014-09-30 20:47
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banyanさん、家内の産卵写真を見た時には唖然としたんですよ。
産卵シーンがあったなんて夢にも思っていませんでしたから。 自分の観察力のなさにがっくりして、これは絶対に撮影しないといけないと思ったわけです。 クズの花に関してはそうなんですね。 これも自分の観察力のいい加減さと言うか、普段いかに注意を払っていなかったかと言うことを思い知らされました。 産卵シーンは、交尾と違って知識さえあれば狙って撮影できるものだと思うので、勉強の意味でも今後も注意していきたいです。
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ダンダラ
at 2014-09-30 20:59
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yurinさん、おっしゃる様に産卵シーンは知識と粘りがあれば撮影できるものですね。
今回はあきらめそうになる自分に、そんなことを言い聞かせながら粘りました。 何しろ、コムラサキの日周行動は把握していませんでしたから、雌が活動時間以外にはいかに不活発に過ごしているかも初めて知りました。 交尾は運にもかなり左右されると思いますが、産卵は狙って撮影できることが多いです。 そのためには、おっしゃる通り、知識と粘りが必要ですが。 13時頃がねらい目のようです。
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Sippo5655 at 2014-09-30 22:06
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ダンダラ
at 2014-10-01 13:53
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Sippoさん、遠征して珍しい蝶を撮影するのも楽しいですが、近場で普通種の生態にじっくり取り組むのも楽しいですね。
あまり根気の良いほうではないので、幼虫とかは苦手ですが、産卵狙いとかだとかなり根気が続きます。 水場の近くのヤナギだとかなり可能性はあると思いますがどうでしょう。
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fanseab at 2014-10-01 20:24
ダンダラさんの今回の記事で、♀産卵時間帯は
正午~午後1時過ぎであるようです。 小生が昨年、6月上旬に観察した結果(下記) http://fanseab.exblog.jp/19829111/ では、10時半過ぎと午後1時30分頃に産卵時間帯のピークが あるように思えました。化数によらず午後1時頃がコムラサキ産卵 の主要な時間帯のようですね。小生も生まれた卵の確認が しやすい低い位置での産卵を期待したいのですが、なかなかそんな 好適な場所には産みませんね。
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ダンダラ
at 2014-10-01 22:12
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fanseabさん、ご教示ありがとうございます。
今回の観察では、26日は11時10分ころ、29日は10時50分頃に最初の個体を確認しましたけど、いずれも不活発で、産卵を確認したのは、26日が12時17分、29日が13時2分でした。 13時2分の個体は突然飛び込んできて、すぐに産卵体制に入ったので、他の場所で産卵活動を始めた個体だったように思います。 したがって、天候の影響もあるでしょうが、この時期の個体は12時半ころからが産卵活動なのかなと思います。 産卵場所は、少し枝の中に入ったような場所が好みのようで、手の届くところには産みませんね。 |
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