2014年 04月 30日

ギフとヒメギフを探して(2014/4/26.27)

4月26日は家内の実家によって、義母の様子を見るついでに、ヒメギフチョウを探して長野の新しい場所に行ってみた。
別に新産地とかそういうことではなくて、単に自分が歩いたことがないというだけ。

結果は見つからなかった。
今年の雪の影響か、微妙に時期が早い感じだった。

いたのはミヤマセセリ。

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まだ雄の時期で、その雄も新鮮だった。

それにスジボソヤマキチョウ。
いつもだと熱心にはカメラを向けないのだけど、この日は他に写すものがいないのでカメラを向けた。
おかげでいろいろな花での吸蜜シーンが撮れた。

マルバスミレ(と思う)ヒカゲスミレから吸蜜するもの。
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吸蜜を終えて飛び立つシーンも撮れた。
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家内撮影

タチツボスミレからの吸蜜。
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タンポポにもよく訪れていた。
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タンポポにはクジャクチョウも来ていた。
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探しているときにうれしかったのは、ヤマトスジグロの交尾に会えたこと。
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このチョウの交尾シーンは初めての撮影になる。

良い雰囲気の場所だったので、本当にここにいるのか、もう少ししてウスバサイシンの芽が出るころに、きちんと確認に来たいと思った。


翌27日は新潟にギフを探しに行く。
昨年、新しい場所を探して出かけて、3度目の5月12日にようやくちゃんとした写真が撮れたところだけど、今年の新潟は雪が少ないのでどうなのかなと言う様子見。
もしかすると、26日に続いて零敗を期すかもしれないなと考えながら出かける。

最初の場所を探すと、すぐに雄が出てきてくれた。
ただ雌を探しているのでまったく止まらない。

近くを通り過ぎた時に一度だけシャッターを押すことができた。

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その後は全くチャンスがなく、昼過ぎになってしまう。
いることはいたから零敗ではないなと思いながら、昨年カタクリ吸蜜を撮影した場所に行ってみる。

まだところどころに雪が見えるけど、先に歩き始めた家内が、「アッいる!」と上を指差した。
見ると2頭のギフが飛んでいる。
追いかけるけど止まらない。

まだつぼみのカタクリの近くを通り過ぎるところが撮れていた。
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この場所は雪が溶けたばかりのようで、飛んでいる背景もまったく色気がない。
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ようやく枯れた杉の葉に止まってくれたので、そっと近づいて撮影。
雄だけど新鮮ですごくきれい。
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「きれいだなー」と思わず声が出てしまう。

少し離れた場所にはカタクリが咲いている一角があって、そちらの方にも飛んでいくので追いかけていくと、小さな陽だまりのカタクリにとまった。

手前に枯れ枝があって近づけないので、枯れ枝の中に顔とレンズを突っ込んで撮影。
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枯れ枝が邪魔なので縦にトリミングしてみたら、カタクリもきれいでよい感じの写真になった。

その後は時々来ては吸蜜してくれる。
ギフとヒメギフを探して(2014/4/26.27)_f0031682_11184690.jpg
良い位置のカタクリにとまって、少し時間をかけて吸蜜してくれたので、慎重にポジションを決めて撮影したら、背景にカタクリの入ったきれいな写真を撮ることができた。
ギフとヒメギフを探して(2014/4/26.27)_f0031682_11184265.jpg
満開のカタクリの中での吸蜜写真を撮りたい、というのが毎回のテーマなのだけど、多少はそれに近い写真が撮れたかなと満足して帰宅することができた。



by dandara2 | 2014-04-30 11:30 | 交尾 | Comments(24)
Commented by みき♂ at 2014-04-30 12:43 x
こんにちは。
ギフチョウ、新鮮個体の杉の枯葉どまり&カタクリ吸蜜シーン、綺麗ですね!
こういうシーンに出会ったら、私などファインダーを覗いた時にドキドキしてしまいそうです(笑)。
Commented by HOUNOKI at 2014-04-30 13:55 x
こんにちは。
ラストのカタクリの花を吸蜜するギフチョウが、
美しい背景の中で浮き上がって見えますね。
背景にいろんなものが入り込んで、
煩雑になりがちですが、
ここまで、すっきりしているといいですね。
こんなシーンに出遭ってみたいものです。
Commented by ダンダラ at 2014-04-30 17:58 x
みき♂さん、ありがとうございます。
杉の枯れ葉に止まった個体は、ファインダーの中ではブルーの小点が輝くようでほんとにきれいでした。
新潟のギフは明るくて、大好きです。
Commented by twoguitar at 2014-04-30 17:59 x
ギフチョウの飛翔写真から始まって枯れた杉の葉上の開翅シーン、そしてカタクリでの美しい吸蜜シーンとクライマックスに向かうドラマのようですネ。
とことん粘った成果なのだと思います。
Commented by ダンダラ at 2014-04-30 18:02 x
HOUNIKIさん、ありがとうございます。
この時は背景のカタクリまで少し距離があったので、うまくぼけてくれました。
ギフチョウが好きで、何度も通っていますが、なかなか良い条件での撮影はありませんけど、この時は結構うまくいきました。
でも撮影した現場は決して良い条件のところではなかったので、写真って不思議だなと思います。
Commented by ダンダラ at 2014-04-30 18:07 x
twoguitarさん、ありがとうございます。
この日は果たしてどの程度季節が進んでいるのか分からず、最初のポイントでは、カタクリはきれいに咲いているのですがまったく止まらず、今日はだめかと思って、それでもと思って別の場所を見てみたので、最後にこんな写真が撮れるなんて想像もできませんでした。
雪国は南斜面と北斜面では全く季節が違って、色々な環境がパッチワークのように入り組んでいて、いかにそこの環境を知っているかで結果が左右されると思いました。
Commented by banyan10 at 2014-04-30 18:53
越冬後のスジボソの吸蜜は好きです。スミレは花も綺麗に写っていていいですね。
なかなか近くでは見れないので、ギフなどの遠征のついででじっくり撮れないときが多いですね。
最後のカタクリ吸蜜はやはり背景が春らしくて素晴らしいです。
Commented by LUFFYY at 2014-04-30 19:29
本当に綺麗なギフチョウカット、ありがとうございます
最強のパートナーもです。
思わず象印賞です!
Commented by ainomidori443zeph at 2014-04-30 20:16
最後の写真は素敵ですね!
これ以上望むのは贅沢というものではないでしょうか(笑。
Commented by otto-N at 2014-04-30 20:46 x
やはり、ギフでしたか。さすがの画像ばかりです。
最後のはもちろん素晴らしいですが、私は逆光でカタクリとギフが少し透けている縦長カットのものが一番好きです。
Commented by midori at 2014-04-30 21:23 x
ヒメギフは残念でしたね。でも、極寒の冬を乗り越えたスジボソヤマキには癒されたことでしょう。生命の強さを感じます。
翌日の新潟ギフは、やはりオスでも超きれいですね(O_O)。明るくて艶やかで、堪りません(*^_^*)。新潟県は、ギフ発生に地域差があるから、興味深く拝見させて頂きました。少し逆光ぎみの吸蜜シーン、そして最後のすっきりカタクリ背景の吸蜜シーンとても素敵です(*^_^*)。
Commented by 虫林 at 2014-05-01 00:17 x
最後のカタクリ吸蜜の写真は絶品ですね。
僕も憧れてしまう写真です。
こんな写真を撮影できたときは心満たされますね。
スジボソヤマキチョウの吸蜜しているスミレですが、僕には
ヒカゲスミレのように見えます。最近、スミレからご無沙汰
ですので自信はありませんけど-----。
このところ、忙しくて連絡できませんでしたが。
後日、メールします。
Commented by さっちゃん♪ at 2014-05-01 06:09 x
おはようございます
最後の写真・縦長の写真・ 飛翔写真と
どれも  素晴らしいですね〜
ヤマトスジグロの交尾もナイスタイミングですね^^/
Commented by ダンダラ at 2014-05-01 09:15 x
banyanさん、スジボソヤマキはギフのころによく見かけますけど、翅が傷んでいたりでついつい横目で通ってしまうことが多いですね。
ギフの写真、撮っている時は正直背景まで細かに神経が行かず、おおよその感じで撮影しましたが、思ったよりきれいにぼけていてくれて、やったーと言う感じでした。
Commented by ダンダラ at 2014-05-01 09:16 x
LUFFYYさん、象印賞ありがとうございます。(^'^)
ギフはやはりきれいに撮れるとうれしいですね。
この時は藪が多くて家内は苦戦したようですが、いつも助かっています。
Commented by ダンダラ at 2014-05-01 09:16 x
愛野緑さん、ありがとうございます。
撮影しているときは、とにかくシャッターを押せれば万歳と言う感じですけど、その中でもファインダーにしっかりとらえられた時はうれしいですね。
Commented by ダンダラ at 2014-05-01 09:16 x
otto-Nさん、ありがとうございます。
縦長のものは、周囲に枯れ枝などが写っていたのでトリミングしてみたらずいぶん良くなりました。
画素数がそれほど多くないので、あまりトリミングはしたくないのですが、たまには仕方ないですね。
Commented by ダンダラ at 2014-05-01 09:17 x
midoriさん、今年はヒメギフの新たなポイントをいくつか知りたいと思っているので、見られなかったのは残念ですが、楽しい探索でした。
カンアオイと違って、ウスバサイシンは冬に葉がなくなってしまうので、少し探しにくいですね。
前日のストレスが少したまっていたので、新潟でギフが撮影できたときはうれしかったです。
ヒメギフが十分撮れたら、この日は自宅で休んでいたかもしれません。
Commented by ダンダラ at 2014-05-01 09:17 x
虫林さん、ありがとうございます。
スミレの件、ありがとうございます。
調べなおしましたが、ヒカゲスミレで間違いないようです。
ヒカゲスミレは撮影したことがなかったので思い浮かびませんでした。
花柄に毛があることや、葉が少し長めなのが気にはなっていたのでよかったです。
仕事も一段落されたようで、できれば春の山里を一緒に歩きたいですね。
Commented by ダンダラ at 2014-05-01 09:17 x
さっちゃん♪さん、ありがとうございます。
この日は午前中は全く撮影できず、あきらめて移動しようかと思った時だったので、本当に良かったです。
現場を離れるまではあきらめてはだめですね。
ヤマトスジグロの交尾は家内が見つけてくれましたが、これがなかったらこの日はかなり落ち込みました。
Commented by Sippo5655 at 2014-05-01 21:38
越冬明けのスジボソヤマキチョウ
なんとも儚げで 美しい・・・
タンポポとこんなにもお似合いだとは。。
ヤマトスジグロの交尾、良かったですね♪( ^-^)/
ギフチョウ、カタクリに包まれる姿・・うっとりです・・・♪
Commented by ダンダラ at 2014-05-02 07:36 x
Sippoさん、スジボソヤマキもそんな風に感じるんですね。
いつもは、どれだけ破損の少ない個体が撮れるかにしか関心がないので・・・
ヤマトスジグロの交尾は、撮影中はどちらの種類か判然としなくて、ヤマトスジグロだとうれしいなと思いながら撮影しました。
ギフチョウシーズン、もう少し楽しんで撮影したいです。
Commented by 22wn3288 at 2014-05-02 08:39 x
ギフチョウとカタクリは何回見てもいい組み合わせだと思います。
美しいですね。
飛翔もいいですね。
今の時期のスジボソヤマキチョウは健気な感じですね。
Commented by ダンダラ at 2014-05-02 17:48 x
旅友さん、ギフとカタクリ、これだけしっくりきて、絵的にも美しい組み合わせと言うのは、ほんとに素晴らしいですね。
日本の誇るべき風景だと思います。
スジボソヤマキチョウ、いつもだとあまり注意しないのですが、考えてみれば厳しい冬を乗り越えてきた個体ですよね。


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