2006年 05月 03日
5月の連休に信州に行って来た。今回の目的はイエローバンド。 しかし事前に調べてみると、まだ雪があったりして発生には早そうだが、とにかく現地の様子だけでも見ようと言う事で出かけた。 そうは言っても空振りに終わるとダメージも大きいので、先日北信濃で大成果を上げた「My Favorite Butterflies of Japan」のkenkenさんにヒメギフのポイントをご教示いただき、そちらも見て回る事にする。 渋滞を避けるために2時に起き、3時前に家を出て最初の目的地北信濃に8時過ぎに着く。 ポイントに着くとカタクリはまだ開いていないがつぼみの状態は良さそうだ。 この場所はやや窪地になっているので、1~2m小高い場所ではカタクリはもう終わりだが、低い場所では冷気が溜まるのかひんやりしていてカタクリも蕾の状態のものが沢山ある。 最初のヒメギフが飛び出したのは10時を過ぎてからだった。 11時を過ぎると♀も出てきて、カタクリで吸蜜を始める。今回の狙いの一つであった満開のカタクリの中での吸蜜シーンに近いものが撮れた。 撮影も一段落して少し広い範囲を探してみると、目の前から飛び出した♀が後翅に赤斑がきれいに出ているので撮影する。 ヒメギフってこの部分は下の写真のように黄色じゃなかったっけ。ということはこれは種間雑種の個体!!! その後、産卵しそうな雌をそっと追いかけて産卵シーンを撮影する。マクロ、広角接写、コンデジといろいろ撮影するが、最終的にはコンデジのものが一番良かった。 なかなか迫力のある写真を撮る事が出来た。 kenkenさんありがとうございました。
by dandara2
| 2006-05-03 08:26
| 種間雑種
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Comments(20)
ダンダラさん、遠征お疲れ様です。初日更新からの大成果、今後も期待大ですね。最後の産卵写真はウスバサイシンの葉もかなり開いている中、コンデジを目一杯低く構え(匍匐前進?)て、苦労されただけあって、素晴らしい仕上がりです。手前の枯葉が邪魔する中、尾状突起もきちんと写しこまれているのはさすがです。
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2時前に出発して8時前に現地着、すごい気合ですね。ん?そういう私も、先日、そんなもんでしたね。(^^;
まずは大成果、おめでとうございます。1/3ってことは、まだ続編が2つあるんですね、ワクワクします。 ところで、2枚目は、おっしゃるとおりギフ・ヒメギフハイブリッドの個体ですね。ハイブリッドはいずれもこのようにお手本的に後翅の赤斑が上がって綺麗な個体になるケースが多いのです。それにしても、いきなりこんな個体が撮影できるとは、ダンダラさんの引きの強さを感じますね。まさにルードルフィア・ラインの線上に立ったという、素晴らしい写真です。 産卵写真も圧巻です。やはりこういうシーンはコンデジが撮影し易いですね。fanseabもお書きですが、尾状突起、卵をきちんと写しているのはさすがです。
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たにつち
at 2006-05-06 10:37
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鮮やかで迫力のあるヒメギフチョウの数々、堪能させていただきました。
こんなんい条件のそろった場所があるのですか。 また、野外での雑交個体、私は当然会ったことありません。 すごいものを撮られたのではないでしょうか? コンデジ・・いいですね~(笑
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banyan10 at 2006-05-06 12:50
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ダンダラ
at 2006-05-06 18:38
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fanseabさん、実は今回の旅行は危うく零敗の危機を脱したもので、これ以降はたいしたものはないんですよ。
この日の成果がなかったら悲惨な結果になっていたでしょう。 この日も吸蜜が撮れた後は産卵シーンを狙ったのですが、この一頭だけでした。
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ダンダラ
at 2006-05-06 18:41
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kenkenさん、わが家の窓からは関越が見えるんですが、5/2の夜10時頃には既に渋滞でノロノロでした。夜中に起きてみると、幸い渋滞は解消していましたが、そんな関係での早起きです。
おかげさまで貴重な写真を撮る事が出来ましたが、懸念した通りギフの発生にはやや早く、この写真がないとかなりやばかったです。 ありがとうございました。
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ダンダラ
at 2006-05-06 18:44
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たにつちさん、野生の雑交個体はよほど運が良くないとお目にかかれないと思います。
全然意識していなかったので普通に撮れましたが、もし狙っていたとしたら緊張でがちがちになっていたかも知れません。 でも意識して狙って、心のそこからの達成感を味わいたかったです。
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ダンダラ
at 2006-05-06 18:48
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banyanさん、この日の雑交個体撮影成功でどうも運を使い果たしてしまったのか、翌日は写真はさっぱりでした。
いまから言ってしまうと興ざめですけど、妙に期待させて引っ張ってもしょうがないので言いますと、今回は早すぎました。 情報としては色々貴重なものをえられたのですが、そんなわけで2日目は何もありません。
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6422j-nozomu2 at 2006-05-06 19:03
やはり遠征しておられたんですね。ヒメギフとギフが両方いる場所なんですか。これだけ似ている両種ですから、雑交個体もありえますね。結構珍しいようで、おめでとうございます。最後の産卵ポーズ実に素晴らしいです。
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ダンダラ
at 2006-05-06 19:40
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ノゾピーさん、ありがとうございます。
白馬近辺はギフとヒメギフの両種が混成している場所として有名です。 実際はどちらかが分布している事が多いようですけど、今回は両種が混成している場所をいくつか見てきましたが、まだ発生はしていませんでした。
お~、これはエエもん見せていただきました。素晴らしいですね。他に言葉が浮かびません。特に産卵画像はこれぞ生態画像って感じですね。いやいやいや、エエです。
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chochoensis at 2006-05-06 21:47
ダンダラさん、遠征お疲れ様でした。流石、すばらしい写真ばかりで、度肝を抜かれました。
ハイブリッドといい、産卵シーンといい、素晴らしいです。産卵シーンに卵が写っているのにも驚きました、下から写しているのでしょうが、こんな姿勢取れるのですね・・・想像が付きません。 素敵な写真を拝見して自分もうれしいです。
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愛野緑
at 2006-05-06 22:53
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連休中更新がないと思っていたらやはり遠征されていましたね。
どうもギフにしては前翅の外側の黄色いラインの最上部が内側に入ってないな、と思いましたし、後翅のオレンジも乱れて変だな、と思いましたら、雑交個体だったのですね。図鑑で白黒の写真しか見たことがなかったので感激しました。 この♀からまた子孫につながっていくのでしょうか。
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ダンダラ
at 2006-05-06 23:49
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ダンダラ
at 2006-05-06 23:54
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chochoensisさん、ありがとうございます。
雑交個体は多分2度と撮れないような気がしますが、偶然とはいえまたとないチャンスに恵まれました。 産卵シーンは葉が開いているので、一眼で覗いた時はどうしても卵が写らず諦めましたが、コンデジで撮影したものにきれいに写っていて嬉しかったです。
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ダンダラ
at 2006-05-06 23:58
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愛野緑さん、雑交個体ははじめてみましたが、赤城のヒメギフを連想してしまいました。
撮影中に気がついていたらもっとしつこく追いかけていたのですが、迂闊にも気がつかなかったので(そんなものがいるとは想像していなかった)、あっさり諦めてしまいました。 雌だったので産卵シーンが撮れれば最高でした。
昨年の撮影旅行記も盛りだくさんでしたが、今年も初日から素晴らしいショットの数々、中でも混棲地でしか有り得ない交雑個体との遭遇は、幸運の持ち主としか言いようがありません。
昨年、上高地で出合ったクロコムラサキのことが思い起こされます。 後半の報告も楽しみにしています。
これが、話に聞いた雑交個体ですね。
手元にある、大石田の雑交個体の画像と解説と比べてみたら、後翅弦月紋で橙色が翅脈付近で黄色となるとありますが、まさにこの画像の個体も同じ特徴ですね。 う~ん、すごい、言葉もありません。
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ダンダラ
at 2006-05-07 18:03
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霧島緑さん、今回は初日は素晴らしかったのですが、後はフライング気味で苦戦しましたので、次はないんですよ。
でもこれだけで遠征の成果は十分あったと思っています。 ギフについては混生地の様子もしっかり確認出来たので、次のチャンスには何とかなると思います。
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ダンダラ
at 2006-05-07 18:09
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theclaさん、現地では色々お世話になりました。
今回はギフに関してはお互い消化不良でしたが、次は絶対ものにするぞと言う意欲が出てきたし、そのための情報も得る事が出来ましたから、今後のためにはかえって良かったような気がしています。 交雑個体に関しては幸運以外の何者でもありませんが、ここに行こうという気にさせてくれたtheclaさん、kenkenさんにはほんとに感謝しています。 |
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