2012年 04月 21日

小畦川便り(モンキチョウ配偶行動2021/4/16)

今年度は昨年に引き続いて月曜日が午後からフリー
4月16日の月曜日はトラフの翅表を狙うつもりでいたがあいにくの曇り。
活動する蝶はいないだろうなと思ったけど自宅付近を軽く散策してみた。
歩き始めると、モンキチョウやモンシロチョウがぱらぱらと飛んでいる。
こうやって比較すると、モンシロチョウの方が飛翔距離も長く活発な感じ。
もっともここにはモンシロの食草は近くにはないのでそのせいかもしれない。
家内が「モンキチョウの雄が何かに絡んでいる」と言うので見ると雌が止まっていた。
こんな時は雌に絡む雄の写真を撮るチャンスなのでそっと近づいてカメラを向ける。
モンキチョウの配偶行動は、静止中や飛翔中の雌の前に雄が出てホバリングする姿を見ることが多いけど、この時は止まっている雌の周りで雄が翅を激しくふるわせていた。
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ニコンD800 シグマアポ150マクロ f8.0 1/500 ISO640

そのうちに飛び上がって雌の周囲を飛び回り始める。
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ニコンD800 シグマアポ150マクロ f5.6 1/1000 ISO640 以下同様


最初は翅を閉じていた雌もやがて翅を半開にし、尾端を上げて交尾拒否のポーズをするようになった。
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雄は雌の直前に出てこれでもかと言うくらいに雌に発香鱗から出るフェロモンを浴びせている。
見ていると、雌の周囲にフェロモンの膜でも作ろうかと言うくらいの熱心さだ。
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しばらくして"求愛の効果はどうだったかな、俺のフェロモンは十分嗅いだかい"とでも言うように雌の前にぬっと姿を現したけど、この図々しい雄に嫌気がさした雌はぷいっと飛び去ってしまった。
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相手を失った雄は、それでもしばらくの間相手がいなくなった葉の上で翅をふるわせていたがやがてあきらめた。

モンキチョウの恋の顛末を見届けた後川原に目をやると、モンキチョウの雌よりやや小振りな蝶が直線的に飛んでいく。
ツマキチョウだ。
この川原に来るときにちょっと期待したのだけれど、時期的に少し早いかなと思っていたので、急いで川原に降りて後を追う。
けれども全く止まらず対岸に飛んで行ってしまった。
ぶらぶら歩きながら対岸に渡る。
いつもツマキチョウが多いポイントを見て歩くけど、ムラサキハナナの状態などを見るとまだ少し早い感じだ。
それでも家内が1頭のツマキの雄を見つけてくれる。先ほどの個体だろうか。
様子を見ていると木の蔓などが絡まった一角に執着して、その周辺を探るように飛んでいる。
今日の睡眠場所を探しているようだ。
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ニコンD800 シグマアポ150マクロ f6.3 1/640 ISO640

3,4分飛び回っていたけど、やがて一本の蔓に静止して動かなくなった。
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ツマキチョウは休むときはこんな感じの木の枝に止まることが多い。
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時間も15時を過ぎて飛んでいる蝶もほとんどいなくなったので、川原から土手を上がると目の前のギシギシにベニシジミが止まっている。
ベニシジミは葉の先に止まって夜を過ごすことが多い。
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リコーDR-DⅢ f4.0 1/410 ISO200

こちらではカップルで止まっている。最初はこんな時間に配偶行動かと思ったけど、どうもただ止まっているだけのようだ。
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モンシロチョウは葉の裏側に止まっていることが多い。そういえば今年のモンシロチョウの初見は3月25日だった。
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一通り撮影が出来たので、近所に新しくできたスーパーに買い物に行き、帰りがけに見ると桜が散っている。
我が家の周辺は雑誌にも載っている桜の名所。
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4月7日撮影(5分咲き)

今年もたくさんの人が見物に来ていたが、その桜もそろそろ終わり。
一面に散り敷いた花びらの間にスミレやタンポポが咲いている。
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一角にはキランソウがひっそりと咲いている。
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スミレもキランソウも桜植栽の時の土について運ばれてきたのだろうか。
周囲ではここでしか見つからない。
毎年、今年も無事に咲いているかなと見るのが楽しみだ。

by dandara2 | 2012-04-21 09:41 | 配偶行動 | Comments(12)
Commented by himeoo27 at 2012-04-21 15:51
モンキチョウ♀も他のシロチョウと同じように
交尾拒否体勢を取るのですね!
3コマ目の♂飛翔、♀拒否の画像が素敵です。

ベニシジミのアベックの休憩も面白いな。
Commented by ダンダラ at 2012-04-21 17:58 x
himeooさん、モンキチョウの雌の交尾拒否はモンシロやスジグロと並んではっきりとしていてわかりやすいです。
この時は尾端を上げている写真も撮れたんですが、雄の位置が悪くてこちらの写真を使いました。
ベニシジミの文章、何気なくカップルと書いてしまいましたが、あれっと思って写真を見直しました。
Commented by Sippo5655 at 2012-04-21 20:55
モンキチョウの求愛行動、物語のようですね^^
結局、オスはフラれちゃいましたか。
先日、私はモンシロチョウですが、盛んに求愛するシーンをずっと見ていました。
興味深いですよね。
要所要所をきっちりと捉えられていて、わかりやすいです♪
ツマキチョウも出ましたね。
そうそう、こんな感じの枝の上で休むところ、私もよく見ます。
ベニシジミ 今年は現時点で最も数多く見られる・・・かな?
モンシロチョウの方が上かな?
ヤマトシジミをまだ見ていません・・心配です。
スミレ 今年はやけに美しく目に飛び込んできます。

桜の名所がご近所なんて・・羨ましい限りです(´▽`*)
Commented by ダンダラ at 2012-04-21 22:40 x
Sippoさん、この時のオスはいつも以上に執拗に求愛していました。
最初のうち雌が翅を閉じて明確な交尾拒否行動をしなかったからかもしれないです。
それで雄は脈があると思ったのかもしれないですね。
ツマキチョウはよくこんなところで夜を過ごすみたいですね。
そういえば私もまだヤマト、ツバメといったシジミを見ていないです。
これからでしょうかね。いつ頃から出てくるのか、あまり気にしていなかったので、今年が遅いのか早いのか分かりません。
やはり普通種でも記録をきちんと取っておくべきですね。
桜はきれいなんですが、人が多くなってちょっと迷惑しています。
Commented by naoggio at 2012-04-22 13:55 x
細やかな観察がさすがですね。
モンキチョウの求愛ディスプレイにも様々なスタイルというか変化があるんですね。
私がこの春見たのはホバリング&アタックでしたがこれも失敗に終わりました。
ツマキチョウは薮の枯れ蔓が好みですか。面白いですね。
散ったサクラの花びらの中のスミレの写真、素敵です。何故かわかりませんがグッときました。
Commented by midori at 2012-04-22 16:52 x
モンキチョウの観察とても興味深く拝見させて頂きました。5枚目のシーンは、会話が聞こえて
きそうな気すらします。自分の子孫を残そうと、彼らも必死なのですね。
いつも、とても楽しませて頂いております。
Commented by ダンダラ at 2012-04-22 22:07 x
naoggioさん、モンキチョウの求愛はおっしゃるようなケースがほとんどでですよね。
私も最初はそのつもりで見ていたんですが、いつもとパターンが違っていたので少々びっくりしました。
もしかすると雌のほうが交尾を受け入れる余地が若干あったのかもしれないです。
モンキチョウも多分複数回交尾する例もあるのではないかと思いますから。
ただ、まだそこまでは行っていなくて最終的に交尾拒否をしたのかなと勝手に推測していますが。
スミレの写真、ありがとうございます。
Commented by ダンダラ at 2012-04-22 22:10 x
midoriさん、ありがとうございます。
私の場合、日曜日は休みなのでできれば遠征、月曜日は14時ころから野外に出られるので自宅付近で身近な蝶の観察ができればと思っています。
普通種でも知らない生態や撮影していない生態がたくさんあるので、今回のような出会いがあるととてもうれしいです。
またフィールドでご一緒したいですね。
Commented by 霧島緑 at 2012-04-23 01:55 x
半日だけでもこうした時間が取れるのは良いですね。
遠出するのが無理な分、身近な探索にはうってつけの時間ですね。1日の終わりを迎える寂しげな蝶達の姿がよく表現されてます。
新潟の初々しいギフチョウ撮影、おめでとうございます。
この地域は残雪の状態などで、出撃のタイミングが難しいですが、関越道を縦断しながらポイントを見極めることの出来る経験が成果を左右しますね。
Commented by ダンダラ at 2012-04-23 10:50 x
霧島綠さん、自宅に着く時間がもう少し早ければよいのですが、この時間帯だと活動もほぼ終わりでちょっと寂しいです。
でも早い時間だと出かけてしまって自宅付近はおろそかになりますかね。
日本海側の新潟のギフは、カタクリのピークの頃はギフの出始めで、雪との関係もあってなかなか条件が難しいですが、それでも出かけてしまいます。
たくさんのポイントを知っていればいいのですが、ついつい既知の場所に出かけてしまいますね。
Commented by chochoensis at 2012-04-24 01:06
ダンダラさん、モンキチョウの求愛行動・・・面白いですね、こういう行動があるのですね、ビックリしました。ツマキチョウも既に出ましたか・・・昨年、ブログを拝見してすぐに小畔川を歩いたことを想いだしました・・・。キランソウ・・・やはり、あるんですね小生には探せなかっただけなのでしょうか・・・。
Commented by ダンダラ at 2012-04-24 08:35 x
chochoensisさん、モンキチョウやモンシロチョウの配偶行動は観察するチャンスが多いですから、じっくり見てみると面白いですね。
ツマキチョウはそろそろ雄のピークの感じではないでしょうか。
時間があれば配偶行動を観察したいですけれど、もちろん職場です。
キランソウは、先日書いた場所以外に、新しくできたスーパーの正門側の道路の、鉄のフェンスの下側に(草地の駐車場になってます)立派な株が何株かあります。
スーパーの駐車場に車を止めれば5分もかかりませんからごらんになってください。


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