2010年 06月 29日

ヒョウモンチョウの逆襲

6月27日の日曜日は、遠征を計画していたけど雨で中止。
それでは何処に行こうかと土曜日の夜は天気予報と地図をぎりぎりまで見ていたけど、どこも傘マークがあってこれと行った決め手がない。
この日は孫のお楽しみ会で、家内はそちらに行くようだ。
A公園のミドリシジミを観察してから、そちらに行こうかとも思ったけど、忙しいと却下されてしまった。
朝5時に起きて天気予報を見ていると、山梨だけ曇りマーク。
そう言えば、昨年自分の課題だったヒョウモンチョウの翅表が、♀は撮影できたけど♂はまだだったなと思いつき、これを撮影しに行くことにした。
後で聞くと、孫は家内に会ったとたんに「ジージは?」と聞いたらしい。
家内が「ジージは来れないんだよ」というと、下を向いてがっかりしていたけど、「今日はトータンとカータんもいるから、サクラ大丈夫だよ」と言ったとか。
何かかわいそうなことをしてしまったかな。
そのせいかどうか、行った場所はガスの中でたいした成果がなかった。
一応目的の♂の翅表は撮れたけど、ついでにと目論んでいたアサマシジミは姿を見せず。
ヒョウモンチョウの逆襲_f0031682_9503731.jpg

標高が高い場所なので、発生が遅れ気味の今年はまだ発生していないのか、数が減ってしまったのか、天候のせいなのか全く不明。
午後からは晴れる予報だったので、天候の影響を排除して生息を確認しようとかなり粘ったため、この場所以外には他の場所の様子を見ることも出来なかった。
結局日が射すことは一度もなかった。
アザミにヒョウモンチョウとキアゲハが来て仲良く吸蜜していた。
ヒョウモンチョウの逆襲_f0031682_9511887.jpg

キアゲハが吸蜜する場所を変えて上に移動すると、ヒョウモンチョウはそれに驚いて飛び立った。
ヒョウモンチョウの逆襲_f0031682_9514273.jpg

けれども、飛び上がったヒョウモンはまだお腹がすいていたのか、飛び去らずにアザミの周囲を飛びまわっている。
ヒョウモンチョウの逆襲_f0031682_952240.jpg

再度花のところに飛んでくると、今度はそれに驚いたキアゲハが逃げ出した。
ヒョウモンチョウの逆襲_f0031682_9522615.jpg

わずか1秒間のドラマだけど、単なる飛翔写真とは違った写真が撮れて、他にほとんど成果のない一日のうれしいご褒美となった。

下に降りると天気は回復していたので、オオムラサキの様子を見に行くことにするが、全く姿を見ることが出来なかった。
まだ発生していないのかと思ったら、遊びに来ていた親子が今そこに1頭吸汁に来ていたと教えてくれたので見に行くと、いるのはスズメバチだけだった。
かなり翅の痛んだトラフシジミの夏型がハギの葉に産卵行動をしていたのを撮影できたのが唯一の成果。
ヒョウモンチョウの逆襲_f0031682_953217.jpg
やっぱり孫のお楽しみ会に行ってあげたほうがよかったかなと反省しながら帰宅する。

by dandara2 | 2010-06-29 09:56 | 産卵 | Comments(14)
Commented by yoda-1 at 2010-06-29 12:22
この天候不順の週末で、目的を達成できるとは素晴らしいことです。
お孫さん行事と、探蝶行事が重なると、どっちをとるべきか、
当面うれしい悩みが続きますね。
Commented by ヘムレン at 2010-06-29 20:28 x
いやいや、いいシーンではありませんか(^^)。。
ヒョウモンとアゲハのほのぼのシーン・・なかなか撮るチャンスはないですよ。
オオムラサキはまだまだこれからですね。。
Commented by ダンダラ at 2010-06-29 23:07 x
yodaさん、週の半ばまでは週末は天気がまあまあの予報だったのに、一転して悪くなってしまいましたね。
限られた場所の中で可能性を探った結果ですから、ある意味撮れて当然ということでもあるんですが、それでも撮影できて良かったです。
無理して出掛けなくても良かったのですが、楽しみにしていた遠征がダメになったので何とか撮影したいと思った結果、孫にもかわいそうなことをしてしまいました。
Commented by ダンダラ at 2010-06-29 23:08 x
ヘムレンさん、ありがとうございます。
そうですね。こういったシーンはたまたまそこに居合わせたから撮れたようなもので、いつでもねらえるものではないですよね。
オオムラサキは今週末位が、新鮮な雄のシーズンでしょうか。
Commented by himeoo27 at 2010-06-30 11:20
下から2番目のヒョウモンチョウに追われて逃げるキアゲハの表情が可愛いです。
ワンチャンスを生かした技術に脱帽です。
Commented by ダンダラ at 2010-06-30 21:49 x
himeooさん、キアゲハ体も大きいのでもう少しどっしりとしているかと思ったらそうでもないんですね。
樹液に来る蝶と違って花に来る蝶は平和主義者なんでしょうか。
あんまり争っている所って見たことないです。
2頭いるので、何かありそうだなと思ってカメラを向けたのが正解でした。
Commented by clossiana at 2010-06-30 21:56
この場所は恐らくは私が想像している場所でしょうがアサマが見られなかったというのはどうしたのでしょう?昨年も数が少なかったと聞いています。昨年は採集者が入っていたと聞いていますので一網打尽にされたのではないかと危惧しています。
Commented by ダンダラ at 2010-06-30 22:13 x
clossianaさん、ご想像の場所かどうかはわかりませんが、昨年も少なかったとは聞いています。
その確認の意味もあって今年は少し粘ってみたのですが、条件もベストとは言えず見ることは出来ませんでした。
採集者が入った結果だとしたら、一体何を考えているんでしょうね。
自分で自分の首を絞めているようなものですね。
Commented by アルビノフ at 2010-07-01 10:01 x
 広角飛翔のすばらしい写真ですね。私も撮れたらといつも思っています。背景からして24mm広角だと思うのですが,アザミの花まで何センチぐらいあったのでしょうか。そうとう近づかないとこんなに大きくとれませんよね。いつもこんな質問ですいません。
Commented by ダンダラ at 2010-07-01 12:07 x
アルビノフさん、こんにちは
レンズと被写体までの距離ですが、感覚的なものなので正確には分かりませんが、たぶんレンズ前面から15cm位だったかと思います。
このあたりは距離を考えると外れるので、時々机の上でカメラを構えて、蝶の大きさに想定した対象物の大きさとそのときの距離を確認し、その距離が自分の距離感になるようにしています。
そして、その距離感とカメラのフォーカスを合わせておくようにしています。
初期設定で、電源を入れると、マニュアルフォーカスの場合の距離、露出補正、その他を記憶できるように設定しておいてあります。
後は現場で、その距離感までカメラを近づけるようにしています。
このときのように目標があるときには、いつもより近づきすぎるし、飛んでいるものの場合は、いつもの距離感より近づくことが難しいので、そのあたりの微調整はその都度するようにしています。
ただ、そんな時間的なゆとりがない場合も多いので、机の上で設定する時に、その設定ならどのくらいの範囲までならピントがあっているかも確認するようにはしています。
それと、見たときにちょうど良い大きさになるようにトリミングなどもしています。

Commented by chochoensis at 2010-07-02 20:25
山梨に出掛けられていたのですね・・・お孫さんも可愛くなったでしょうね・・・健やかに育つように祈っています。トラフシジミの産卵も凄いですが、私にはヒカゲチョウの産卵が羨ましいです。今年の=ヒカゲチョウ=卵は、3卵全て寄生にやられていました・・・。
Commented by ダンダラ at 2010-07-02 22:59 x
chochoensisさん、この日は山梨だけが曇りで傘マークがなかったので出掛けてみました。
ヒカゲチョウの産卵は、時間が短くてとりにくいですが、この日は比較的オープンな場所で、何度も産卵してくれたので撮影することが出来ました。
卵もすぐ寄生されるのですね。
Commented by maeda at 2010-07-04 16:47 x
もうヒョウモンチョウですか?
北海道ではコヒョウモンが出始めで、その後にヒョウモンチョウへ変わります。
今日、コヒョウモンを今シーズン初めて見ました。
Commented by ダンダラ at 2010-07-06 17:20 x
maedaさん、こちらではそろそろヒョウモンチョウの時期ですね。
コヒョウモンとの発生時期のずれに関しては、あまりきちんと観察していないので良くわかりません。
さすがにきちんと把握されていますね。


<< 九州遠征(1:ゴイシツバメシジミ)      小畦川便り(2010/6/26... >>