2010年 03月 09日

小畦側便り(2010/03/08)

3月7日の日曜日は休日出勤、雨だからいいか(出かけるにはいやだけど)。
翌8日は休み。曇りだけど午後から少し日が射してきたので、例によって自宅前の川原に出かける。
そろそろベニシジミが出ているかと思ったけど見かけなかった。
数日早いのか、10℃を下回りそうな低い気温のせいだろうか。
キタテハも飛んでいなくて、いるのはモンキチョウのみ。
キタテハって意外と気難しいんだなと思う。
まだ越冬の続きで条件が良くない時には出てこないのだろう。
体がエネルギーのロスを防ぐようになっているのかな。
それに対してモンキチョウは、新しく羽化してきた蝶だから、限られた日数の中で精一杯次の世代を残そうと頑張るのだろうか。
春早く羽化するので、低温にもかなり強くできているのかな。そういえばお仲間はかなり高山にも生息しているのが多かった。
日が射し始めてから小1時間経っているので、そろそろ体が温まってきたのか吸蜜する個体を見かける。
今年はまだモンキの吸蜜シーンを撮っていないので、吸蜜をきちんと撮ることに目標を設定。
でも下草が邪魔をしてなかなか思い通りに撮れない。
こちらはカントウタンポポでの吸蜜。もう少し横に回りこみたかったけど、そうすると手前の草が邪魔になってこれが精一杯だった。
小畦側便り(2010/03/08)_f0031682_931287.jpg
ニコンD300s VRマイクロニッコール105 1/3200 f8.0 ISO 800 絞り優先

こちらはオオイヌノフグリでの吸蜜。
手前の草が邪魔だけど、吸蜜時間が短いので回り込む余裕がなくこれが精一杯。
他のチャンスはなかった。
小畦側便り(2010/03/08)_f0031682_9325898.jpg
ニコンD300s VRマイクロニッコール105 1/3200 f8.0 ISO 800 絞り優先

飛翔も当然撮影したけど、これも草が邪魔になってなかなか思い通りにはいかなかった。
その中でもこれは結構臨場感があって良い感じになったと思う。
小畦側便り(2010/03/08)_f0031682_9333382.jpg
カシオEX-FC150 1/16000 f.3.6 ISO 800 絞り優先

ところで、このところ気になっているのが、ピントの件。
高嶋さんの「ちんとばし自然だより」のキタテハのピクセル等倍の写真を見てショックを受けて、自分の今まで撮影したものをピクセル等倍で見てみると、今ひとつきっちりとピントがあっている気がしない。
ぶれなのか、レンズの解像度なのか、それともピント位置がずれているのか。
1/2000で撮影してもなんとなく像が甘いので、今日は慎重に撮影して様子を見ることにした。
このシーンを7枚程度連写して、その中で一番良かったのがこの写真。
レタッチも何もしていないので、吸蜜写真に比べると若干すっきりしない写真になっている。
小畦側便り(2010/03/08)_f0031682_9362917.jpg
ニコンD300s VRマイクロニッコール105 1/2000 f8.0 ISO 800 絞り優先

それでもピクセル等倍で見てみると、体毛とか鱗粉とか一応解像はしているようだ。
小畦側便り(2010/03/08)_f0031682_9374062.jpg

その0.14秒前に撮影したのが下の写真。
少しピントが甘い。良く見ると顔の下の葉の繊毛が前の写真に比べるとピンボケになっている。
ただ翅の鱗粉は解像しているので手振れではないようだ。(写真の上でクリックし、拡大するとよく分かります)
小畦側便り(2010/03/08)_f0031682_9375961.jpg

この原因はなんだろうと考えてみた。
一番考えられるのが体のゆれ、特に前後方向へのゆれだろうか。息を止めて、片足を立てて肘はその上に載せて慎重に撮影したけど、コンマ数ミリだけ後ろに揺れてしまったようだ。
人間の体は静止したつもりでも微妙に揺れているそうだけど、手振れ防止を採用していても、今のカメラの技術では前後方向へのゆれは対応できないそうなので、きっとこのせいだろう。
それでも、ピントが甘いのはカメラのせいではなく、自分自身の腕前のせいだとわかって少しすっきりした一日だった。

カシオの EX-FH100 の発売日などが発表になった。4月9日だそうだ。
出たら買うつもりでいたけど、スペックを良く調べたら絞りは今と同じNDフィルター。
近接撮影も通常は15cm、マクロでも7cm。
広角が24mm(35mm換算)なのと静止画がRAW撮影できるけど、ちょっと蝶の撮影には微妙なスペックかな。
これは待ちかな。これなら大きいけど、FH25のほうが良いかな。
でもレンズの描写が甘いというし・・・買わないけど

by dandara2 | 2010-03-09 09:39 | 吸蜜 | Comments(10)
Commented by himeoo27 at 2010-03-09 21:44
拡大してみると僅かな違いが良く分かります。
私ももっと注意して撮影するようにしようと思いました。

モンキチョウの♀の飛翔さすがに綺麗ですね!
Commented by chochoensis at 2010-03-10 06:20
ダンダラさん、=カメラの固定=が以下に大事か良くわかりました・・・前後にも気をつけると言うのは気が付きませんでした、今まで、横振ればかり気にしていました、とても、参考になりました。
機械操作・・・とても苦手です・・・。
Commented by ダンダラ at 2010-03-10 09:20 x
himeooさん、私の場合今まではJPEGは撮影結果の確認用で、RAWがメインだったので、メモリーの倹約の意味もあってjpegの画像サイズはそれほど大きくしておらず、細かなピントについては良く確認していませんでした。
RAW現像の場合も普通ピクセル等倍までは確認しませんし。
ちょっと気になり始めたので、JPEGもフルサイズにして撮影して確認することにしたわけです。
蝶の場合は丁寧に何枚も撮影できる場合ばかりとは限りませんけど、チャンスがあればなるべくたくさん撮影しておくのが大事かなと思いました。
Commented by ダンダラ at 2010-03-10 09:29 x
chochoensisさん、風景写真や鳥撮影では皆さん三脚を使いますし、関西の蝶仲間も三脚を使われる方が多いですね。
私は機動性が損なわれるので、三脚は使いませんけど、やはりぶれにはそれなりの注意が必要だというのがよく分かりました。
これからシーズンも本番になるので、細かいことですが一つずつ気になる点をチェックして、少しでも良い写真が撮れるようにしたいです。
Commented by cactuss at 2010-03-10 22:43
EX-FH100が先日、お話していた新製品ですね。
スペックを見るとなかなか良さそうですね。どれを買うか、考えなくては。
Commented by ダンダラ at 2010-03-10 23:36 x
cactussさん、ハイその機種です。
これから買うならFH100かなと思いますが、私の場合はすでにFC150があるので、新たに買い換えるだけの魅力があるかなと言うと微妙なところです。
ただ、広角が換算24mmまであるのと、RAW撮影が出来るのは魅力です。
ギフを撮ってみて、今のでは力不足と感じたら考えようと思っています。
Commented by grassmonblue at 2010-03-14 22:33 x
先日、ビックカメラでEX-FH100の話を知り、24mmということを聞いて「買い」と思っていたところでした。
接写の15cm、マクロの7cmがなんとも微妙ですね。15cm前後で撮ることが多そうなので・・・
Commented by ダンダラ at 2010-03-15 09:40 x
grassmonblueさん、そうなんですよ。
新型カメラなのにレンズ系は古いFH10の使いまわしのようで・・
値段との兼ね合いなんでしょうが、もう少し頑張ってほしかったと思います。
ここのところのパスト連写撮影時には距離を確認しながら撮っていますが、この撮影方法の時には蝶の大きさにもよりますが、最短15cm、あるいは7cmでも問題はないようです。
広角接写の時にはちょっと微妙な距離だと思います。
ただ、RAWが撮れるので、それが魅力です。
というのは、今使っているFC150はjpegだけなので、うっかり露出を間違えると(露出オーバー気味が結構多い)、補正が思い通りに行かないんです。
Commented by buttfflow at 2010-03-16 00:53
ダンダラさんと同じFC-150をサブカメラで利用していますが、ISO800、1/16000で撮れるのですか。今度試してみようと思いますが1/1000でもアンダーになることが多いので試していません。少し暗いところでカワセミを撮るときに1/2000くらいを試してみます。先日は時間がなかったでカメラ任せでそのまま連写したらブルーの点が移動していました
Commented by ダンダラ at 2010-03-16 08:48 x
buttfflowさん、FC150はシャッター優先でお使いですか。
私の経験では、シャッター優先では露出が不足するような場合でも、ISOがあまりあがらないので(400位が上限)露出不足になることが多いように思います。
絞り優先にするほうが正解みたいな感じです。


<< 小畦川便り(2010/3/14)      小畦側便り(2010/03/05) >>